2021年10月分
日記と言うより、自分の行動記録からの抜粋と日々の雑感です。
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10/30(土)晴れ 歯科治療 国際ダリア園
1:00起床、何時もと同じ。データ整理、読書中心。9:00佐々木歯科医院、帰路は徒歩にて、疲れた。午前は居間のストーブ準備、初点火。微睡後午後にかけてストーブ脇のテーブル改修強化。15:30国際ダリア園に。茎の太さに驚く。土壌か肥料か。横田屋に寄り帰宅、18:00夕食。20:20就寝。歩数計Σ11466歩。
衆院選2021(12) 財源語らず財政出動を競う無責任選挙(3) 財政再建は可能か
主要国で最悪の日本の財政は、COVID-19禍で急速に悪化した。国の国債借金残高は1200兆円超。国内総生産の2.3倍にのぼり、国民一人当たり1.000万円。
にもかかわらず、毎回のことであるが今回の衆議院選挙も財源確保の論議を棚上げし、バラマキ中心の、耳あたりの良い言葉を羅列して対策の規模を競い合っている。票集めだろうが、あまりにも無責任だといわざるを得ない。そうか、政治家は元々二枚舌だから許されるか?
岸田首相は「新しい資本主義」というおかしな言葉で目新しさを強調し、給付と循環を軌道に乗せればわが国の経済状況を回復機転に変えられる、と言っている。
しかし、これは机上の空論である。
資本主義の基本は、私の考えを簡単に言えば、先進国は強い商品の開発とそれらの貿易によって相手国からの利潤獲得と、途上国等からの搾取によって資金獲得し、それらの一部を国内で分配して豊かな社会を作ることによる。
その設定条件として私は以下の項目を挙げたい。
■国内に活力ある産業がある
■国民の上昇志向と労働意欲がある
■先進的発想、アイデアが豊かで、産業は国際的に注目され、利潤を生んでいる
■資本主義は貿易が基本で、貿易国間に文化、労働環境、労働力、経済力等に格差があること
■先進国は社会の熟成とともに労働力が高騰し、産業は衰退の一途をたどる
■途上国の安価な労働力は先進国では得られない大きな商品価値になる
■格差のある貿易を通じ、両国間にウインウインのほぼ満足できる関係があるが、相手国の経済発展の結果いずれメリットは縮小する
■肥大化した企業や富裕層の資金は、循環することなく、中間層や低所得者層の経済状況を活性化させない
■・・・・
岸田首相のいう言葉だけの「新しい資本主義」は、我が国は上記の項目のどこに切り込んでいけるのか?一項目も無いんじゃないか?私には全く見えない。
資本主義の必須条件として、貿易が必要で、さらに国内の産業や消費の活性化が必須であるが、これだけで借金返済の資金獲得はあり得ない。
上記の発想は私のチャチな知識を背景にしているから誤っているかもしれない。誤っていればいいな、と思う。
ところで、
■COVID-19ワクチンの開発は製薬会社にとってはリスクが大き過ぎ、国家の支援がなければ不可能であったが国は支援しなかった。すっかり遅れをとった。
■再生可能エネルギーへのシフトは全世界的に必要で、かつ将来的にも続くから重要な産業になるが、太陽電池、風力発電のシステムに国産の製品が殆どないのはなぜか??
■EV化についても同様、その中で重要な電池産業から日本の企業は撤退しつつあるが、これでいいのか?
■日本の経済人は資金を流動させないで「座して死を待つ」つもりなのか?
■日本の政治家は増大する借金に対してなんと考える??私は考えない。私にはその資格も知識もない。政治家はそれを考えなければならない選ばれた人たちである。
■経済は水ものである。日本はまだ信用があるから何とかなっているが、大きなリスクであることは否定できない。
10/29(金)早朝降雨以後曇り 大曲中通病院外来 飯川病院ボランティア
1:00飯川病院起床。文献、新聞チェック、画像データ確認、徒然。可燃ゴミ出せず残念。7:45徒歩駅に。8:11こまち大曲、9:10外来、比較的暇。往路徒歩。秋田徒歩、書店により飯川病院、ボランティア。19:30帰宅、夕食、21:30就寝。 歩数計9561歩。
衆院選2021(11) 財源語らず財政出動を競う無責任選挙(2) バラマキと財政再建
主要国で最悪とされてきた日本の財政は、COVID-19禍で急速に悪化した。3月末の国の借金残高は1200兆円超。国内総生産の2.3倍にのぼり、戦時中の比率をも上回る。国民一人当たり1.000万円に当たる。
にもかかわらず、毎回のことであるが今回の衆議院選挙も財源確保の論議を棚上げし、バラマキ中心の耳あたりの良い言葉を羅列して対策の規模を競い合っている。あまりにも無責任だといわざるを得ない。
COVID-19禍で苦渋を舐めた国民へ経済的な手当ては必要だろう。ただし、一律支援ではダメだ、と思う。さらに同時に、各党には収束後を見据えた財政再建の道筋を示すことも求められる。その議論は置き去りにされたまま。
■自民党は公約に、介護職員や保育士らの処遇改善、脱炭素社会への投資などを盛り込む。経済成長による税収増を当て込むが、人口減少が進む日本経済の成長力は弱い。岸田首相がいう新しい資本主義ってなんなんだ。仮に成長率を底上げできたとしても、高齢化で膨らむ社会保障費に加え、経済対策の費用までまかなうことは、現実的ではない。
自民党の公約からは、過去の国政選の際にはあった財政規律を確保する文言が無くなった。
確かに当面のCOVID-19対策を国際発行でまかなうのはやむを得ない。今後の感染動向次第では、目標の先送りを迫られよう。だからといって、COVID-19禍とは関係が無い政策まで、財政規律を無視してはならない。
■公明党は、0歳から高校3年生まで、一律10万円相当の「未来応援給付」を打ち出した。苦境に陥った世帯を支援する意義はいい。ただ、公明党は昨年末、自民党とともに高所得世帯への児童手当の給付廃止を決めたばかり。選挙が迫ると一律給付にすげ替えるなど無節操で一貫性がない。
■立憲民主党は、1年間限定で年収1千万円程度まで「所得税ゼロ」にする減税や、少なくとも3-5年間、消費税の5%への引き下げを訴える。消費減税により、社会保障の財源が年15兆円近くも減る。これを何として盛り返そうとするのか。
■国民民主党も消費減税に加え、全国民への10万円の一律給付など、全額国債を財源にした50兆円の経済対策を掲げる。
「将来への不安が、消費の抑制を生み、経済成長の阻害要因となっている」と言われるが財政再建の道筋を伏せて、現金のバラマキは逆効果であろう。景気回復のためにも各党は財政再建に正面から向き合うべきだ。
COVID-19後を見据えた経済運営も、成長より分配に傾きすぎている印象を受ける。
日本は費用対効果や財源も顧みず、財政出動の規模を膨らませるだけ。
与野党にもっと地に足の着いた論戦を望みたい。
10/28(木)晴れ 古書店、飯川病院 当直
1:20起床,新聞・文献チェックほかいつものごとし。ダリア花勢の衰えあり世話。段ボールカット廃棄準備。10:50バス、通町降車、BookOffドンキ店経由で飯川病院まで歩行、ひどく疲れた。古書8冊購入。午後院長は秋田市のCOVID-19ワクチン担当で外出。17:00当直業務、18;00検食。データ整理、19:45就寝。歩数計Σ8715歩。
衆院選2021(10) 財源語らず財政出動を競う無責任選挙(1) 社会保障改革・年金改革
衆議院選挙の大きな争点が、国民の将来不安の解消にるあるが、不安の原因が少子高齢化に伴うものだけにその対策は困難を極める。
だが、各政党からは危機感はあまり感じられない。当然であろう、為政者たちは半世紀にわたって少子高齢化があらゆる方面に及ぼす破滅的な影響を無視し、無対策であったからである。
だから、今だに少子高齢化に対する感覚は鈍い。
はっきり言って、もう建設的対策はない。日本は没落の一途をたどっていく。
各党は様々な政策を掲げるが、簡単に言えば、政策=予算である。予算の裏付けがない政策は無責任極まる。無策に等しい。日本の為政者はこの感覚も乏しい。だから、日本の政策はほとんどが砂上の楼閣である。最終的には国債発行に結びつく。各党は財源案とセットで対策を競ってほしい。
そんなこと言っていても、もう危機が目前である。
日本の高齢化はこれからが本番。いま75歳以上の後期高齢者は約1877万人、2025年には約2180万人まで増え、総人口に占める割合は15%から18%まで上がる。
年金、医療・介護など社会保障の給付は2000年度に78.4兆円、2025年度には140兆円程度まで膨らむ見通しだ。優に国の税金収入を超えている。
日本の社会保障制度は、高齢者の医療・介護を現役世代が支える仕組みなので、支え手が減れば現役1人あたりの負担はどんどん重くなる。
(1)医療費負担についての各党の主張
■自民党は「改革を進め、持続可能な全世代型社会保障を構築する」としただけ。何を言いたいのかすらわからない。
■立憲民主党も「制度の持続可能性の強化と現役世代のさらなる負担軽減を目指す」というが、具体策は高所得の75歳以上の保険料負担を増やすことしか示していない。財源はどっから持ってくる??
■公明党は医療・介護の拡充は掲げるが、財源、負担の改革にはふれていない。
■介護職員や看護師、保育士らの処遇改善は多くの政党が掲げている。人材を確保するために処遇改善は必要だろう。だが財源をどこに求めるか、何も語っていない。
(2)年金について各党の主張
年金改革は情報が少なく、有権者は判断しにくい。だが、このままでは公的年金の1階部分にあたる基礎年金の給付水準が将来大きく目減りし、老後の生活を支える機能が失われる。
各党の公約にはこの情報が乏しい。各党は国民の不安に向き合い、わかりやすく改革案を示すべきだ。
■自民党は改革の方向性すら記載していない。
■立憲民主党と国民民主党は年金の最低保障機能を強化する方針を掲げた。立民は一定以上の所得がある場合に基礎年金の支給を一部制限し、低所得者に上乗せ支給するという。これは注目すべき、と思う。
■日本維新の会は、減税と現金支給を組み合わせた給付付き税額控除か、国民に一定額を一律支給するベーシックインカムを軸として、年金を含む再分配の抜本改革を検討するという。何と言っているのかすらわからない。
10/27(水)曇り降雨 飯川病院
1:00起床,文献チェックなどいつものごとし。ラジオ深夜便聴きながら読書他。8:30午前内視鏡のために外出するという家内に同乗飯川病院に、外来患者診察。データ整理、読書。19:00家内は講演会、バス帰宅・夕食、20:30就寝。歩数計Σ7391歩。
衆院選2021(9) 人口減対策(4) 子供の貧困問題(2)
子供の貧困の背景には、
■日本の経済低成長との関連もある。
■親の結婚、離婚問題のあおりでシングルマザー、ファザーが増えた。
■親の就労、雇用関係は不安定でなかなか定職につけない。
■親が貧困である。
■日本政府は国民の貧困率、子供の貧困率に目を向けてこなかった。
■アベノミクスの成否が問われているが、その話題は、より豊かな階層の、富裕層への恩恵が論じられるのが常で、貧困世帯についての影響が論じられることはない。
■貧困世帯は最初から社会的お荷物としネグレクトされている。
■子どもの貧困問題は経済格差が子どもの教育格差を生み、将来の所得格差につながる「貧困の連鎖(世代間再生産)」が生じている。実際、これは拡大傾向にある。
■総務省の国民の経済状態の実態調査では、一人あたり国民所得が諸外国の中でも高いから貧困国ではあり得ない、との判断であった。要するに、わが国の実態が捉えられていない。
■最近、子供の貧困率が国際的にも厳しい状況にあると指摘されたこともあり、厚労省は2017年度から「子供の食と貧困調査」を進めている。国際的データを示されて初めて国は事の重大さに気づいた、ということ。政治は国民の状況にもっとアンテナを張り巡らさないといけない。
■子どもの貧困問題を放置することによって、貧困の連鎖が拡大し、貧困層が増えることで国内市場が縮小し、政府財政、社会保障にも影を与えることが予想される。
子育て世帯への支援策は衆院選の大きな目玉政策になりうる。
COVID-19禍で出産や子育てへの不安が増大している。今年の出生数は80万人を割り込む。少子化問題は一層深刻さを増している。また、パートや派遣といった非正規労働者が多い女性の雇用を直撃。失業や減収で困窮する家庭が少なくない。子どもの貧困問題も急速に浮き彫りになった。
与野党とも現金給付などによる支援に積極姿勢なのは当然だ。しかし、それには今まで子育て支援策が誤っていたからこのような事態が生じたことへの反省が必要である。
各党の公約より
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自民党は非正規雇用者や子育て世帯などへの経済支援を公約に掲げる。
公明党は高校3年までの子ども1人当たり10万円相当支給を打ち出した。
立憲民主党が子ども・子育て予算の倍増、児童手当の所得制限撤廃と高校卒業までの対象拡大を主張。
