2014年4月分
日記と言うより、自分の行動記録からの抜粋と日々の雑感です。
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4/30 (水)曇りのち晴 外来+飯川病院
1:00起床。新聞・文献・録音データ処理,いつものごとく。7:00-8:00徒歩千秋公園経由病院。通勤路の染井吉野は散って葉桜になりつつある。今朝から千秋公園内の桜祭りの舞台設備、照明、売店の撤去が始まっていた。8:45-12:50外来。13:00-19:00飯川病院、13:30秋田銀行の担当スタッフ来訪、19:30帰宅、夕食、20:30就眠。Σ3260Km。
少子化対策2014(4) 国の活力の源なのだが・・・
少子化は、先進国では共通してみられる現象である。その中でも特に日本では出生率の低下が著しい。
日本の国力はGDPとかで論じられる事が多いが、そんな指標以上に少子化指標は日本社会が抱える最重要課題である。明治維新後、第二次世界大戦前には人口問題は国策であったが、戦後のわが国では少子化問題は国や社会の問題と言うより、個人的問題と考えられて来た。実際は、ここに問題があった、と思う。
先進国に前例があるのに、戦後の日本は少子化問題を軽視してきた。少子化が社会的関心を集めるようになったのは1990年の「1.57ショック」が契機とされる。たかだか25年前である。人口問題審議会で少子化問題が中心議題となったのは1997年のことで、15年前の事である。「少子化社会対策基本法」が成立したのは2003年、わずか10年前の事。その時にはもう少子化が顕著となり、国の人口ピラミッドは頭でっかちになっていた。
古い時代から人口問題を拾ってみる。
日本では妊娠出産できない女性を「石女」と言って差別してきた。日本が農耕社会で、貧農層は労働力の確保のために、より豊かな階層にとっては家と血縁、財産を守るために子供が必要があった。明治維新後には富国強兵のために若者が必要となった。当時は、子供に対する明快な価値観があった。1930年代には、日本は毎年100万人ずつ人口が増加した。女性の価値は第一に子供を産むことであった。今そんな事をまともに言う人はいないが、後の厚生大臣が女性を「産む機械」と例えて一悶着を起こした。発言の真意は少子化にあったのだが・・。
日本の工業化と共に社会は徐々に豊かになり、子供は工業地帯に出て働く様になると子供に対する価値観が変わり、少子化傾向が始まった。1938年には、日中戦争の影響もあって、突如として人口増がたった30万人という、驚くべき数字になった。当時の厚生省は人口減少に危機感を強め、1939年子供を増やすためのスローガンを発表した。それが以下の「結婚十訓」であった。
(1)一生の伴侶に信頼できる人を選べ
(2)心身ともに健康な人を選べ
(3)悪い遺伝のない人を選べ
(4)盲目的な結婚を避けよ
(5)近親結婚はなるべく避けよ
(6)晩婚を避けよ
(7)迷信や因襲にとらわれるな
(8)父母長上の指導を受けて熟慮断行せよ
(9)式は質素に届けは当日に
(10)産めよ殖やせよ国のため
(厚生省予防局民族衛生研究会)
このスローガンの効果は定かではないが、「産めよ殖やせよ国のため」だけは一人歩きした。
現に私は戦争末期に生まれたが、多分一人しか産んでいなかった事で両親は負い目を感じたのだろう。12年振りで私を産んだ。
4/29(火)昭和の日休日 快晴 飯川病院日直
2:00起床。新聞・文献・録音データ処理,いつものごとく。8:30徒歩飯川病院着日直、19:00角館から秋田内陸線で鷹巣へ出かけた家内迎え車帰宅。19:10夕食、20:20就眠。Σ3249Km。
オバマ大統領来日(2) 日米首脳が「日米同盟の強化」を再確認 ならばTPPはどうなる?