共産党や国民民主党、れいわ新選組も児童手当をはじめ現金給付拡充を訴える。
日本維新の会は教育完全無償化、子どもの数が多いほど税負担を減らす仕組み導入を主張。
社民党も教育無償化を訴えている。
ほかにも各党が低所得者やコロナ禍による減収世帯への支援策を掲げている。こうした現金給付はCOVID-19対策の一環で、困窮する子育て家庭に必要な支援であることに異論はない。
ただ、基本姿勢はばらまきである。昨年全国民に現金10万円が支給されたが、これに要した費用は12兆円超である。確かに喫緊の問題であったが一律というのは無駄である。しっかり調査して給付対象を決めるべきであった。
児童手当の対象拡大、教育無償化などの実現には、安定的な財源の確保が欠かせない。各党にはその裏付けを含めて丁寧に説明すべきである。
10/ 26(火)終日小雨曇り 外来 飯川病院ボランティア 真子さん結婚
1:00起床,文献チェックほかいつものごとし。自炊3冊、6:00可燃ゴミ提出、雨にてレガシー。木片廃棄開始。6:40バス飯川病院着。8:45-11:30中通外来。講演予定だったので予約は7人のみ。講演会は秋田市の方針で中止に。11:45飯川病院、勤務、入院患者対応なし、微睡、真子氏結婚、記者会見の様子を聴く。お二人とも爽やかな会見であった。19:15帰宅、夕食、20:30就寝。歩数計Σ7145歩。
衆院選2021(8) 人口減対策(3) 子供の貧困問題(1)
子育てには苦労と喜びがあるはずなのに、後者の方は滅多に語られることはない。
語られるのは前者の方ばっかりで、子供の貧困、子供の医療費、保育所探しに疲弊、児童手当縮小、電車でベビーカーを蹴られた、高校授業料軽減の廃止。出産育児一時金縮小、子ども食堂・・・などなどである。
子どもの貧困問題は子供のことだけに話題性は高く、メディアでも頻回に取り扱われている。しかしながら、子供の貧困は単独ではあり得ない。親世代の貧困問題とリンクしている。だから、テーマを子供の貧困問題とするのは問題のすり替えである。しかしながら、これで社会の注目の的になるとすればそれでいい。
子どもの貧困は、将来の日本社会全体を揺るがしかねな問題であり、国民一人ひとりの将来や老後の生活までにも影響するが、貧困事態には目が行くものの、社会に及ぼす影響としては認識されていないのではないか。
そのことを社会に問う必要がある。
日本で子どもの貧困問題が関心を呼んでいる理由は、問題の存在の頻度がよく知られていないから、という意外性もある。統計的には子供の6人に1人、すなわち16%がこれに該当する。
貧困を定義する指標にはいくつかあり、代表的な考え方として「絶対的貧困」と「相対的貧困」とがある。とくに相対的貧困は可視化しにくく比較が難しい。
■相対的貧困:その国や地域の水準など、相対的な基準で比較して、大多数よりも貧しい状態のことを指す。日本の場合、2018年時点では可処分所得の中央値が254万円であるため、この半分となる127万円未満の世帯が相対的貧困層に該当する。
■絶対的貧困:国や地域のレベルとは無関係に、生きるのが困難なレベルで生活水準が低いことを指す。食べるものがない、住む場所がないなどの状況が絶対的貧困に該当する。
年間127万円以下の収入しかない「相対的貧困世帯」は2018年16.1%もある。1985年が12.0%だったから右肩上がりに増加している。
ちょっと古いデータであるが、経済協力開発機構(OECD)が2012年に発表した各国の生活に関する調査報告書では、日本の「子どもの貧困率」がOECD平均13.7%を上回る15.7%で、17歳以下の子どもの1/6人がこの貧困世帯に属し、OECD加盟34カ国中11番目に高かった。
子供の貧困について、貧困世帯で育った子供達の現状、将来を考えた時に、貧困世帯に対する一般的対策とは別な、子供に重点的に視点を当てたより濃厚な対応が必要である。
貧困状態にある子供の一般的特徴として、
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■厳しい家庭環境から親とのコミュニケーションが不十分、
■それに伴って人間関係の形成が不得意、
■自信や自己肯定感も乏しく、
■十分学習できる環境になく学力もより低い。
■いじめや虐待を通じて人間としての成長もいびつになりやすい。
■深い格差意識から将来に対する希望や夢の目標も持てない・・などの特徴がある。
さらに、問題点を抱えながら成長した青年も、
■社会に出た際にも就労環境も恵まれず、
■人間関係の形成も不良、
■親の価値観に引きずられ貧困の連鎖が続く。
■時には生活のために犯罪に走る。
■自死例もある。
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日本政府は国民の貧困率、子供の貧困率に目を向けてこなかった。
地域NPOなどが主催する子ども食堂が注目されているが、このような動きに政府はもっと敏感であってほしい。
子供の貧困の放置は、結果として大きな社会的損失を被ることになる。
10/25(月) 快晴 健康クリニックドック 飯川病院
0:30起床。録音データ、画像データ整理、歴史本を読む。自炊3冊、6:40バス飯川病院、9:00-11:45健康クリニックドック。14名、結果判定14名、説明1名、12:00飯川病院、検食微睡水など、14:00-19:00勤務。15:00入院患者対応、15:30徒歩ドンキホーテへ、修理済iPad mini改修とブックオフ、13冊購入。帰路は暗くて危険バスにて飯川病院、19:00帰宅、夕食。21:00就寝。歩数計9989歩。
衆院選2021(7) 人口減対策(2) 育児は人間として重要な経験なのだが・・・
私は3人の子供に恵まれたが、時には夜半まで帰宅できないような環境で、共稼ぎであった私どもに、住み込みで子育て、家事一般を担ってくれる人材が見つかった。家内の実のおばさんにあたる方である。それまでの間は実に大変で、色々なエピソードがあった。おばさんとその娘二人の同居は大変であったが、私どもの育児の負担は大きく軽減し、かなり仕事に集中できた。
私の場合、時間的に余裕がなく、父親としての責任感で関与のレベルであった。
それでも、父親としてかなり参加したと自負しているが、家内たちの評価は極めて、極めて!!!低く、話題にしても歯牙にもかけられないレベルに甘んている。
一緒に働いていた医療スタッフたちの間では、子どもは欲しいが、子育ては大変だという意見をよく耳にした。今はほとんどが核家族での子育てになるから、全くその通りだと思う。育児の負担の比重はなんといっても母親のほうに圧倒的に大きくなる。慟く女性にとって子どもを持つことは心身を疲労させ、時間を拘束する。ここで男性育休制度の確立が必要であるが、男性育休の取得はまだ社会的に確立しているわけではなく、取得するにしても遠慮ぽい。
子育てはさまざまの苦労を埋め合わせてなお余りある果実がある。われわれを人間として成長させてくれる機会が付与されているように思う。
一人の子を育てることは、三人の子を比較しながら育てることと同じである。
■ 目の前にいる子供・・・・これが手がかかって大変。
■ 理想の子供のイメージ像・・・・生まれた当初は親から見て全員天才であった。
■ 自分の子供時代の懐かしい思い出・・・・私は手がかからない理想的な子供だったよなあ、という理想化した像。
本来ならば、女性にとって妊娠出産、子育ては男性がいくら望んでも体験できない貴重な体験である。この点に関しては、私は女性に到底頭が上がらない。尊敬の念すらある。
男性にとっても、私にとっても子育てしながら自身の成長を一緒に楽しむ過程であり、いわば人生そのものの重要な学習過程と言っても良かった。
女性にとっても、妊娠出産、子育てを乗り切ったとき、女性は社会のなかで自らの性の特性、経験を活かして活躍できるのではないだろうか。それが真の男女共生社会の礎となる。最近のジェンダー論は女性の特質を削ぎ落とすことで男女均等を論じる傾向にあるように思われ、私は納得でき難い。
ただ、最近の子育ての話題は「喜び」よりも「苦悩の叫び」が多いよに思われ、残念である。
確かに、子育ての現実は厳しい。
人間の子供は超未熟の状態で誕生する。手厚い庇護がなければ生命の維持すら困難であり、本来ならば核家族下での子育ては無理であるが、社会構造が、家族形態が変化した。もう元には戻らないだろう。
だから、人口問題への寄与は小さいが、子育て世代を、労力的に、経済的に庇護することは極めて重要な社会の義務と言える。特に、向学心の強い子供たちの教育に関して経済的に庇護することは、その成果は必ず社会に還元されるから社会機能維持のためにも必要である。
今回の衆議院選を通じて、子育て環境が一層進展することが望まれる。
10/24(日)晴れ 飯川病院日直
1:00起床。録音データ整理、書類整理、自炊数冊。8:30回診に行く家内に同乗飯川病院に。午前は新聞チェック、読書、微睡。午後もほぼ同様、入院患者は落ち着いている。18:30迎えあり帰宅、19:00夕食、20:30就寝。歩数計4020歩。日直の日は歩行できない。
衆院選2021(6) 人口減対策(1) 半世紀無策であった もう不可逆的状況
衆議院選の論戦として人口増対策に言及している政党はない。今各党が掲げているのは子育て支援策であってこれは人口減対策にはほとんど効果はない。
人口減対策は「出生数」を上げることに尽きる。それが出生率などを指標にずっと論じてきて出生率が微増したの微減したの、と言っていたうちに出産適齢期の女性がどんどん減ってしまった。
ここまで女性の数が減れば出生率で言えば2.5ほどまで上がらなければ現人口を維持できない。現在1人の女性が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率は2020年の統計によると、1.34だった。出生率2.5は到底到達できない数値である。日本の人口問題は不可逆的状態になったが今になって焦っている。
年間の赤ちゃんの出生数は1949年(昭和24)の第1次ベビーブーム274万人、1971年の第2次ベビーブームは209万人で、以降は減少の一途で2020年は84万人だった。
人口増には結びつかないが、不妊治療の保険適応は意味ある政策である。期待されるのは、経済的な負担軽減のほか、不妊治療の標準化。日本は不妊治療を始める年齢が諸外国と比べて遅いが、若い世代が収入に縛られずにアクセスできる機会になってほしい。
つい先日、イギリスのわらべ唄に替え歌を作ってみた。再掲する。
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半世紀以上も日本の為政者は人口問題には関心が乏しく無策だった。
その結果、少子化で若い女性がいなくなった。
若い女性がいなくなって赤ちゃんが少なくなった。
赤ちゃんが少なくなって家庭がダメになった。
家庭がダメになって地域がつぶれた。
地域がつぶれて、社会機能、社会保障がつぶれた。
社会がつぶれて、人間らしい生き方ができなくなった。
人間らしい生き方ができなくなって、国が荒れ、国がつぶれた。
人口問題に無策だったために、なにもかにもつぶれた。
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今各党が掲げているのは子育て支援であり、少ない子供を大事にそだてようという趣旨。これだけでは出生数は増えない。
衆議院候補者は幼児教育の無償化などで少子化対策を上げるが「もはや遅きに失している」という自覚があるのか??と思う。票集め政策でしかない。
日本では第1次ベビーブームで生まれた団塊世代のジュニアにより第3次ベビーブームが起こる可能性があった。しかし、バブル崩壊による就職氷河期が重なり、非正規雇用が増加。「自分一人が生きていくだけでも大変な時代になり、先の見通しがつかない社会」になった。こんな時にときに結婚することも、子どもをつくろうとも思えない。
衆院選では各党が関連公約を掲げるが、若い世代が安心して子育てをしたいと思えるよう雇用の安定や年収の増加を図るのが第一である。男性の育休取得は母体が元に戻るまでの1カ月程度は男性が家事を担い、負担を減らすという意味では望ましいが、人口問題には小さい効果しかない。
10/23(土)終日降雨寒い
1:45起床、新聞文献電子化。文献その他整理。自炊多数。今朝からアンダーシャツ着込む。終日机上作業で過ごす。徒然、読書、文献読み、新聞チェック、新聞電子化など。
16:00書斎で音楽中心録画鑑賞、ショパンコンクールなど。足温の機器整備。
19:00夕食、20:30就寝。 歩数計5626歩。
衆院選2021(5) 国際情勢の変化(3) ミサイル迎撃は困難、いや、不可能だろう
我が国が防衛力を高めなければならないのは、中国や北朝鮮の攻撃能力を抑止するのが狙いである。
■外交による努力は最良の防衛力になろう。しかしながら、相手の考え方は往々にして変わってしまう。交渉が決裂して次の段階にすすんだら「そんなことは止めてください」、というだけ??