日米首脳が「日米同盟の強化」を再確認した。この点は大きく評価しなければならない。
先にクリントン国務長官が言及していたが、オバマ米大統領が日米安全保障条約の適用範囲に尖閣諸島が含まれると直接言及した。これは大きい。オバマが2011年から提唱しているアジア重視の「リバランス政策」に揺らぎはない点をあらためて確認したということだろうと思う。これが日米同盟と日米安保条約を念頭に置いているのは勿論だが、「力による現状変更を認めない」とのメッセージを世界に向けて強調したものである。
アジア太洋地域にとって、日本にとっても、中国の台頭に対する日米の適切な対応が一層重要になって行く。アジアの諸国にとっても、日米が同盟関係を強化し、この地域の平和と繁栄のために両国が主導的に役劃を果たしていくことが期待されているだろう。
一方、大統領は来日を機会にTPP交渉が一気に進むと期待していた、と思う。大統領は国内事情もあり、TPPを主軸として21世紀の新しい貿易秩序を作リ,貿易を振興したいと考え、高い目標を掲げて来た。
ところが、日本側が農業分野では一貫して妥協しない姿勢を貫いている。大統領にとっては予想外の反応だったのではないだろうか。大統領の来日直前には米国側の代表は「こんな条件のままで大統領を迎える気か・・」と半ば脅迫調で不快感を表した、と言う。時々、甘利担当相の表情をニュースで見る事があるが苦渋に満ちている。私は随分頑張っていると思っている。
結局,大統領の離日までの間にTPP交渉は妥結出来なかった。そのために日米共同宣言も遅れた。大統領は日米同盟の強化を明言した。だから、21世紀の日米関係を戦略的に推進しようと考えるなら、日本はTPPに「平等な参加」をするのが当然でないか、大統領はそう考えているのではないか。しかし、日本にとってのTPPは「平等な参加」なんて言える代物ではない。この辺の温度差は大きい。
米国にしてみれば、日米同盟による安全保障も経済も一連のことととらえている。しかし、安倍首相はTPPと安全保障は別物との立場を取っている。しかし、外交は駆け引きであり、妥協点を模索する姿勢でなければ進展がない。
私は,大統領が離日した今になって、尖閣に関する明言をした事が効いて来るのではないかと思っている。首相もTPPの早期妥結へ向け、ギリギリの局面で妥協せざるを得ないのではなかろうか。
4/28(月)終日小雨 健康クリニックドック+飯川病院
2:00起床。新聞・文献・録音データ処理,いつものごとく。8:30小雨で歩けず、車で病院着、9:00健康クリニックドック、11:00-12:40患者関連書類など。13:00-18:50飯川病院。重症患者回診、19:10車帰宅。19:30夕食、20:20就眠。Σ3239Km。
オバマ大統領来日(1) TPP日米協議が妥結せず良かった 日本はもっと粘れ
行き頴まっていたTPP日米協議が、オバマ米大統領来日を機会に一気に最終合意へなだれ込むのではないか、と私は心配していた。
しかし、日米協議は難航し、結局は合意には至らなった。
それでも、感触としては大きな進展があったようで、安倍首相はTPP全体を早期に妥結させるよう閣僚協議を継続するよう指示した、と言う。私はTPPは日米双方の貿易にとって革命的と言っていい内容を持つ、ととらえている。
特に米国側からみればメリットが大きい。例えば牛肉の関税の問題を取り上げてみただけでも、米国は現在38.5%の関税を10%以下にせよと求めている。もし、この様な合意が一気になされるならば、わが国の畜産は壊滅的打撃を受けるだろう。わが国の畜産はこの関税収益を畜産農家の保護に用いている。これがなくなると税金で対応する事に成ろう。コメには778%、小麦には252%の関税をかけている。これらがどうなるのだろうか。
TPP交渉に参加しているのは12力国。米国は国内総生産で世界1位、日本は世界3位だから、TPPの実効性から見て日米協議がまとまらないとTPP全体の実効性が乏しくなる。だから仕掛人の米国側、オバマは必死である。
仮に、TPP交渉が合意に達すれば、輸入自由化が促進し、海外から日本に入る農産品や食料が安くなリ国民には大きなメリットがある、と言う識者も少なくない。本当だろうか??値段が安い食品が手に入る事の意義はあるだろうが、国内の農業が維持出来なければ元も子もなくなる。
また、日本企業にとっても、TPP参加国の工業製品の関税か削減、もしくは撤廃され貿易が振興すれば、生産の増加や雇用増が期待され、日本経済の強化につながる。他の交渉参加国の経済も活発化し、世界経済全体も活性化する。こんな調子のいい事を言う識者もいる。本当だろうか??日本の貿易が低迷しているのは関税のためなのか??