■ハード的には、米国との連携、国際的連携が重要になる。大事なのは、米国から求められて動きだすのではなく、日本が主体的に取り組む心構えと具体的な準備である。
■イージスアショアなどで迎撃して無力化する方法
つい最近まで語られてきた。秋田と山口が設置候補地でであったが昨年突然計画が中止になった。船に搭載する方法が考えられたが今のところ具体的方法は明らかになっていない。
ところで、ミサイル迎撃って本当に可能なのか?私は疑問に思っていた。数発が同時に発射されたら迎撃できるのだろうか。現在開発されたという超音速弾道ミサイルは迎撃が困難だ、という。
北がミサイルを頻回に日本海に向けて発射している。その発射情報が「発射された模様・・・」という初期の情報は15分ほどで報じられるが、我々に具体的ど特には30分の1時間もかかっている。落下地点の特定もできていない。また、どんな種類のミサイルが出会ったのかもわからない。こんなもとで本当に迎撃などできるのだとうか
■敵基地攻撃能力の保有
これが現在語られている。専守防衛の範囲で事前に敵地を攻撃する方法であるが、私はこの方法も効果をあげられない、と思う。どこの基地から発射されることを事前に把握し、確実な情報で先制攻撃をかける??こんなことは不可能だろう。
もし、不確実な情報のもとで先制攻撃を仕掛ければ、その後の相手国の対応は追って知るべしである。即、開戦ということになる。
さらに最近は潜水艦発射型SLBMの実験も行われている。潜水艦によるミサイル発射は事前に特定は不可能である。
■敵国攻撃能力の保有
これは相手国の先制攻撃に対する報復にあたる戦略になる。先制攻撃を受けた場合には相手国のいずれか場所に報復攻撃するという攻撃能力の保有である。私は最小限これか??と思う。
■情報戦、サイバー攻撃による抑止力
近代は戦争の形態が大きく変わろうとしている。
軍備による抑止力は軍事力の均衡という視点にとらわれがちだが、「平時」から情報操作やサイバー攻撃などの様々な分野で、相手が侵略しようとする意図をくじく準備をしておかなければならない。
日本は軍時と非軍時の境目がなくなったことへの対策を考えてこなかった??
非軍事的に見える情報戦は、誰も戦争とは判断しない。軍事のソフトウェアを総動員して、「これでは勝算はない」とを思わせなければいけない。
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まもなく衆議院選の投開票が始まろうとしている。
日本の安全を守る手立てをどこまで準備するのか、残念ながら論戦は進んでいない。その素地も乏しいままである。
10/22(金)晴れ 大曲中通病院外来 飯川病院ボランティア
1:10飯川病院起床、新聞文献チェック。文献その他整理、6:00ダリア世話。7:50課内に送られ秋田駅、8:11こまち大曲、往路徒歩、9:10外来。復Taxi。15:30飯川病院ボランティア。6:30Taxi、修理終わったiPad取りにドンキホーテ、カード支払いうまくいかず諦め。通町書店経由、19:15帰宅、夕食、20:30就寝。 歩数計7842歩。
衆院選2021(4) 国際情勢の変化(2) 敵基地攻撃能力の保有をどう考える
いま、国際情勢は大きく変わらんとしている。日本の安全確保は従来の概念のままでは何事につけても中途半端である。一番問題なのは「この中途半端さに対して我が国の国民は問題をあまり感じていないこと」である。外交や安全保障分野は票になりにくく選挙の争点にならないといわれてきた。しかし、激変する安保環境のもとで論戦がほとんど見られないのは異様である。政治家が平和ボケしていては困る。
国民の安全と命と暮らしを守るという意味でまさに国政選挙の重要テーマであり、国民的な議論につなげるべきである。
自民党は衆院選の公約で国家安全保障戦略の改定を掲げた。
防衛費の国内総生産(GDP)比2%以上も念頭に増額をめざす。相手のミサイル拠点をたたく敵基地攻撃能力の保有にも前向きだ。
対して、連立を組む公明党はこの問題に距離を置く。
立憲民主党は「専守防衛に徹しつつ、領土・領海・領空を守る」と掲げた。これでは実際何を言いたいのか分からない。野党の姿勢は程度の差があり、危機感があまり伝わってこない。当然である。国民の安全をまともに願ったことなどないから。
脅威への対応をめぐり、あるべき姿を明確にし、国民に選択肢を示してほしい。
戦後の防衛政策の転換点になる可能性もあり、多角的な視点が欠かせない。
防衛力を高めるのは、中国や北朝鮮の攻撃能力を抑止するのが狙いである。中国の巨大な軍事力、北朝鮮の核に対して、安全を守るのにわが国単独では限りがあり、米国との連携、国際的連携が重要になる。大事なのは、米国から求められて動きだすのではなく、日本が主体的に取り組む心構えと具体的な準備である。
その点で、取り組みへの言及がどの政党も物足りない。
対話による外交で中国や北朝鮮との緊張や対立を抑えながら懸案の解決に導くのは原則中の原則であるが、話がなかなか通じない相手であるから、総合的な戦略を探る必要がある。
大湾は中国のものだ、と中国は主張している。だとすれば、台湾帰属問題は中国の国内問題である。
世界の安全保障上、台湾海峡は最も重大で危険な発火地点のひとつとされる。細心の注意と警戒を要する緊張の海域だ。
最近、中国軍が台湾に近い空域にまで多くの軍用機を進入させ、不安を高めている。
抑止目的であっても、軍の行動が相互に刺激し偶発的な事故が生じる可能性がある。中国の挑発を厳しく指弾しつつ、対立の芽を摘む複層的な取り組みを心がけるべきだ。
我が国の台湾に対する姿勢は、台湾が平和的解決の結果、中国に統一されるなら、我が国は当然受け入れるが、武力で台湾を統一しようとして紛争が発生した場合は日米安保条約による対応もありうる、としてきた。
2021年4月に行われた菅バイデン首脳会談では、日米両国は、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調するとともに、両岸問題の平和的解決を促す、と述べている。平和的解決が図られない場合には日本を巻き込んだ紛争に発展する可能性がある。
10/21(木)快晴 午前午後飯川病院+当直
1:00起床,新聞・文献チェックほか。自炊4冊。ダリア世話。そろそろ最盛期を過ぎた感じ。8:42院長大学受診で同乗し飯川病院、終日勤務、外来患者対応、15:30-17:00運動不足感じ市内歩行。帰院後そのまま当直に。18:00検食。20:45就寝。歩数計Σ7516歩。
衆院選2021(3) 国際情勢の変化(1) 如何に対応する??
北朝鮮は19日に新型の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験した。中国の軍備増強の脅威にも晒されている日本は、いかに国の主権と安全と地域の安定を維持するか。極めて重大な問いを突きつけられている。
戦後70数年、日米安保の傘の下で微妙に、狡猾に平和を保ってきた。当初はそれで良かったかもしれない。しかしながら、アメリカの考え方は近年大幅に変化している。オバマ大統領の時に「アメリカは世界の警察ではない」と述べた。これで我が国の安全保障の内容が変わっていくことになる。
ところで、日本は真に独立国なのだろうか。
1952年4月28日、サンフランシスコ講和条約と日米安全保障条約は発効した。この日に日本は独立したが、同時に日米安全保障条約で日本の安全はアメリカの傘のもとに入っていた。
しかしながら、自国で自国の安全を守られない状況は独立国とは言えるのだろうか。独立国の条件は以下の如くである。
1.領土・領空・領海を持つ。
2.国民が存在する。
3.主権がある。主権は他の国から侵略されないよう権力であり,軍隊も含まれる。
4. 他国との関係を取り結ぶ外交能力を備えている。
なお、国際法的には独立国であっても、政治的・経済的に大国の支配の下にあって自立できない国を衛星国、従属国などの名でよぶ場合もある。
これらの点を考えると、私は日本は独立国と言えるのだろうか?? ずっと疑問を持ち続けている。アメリカの属国でなかったのか?
我が国は自衛隊という軍事力を有しているが、国際法的には軍隊ではない。自衛隊は軍隊でないと言われても誰も信じられないのかもしれないが国際法的には軍隊として認められていない。自衛隊を軍事力とみなした場合、2019年時点で日本は世界5位の能力を持つとされている。これは、英・仏・韓を凌ぐ実力を有することを意味する。
これはどういうことだろうか。これも疑問の一つである。
いま、際情勢は大きく変わらんとしている。日本は従来の概念のままでは何事につけても中途半端である。それと共に一番問題なのは「この中途半端さに対して我が国の国民は問題をあまり感じていないこと」だろう。
しかし、これからはそんな状態は許されなくなる。
政治家ならば私よりは遥かに情報も、今後の日本が進むべき道への考え方を有しているだろうが、今までは各党はこの問題をタブーとして国民に提示してこなかった。
今こそ日本に危機を招かないため何に重点を置いて取り組むかを国民に正面から訴えるべきだ。
戦後70余年、日米安保の庇護と軍事的抑止力で日本はたまたま平和であった。しかし、平和国家日本といかに喧伝していても北朝鮮と中国の軍備増強の標的になっていることから、まずは自前で国民の命を守らねばならなくなった。自前で守る力がなければ日米同盟など作動しない。
10/20(水)午前降雨午後曇り 飯川病院
1:30起床,文献チェックほかいつものごとし。自炊3冊。午前は自宅で、11:46バス飯川病院に。勤務。COVID-19ワクチン接種関連業務。データ整理、読書。19:10帰宅・夕食、21:30就寝。歩数計Σ6027歩。
衆院選2021(2) バラマキ政策 「分配競争」は避けよ
岸田首相が掲げた政策は、今年5月に立憲民主党の枝野代表が公表したのと似た類似点がいくつも見られる。
「支え合う日本」をうたう枝野代表案には「新自由主義の限界」、「再分配による消費の拡大」といった言葉が散見される。
「新しい日本型資本主義」、これは嫌な言葉だと思うのだが、・・・を標ぼうする岸田首相の「新自由主義からの転換」、「成長と分配の好循環」のキーワードと類似するものがある。ここでも疑問なのは、首相は「新自由主義」という言葉をどういう定義で用い、日本の政治が今まで「新自由主義」に染まっていた、と総括するのだろうか。
格差や貧困が問題となり経済的分断が問われ、COVID-19禍でその傾向が一段と強まっている。ここが選挙でのいちばんの攻めどころとなる。国民生活を第一に考えるとそうなる。ただ、もっと重要なことがある。我が国の安全防衛問題である。
岸田首相の初信表明演説は野党の主張に近いものだったから激しい野党攻撃はとりあえず封印できる。だからこそ、具体的にどうするかの各論や、進める方法論が選挙戦の焦点となる。「成長と分配の好循環」のために首相は何をどうしていくのか、「分配競争」とならないよう、成長を前提に与野党間での議論が求められる。
野党の選挙態勢への懸念もある。
立憲民主、共産両党は政権交代が第一の目標で、それが実現したときに共産は「限定的な閣外からの協力」で一致し、小選挙区での候補者一本化の調整を進めている。だが、連合が反発、国民民主党は別の路線を歩んでいる。
各党の思惑、怨念の深さは、私には到底理解できないレベルである。
しかしながら、小選挙区では一人しか当選できないから、野党は与党と一対一の対決に持ちこまなければ勝機が殆ど生まれない。左右に寄りすぎない中道の支持、無党派層の支持も得ないと選挙戦は厳しい。野党は一致できる点で一本化し、票をまとめないと政権交代は無理である。
有権者が判断しやすい政権・政策選択の選挙にしてもらわないと困る。
投票率は2014年が52.66%、17年が53.68%と、低水準の投票率が続いている。これで国の方向性が決まるのは是とし難い。投票率をあげる努力も求められる。
経済とあわせ膨張する中国、北朝鮮によるミサイル発射といった事態を念頭に、安全保障論議も進めてほしい。専守防衛の範囲で敵国にミサイル発射をさせないような、抑制力、防衛力の確保は最小限必要だろう。
脱炭素は言葉上では言うは易きであるがコストが著しくかかる。それを負担するのは国民であるが、国民は十分な情報を与えられているとは言えない。課題は尽きない、各党間で大いに議論し、国民が考えていくきっかけを示してもらいたい。
ところで、再生エネルギーを生み出す太陽光発電、風力発電のインフラは殆ど輸入に頼っているが何故なのだろうか?政府に、経済界に先を見る目がなかったのだろう。人口問題とここでも同じ経過を辿っている。
10/19(火) 曇り小雨 中通病院外来 飯川病院
1:00起床、新聞入力などいつものごとし。読書中心、自炊3冊、5:15可燃ゴミ集積所に廃棄、里芋一株、立派になった。6:40バス飯川病院へ、8:45-13:45中通病院外来。混雑、紹介状作成で疲弊。14:00飯川病院。14:00-15:30COVID-19ワクチン接種業務。微睡、19:30帰宅、夕食、21:30就寝。歩数計Σ8697歩。
衆院選2021(1) 内閣発足のご祝儀支持をアテにした中身の乏しい選挙
衆院選の日程が、本日「10月19日公示」、「31日投開票」になった。
首相は新内閣誕生の「ご祝儀相場」が続く間に勝ち抜く戦略を描いている。
解散日から投開票まで僅か17日間。1983年の中曽根首相時代の日程20日間を抜いて戦後最短。衆院議員の任期満了10月26日を越える衆院選も初めてで、異例ずくめの短期決戦となる。
一般論として言えば、国の決定機関が任期切れで機能しない状態の中で行われる異常事態と言える。こんな状況を作ってはならない。
内閣の実績としては所信表明だけであり、国民は判断材料に乏しい。COVID-19対策が最優先の課題だが、日本の進むべき道を明確に提示し競いあって欲しい。
岸田内閣は4日に発足したばかり経験不足は否めない。各社の世論調査では、支持率は40-50%台。政権交代もあり得ないわけではない。
野党側は国会で一問一答形式で質疑を行う予算委員会の開催を求めたが、自民は応じなかった。岸田内閣の政策への疑問は十分解消されず、閣僚の資質などを判断することも出来ない。
COVID-19を巡っては与野党とも、困窮する世帯などに対する給付金による支援を公約として打ち出している。国民の活力を維持するために財政出動はやむを得ないが、その後の財政健全化も含めて公約を示さなければ、垂れ流しの批判は避けられない。
岸田首相は9年間に及んだ経済政策アベノミクスを総括し、自らが目指す「新しい資本主義」を展開するとしている。
マスコミは無批判に「新しい資本主義」と呼んでいるが、誇大妄想的名称であり、用いるべきでない。「資本主義」はいまだに研究過程の経済理念であり、こんなあやふやな言葉を提示するなど世界に恥ずかしい。単に「マイナーな経済政策改変」レベルでないか。
昨日10月18日、9党党首による討論会が開かれた。
■今回の公約は与野党とも、コロナで傷んだ経済や家計の回復に向け、給付や減税による分配重視の姿勢が鮮明だ。しかし、それらの財源をどう確保するのか、明確でない。
■首相は「成長と分配の好循環で所得を上げる」と強調。首相は課税見直しに関して「経済再生を優先する。順番が大事だ」とし、感染症への司令塔機能の強化も中長期的に取り組むとしている。選挙論戦で説明を望みたい。
■立憲民主党の枝野代表は「社会全体で支え合う役割を政治が果たす」と訴えた。立民は共産党や国民民主党などと多くの小選挙区で候補者を一本化し、与党との対決構図に持ち込んだ。一方で政策面では各党間に溝も残る。野党共闘のめざす姿を丁寧に語ってほしい。
一連の過程を見直すと、政権維持にかける自民党の執念を感じさせた。それだけ危機感があるのだろう。迫った衆議院選挙を考え「選挙の顔」をすげかえる手法は同党がときおり使う手であるが、このやり方は争点隠しとなる。今回も安倍・菅政権の過去を問う姿勢は見られない。
岸田政権の政策は野党の主張をたくみに取り込んで、対立争点を巧みに防いでいる。
10/18(月)午前雨午後はれ 健康クリニックドック 飯川病院 iPad修理に
1:30起床、文献新聞他チェックそのほか。自炊4冊。6:40バス飯川病院、9:00-11:30健康クリニックドック14名+結果判定14名。11:15飯川病院、微睡、14:00-19:00勤務。晴れたのでドンキホーテへ歩行、iPad修理に、ブックオフ文庫新書購入。バスにて病院に。歩数計Σ11358歩。19:30帰宅・夕食、21:00就寝。
私は馬が好き(4) 馬と人間の関わり(3) 馬が果たして来た役割を思い、馬に感謝を捧げよう
現在ペットとしての代表はイヌ、ネコであろうが、彼らが人間に寄与した内容といえば、果たした役割を否定する気はないが、その役割は狭くかぎられていた。今は飼い主に心理的安定感をもたらしている。
私はネコによって心が安定しているのを自覚する。
馬ほど人間の世界に深く溶け込み、人間の在り方、文化にまで広く寄与した動物はいない。
簡単にまとめれば以下の如くである。
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■太古には野生馬は狩猟の対象になり、人間の栄養源となった。
■車を引き、その車は戦車として発展した。
■紀元前から第一次世界大戦初頭まで馬による戦力が国力の指標となった。
■後に、人を乗せるようになった。騎馬として国の戦力が増した。
■人間の移動能力は格段に進化した。
■人間の生活に深く入りこんだ。農耕などの発展をもたらした。
■スピードの概念をもたらし、力の指標となった。
■近代スポーツとして馬種競技。
■競馬は多くのファンを熱中させている。
■などなど・・・・・・・
――――――――――――――――――――――――――――
関連して上記の関連内容を抄述すると、
■狩猟対象として。
アメリカ大陸では先住のインディアンによって野生馬は絶滅したほど。
■車を引き、その車は戦車として発展した。
メソポタミア時代から第一次世界大戦初頭までの長きにわたって馬は戦力の一つとして国を支えた。
■人を乗せるようになった。騎馬として国の戦力が増した。馬の戦力の登場は歴史を変革した。紀元前10世紀のヘブライ王国が発展したがソロモン王の時代は戦車用の馬の厩舎4万と騎兵12.000を持っていた、とされる。騎馬と戦車は、近代における火器よりも、当時の世界を大きく変えてた。
■人間の精神の底流に、新しい「速度」という概念が生じた。それまでにない速度で移動することによって、それで世界の「広がり」を感知し、旧知の風土を越えて領地拡大を狙う帝国主義が生じた。
■新しい「力」という概念が生じた。人間はそれまでにない馬の力を利用できるようになった。特に農耕を通じて食糧事情が一変した。
■「速度」と「力」で流通の概念が発達した。
■機械化で馬の「速度」と「力」が発揮する場所は徐々に失われたが、近代スポーツとして馬種競技が人気を得ている。
世界史、日本史を振り返っても、馬は、多種多様な役割を果たし、歴史の歩みに、人間の考え方の底流にひとかたならぬ影響をおよぼしてきた。
馬にとっては、戦争、労役などを通じて人間との共生は決して楽なことばかりではかったように思う。素直に人間に奉仕し、そのエゴで命を絶たれた馬たちも数知れない。
なのに、馬が果たして来た役割が忘れ去られるのは惜しい。
人間と馬の関わりを理解し、馬には謙虚に、かつ深く、感謝したいものである。
10/17(日)曇り小雨午後晴れ
0:30飯川病院起床。新聞電子化準備。徒然など。途中で微睡取る。ピロティの菊が倒れているので紐で支える。7:00検食ほか。9:00徒歩にて帰宅、小雨もあり寒い。広小路は歩行者天国で種々の行事があるらしい。保戸野あたりで雨が強くなり迎え要請。新聞切り抜き他多数電子化、読書。NHKのど自慢、微睡。ダリアの世話若干。16:00書斎にて音楽関連録画楽しむ、ショパン関連、日本のピアノの歴史など。19:00夕食、20:30就寝。歩数計Σ9121歩。
私は馬が好き(3) 馬と人間の関わり(2) 馬ほど文明に寄与した動物はいない
自然界の動物同士が互いに、深く助け合って生きる関係があるのか否か、私は無学にして知らない。
人間と動物との関係に絞って考えれば、家畜、ペットなどとしての関係がある。しかしながら、特殊な例外を除くと、家畜、ペットとして身近にいる動物はそれほどの種類はいない。
哺乳類との関係を見れば、この地球上には4000種ほどの哺乳類がいるが、人間に飼い慣らされる動物はせいぜい10種類ほどでしかない。イヌ、ネコ、馬、牛、豚、羊、ロバ、ラクダくらいだろう。
これは不思議なことである。
大英博物館などにあるエジプトの壁画をみると、古代エジプト人は、ハイエナやガゼルすらも飼い慣らそうとしていたらしい。アメリカ大陸のインディアンは、アライグマをペットにしたり、オセアニアの先住民のなかには、カンガルーをペットにしていたこともあったらしい。一部はうまく行った場合もあっただろう。しかし、それが普遍的、継続的なものとして続いたわけではなく、多くの試みは失敗したと思われる。
人間側では、餌を与え、敵から守り安全の確保をするなどで色々努力したであろうがほとんどうまくいかなかった様である。
結局うまくいかなかった原因は人間側にあるのではなく動物側にあると思われる。
動物側に他の動物にはなつかずに、単独の種で、厳しく生きる術が遺伝子レベルで備わっているのだろう。北海道のヒグマの例であるが、目も開いていないような子熊の時期に捕獲し、可愛がって育てたものの、成獣になるころから凶暴化し、結局は飼い主を噛み殺して逃走した例もある。
これが野獣の一般的な姿なのではないか、と思う。
だとすれば、人間に適応する動物には共通する何かがあるはずである。
ざっと上げれば以下の様な特質かな?
-
■人間に餌をねだる様な依存性があること、
■食べ物に融通性があり飼う側が餌を用意しやすいこと、
■人間に対する凶暴性がないこと、
■縄張り意識が稀薄なこと、
■人間に好まれるソフトな性格であること、
■飼い主に関心を持つ好奇心()があること、
■人間の要求に対応する知能と適応力を備えていること、
■飼い主にが好むような、甘えや訴えかける表情や仕草を持つこと、
■・・・・。
-
現在ペットとしての代表はイヌ、ネコであろうが、上手く飼い慣らされた個体は全て上記の性格を兼ね備えている。だから、好まれるべくして好まれていのだろう。また、このような性格を備えているために、人間に奉仕する動物、愛玩される動物、人間の貴重な食料として身を捧げる動物たちもいる。
確かに、飼い慣らされたあらゆる動物達から人間は多くの恩恵を得てきた。しかし、その役割は狭くかぎられている。食肉になったり、乳を飲んだり、衣服の原料になったり、牽引力として使われたりもする。犬なら番犬もいるが、今では猫と共にようにペットとしての役割の方が大きい。
しかしながら、馬ほど人間の世界に深く溶け込み、人間の在り方、文化にまで広く寄与した動物はいない。
太古には狩猟の対象になり栄養源として人間の存在に寄与した。やがて車を引き、人を乗せ、人間の生活に深く入りこんだ。今日でも近代スポーツのなかには馬種競技があり、競馬は多くのファンを熱中させている。
世界史を振り返っても、馬は、多種多様な役割を果たし、歴史の歩みにひとかたならぬ影響をおよぼしてきた。
10/ 16(土)夜半から小雨終日 飯川病院日当直 iPad mini液晶ダメに??