日米協議が難航した背景には、2013年度の日本の対米貿易黒字が約6兆円もあり、日米貿易摩擦が再燃している事情もあいる。日本の牛・豚肉の関税率の高さに米国の生産者はいら立ちを強め、農家は米議会やホワイトハウスに日本の市場開放を強く求めている。しかし、日本側にも事情がある。農業・畜産を切り捨てるわけにはいかない。双方に安易に妥協できない事情が絡んでいる。
私はTPPは米国側の求めに応じて一気に関税問題を論じるよりはオーストラリアとの間で結んだEPAのごとく段階を踏んだ対応が良いと思われる。
4/27 (日)快晴 飯川病院日直
1:30起床。新聞・文献・録音データ処理,いつものごとく。7:00-8:30千秋公園経由徒歩飯川病院、8:45-19:15日直+アルファ、重症患者回診,指示だし。19:30家族の誕生日と手術満一年祝して外食、21:00帰宅、22:00就眠。Σ3232Km。
徒歩通勤2014(9) 平地の歩行だけでは不足(2) トレーニングの五大原則
よく知られている「トレーニングの五大原則」はこの「ルーの法則」をもとに発展させたものである。
(1).漸進性、漸増性:トレーニングを続けると、体が適応し、体力レベルが向上する。
(2).全面性の原則:トレーニング強度、頻度、用具を使うなどで多様な刺激を体に与え、満遍なく全体を鍛えることで効果があがる。
(3).意識性の原則:トレーニングを行う本人が、計画や目的をきちんと把握した、主体的な取り組みがレベルアップにつながる。
(4).個別性の原則:トレーニングは、各個人に適したものでなければならない。
(5).継続、反復性の原則:トレーニングに即効性は無い。トレーニングの効果をえるには、一定期間の持続が必要になる。
要するに、私の平地歩行一日11Km程度では上記の「五大原則」のうち、(1)、(5)、だけで、不十分だと言う事。だから平地は何ともないが、坂道や階段を上ると途端に、下肢の疲労感、動悸・息切れを感じたりする事は、継続して努力している割には、下肢機能が十分鍛えられていないと云う事である。
歩行は、誰もが自然体で出来る運動として推奨されているが、意外と一部の筋肉しか用いていないと言う事だろう。だから、楽であってちょっとやる気があれば気軽に出来る、と言う事でもある。逆の見方をすればそれほど役立っていないと言う事でもある。
勿論、歩行は下肢筋だけでなく全身の筋肉の運動になっているから有用性は否定しない。
私が今回自覚したのは、平地の歩行だけでは長時間・長距離歩いても不十分である,と言う事である。坂道や階段昇降をもっと取り入れた歩行コースの設定が必要である。その他、臥位や座位からの立ち上がりや、休日等を利用して自転車に乗るとか、適度に体操・ストレッチ・トレーニング等も取り入れる必要がある。
なお、20年ほど前に飼っていたハスキー犬の愛称が「ルー」であった。そのためか「ルーの法則」は忘れられていない。
4/26(土)快晴 除雪機等整備収納 観桜徒歩
1:30起床。新聞・文献・録音データ処理。自炊若干。13:00徒歩にて昨日購入のズボン受け取り,草生津川を上流に向かい周辺のコイや桜観る。外旭川病院脇の桜見事であった。若干散り始め。量販店にてカバン修理用金具購入し修繕試みるも未完。19:00夕食、20:30就眠。本日Σ3222Km。
徒歩通勤2014(8) 平地の歩行だけでは不足(1) 「ルーの法則」を思い出した
最近歩数計の積算のペースが若干落ちた。
現在3.222Km/285日で、一日平均11.3Kmである。昨秋までは14:00頃には業務が開けたために、十分時間をかけて遠回りしながら徒歩で帰宅出来たが、この1月からは月、火、木の3日間は14:00-18:00まで飯川病院勤務になった。水、金もボランティアで若干手伝うことが多いので帰宅が19:00近くになる。この時間帯だとなかなか徒歩帰宅と言うわけにはいかない。
そのため徒歩通勤は往路だけになった。その代わりに7:00前に家を出て、千秋公園を経由している。公園は小高い丘にあり160段ほどの階段を登るから結構いい運動になる。病院内では荷物が無い時はエレベーターには一切乗らずに歩数を稼いでいる。
徒歩通勤を始めて一年以上になる。私の下肢は結構鍛えられている、と思っている。平地を急ぎ足で歩いている分には1-2時間の歩行はそれほど苦にはならない。
しかしながら、階段を上るとなると一変する。階段は相変わらずつらい。私は毎日一時間余の歩行自分にとってほぼ十分な運動量だと思っていたが、平地の歩行だけでは大した運動になっていない事を自覚した。
その理由は以下の事から感じ取った。
■坂道や階段を上る時に、平地歩行時とは全く異質の下肢の負荷感と疲労感、心肺への付加を感じる。
■床の上に横になった、あるいは座位の姿勢から立ち上がるのに結構苦労する。