1:00飯川病院起床、新聞・文献、徒然、その他、ゆったりと。ビス以後右下腿動かず転倒、神経の循環障害か、そのままで10分くらいで回復、その時iPad mini液晶ダメに??半分真っ黒。修理予定。その間家内のiPad mini借用。12:30回診にいく家内に同乗飯川病院へ。そのまま日当直に。座学。データ整理。駅に歩数計取りに行く。微睡後、読書。新聞切り抜き。18:00検食、19:55就寝。歩数計半日分1230歩。
私は馬が好き(2) 馬と人間の関わり(1) 馬が文明を発達させた
これから何度かに分けて馬の話を綴るつもりであるが、イギリスには馬が如何に重要な家畜であるかを示す興味深いわらべ唄がある、という(木村凌二)。
日本の最重要課題である人口減・少子高齢化問題は為政者の無策のために半世紀も放置され、もう不可逆的状況に陥っている。あらゆる分野においてじわじわと影響が明らかになっている。それらの多くはもう元には戻らない。しかし、いまだに問題意識は小さい。
衆議院選挙が行われようとしている。各党もCOVID-19対策を最優先に置いているが、実はそれ以上に重要なのは人口減問題なのだ。
日本の人口減・少子高齢化を風刺する替え歌を作ってみた。
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半世紀以上も日本の為政者は人口問題には関心が乏しく無策だった。
その結果、少子化で若い女性がいなくなった。
若い女性がいなくなって赤ちゃんが少なくなった。
赤ちゃんが少なくなって家庭がダメになった。
家庭がダメになって地域がつぶれた。
地域がつぶれて、社会機能、社会保障がつぶれた。
社会がつぶれて、人間らしい生き方ができなくなった。
人間らしい生き方ができなくなって、国が荒れ、国がつぶれた。
人口問題に無策だったために、なにもかにもつぶれた。
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本来のイギリスの童歌は以下の歌である。
釘がなくなって、蹄鉄がつぶれた、
蹄鉄がなくなって、馬がつぶれた、
馬がなくなって、騎乗者がつぶれた、
騎乗者がなくなって、戦勝がつぶれた、
戦勝がなくなって、王国がつぶれた、
馬の蹄鉄の釘がなくなって、なにもかもつぶれた。
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人口飼育されている馬は蹄が弱い。そのために蹄鉄で蹄を保護しなければ馬は十分に持てる力を発揮できない。だか、蹄鉄の発明は上の歌にあるように文明の要ということになる。
蹄鉄が発明されなければ現代の文明はなかった??とさえ思わせる。
今日、馬が軍事力や輸送力の主力をなす社会などない。馬の動力に機械力がとって代わった。私どもは、もはや、馬が人間社会のなかで長期間に担っていた役割の重大さについて、想像することすらできない。馬とめぐりあったおかげで、おそらく人間の文明は、数百年、あるいは数千年も、速く進展しただろう。
それが人間にとって幸運だったのか不運だったのかは、わからない。しかし、そのような史実は、意外に軽んじられており、ほとんど省みられることはない。
私は幼少時に馬と共に暮らし、親しみを感じていた。最近サラブレッドの美しさに気づいた。これほど人間社会に深く関わってきた馬が何を考えているのか、そのことにも興味を感じてすっかりハマってしまった。
10/15(金)快晴 大曲中通病院外来 飯川病院ボランティア
1:00起床、新聞チェック他。歴史関連本読み、5:30可燃ゴミ出し。7:40Taxi駅、8:11こまち、大曲曇り往路徒歩。9:10大曲中通病院外来。15:30飯川病院ボランティア。微睡、新聞チェック。19:15帰宅・夕食、20:30就寝。歩数計Σ7917歩。歩数計どこかに忘れ半日分。
私は馬が好き(1) 幼少の頃一緒に過ごした 目がとても優しかった
子供の頃の我が家には馬がいた。岩手の田舎の上は南部曲がり屋と言われ、住宅の一部は厩になっていて馬は大切にされ、人と馬とが同居していた。私の家は診療所を兼ねており、厩舎は母屋から離れた場所に独立していた。厩舎のまえのちょっとした広場は私の格好の遊び場であった。馬はいつも優しく見守っててくれたから私は馬に親しみを感じていた。
当時は多くの農家で馬を飼っていた。春になると田おこし、田植えの際には足を濡らしながら代かきをし、道路では荷車を曳き、雪道では馬橇を曳いた。そんな時代で、全体にのんびりした生活であった。
我が家の馬は毎日、近所の農家の方が来て世話をしてくれていたから厩舎は比較的清潔に保たれていた。厩舎から出る藁とか排泄物は当時の農家にとっても貴重な肥料であった。
私は、馬の後方にだけは近づいてはならないと厳命され、その通りにしていた。その馬は道産子だったらしく、体格はやや小さめ、性格が大人しく、私は馬で怖い思いをしたことがない。馬が私を見るときの優しい目が特に好きであった。
馬に念仏という言葉があるが、公務員であった父はその日の行事の挨拶などを馬に向かって練習していた。当然馬はキョトンとしていた。
この馬は祖父の往診用に飼われていた。
(在りし日の祖父と我が家の馬の姿)
小学校1年の頃、自宅が火災にあって、馬は無事であったが、以降は近所の農家に預けられ、私は時折会いに行っていた。その後、祖父が体調を崩したこともあって、遠くの農家に引き取られていった。
馬と共生していた地域の文化、全てがゆったりしていて私はとても懐かしく思い出す。
岩手には愛馬精神のあらわれとして「チャクチャグ馬っこ」と言う行事がある。
この祭りは毎年6月に行われる。100頭ほどの馬が、滝沢市の蒼前神社から盛岡市の八幡宮まで14キロの道のりを行進する。馬のあでやかな飾り付けとたくさんの鈴が特徴で、歩くたびにチャグチャグと鳴る。私は盛岡の八幡宮でこの行進を何度か見たが、人馬一体で行進する様は見事なものであった。
(盛岡市の観光パンフレットから借用)
その後、半世紀余り馬に関する関心は薄れたが、昨年頃からダービーで疾走するサラブレッドの美しさに感心してから再び馬に興味を持つようになった。競馬が好きになったといえども疾走する姿が好きなだけで馬券には興味がない。
またこのことを機会に人間と馬の関係について文献を読んで勉強している。
人間社会にとって馬は如何に重要であったか、改めて知って驚いている。
10/14(木)快晴 飯川病院
1:30起床。文献・新聞他電子化。いつもの如し。9:30里芋掘り出す、略いい出来。11:50バス飯川病院、14:00入院患者処置対応。微睡、本読み中心。19:30帰宅、夕食、20:30就寝。歩数計5880歩。昨年半袖作業服を長袖に、ランニングシャツ着用。今年は現状をもう少し続ける。
茶飲み茶碗 40年間ご苦労様
私は茶が好き。子供の頃からずっと。幼少時、大好きな茶碗で茶をすすりながら歩いていて座布団につまずき転倒して鼻に大怪我を負ったこともある。家人によると、このころにもお気に入りの茶碗があり、それで怪我をしたとのこと。
私はものに拘る部分と全く拘らない面と両方ある。身近で用いるものほど愛着が強く拘る。文房具は一般的にこだわりが強い。現在も使っている印鑑は小学校の卒業の記念品で、65年以上も使っている。側にある定規は盛岡一高の創立記念際の記念品である。
考えてみれば、自分の手の一部になるように長く使い込んだ道具には拘りが強い、と思う。
そんな私であるが、数日前に約40年間用いてきた湯呑み茶碗を廃棄することとした。縁に若干の欠けがあったがヤスリをかけて修理して使用には困っていなかった。しかし、数年前からその付近から底の方に向かって一本の亀裂が入っていることに気づいた。
数け月前から時折机の上に液体がこぼれていることがあって、その茶碗のひび割れにあることが分かったが、少量であるからそのまま使い続けていた。しかし、最近、本や書類、キーボードを濡らすことがあってついに引退させることにした。
食器にも使える陶器用の接着剤もあることは知っていて興味はあったが、毎日用いるものであり、しかも熱湯を注ぐことから接着剤の安全性と耐久性には不安があって諦めた。漆を用いて金属をまぶす金継ぎ法もあることは知っていたが、同様の理由で諦めた。
何でこの茶碗が気に入っていたのかというと、全体の紺色調がよく、表面の触感は柔らかく肌触りもとてもよかったこと、内側は白く淹れた茶の色感を乱さないこと、サイズもちょうどよかった。最も気に入っていたのはその形で、手に触れる部分が若干絞られ、上部に向かって広がっていることで、手にしたときの時の安定感は最高であった。
私は自宅にいる時はこの茶碗以外で茶を啜ることはほとんどなかった。他の器に入れられた茶もこの茶碗に移し替えて飲んでいた。
約1年ほどかけて家内が同等品を探してくれたが見つからず、ついに諦めて代替品を用意してくれた。
(左が40年間私を支えてくれた茶飲み茶碗 右は今回購入した茶碗 手が滑らないよう工夫されている)
まだ自分の手にしっくりしないが、早く新しい器に慣れたいと思っている。
10/13(水)晴れ 飯川病院
1:10起床。読書、録音データ整理と処分など。歴史関連本、台湾関連読み。午前はダリアの世話、写真撮影、庭掃除など。12:12バス飯川病院。14:00-16:00COVID-19ワクチン関連業務、微睡、iPhoneに音楽データ同期できない。新聞チェック。自炊データチェック。19:10帰宅、夕食、21:15就寝。歩数計Σ5860歩。
競泳の池江選手のNHKニュース報道の扱いは未だに異常
競泳の日本学生選手権の第2日、10月8日、池江選手は50M自由形でインカレ初優勝した。本命種目の女子100Mバタフライ予選では全体1位で決勝に進んだものの最終的には2位となった。
このニュースを私は翌日早朝のNHK-ラジオのニュースで聞いたのであるが、やはりNHKの報道姿勢は異常だと思った。
ニュースの内容は池江選手の50M自由形でインカレ初優勝を称えることが主であったが、池江選手についていまだに「病から復帰の・・・」の説明が長々とあり、100Mバタフライ決勝では池江は奮闘したが、残念ながら2位となった・・・、との内容。
池江選手を凌駕する記録を出して優勝した選手名や記録などは一歳報じられなかった。これはおかしい報道である。
競技などの場合でも、注目選手、人気選手に焦点を当てて報じるのはいいが、成績は公平に扱われるべきである。
池江選手は病気であった、という説明抜きに語られることはないが、病気のことはもう外してあげたいものだ。
いつまでもズルズルと過去を引きずって報道するのは、あまりにも日本的、情緒的、浪花節的、お涙頂戴的報道である。これがNHK以外ならなんとか容認もできようが、私は納得できない。
池江選手は、個人11種目とリレー5種目の日本記録を保持している有能な水泳選手であったが、2019年2月に病に倒れ、同年12月に退院した。
私は、内心ハラハラしながら池江選手に関する報道情報を集めていた。少ない情報であったが、彼女が受けている治療内容を具体的に想像できるだけに、心配もしていた。治療は成功し退院はできたが、筋力頼りのアスリート選手としての復帰は困難かもしれないと予想していた。だが、その予想を大きく上回るスピードで、回復を果たしたことになる。
これだけの短期間で、アスリートとしてトップレベルまで戻してこられたというのは驚異的。本人のたゆまぬ努力と、それを支えた医療者ら関係者の手厚いサポートの成果と思われる。
池江選手は療養中の2019年4月8日、日本大学スポーツ科学部に入学。水泳部に所属した。最近、キャプテンになったとも報じられていた。
池江選手は2020年8月には1.7年ぶりにレースに復帰、その後も着実に力をつけ、2021年2月7日競泳ジャパン・オープンの50メートル自由形で24秒91で2位となり、復帰後4戦目で初めて表彰台に上がった。2021年2月21日の東京都オープン女子50mバタフライで25秒77で優勝した。
東京オリンピックではリレー選手のメンバーとして出場した。
池江選手の姿は、彼女に関心のある方、いま類似の疾患で治療中の人々の励みになることは確実である。どんなに高く評価しても仕切れないほどである。
10/12(火)晴れ 中通病院外来 飯川病院
1:00起床、新聞入力などいつものごとし。読書中心、6:00可燃ゴミ集積所に3袋廃棄、6:40バス飯川病院へ、8:45-13:45中通病院外来。混雑疲弊。14:00飯川病院。14:00-15
:30COVID-19ワクチン接種担当。散水、微睡、新聞チェエック、19:30帰宅、夕食、21:30就寝。歩数計Σ9997歩。
岸田首相(6) 所信表明演説全文を読んで 感想・疑問点など(2)
安倍政権下での森友学園を巡る財務省の決裁文書改ざん問題再調査などについて改めて姿勢を明らかにすることが求められる。
この辺が有耶無耶である。おそらく、続く国会の代表質問では前政権、前々政権が残した負の遺産について厳しい追及が予想される。
人の話を聞くのが特技と言っている岸田首相の姿勢がいつまで持つのか、まだ代表質問も始まっておらず未知である。十分話を聞いた後は聞いただけでは済まない。それなりの対応が求められるが、対話の持続は徐々に困難になる。上に立つものは決して口にできない情報を持っている。丁寧に説明する内閣という姿勢であるが、だからといって無制限には公開できない。
所信表明演説は急造の耳あたりのいい言葉の羅列であった。次から次と変更を加えられていくだろう。
「金融所得増税」、「令和版所得倍増計画」は重要な目玉であるが、自民党の政権公約に取り上げられていない。
自民党総裁選、岸田首相組閣とここ3週間ほど与党ばかり注目されてきた。衆院選日程が決まった今、有権者は野党の訴えにも耳を傾けるときだ。
真摯に国民の声に耳を傾け、COVID-19禍を収束させて経済をはじめ国民生活を再び軌道に乗せられるのはどの政党か。衆院選では信頼に足る候補者、政党をこれまでに増して、しっかりと見極めなくてはならない。
岸田首相はCOVID-19対策に最優先で取り組み、数十兆円規模の経済対策を策定する方針を表明。「新しい資本主義」の構築を掲げ、成長と分配の好循環で格差を解消する考えを打ち出している。COVID-19禍で疲弊する経済を立て直すには相当な困難を伴う。まずは実現を目指す経済政策の全容と道筋を明確に示す必要があろう。これが不十分なら衆議院選では指示が得られないだろう。安倍政権下での森友学園を巡る財務省の決裁文書改ざん問題再調査などの必要についても、改めて姿勢を明らかにすることが求められる。
立憲民主党の枝野代表は同日、都内ホテルで会見を行い「1億総中流社会」の復活を掲げ、分配重視の姿勢を強調した衆院選公約を発表している。
蓮舫氏は「桜を見る会、モリカケ問題はまだ終わっていない。衆院選で投票する政党は、未解決なので再調査しようとしている立憲民主党か、もう調査は終わったとする自民党か!!!と力強く訴えている。
31日に投票が行われる総選挙の見通しについて、現状では頭をすげ替えただけの政権で国民に岸田首相の意思が浸透していない。
私は「自民党は必ずしも楽勝できない」と思っている。
10/11(月)曇り小雨 健康クリニック 飯川病院
1:00起床。何時もと同様、書類書籍自炊、新聞、医学論文などチェック。自炊数冊。
6:40バスで飯川病院へ。風邪かな??ちょっと体調不良。9:00-11:30健康クリニック、ドック診察14名。結果判定レ線読み14名分。11;45飯川病院。検食、微睡。 14:00-19:00勤務。19:15帰宅、夕食。21:00就寝。歩行Σ7485歩。
岸田首相(5) 所信表明演説全文を読んで 感想・疑問点など(1)
岸田首相は10月4日衆参両院本会議で首相指名を受け、同日内閣発足。衆院解散を14日に決めた。10月6日には所信表明の内容が一部報道され、10月8日に所信表明を行った。実に慌ただしいスケジュールであった。
そのためか所信表明は準備に時間をかけられなかったのだろう、総花的に懸案事項を列挙した感じが拭えない。また、内閣としての議論も乏しかったためだろう、単なる作文のレベルと思われる項目も少なくない。おそらく閣議や自民党内の声で修正されることが考えられる。
耳あたりが良い言葉が羅列されている。日本の危機感が伝わってこない。
首相はCOVID-19対策に最優先で取り組み、数十兆円規模の経済対策を策定する方針を表明。
「新しい資本主義」の構築を掲げ、成長と分配の好循環で格差を解消する考えを打ち出した。「新しい資本主義」ってなんだろうか。資本主義を軽く扱っていないか??ちょっと大袈裟。日本的な「新しい経済政策」レベルでしかない。
ただ、分配重視への転換はこれまでの自民党の経済政策からの大きな転換と思われる。格差是正、中間層を拡大することに異論はないが、貧困層を忘れていないだろうか。COVID-19禍で疲弊する経済を立て直すには相当な困難を伴う。まずは実現を目指す経済政策の中身の全容と対策の道筋を明確に示す必要があろう。