■段差などで体勢を崩した際の踏ん張り力が弱くなった。
■一時間余の早足歩行を連日実行しても期待通りにやせない。
ここで筋肉の生理学で覚えた「ルーの法則」を思い出した。
ウィルヘルム・ルー(1850−1924)ドイツの3大学で解剖学の教授を務めた学者である。提唱した筋肉の生理に関する法則は「ルーの法則」と呼ばれている。
@筋肉は使わなければ萎縮する。
A筋肉は適度に使えば発達する。
B筋肉は過度に使えば障害をおこす、と言うものである。
日常の外来診療で、私は中高年の患者に対して「内蔵面の健康維持と同じように歩行や運動で足腰をきたえることが残りの人生には重要・・」と指導している。さらに、高齢者のは可能なだけ外来通院で治療する。入院すると認知症が進むだけでなく、筋肉の廃用萎縮のために寝たきりに成り得るからである。ひとたび廃用萎縮を起こした筋肉は、高齢患者の意欲の低下もあって容易には回復しない。そうなれば、残りの人生の意義は半減する。
4/25 (金) 快晴 大曲中通病院外来 飯川病院ボランティア 歯科治療
1:20起床、新聞・文献自炊。7:40Taxi病院。8:12こまち、9:00-13:15大曲中通病院外来。14:30-16:00飯川病院、16:30−17:10歯科受診、17:30夏用替えズボン2着購入。18:30徒歩にて帰宅。19:00夕食、20:00就眠。 Σ3213Km。
映画「飢餓海峡」 戦後の貧しかった社会を再確認した
この4月16日、韓国の大型旅客船「セウォル」号が、韓国近海で転覆・沈没した。修学旅行中の生徒325人と引率教員14人の他、一般客108人、乗務員29人の計476名が乗船していた。目下救出作業が続いているが150人以上の死亡が確認され、なおそれ以上の行方不明者がいると言う。修学旅行生に多数の死者行方不明者が出たことが痛ましい。
折しもこの日、NHK BSプレミアムで映画『飢餓海峡』が放送された。
この映画は、1954年(昭和29年)9月26日、台風15号が接近している最中に函館港を出港した青函連絡船洞爺丸が湾内で浸水し,次々と操舵機能を失い、転覆・沈没し、死者・行方不明者1155人という、日本海難史上最大の事故をヒントにしている。韓国の沈没事故にもショックを受けたが、この洞爺丸事故当時、私は小学生であったが、この悲惨な事故を新聞の写真を見、ラジオの放送を聴いて大きなショックを受けた。
作家水上勉氏は昭和38年推理小説『飢餓海峡』を刊行した。小説の時代セッティングは日本が貧しく混乱の最中にあった昭和22年と設定していた。これには極貧の国民生活から徐々に豊かになって行く時代背景が必要だったからである。モデルになった洞爺丸事故の時代では成り立たないからである。この本が出版された時、私は新潟大学学生であったが、洞爺丸事故の記憶もあってこの本にいたく興味を感じて読んだ。その時の強烈な印象は今でも残っている。
この作品は昭和40年に映画化された。今まで観た事が無かったので嬉々として観始めひき込まれた。
映像はモノクロ、モノクロの中に時代の背景と社会の閉塞感が映し出される。3時間余と長い作品であるが、長さを感じさせない。内田吐夢監督、出演者は三國連太郎、左幸子、伴淳三郎、沢村貞子、高倉健などなど、そうそうたるメンバーである。当時の若い男たちが生きるために強盗に走った事や、女性が娼婦にならざる得なかった時代背景、各家庭の貧しさなどよく表現されていると思う。
物語は、この背景の中で初回の強盗殺人事件が、次いで大型船沈没のどさくさにまぎれ犯人の一人が二人を惨殺する二つ目の殺人が行われる。下北半島にたどり着いた犯人は親身になってくれた娼婦に大金を渡して姿をくらます。10年後に豊かになった犯人のもとに娼婦が訪ねてくる。ここで三つ目の殺人が行われる。物証が無く自白が頼りだった時代、老練な刑事の参加も得て犯人が追いつめられるが、最後は犯人の身投げで幕を閉じる。
戦後間もない社会がよく描かれている。近代日本の歴史を学び直している私にとってそれだけでも観るに値する映画であった。
韓国の大型旅客船「セウォル」号と洞爺丸事故が私の中でどうしてもかぶってしまう。そんな中でのNHK BSプレミアムで映画『飢餓海峡』が放送された。上前淳一郎著「洞爺丸はなぜ沈んだか」(文春文庫)も読み返してみたい。
4/24(木)晴れ 外来+飯川病院 通勤路の桜ほぼ満開
1:00起床、書類PDF化、文献読みなど数件。8:00徒歩飯川病院着。重症患者回診、8:45-13:40中通病院外来。14:00-18:30飯川病院。19:15バス利用徒歩帰宅。19:30夕食、21:15就寝。通勤路の桜見事。 歩行計3200Km。
小さなフレームの中に没頭(8)いい広告があった
私と世界はiPhoneのインターネット機能を介して繋がっている。ただこんな小さな小窓を介してのつながりは好みではない。