世界の平和、安全は米国をはじめ、豪州、インド、ASEAN、欧州などの同盟国・同志国と連携して包囲網を作り守らなければならない。それは正しい。
台湾にしろ日本にしろ一国で対抗するのは無理である。しかしながら、各国の思惑、意識には温度差があるために時間をかけて調整しておかなければならない。
敵基地攻撃能力の保有に関しては「専守防衛」を逸脱する可能性が指摘されるが、現在は撃たれたミサイルを迎撃して国を守る「専守防衛」レベルですむ時代ではない。迎撃困難な機能を持つミサイルも開発されている。通常のミサイルでも数発同時に向かってきたら撃ち漏らす可能性が高い。仮想敵国は初めからそれをみこんでミサイルを発射してくる。撃たせない状況を作らねばならない。私は敵基地攻撃能力を備えておくべきだ、と思う。これも防衛だし、「専守防衛」といってもいいのではなかろうか。
わが国を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増す中、わが国の領土、領海、領空、そして、国民の生命と財産を断固として守り抜く。そのために、国家安全保障戦略、防衛大綱、中期防衛力整備計画の改定に取り組む。この中で、海上保安能力やミサイル防衛能力など防衛力の強化が必要である。
基軸は日米同盟にあることは論を待たないが、日米同盟は変化しつつある。日米同盟の抑止力を維持するのはいいが、米が我が国を守ってくれるとは思えない。自前でも防衛力を高めていかなければならない。
北朝鮮による核、ミサイル開発は容認できない。
ところで、北朝鮮のミサイル発射の情報のキャッチ、分析はなんでこんなにもたつくのか??数10分後の臨時ニュースでは「北がミサイルを発射した模様・・」のレベル。こんなことではミサイル迎撃なんてできるのか??あえて情報を隠しているのかもしてないが、よくわからない。
拉致問題は我が国が持っている優位なカードである。困難ではあろうが継続的に取り組むべき事項である。
10/10(日)快晴 28度Cと暑い 外仕事中心に 終日体調今ひとつ
1:00起床。文献チェック他。何時ものごとし。書籍電子化、データ整理。自炊3冊。
9:00-11:00畑仕舞い。キウリ、トマトで残してあった根を掘り出し、ナスを拔き去り、マルチを排除し、これらを敷地内に移動。これだけでどっと疲れた。NHKのど自慢後微睡、15:00-16:30根や茎をゴミ袋に整理、マルチは可燃に。その後は読書、音楽観賞、N響公演記録など。19:00夕食、20:45就寝。Σ7824歩。
岸田首相(4) 所信表明演説全文を読む(3)
◆国民を守り抜く、外交・安全保障の課題
重要政策は「国民を守り抜く、外交、安全保障」。世界から得られた「信頼」を基礎に、3つの強い「覚悟」をもって毅然とした外交を進める。
■第1に、「自由、民主主義、人権、法の支配といった普遍的価値を守り抜く覚悟」。米国をはじめ、豪州、インド、ASEAN、欧州などの同盟国・同志国と連携し、「自由で開かれたインド太平洋」を推進。
■第2に、「わが国の平和と安定を守り抜く覚悟」。わが国を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増す中、わが国の領土、領海、領空、そして、国民の生命と財産を断固として守り抜く。そのために、国家安全保障戦略、防衛大綱、中期防衛力整備計画の改定に取り組む。この中で、海上保安能力やミサイル防衛能力など防衛力の強化、経済安全保障など新しい時代の課題に、果敢に取り組む。
基軸は日米同盟で更なる高みへと引き上げる。日米同盟の抑止力を維持しつつ、沖縄の基地負担の軽減に取り組む。普天間飛行場の全面返還を目指し、辺野古沖への移設工事を進める。
北朝鮮による核、ミサイル開発は容認できない。日朝平壌宣言に基づく諸懸案を包括的に解決し、不幸な過去を清算、日朝国交正常化の実現を目指す。拉致問題は最重要課題で全力で取り組む。金正恩委員長と直接向き合う決意。
■第3に、「地球規模の課題に向き合い、人類に貢献し、国際社会を主導」する。核軍縮・不拡散、気候変動などの課題解決に向け、わが国の存在感を高めていきます。「核兵器のない世界」に向け、全力を尽くす。
わが国は自由貿易の旗手を務める。
中国とは、安定的な関係を築くことが、地域及び国際社会のために重要。普遍的価値を共有する国々とも連携しながら、中国に対して対話を続け、共通の諸課題について協力します。
ロシアとは、領土問題の解決なくして、平和条約の締結はありません。首脳間の信頼関係を構築しながら、平和条約の締結を含む日露関係全体の発展を目指します。
韓国は重要な隣国です。健全な関係に戻すため韓国に適切な対応を求めていく。
◆新しい経済対策
「新型コロナ対応」、「新しい資本主義」、「外交・安全保障」。これら3つの政策を着実に実行することで、新しい時代を切り拓く。本日朝の閣議で、新型コロナ対応に万全を期すとともに、新しい資本主義を起動させるため、総合的かつ大胆な経済対策を速やかにとりまとめます。
◆おわりに 協力要請、謝辞
日本が、先祖代々、営々と受け継いできた、人と人のつながりが生み出す、やさしさ、ぬくもりがもたらす社会の底力を強く感じます・・・。
(以下省略)
10/9(土)曇り晴れ
1:00起床。データ入力整理。早朝午前は座学中心、録音データ整理、自炊3冊。12:30微睡、午後は秋から冬の巣篭もりのために機能強化。新聞データ化、16:00書斎整理、録画でN響定期公演:バルトークの管弦楽2曲ほか。19:00夕食、手巻き、20:30就寝。歩数計Σ4785歩。
岸田首相(3) 所信表明演説全文を読む(2)
◆新しい資本主義の実現(2) 成長戦略
■第1の柱:科学技術立国の実現。科学技術分野の人材育成を促進。10兆円規模の大学ファンドを年度内に設置。デジタル、グリーン・・など先端科学技術の研究開発に大胆な投資。民間企業への投資を応援する。新たなビジネス、産業の創出を進める。2050年カーボンニュートラルの実現に向け温暖化対策を成長に。
■第2の柱:地方を活性化する「デジタル田園都市国家構想」。地方からデジタルの実装を進め、新たな変革の波を起こし、地方と都市の差を縮小。デジタルインフラの整備を進める。
■第3の柱:経済安全保障。戦略物資の確保や技術流出の防止に向けた取り組みを進め自立的な経済構造を実現する。
■第4の柱は、人生100年時代の不安解消。将来への不安が、消費の抑制を生み、経済成長の阻害要因に。働き方に中立的な社会保障や税制を整備し「勤労者皆保険」の実現に取り組む。人生100年時代を見据えて全世代型社会保障の構築。
◆新しい資本主義の実現(3) 分配戦略
■第1の柱:働く人への分配機能の強化。非財務情報開示の充実、四半期開示の見直しなど、そのための環境整備。下請け取引に対する監督体制を強化し大企業と中小企業の共存共栄を目指す。労働分配率向上に向け賃上げを行う企業へ税制支援を強化。
■第2の柱:中間層の拡大に向け、成長の恩恵を受けられていない方々に国による分配機能を強化。少子化対策は大学卒業後の所得に応じて、教育費や住居費への支援を強化し、子育て世代を支える。保育の受け皿整備、幼保小連携の強化、学童保育の制度の拡充や利用環境の整備などの支援、促進。こども目線での行政のあり方を検討、実現。
■第3の柱:看護、介護、保育などの現場で働いている方々の収入増。新型コロナ、少子高齢化への対応の最前線にいる皆さんの収入増。そのために、公的価格評価検討委員会を設置し、公的価格のあり方を見直します。
■第4の柱は、財政の単年度主義の弊害是正。科学技術の振興、経済安全保障、重要インフラの整備など国家課題に計画的に取り組む。
地方活性化に向けた基盤づくりにも投資。東日本大震災からの復興なくして日本の再生なしの思いの下で、支援、再建、復興・再生に取り組む。
農林水産業の高付加価値化と輸出力強化。家族農業や中山間地農業の持つ多面的な機能を維持。米価の大幅な下落など、十分な対策を行う。老朽化対策を含め、防災・減災、国土強靱化の強化とともに、高速道路、新幹線など、交通、物流インフラの整備を推進する。
2025年大阪・関西万博、IoTや人工知能などのデジタル技術を活用した未来の日本の姿を示す。観光立国復活に向けた観光業支援、文化立国に向けた地域の文化、芸術への支援強化にも取り組む。
◆国民を守り抜く、外交・安全保障の課題
重要政策は「国民を守り抜く、外交、安全保障」。世界から得た「信頼」を基礎に、3つの強い「覚悟」をもって毅然とした外交を進める。
■第1に、自由、民主主義、人権、法の支配といった普遍的価値を守り抜く覚悟。米国をはじめ、豪州、インド、ASEAN、欧州などの同盟国・同志国と連携し、「自由で開かれたインド太平洋」を推進。
■第2に、わが国の平和と安定を守り抜く覚悟。わが国を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増す中、わが国の領土、領海、領空、そして、国民の生命と財産を断固として守り抜く。そのために、国家安全保障戦略、防衛大綱、中期防衛力整備計画の改定に取り組む。この中で、海上保安能力やミサイル防衛能力など防衛力の強化、経済安全保障など新しい時代の課題に、果敢に取り組んでいきます。
基軸は日米同盟で更なる高みへと引き上げる。日米同盟の抑止力を維持しつつ、沖縄の基地負担の軽減に取り組む。普天間飛行場の全面返還を目指し、辺野古沖への移設工事を進める。
北朝鮮による核、ミサイル開発は容認できない。日朝平壌宣言に基づく諸懸案を包括的に解決し、不幸な過去を清算、日朝国交正常化の実現を目指す。拉致問題は最重要課題で全力で取り組む。金正恩委員長と直接向き合う決意です。
■第3に、地球規模の課題に向き合い、人類に貢献し、国際社会を主導する。核軍縮・不拡散、気候変動などの課題解決に向け、わが国の存在感を高めていきます。「核兵器のない世界」に向け、全力を尽くす。
わが国は自由貿易の旗手を務める。
中国とは、安定的な関係を築くことが、地域及び国際社会のために重要。普遍的価値を共有する国々とも連携しながら、中国に対して対話を続け、共通の諸課題について協力します。
ロシアとは、領土問題の解決なくして、平和条約の締結はありません。首脳間の信頼関係を構築しながら、平和条約の締結を含む日露関係全体の発展を目指します。
韓国は重要な隣国です。健全な関係に戻すため韓国に適切な対応を求めていく。
◆新しい経済対策
「新型コロナ対応」、「新しい資本主義」、「外交・安全保障」。これら3つの政策を着実に実行することで、新しい時代を切り拓く。本日朝の閣議で、新型コロナ対応に万全を期すとともに、新しい資本主義を起動させるため、総合的かつ大胆な経済対策を速やかにとりまとめます。
◆おわりに 協力要請、謝辞
日本が、先祖代々、営々と受け継いできた、人と人のつながりが生み出す、やさしさ、ぬくもりがもたらす社会の底力を強く感じます・・・。
(以下省略)
10/8(金)早朝降雨のち晴れ 大曲中通病院外来 飯川病院ボランティア
0:30起床、ラジオは昨夜の地震関連の放送中心。同じような内容の繰り返し。いつものごとし。5:00可燃ゴミ廃棄準備まで。7:35Taxi駅東口に、8:11こまち、大曲は降雨もあり往復Taxi、9:10外来、15:30市内徒歩。19:30帰宅、夕食、21:00就寝。歩数計Σ7523歩。
岸田首相(2) 所信表明演説全文を読む(1)
岸田首相は本日10月8日衆院本会議で所信表明演説をした。今回久々全文を読んだ。
現状の日本が抱える内憂外患について問題点を知ることができた。私自身が今後勉強していく資料の一つとして利用したい。
そのため、あいさつ、謝辞など省略。語尾など一部改変し、以下に箇条書きに要点を示した。
――――――――――――――――――――――――
◆はじめに
■このたび、第100代内閣総理大臣を拝命した。この国難を、乗り越え、新しい時代を切り拓き、心豊かな日本を次の世代に引き継ぐために、全身全霊を捧げる覚悟です。
■喫緊かつ最優先の課題である新型コロナ対応に万全を期します。
■国民に納得感を持ってもらえる丁寧な説明を行うこと、
■常に最悪の事態を想定して対応することを基本とします。
■速やかに経済対策を策定します。
■目指すのは、新しい資本主義の実現です。
■信頼と共感を得られる政治のために対話を大切にします。
■多様性が尊重される社会を目指す。若者も、高齢者も、障害のある方も、ない方も、男性も、女性も、全ての人が生きがいを感じられる社会を作る。
■経済的環境や世代、生まれた環境によって生じる格差やそれがもたらす分断。これがコロナ危機によって大きくなっているとの指摘があります。
■われわれは、この危機を通じて家族や仲間との絆の大切さに改めて気付きました。
■全ての人が生きがいを感じられる、新しい社会を創っていきます。
――――――――――――――――――――――――
◆新型コロナ対応
■感染者数は落ち着きを見せ、緊急事態宣言は全面的に解除された。菅前総理前総理の尽力に敬意を表す。
■感染が落ち着いている今、様々な事態を想定し、徹底的に安心確保に取り組む。病床と人材の確保、在宅療養者に対する対策を徹底。
■希望するすべての方へワクチン接種を進め、さらに、3回目のワクチン接種も行えるよう準備します。
■経口治療薬の年内実用化を目指す。
■電子的ワクチン接種証明の活用、予約不要の無料検査の拡大に取り組む。
■国民のみなさんが先を見通せるよう、丁寧に説明する。
■これまでの対応を分析し、何が危機管理のボトルネックだったかを検証。
■司令塔機能の強化、人流抑制、医療資源確保のための法改正、国産ワクチンや治療薬の開発など、危機管理を抜本的に強化。
■国民の協力を得られるよう経済支援を行う。大きな影響を受ける事業者に対し、事業規模に応じた給付金を支給す。非正規、子育て世帯などの方々を守る給付金支援も実行。
――――――――――――――――――――――――
◆新しい資本主義の実現(1)
■経済政策。マクロ経済運営はデフレからの脱却を成し遂げる。そして、大胆な金融政策、機動的な財政政策、成長戦略の推進に努める。
■危機に対し財政支出は躊躇なく行う。経済をしっかりと立て直し財政健全化に取り組みます。
_■新しい資本主義の実現。新自由主義的な政策は深刻な分断を生んだ。新しい資本主義を起動し、実現していく。
■成長を目指すのは、重要、全力で取り組みます。
■「分配なくして成長なし」。成長の果実を分配することで次の成長が実現する。「成長と分配の好循環」のために政策を総動員します。
■新型コロナで、わが国の経済社会は傷ついた。科学技術の恩恵を取り込み、コロナとの共生を前提とした、新しい社会を創り上げる。例えば、自動走行による介護先への送迎サービスや、配達の自動化、リモート技術を活用した働き方、農業や観光産業でのデジタル技術の活用です。
■ピンチをチャンスに変えたい。そのために、「新しい資本主義実現会議」を創設し、ビジョンの具体化を進める。新しい資本主義を実現していく車の両輪、これは、成長戦略と分配戦略です。
10/7(木)晴 午後飯川病院勤務 22時41分千葉県北西部を震源とする地震
1:00起床、新聞切り抜き入力・整理。録音データ整理などいつものごとし。読書、微睡。7:45ダリア開花たけなわであるが茎の太さに比して花が大きく重い為に枝折れだのありほぼ連日の世話必要。特にシロ。11:07バス早めに飯川病院へ、院長外出のため。14:00正式に勤務、入院患者対応なし。19:30帰宅・夕食、21:00就寝。歩数計Σ6218歩。
22時41分ごろ、千葉県北西部を震源とする地震。東京都、埼玉県で震度5強、MG5.9。東京で震度5強は、2011年3月11日の東日本大震災以来。
岸田首相(1) 首相選出前後の動き 感想
岸田自民党総裁、首相の就任前後の日程は下記の如くで実に慌ただしい。
―――――――――――――――――――――――-
9月29日自民党総裁選にて岸田氏が選出。
10月4日衆参両院は本会議で首相指名選挙。第100代首相に自民党の岸田総裁を選出。
10月4日菅内閣総辞職、岸田内閣発足。
10月4日岸田首相、衆院解散を14日に、31日投開票の意向表明
10月8日所信表明
―――――――――――――――――――――――-
岸田首相は菅前首相から政権を引き継ぎ、COVID-19対策、経済再生など国内外に山積する難題に対峙する。新首相の手腕が試される。
新内閣は20人の閣僚のうち13人が初入閣。全体的に若い閣僚であるが、個々の力量は未知数。私などこれで閣僚運営ができるのか、若干危惧している。中でも、77歳の二之湯国家対策委員長、金子農林水産大臣の就任が気になる。もしかして総選挙後に直ちにすげ替えられるのではないだろうか?