こんな小窓では目で見る視野だけでなく心の視野も狭くなる。小さな画面をじっと見ていると眼も苦しくなる。内容をまじめに見ようとすると周囲への感心が薄れ、排他的心理になるのが分かる。私の場合は決定的にそうである。
3週間ほど前に私が言いたい事、伝えたい事をうまく表現した新聞広告に出会った。スマートフォンを繰っている女性の顔が般若の顔にお置き換わっている写真である。面白いので引用させていただいた。
(広告 アラガンジャパン www.shiwachiryou.comより)
スマートフォンの小さな画面は、軽量小型で、いつでも身近に置ける、と言う事が大きい。でも、私にとっては補助的小道具でしかない。
こんな小さな画面サイズのスマートフォンが中高生に一気に普及してきているのは小さい事による便利さと、小さい事による秘密性、通信機器として交わしている相手との秘密の共有性もあるのだと思う。iPad miniにもスマートフォンと同じ機能があって私にとってはスマートフォンより使い勝手が良いが、iPadを使っている中高校生を見た事は無い。
私は高齢者の仲間入りしているが、IT化と言う視点で見ればちょうどいい時代を経てきたと思う。ワープロの時代、初期パソコンの時代、パソコン通信の時代、初期の携帯対電話を経て、その後IT関係の急速な進歩を体感した。それどころか、もう私は取り残されてしまっている。
取り残されている意味は、私が入手できるIT機器を理解できなくなってきている事もあるが、これらの機器を自由に使いこなしている年代の若者たちの考え方とかも私の理解を超えている。ただ、これは当然である。若い世代は、育つ段階から此の様な機器があふれていて自由に使える時代から人生を始めている。此の様な世代の若者と私とが考え方が異なるのは当然である。私は保守的で、どうしても悪影響面を感じる傾向が強い。
考えてみると、戦後に普及したラジオですら年寄り方に悪く言われた事もあり、テレビの時代には「国民を総白痴化する」などと論じられていた。パソコン時代ですらネガティブにとらえる意見もある。確かに、その影響を受けたと思われる目立つケースは居るが、メリットこそあれデメリット面の大きな影響は杞憂であった。
中・高校生に急速に普及している携帯やスマートフォンについても、同じように考えねばならないのかもしれないが、それでも本心ではいろいろ心配である。
4/23(水)早朝雨のち晴れ 外来+飯川病院
1:30起床、新聞・文献読み、徒然。自炊本読み。7:30徒歩飯川病院着、重症者回診他。8:45-13:10中通総合病院外来。この間受け持ちの患者死亡。14:00-18:40飯川病院。別ルートのバスに誤乗車。県立体育館前からTaxiで帰宅。19:30夕食、21:30就眠。歩行計3187Km。
新エネルギー政策2014年(2) 原発再稼働前提だが、実現出来るのか
エネルギー政策2014年版は、安定、安価、温暖化、安全性の確保が主眼となっているがその中では低廉な電力を安定して確保する事に主眼が置かれていると思う。政府の云う理由は本当だろうか。
■原油輸入増で貿易収支が赤字?
貿易赤字は3年連続で赤字である。原油分は3.6兆円分あるとされている。この事から電力料金を値上げせざるを得ないと言う。しかし、貿易収支赤字の第一の原因は、日本の産業界の国際競争力の低下である。原油輸入量は確かに増えているが微増程度。原油輸入費用の増大は、原油価格そのものの高騰とアベノミクスに由来した円安の両方が相まっている。原油価格上昇は発展途上国の台頭による奪い合いと産油国の価格調整である。
化石燃料価格の増大は電力料金値上げに結びつくのは確かであるが、日本の電力料金の設定は総括原価方式で、かかったコストをすべて価格に上乗せできる方法をとっている。これは、安定した供給が求められる公共性の高いサービスに適用され、電気、ガス、水道料金などに適用されている。このことで、他の産業よりも高コスト体制になっている。電力業界は体質改善が必要で、原料調達コスト,運用コストを下げる余地はまだある、とされている。わが国の電力料金は先進国で第3位(OECD/IEAのエネルギー価格年報)であるが、まだまだ下げられる。
■原発はコストが安いのか?
従来から原発のコスト安く、8.9円/KWhとされていたが、日本経済研究所の試算では事故リスクの対応費用を含めれば実際は22円/KWhになる。従って、原発は高コストでリスクが高く経営的には割が合わない可能性がある。
国は、原発依存度の高いフランスでは電力料金が相対的に安くなっているなどど説明しているが、原発依存度がより低い米国や韓国の方が電気料金は安くなっていることから原発依存の意義を強調するのは正しくないのでは?
■原発再稼働は出来るのか?