そもそも「菅氏では衆院選を戦えない」との声が党内に高まったのがきっかけの首相交代。新首相への期待が高いうちの解散・総選挙が有利という判断なのであろうが、新内閣発足直後の選挙では有権者の判断材料は乏しく、岸田首相のイメージでの投票にならざるを得ない。
国民に信を問う前に、少なくとも予算委員会の論戦などで懸案事項の議論を尽くすべきだと思うが、議員の任期がそれを許さないほど差し迫っているのだろうか。
これでは野党のいう「表紙が変わっただけの政権、内閣」との批判に応えられないだろう。意外と自民党は苦戦するかもしれない。
菅政権は1年余と短命だったが、COVID-19の感染拡大の中、デジタル庁発足、携帯電話料金値下げなど数々の懸案事項の改善を実現した。私は問題はあったがそれほど悪かったとは思わない。
総裁選2021(11) 自民総裁候補に臨む(7) 新総裁選は岸田氏 菅義偉氏の業績を振り返る
岸田首相には菅政権の業績を正しく評価の上で、自身の政策を進めてもらいたい。
10/6(水)晴れ、散髪 飯川病院 居間のガスストーブ短時間ながら初点火
1:00起床、歴史、新聞切り抜き入力・整理。自炊数冊。9:00散髪3Q Cut。11:07バス飯川病院。14:00-15:30外来12名、入院5名ともにCOVID-19ワクチン関連業務。読書、資料整理。散水、19:30帰宅、夕食。21:00就寝。歩数計Σ6636歩。
過疎地の交通(3) 地域活性化は住民の移動が要 移動販売車、ネットスーパーなども
地域交通の衰退、人の移動の減少はコミュニティの崩壊も招く。
今回のCOVID-19蔓延では感染予防のために人の動きに抑制がかかったが、それによる地域社会の経済的困窮は明らかで、誰でも実感ができたはずである。
社会は人が動くことにより活性化が保たれる。
交通政策は人の流れをつくり出すから街の活性化策の要にもなる。
人口減少率や高齢化率が全国屈指の高さの本県が、持続可能な社会を維持していくためには「移動の手段」をどう確保するかが焦点である。
本県は各地で中心市街地の衰退ぶりが顕著である。自治体、地域住民、交通業者一体で、地域にふさわしい交通政策は何かを早急に考える必要がある。地域ごとの交通政策議論を本格化させるべきである。
地域の足を守る新たな試みはすでに各地で始まっている。
青森県絡ヶ沢町では、集落、町、バス会社の3者による協議会をつくり、住民参加方式でバス路線を支えている。
富山市では、環境にも配慮して電車を公共交通の主役に据えた。赤字に悩むJRのローカル線と路面電車を接続し、運行間隔の短縮と低料金設定といった利便性の追求で、利用客増につなげている。
しかしながら、そうした取り組みも地域だけでは限界がある。社会全体で支える仕組みが欠かせない。地方の政策をどう後押しできるのか。 法案づくりと併行して、国は支援メニューを示すべきだ。
――――――――――――――――――――――――――――
国の試算では全国に600万人程度の「買い物弱者」がいると推定している。過疎になった地域の「買い物弱者」にとっては移動販売車は便利であろう。
高齢化が進む山間地やスーパーが撤退した地域などでは、食料品など日用品の購入もままならない。これらの地域では移助販売やネットスーパーなどによる対策が広がり始めた。移動販売車でも500点ほど陳列しているが、個別の注文もうける。注文方法など、高齢者の目線に立った取り組みが必要で、現状ではファックスが便利、という。
最近大手のイオンがネットスーパーを始めた。こちらはインターネットが中心となるようだ。ユーザーにタブレットを無料配布して注文を受ける事業者もあるようだ。
我が家では「買い物弱者」には当たらないが「買い物ものぐさ」である。我が家では昨年ころからネットスーパーを利用している。注文は朝のうちにネットで申し込むと夕方には届く。会計は銀行から引き落とされ、物品は店舗が配布したラックに届けられるのでいちいち応対する必要がない。
(ネットスーパーが玄関風除室に設置したキャビネット)
これで家族達が車を動かす頻度は半分以下に減った。
これからの小売業の一つのあり方にもなりうる、と思う。
10/5(火)小雨曇り夕方から晴れ 中通病院外来 飯川病院
1:00起床、新聞データ整理などいつものパターン。書籍自炊。5:30可燃ゴミ提出、7:07バス飯川病院。8:45-13:20中通病院外来、14:00-18:30飯川病院、14:00-15:30COVID-19ワクチン関連業務。19:30帰宅、夕食、21:00就寝。歩数計Σ8593歩。
過疎地の交通(2) 少子高齢化の当然の結果だが放置できない問題
私は昨年夏に運転免許を返納した。
早期に返納した背景には、バスやJRなどの公共交通、タクシー、自転車あるいは歩行など、私が選べる移動手段が色々残っていることを前提としてであった。家内は車で通勤している。今も公共交通、主として路線バスを利用しながら仕事を続けている。帰路は家内とともに帰ることが多い。
数日前に行われた路線バスの運行改訂で、私が利用する路線バスのダイヤを上りの便で見てみると、平日は30本→25本に、土日祭日、盆暮の時期は20本→14本に減便となった。
私が利用する路線は1日20本もあるからまだいい。秋田市内では一日一往復、あるいは数往復しかない地域が少なくない。ここまでくると移動手段としての価値は極めて少ない。
私は日常、高齢者を中心とした患者の診療を続けているが、「バスの便がなくなったので近所のクリニックに転院したい。長い間ありがとうございました・・・」と申し出る方が少なくない。
鉄道をはじめ、バスやタクシーも撤退したり、運行を減らしたりしている過疎地の交通をどう確保するか。これは手をこまねいていれば不可逆的になりうるから早急に対策を考えていかなければならない。解決には国の政治、地方政治の関与が必要であるが、今のところ積極的介入の姿は見えない。
大袈裟なことを言えば我々には「移動の自由、移動の権利」が認められている。地域公共交通は、地域経済、生活を支える重要な社会インフラであるだけに、事業者の経営難の
問題として矮小して捉えることなく、地域全体でそのあり方を考えていくことが重要である。
一般的に人口減少や高齢化は、通勤・通学需要の減少などから、鉄道やバスの利用客数の減少につながる。そんなことは数十年も前から予測されてきていたが誰も責任を持って考えてこなかった。身近に影響が出てから考える。
特に、車利用を前提に郊外に進展していった秋田市でも、高齢化が進み、昨年4.000人以上の高齢者が免許証の自主返納を行っている。
さらに、若い世代の人はそもそも自動車を保有しなくなっている。
人口減少の中でも、高齢者の増加や免許の自主返納、若者の自動車離れにより、地域公共交通の潜在的な利用ニーズは高まっている可能性がある。この辺の視点を重視した社会インフラの構築を考えなければならない。
交通関連事業者は、人口減や需要の減少から「路線網や運行本数の縮小による利便性の低下がさらなる利用者の減少を招く」という悪循環環を断ち切り、増収に向けた方策の検時を深めていくことが重要である。
10/4(月) 快晴 健康クリニックドック 飯川病院 大谷最終戦でHR
1:00起床。文献、新聞チェック。データの電子化。6:47のバスは来なかった。時刻表が変更になっていた。7:07のバスに乗り飯川病院。9:00-11:15健康クリニック、ドック診察14名。結果判定15名分。11:30飯川病院。検食、微睡。 14:00-19:00勤務。入院患者対応。19:15帰宅、夕食。21:00就寝。歩行Σ6645歩。書籍の自炊化。
10月、衣更えで街の雰囲気が変わった いつもの時間にバス来なかった
過疎地の交通(1)
ついに10月。
10月といえば衣替えの時期、県内の中学・高校は数日前から夏服から冬服へ衣替えした。子供たちの冬服へ衣替えで街の雰囲気が白から黒っぽく変わる。これから厳しくなる季節を先取りして私にはちょっと辛い風景であるが、10月の衣替えは毎年秋の街の風物詩の一つである。
(10月2日秋田魁新聞に掲載された高校生達。不用意にレンズを向けられないから借用させていただいた)
高校生たちの登校時間帯にはちょっと早いが、私も深まる秋を感じながら、病院に通勤している。今はバス通勤だから歩く距離は短いが、病院の近くのカトリック系の女子高校生たちの、明るく生き生きした表情がまぶしい。
10月1日から市内路線バスのダイヤが変更になった。
私は本日までバスに乗らなかったからバスのダイヤの変更に気づかなかった。本日10月4日いい天候に誘われてちょっと早めに、am6:40頃から、停留所に立って6:47のバスを待っていたがバスが来なかった。もしや?と時刻表を見たら案の定変更になっていた。結局次の7:07発に乗ったが、この間約30分停留所で立って待っていた。私はヘッドフォンと多数の音楽のソース、多数の書籍を入れたiPad miniを持っているから、コンサートホールとか図書館にいるようなものだからこの程度の待ち時間は苦にならない。セカセカと動いていた現役の時なら即タクシーと思ったであろうが今はゆったりと待てる。
秋田のバス網は徐々に縮小されかかっている。私の通勤路のバスは2020年の改定でam6:00-8:00間に一本増えて6本から7本になった。それが今回の改訂で再度減便となり5本になった。
私は2013年以来は時折、2018年以降は連日バス通勤にした。健康上の問題からである。この間、私が利用するバスはこの路線で2本目にあたる6:47発に固定していた。しかし、今回は1本目の便となり6:40発と7分早まった。
私は起床はam1:00頃と早いのでバス時間が早くなっても困らないが、降雪期にはam5:30から除雪して出勤するのでこの7分の違いは大きい。今季は降雪量が多めと予想されている。
次の方法としては、本年3月に近隣に開業した外旭川駅からJRで通う事も考えよう。
10/3(日)快晴暑い
1:00飯川病院起床。何時もと同様、新聞大量チェック、医学論文などチェック。読書。午前は飯川病院で過ごし、ドンキホーての古書店に.11:45帰宅。のど自慢ご微睡。14:00ダリア世話、段ボール廃棄、ガレージ掃除など。16:30座学、歌舞伎など鑑賞。歩数計Σ5065歩、日当直ではほとんどの時間を机に向かって過ごすから、意識して院内をうろうろしても歩数が伸びない。運動不足。
本 ヘレン ケラー 関連書籍3冊
今回、原田マハ著「奇跡の人」を読むにあたって原本にあたるとされるヘレンケラー関連書籍3冊も購入して併読した。ヘレンケラーの伝記は幼少の時に読んだ記憶があるがもうすでに本はない。
ヘレン・ケラー(1880〜1968)は、米アラバマ州で生まれた。彼女の障害は2歳のころに患った熱性疾患による。6歳のヘレンに家庭教師として雇われたのが視力障害を持つアン・サリバン。両人は生涯を通じ付き合う。
教育は困難と思われたが、散歩中に見つけた井戸の水をヘレンの手に注ぎながら手のひらに指で「water」と何度もつづるとヘレンはそれを理解した。このような指導によって、その日のうちに30語を理解できた。翌月には点字の本を読めるようになり、さらに1ヶ月後には簡単な手紙を書けるようになった。その後、盲学校に移り、口語法などをマスターし、ヘレンはこれらのことを通じて社会問題にも興味を持つようになった。