日本は、アメリカ、フランスに次いで54基の原発を持つ。2008年度のIEAによる原発依存度の国際比較ではフランスがトップで76.4%、日本は15番目で23.3%であった。現在稼働している原発はないので依存度は0%ある。現在、原子力安全委員会の審査が進んでいるが、原発周辺の反発が強く再稼働出来るか不透明である。大間原発の建設差し止めを 函館市が提訴したが、原発事故の避難区域にある地域から同様の提訴が増える可能性もある。
その他にも、規制委員会の安全基準のハードルが高い事、老朽化原発には多額の補修費用投入が必要である。四国電力の社長は37年目の伊方原発1号機について廃炉もあり得るとの考えを示した。
エネルギー政策2014年版は完結した。その中で原発をベースロード電源と見なし再稼働を進めるとしているが,実際は具現化の困難が予想される。そのために机上の空論で終わる可能性がある。
経産省では第二、第三の案も作成しているのではないだろうか。
4/22(火)晴れ 外来+飯川病院
1:00起床、新聞・文献読み、徒然・・といつもと同じ。7:50徒歩病院着。重症者回診他。8:45-13:20外来+入院患者検査。13:30−19:00飯川病院、本日から院長消化器病学会で5日ほど不在。腸閉塞等重症患者対応。録画映画「飢餓海峡」後半。 17:20車帰宅、夕食、21:00就眠。 Σ3168Km。
新エネルギー政策2014年(1) 原発事故の反省・教訓がないのは問題
私は日本のエネルギー政策には多いに興味を持っている。
私自身、「エネルギーは有効に利用するが浪費はしない」と言う視点で生活している。車も出来るだけ使わない。昼夜を問わず私は一人の時は真っ暗な部屋でスポットライトで過ごすのを旨としている。省エネですか?と問われるが、これは省エネのためではない。暗い環境を好むからである。たまたま省エネにも寄与しているだけ。
4月11日政府は2014年版の新エネルギー政策を閣議決定した。
エネルギー政策はエネルギー政策基本法によって3年ごとに作成する事が定められている。経産大臣が原案を作り、閣議で決定する。
最近の政策は、
■管政権:エネルギー政策は世界の温暖化対策を重視し、化石燃料を減らする。新たに原発14基作り、電力の50%を原発でまかなう。これは過去の政権と同じ方針の踏襲である。管元首相は今は脱原発を訴えている。
■野田政権は東日本大震災・原発事故を受けて方針を一新、2030年代までに原発をゼロにする方針を立てた。これは閣議決定されていない。
■安倍政権は前政権の方針を白紙に戻し、原発をベース電源と位置づけた。
エネルギー政策2014年版は、原発に関して相反する意見がありなかなかまとまらなかったが、安定供給、経済性重視、温暖化防止、安全性の確保を主眼として作成されている。従来の原子力を中心に据えた延長線上の政策と理解出来る。
その特徴は、
●1:原発を ベースロード電源=基礎電源と位置づけながら、将来的に依存を減らす。
●2:再生可能エネルギーを最大限加速する。3年間は積極的導入、しかし、主力電源とは位置づけず。具体的目標として、エネルギー基本計画2010で決まっていた目標10%を上回る20%に設定し、2030までに達成する。
●3:高速増殖炉もんじゅの実用化はかり、蓄積する核廃棄物を減量化する。
エネルギー政策2014年版の最初の計画案には、冒頭に原発事故への反省があったとされるが、それを削除して出来上がったと言う。しかし、本来ならば、事故原因究明と安全追求、被害者救済、復興の指標を明記して新エネルギー政策を議論すべきであった。
人類史上経験した事のない原発事故の教訓や反省をもとしないで原発をベースロード電源と位置づけている点では納得出来ない。
エネルギー政策2014年版は、安定、安価、温暖化、安全性の確保が主眼となっているようだ。
政府の云う事は本当だろうか。
4/21(月)快晴 健康クリニックドック+飯川病院
1:00起床、新聞・文献読み、自炊など。7:55徒歩病院着、9:00-11:00健康クリニック、移転した医局の机周辺再構築。重症患者対応と関連書類処理。13:00-19:10飯川病院。19:30夕食、21:00就眠。Σ3157Km。
歯の治療2014(2) 先生の歯はいつ見ても感動しますな!!! 今回主治医の弁
私は極端に歯並びが悪いために自分ではかなりケアしていると思っている。
しかし、歯科治療に関しては消極的である。度胸がないのとものぐさのため,それに主治医がそれほど強くは定期的受診を勧めなかった,からである。意志が弱いとどうしても人の所為にしてしまう。
前回の歯科治療は平成23年秋であった。その際、「経過を見るために来年2−3月頃に受診してください」と言われた。ずっと気がかりであったが、一月遅れ、二月遅れで徐々に気が重くなり、秋まで受診しなかった。中断した患者がなかなか病院に来れない気持ちはよく分かる。私も患者の立場では全く同じである。
24年秋に腸閉塞、脳梗塞を相次いで発症した。さいわい両方とも無事乗り越え,後者については予防薬も服用しているが、歯の治療には行かなかった。行き難かった。今年3月末には左下の臼歯の一部が欠けた。もう逡巡はしてられないが、アレから1年半も経っているから気が重い。こんな時はファックスで問い合わせるのが便利である。