その後は、16歳でボストンのケンブリッジ女学校に、20歳でラドクリフ女子大学に進んで様々な知識を吸収した。卒業後、ヘレンは「盲人のために尽くすこと」を使命として、盲人の社会進出を訴える活動を開始。講演や著述を通じて公民権運動や人権運動、反戦運動などの社会運動も積極的に行っていった。
並々ならぬ才能と性格を兼添えていたのだ、と思う。
(1)ヘレン・ケラー(著)「奇跡の人 ヘレン・ケラー自伝」 新潮文庫 2004年 小倉 慶郎 (訳)
本書はヘレン自身が残した自伝『奇跡の人 ヘレン・ケラー自伝』。三重苦を乗り越えてラドクリフ女子大学に合格するまでの軌跡や、心情をつづっている。
光も音も言葉もない中で、どのような思考をめぐらすかについて、当事者の立場から書いている。その三重の障害を何とかしようと奮闘した部分、負けず嫌いの性格なところも随所に出ている。
そのほかに、漫画による伝記シリーズの中から以下を購入し、参照した。
(2)奥良もと 「サリバン先生ヘレン・ケラーとともに歩んだ教育者」 学習漫画世界の伝記NEXT
三重苦を克服する過程については、サリバン先生の力が重要な要素として描かれている。彼女なしでは障害を克服することも、世界的な社会運動家としての活動もありえなかった。
(3)關 宏之 「ヘレン・ケラー 三重苦の軌跡の人」 角川まんが学習シリーズ
これらの資料からヘレンの性格や、活動状況の一部を抽出した。
■負けず嫌いの性格。
■花の色の違いが触っただけでわかった。
■足音から誰がきたのかわかった。
■文学の学位を取得した初めての視聴覚障害者となった。ヘレンは点字を用いて仏語や独語、ギリシャ語、ラテン語などを読むことが出来たという。
■世界盲人会議に参加など障害者福祉に貢献。
■ミイラが苦手。
■日本酒が好き。
■盲目の江戸時代の学者、塙保己一を尊敬し目標とした。
■被爆都市をおとづれた。
■秋田犬をアメリカに紹介していた。
1930年代にヘレン・ケラーが来日した際、秋田県を訪問、秋田犬を贈り受けた。この犬は短命であったが日本政府は同じ血筋の犬を贈った。秋田犬を米国に持ち込んだ最初の人となった。
■日本の障害者福祉法、雇用支援などに影響を与えた。
講演で、その手のランプをもっと高く掲げてください。見えない方の行手を照らすため、と述べた。
盲目であることは悲しいことです。しかし、見えるのに見ようとしないのはもっと悲しいことです・・・とも。
■戦争反対運動、人権運動など、戦傷による障害者の福祉改善運動に積極的に参加、これらの活動のため、ヘレンはFBIの要調査人物に挙げられている。最初の訪日の際には特別高等警察の監視対象になっていた、という。
今回、幼少の時に読んだヘレンケラーの伝記を思い出しながら、その業績を改めて偲んだ。すごい方だと思う。
10/2(土)快晴 飯川病院日当直 レセプト点検
0:30起床。何時もと同様、書類・録音データ整理、自炊4冊。新聞チェック。新聞データ化、ダリア世話。日差しも和らぎ最近の開花は美しい。新聞、医学論文などチェック、所用で出かける家内に同乗、飯川病院に。12:30当直業務に、検食、散水など。15:00-16:10レセプトチェック。以降は読書中心、18:00検食、20:00就眠。歩数計Σ4916歩。
本 三浦哲郎著 「白夜を旅する人々」 新潮文庫 1989年
作家、三浦哲郎氏は1931年八戸市生まれ、2010年東京で没、満79歳であった。早稲田大学へ進学するも次兄失踪のため帰郷、中学助教諭となる。1961年(昭和36)『忍ぶ川』で芥川賞を受賞。不幸な女性、故郷青森の風土を背景とした貧しい人々を描いた。
『白夜を旅する人々』は、一家に遺伝する病気を描いた壮大な私小説。著者自身の兄姉たちは必死に生きようとしても叶わず、滅んでいったが兄姉たち一人一人の足跡を鎮魂の思いでたどった作品。
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本書は10数年前に友人に勧められて読んでいた。今回、原田マハ著「奇跡の人」を読むにあたって種々の共通点があることに気づき、電子化した書籍の中から引っ張り出し懐かしく再読した。
共通点は主人公の一人の名前が両者とも「れん」、舞台は昭和初期青森県の田舎、貧しい中で裕福な家庭に育つ。田舎特有の古い風習に苛まれることなどである。兄弟たちは、自らの身体を流れる血の宿命に脅え、昭和初期における地域の閉鎖性が次第に家族を追い詰めていく。
三浦氏の兄弟歴:6人兄弟の末子として生を受ける。長兄 -1937年に失踪。次兄 - 1950年に失踪。長姉 - 先天性色素欠乏症で弱視、1938年に服毒自殺。二姉 - 1937年19歳で津軽海峡で投身自殺。三姉 - 先天性色素欠乏症で弱視、琴の師匠となり家計を支えた。
同胞のうち、残ったのは、病を持ちながらも琴の師匠として生きた3番目の姉と末子である三浦氏のみ。6人中4人が不本意な人生を送った。
作者は私小説を書くことで、その血の問題、運命と向き合い続けた。死の作品、「忍ぶ川」をはじめ、氏が末弟として導き出した一つの解答が、本作であった。静かに抑えた表現で書かれ、同胞達への鎮魂歌となった。
東北の生活は厳しい。吹雪、風の音、馬そりの鈴の音や方言が、美しい文章で綴られ、登場人物が話す方言は東北出身の私の心に温かく響いた。
家族とは何なのだろう。家族は、支えにもなってくれるけれど、うっとうしく、つねに心にからみつく鎖である。三浦氏は時代と地域と家族の問題をわが身をの思いを削りながら教えてくれる。
この作品を書くのは、著者にとってどれだけ苦しいことだったかと思う。自伝的物語として言葉で紡ぎ上げていったことで家族との別れに一定の結論を導くことができたのだろう。
美しい文章。文章に魅了されつつも、内容は家族のあり方、心身の欠陥、死者の弔い、現実の重さ等、深く深く考えさせられた。
いずれ誰でも家族と死別する。
死別に際して十分納得して別れを惜しむことなどあり得ない。見送る自分として消化不良の部分は必ずある。私の場合もそうだった。父母を送り、兄も送った。いずれももっと言っておきたかったこと、聞いておきたかったことを残したまま逝ってしまった。私は3人への鎮魂を兼ねて、私の立場から3人の人生を振り返り小文として纏めた。一方通行の意見であるが、私はこの作業を通じて先に逝った3人と"現世では"訣別できた気がする。
<a href="http://www.mfukuda.com/profiel/hahahana.htm">母を語る</a>
<a href="http://www.mfukuda.com/profiel/titi.htm">自伝 特別編 父を語る</a>
<a href="http://www.mfukuda.com/profiel/ani.htm">自伝 特別編 「兄を語る」</a>
そういう意味を込めて、三浦氏が兄弟への想いを込めてまとめた『白夜を旅する人々』は私の心に沁みてくる作品である。
10/1(金)曇り小雨時々 大曲外来 飯川病院ボランティア
1:10起床、新聞その他文献チェック何時ものごとく。途中で微睡若干。文献読み多数、自炊3冊。5:30可燃ゴミ提出準備のみ。7:40Taxi駅に。8:11こまち、往復徒歩不可、9:10大曲中通病院。秋田徒歩。秋田駅で電池購入、久々。15:30飯川病院ボランティア。19:30帰宅夕食、20:30就寝。歩数計Σ7113歩。
本 原田マハ著 奇跡の人 双葉文庫 2018
最近、私は原田マハ氏の作品を集中的に読んでいる。
氏は美術館に勤務し、キュレーター、小説家として知られている。 早稲田大学美術史学卒。馬里邑美術館、森ビル森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館に勤務後、2002年にフリーのキュレーターとして独立。文筆活動を開始した方。
作品は多数あるが、私は最初に読んだ「最果ての彼女」以降、「本日はお日柄もよく」「総理の夫」「マグダラ屋のマリア」「デトロイト美術館の軌跡」他を読んでいる。「奇跡の人」はその中の一冊。
(表紙でオディロン・ルドン作 花に囲まれた二人の少女 ヒューストン美術館 を見ることができる)
ヘレン・ケラーに関しては小学生の頃に読んだ簡単な自伝を介して大体のことは知っていたつもりでいた。「奇跡の人」とは、私はヘレン・ケラーその人を指していると誤解してきたが、本作を読んで彼女に苦難の末に言葉をもたらしたアン・サリヴァン女史のことであったことを知った。
原田マハ氏の本作『奇跡の人 The Miracle Worker』は、ヘレンとサリヴァンの物語を明治の津軽地方に置き換え再構築した作品。
物語は明治20年。弱視でありながら9歳の時にアメリカ留学の一向に組み入れられ、成人になって帰国した去場安が、両親が勧める結婚を断り、弘前で暮らす盲聾唖の6歳の少女れんの家庭教師として雇われる。
れんは弘前の名家に生まれたが、1歳に満たない時に熱病を患い、やっと助かったものの暗い蔵に閉じ込められ、手づかみで食事をとり、排泄の躾もできていない、まるで獣のような少女だった。
そんなれんを安は「気品と、知性と、尊厳を備えた人間になってもらうために」根気よく言葉と生活のマナーを教える。「水」を認識するまでの二人の姿は時に悲惨、壮絶であり、その間の流れは、まさに私たちがよく知るヘレンケラー著「奇跡の人 ヘレンケラー自伝」そのままである。この物語は「水」を認識した頃までの初期の話題で終わっている。
なぜ著者は、この物語を明治の津軽に置き換えたのか。
本作には「ヘレンケラー自伝」にはない、弘前地方の特有のふたつの風習、文化が挿入される。そのひとつは恐山の「イタコ」。もうひとつは、「ボサマ」と呼ばれる家々の玄関で音曲などを披露し、食べ物やお金を貰う流しの文化。「ボサマ」の一人である三味線弾きの少女・キワとの出会いである。イタコもキワも、盲目の女性である。
「イタコ」も「ボサマ」も津軽特有の風習、文化である。社会的身分としては最下層でありながら技術さえ磨けばなんとか食べていけるだけの扶助の文化が、津軽には存在していた。そうして自立している「ボサマ」の少女とれんを出会わせることで、レンが徐々に人間らしくなっていくのに大きく役立った。弱視、全盲の女性4人が真剣に生きる姿を見事に描出している。
だから本書は設定を明治の津軽にしなくてはならなかった。作者の慧眼といえよう。
津軽恐山の「イタコ」に関しては私も親しみを覚えている。小学4-5年頃お世話になったからである。医療の時代と死生観(8) 幼少時から死が身近にあった(3) 祈祷の手にゆだねられたことも
年を通じてワンパターンで淡々とした毎日です。AM2:00-5:00にメールチェック・返事送付、人間ドック(HDD)判定・報告書作成、新聞切り抜き、病院・医師会業務など。
月〜土曜は6:00頃出勤、HDD報告書印刷、外来書類処理など。病棟回診、HDD受診者とミーティングと診察。8:45-14:00外来とHDD受診者に結果説明。昼食は摂りません。午後は病院業務・医師会業務、各種委員会等に出席など。20:00頃帰宅。 日曜・祭日もほぼ同様ですが、病院には午後出かけます。時間的に余裕無いのが悩みです。 |