以下の文章で問い合わせた。
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■大変ご無沙汰いたしております。
■一昨年の秋、腸閉塞と脳梗塞にて手術、治療を受けました。
■多分、もう永くないと思って歯の治療をせずに放置しておりましたが、まだ生きそうです。
■現在、抗凝固薬のプラザキサ服用しています。
■特に症状はないのですが一ヶ所欠けたところがあるようです。
■こんな私ですが、また診ていただけるでしょうか。
■15分後くらいに予約の電話いたします。
■職員の方々にもよろしくお伝え下さい。
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4月中旬、無事診察台に上がる事が出来た。
主治医は元々寡黙な方であるが、今回の最初の言葉は「先生の歯はいつ見ても感動しますな!!! 前歯などいつ落ちてもおかしくないが、未だ付いてますね・・」であった。
私は虚弱な体をしている。人から評価されるべき身体の部分など一つもなかったが、ついに「感動」を与えてしまった。それを聞いた時、私も「感動」した。
歯に大きな弱点がある事を意識して約半世紀、私もいろいろ頑張っているが、この歳まで歯を失う事無く自前の歯で食べる事が出来ている。主治医が「感動した」と言うほど奇跡的な事なのであろう。これもかかりつけのS歯科医師のお陰である。感謝にたえない。
4/20(日)快晴 桜二分咲き 重症患者回診
1:00起床飯川病院で起床、本読み、文献整理。7:00検食、9:00-10:00総合病院重症者対応、千秋公園ハトに餌、桜未開花、11:00徒歩帰宅。新聞チェック、入力。午後はDVDにて「日本の鉄道の力」観る。19:00夕食、20:40就眠。Σ3148Km。
秋田市広報No1815号の表紙写真を見て
秋田市広報No1815号を引用。 若干色調を変え、人物に手を加えた |
4月である。入学や入社の季節。若い人たちのフレッシュな表情がTVや新聞、雑誌のグラビアにもあふれている。
秋田市の広報誌である「広報秋田26年4月18日号」の表紙もご多分に漏れずフレッシュマンたちの新入社員合同入社式の写真であった。男女4人の並んだショットである。フレッシュレディが3人、フレッシュマンが一人写っている。(
私はこの写真が伝えたい意図は理解できるが、実際にはこの写真を見てとても不快な気持ちになった。
まず、フレッシュマンの顔は後ろ半分だけであり、そこに居ただけであって、画像上では始めから重要視されていない。大体男の扱いはこんなものだ。これに対して、フレッシュレディ3人はいずれも良い表情で写っている。この3人の表情から希望と不安が入り交じった気持ちが読み取れる。新入社員の合同入社式を紹介する写真としてなかなか良い。
ところが、フレッシュレディ3人のうち焦点が合っているのは中央の一人だけで、他の二人は多少ボケた構図である。写真では焦点が合った対象物を強調するために周辺をぼかすこの技法が用いられる。多分、この写真に於いてもやろうと思えば、望遠レンズを用い、絞りを調節する事によって焦点深度を深くし、3人にピントを合わせる事は不可能でなかったと思う。私は写真を語るほどの知識も技術も道具も,目もないが。
そうせずにこの構図を選んだところにカメラマンの個人的な意図,好み、男性側の視点による女性への差別意識を読み取る事が出来る。その意図についてはわざわざ上げるまでもないだろう。
私が気になったのは、この3人の女性がどのような気持ちでこの写真を受け止めたのだろうか、と言う事である。全戸に配布される秋田市の広報の表紙として、である。カメラマンは、あるいは編集者はこの写真を表紙に用いるにあたってサンプルを見せて女性達の了解は取ったのだろうか。そうだとすれば問題は無いのだが・・・、多分そうではないと推定する。
私は女性の気持ちなど未だに分からない。ましてや若い年代の女性の事など殆ど分からない。この写真を見て私が抱いた感覚など、私の方が異常で、杞憂なのかもしれない。
公的広報誌に載せる写真としてはやはり相応わしくないと思う。
4/19(土)晴れ 飯川病院日当直
1:00起床。週末恒例のハードディスク同期とデータ整理等。本読み。11:00飯川病院に。道路脇の桜ほころび始めた。12:10日直業務に、患者は落ち着いている。本読み、映画、音楽など、検食2回。20:00就眠。歩行Σ3139Km。
歯の治療2014(2) 私は口腔衛生保持のために爪楊枝と歯磨きセットは手放せない
私は極端に歯並びが悪くなったために高校以来歯の衛生管理にはかなり神経質に対応して来た。
食後に歯間に残る汚れを落とす事を常に意識し、爪楊枝は、財布、ディバッグ、診療セットのバッグ,引き出しに入れている。車のダッシュボードにも。私の周囲、手の届く範囲に必ずある。
歯ブラシも同様に常に携帯して随時用いて来た。ここ10年ほどは歯間ブラシも重宝している。
爪楊枝は相応しくないであろうと考える状況では用いないようにしていたが、不注意で病棟回診、外来診療でも噛みながらやっていた事もあった。中通総合病院に赴任してしばらく経って小児科の女性医師から厳しい口調で注意された。多くの方々は不快に思っていたのであろうが面と向かっては云えなかったのであろう。反省した。
爪楊枝はフリーの時間帯ではほぼ欠かす事なく噛んでいる。時には口の中にかくしてやり過ごす事もある。会話も食事も何ら不自由しない。睡眠中でも噛んでいて、朝までしっかりとくわえられたままである。飲み込んだりする事は一度もなかった。
ここ数年来、病院内ではマスクを着用している。これ以降、マスクで隠れるから他に気づかれる事なく業務中でも爪楊枝を噛めるようになった。
爪楊枝を噛んでいるとそれだけで気が休まる。そんな効用も私にはある。
歯磨きも欠かす事が出来ない。第一の目的は口腔衛生の保持である。食事の後、間食の後は勿論、口腔に不快を感じた時は欠かせない。その他、考えがまとまらない時、眠くなった時、苛ついたとき時、・・・等々、何れもとても爽やかな気分になる。私は日に5回以上は歯を磨く。
爪楊枝も歯磨きも歯に悪いという意見もある。爪楊枝は歯間が広がったりして歯並びが悪くなる、と言われるが、私の歯はもうどうしようもないほど勝手な方向を向いている。過剰な歯磨きは歯を摩耗させると言うが、そうなったらそれまで、と割り切っている。日々の爽快感の方が大事である。まだすり減った歯はない。
私はまだ自前の歯で食べている。歯並びが悪く私がどんなに頑張っても虫歯を予防出来なかった。その度ごとにかかりつけのS歯科医師のもとで治療している。そのお陰である。感謝にたえない。
4/18(金)快晴 大曲中通病院外来 歯科治療
0:20起床。読書中心。7:40Taxi駅、こまち、9:00-13:15大曲外来。駅病院は往復徒歩。15:00-16:00飯川病院、16:30-17:00歯科治療、自宅まで徒歩18:00帰宅。19:00夕食、20:30就眠。
歯の治療2014(1) 私は歯並びが劣悪、下顎後退症のためだろう
私は歯並びが極めて悪い。特に下の歯がひどい。
幼少の頃はそれほどではなかったが、中・高校生の頃から徐々に悪くなった。いつの間にか悪くなった。多分、下顎後退症と言う一種の病気なのではないだろうか。
これは、下顎の骨の成長が悪く、上顎との間でアンバランスが生じるもの。顎骨の成長が終わるのは16歳から18歳以上とされているが、私の場合はその後も徐々に後退が進んでいる様な気がする。
私が自身の異常に気づいたのは30代半ばであった。息子のうちの一人が歯科医から下の歯の矯正を勧められた時に自分と似た状況でないかと思った。遺伝するのかは分からない。
日本人の顎変形症の7割が私と逆の下顎前突がである。これでは上前歯より下の前歯が前にあって咬合不全が生じる。軽い場合は歯の矯正で対応するが、甚だしい場合には手術で矯正するらしい。
私の場合は上下の前歯が6-7mmほどずれており、上下の前歯が全く揃わない。食品をきれいに噛み切る事が出来ない。それ以上に問題なのは、下顎の歯並びが徐々に悪くなっている事である。歯牙の成長を受け入れるほど下顎骨が成長しないから、歯が互い違いに前後左右に曲がって生えている。ダークダックスが歌う時の、体を重ねあわせてくっつく、あんな感じである。
私は今までわずかに3人の歯科医師にしかかかった事が無い。幼少時は岩手の郷里で親戚の歯科医に、新潟で歯痛が生じた際に寮の近所の高齢の歯科医に数回通院した。それと現在の主治医のS歯科医師である。
S歯科医師は私が秋田大学で勉強中に知り合った。口腔外科と内科医局が隣り合わせであった事が縁で、その頃から診てもらっていた。S歯科医師はその後秋田市内に医院に開業した。この間、現在まで数年毎にお世話になっているから、あれこれ40年になる。
初診の時のS歯科医師の表情が忘れられない。あまりの歯並びの悪さに驚いたのであろう、一瞬さっと曇った。それを見て私は恥ずかしい思いがした。可能な限りS歯科医師に固定して治療を受けようと決心した。
S歯科医師は寡黙な方である。私の歯の状態がどういう状態であるか、あまり説明してくれない。治療必要な箇所を淡々と治療してくれる。それが良い。
4/17(木)曇り時折降雨 外来 医局引っ越し
1:00起床。新聞・文献チェック他。昨日不用意にスリッパで帰宅、バス利用病院に、7:40病院着,ドック総括、8:45-13:45外来。14:00−18:00飯川病院、佐野薬局経由19:20一部Taxiを利用して帰宅、夕食、20:30就眠。
歩行計2540Km。
映画「私は貝になりたい」
映画「私は貝になりたい」の第一作目は1959年にフランキー堺が主演した。
盛岡市の高校に通学する際にはよく映画館街を通った。ある映画館にはこの映画の大きなポスターとスチル写真が張ってあった。当時、戦争の事など何も知らなかった私にとって、フランキー堺の悲痛な表情の白黒写真は今でもはっきり覚えている。この写真の記憶は日本の近代史を学び直している私のルーツにもなった写真の一枚である。しかし、この映画を見る機会は無かった。
2008年には主演がSMAPの中居正広、その妻に仲間由紀恵で2回目の映画制作がなされた。これが今回私が観た版である。放送を録画したDVDで観た。
作品は、戦犯として巣鴨に勾留、死刑判決を受け、後に再審で減刑されて釈放された元陸軍中尉加藤鉄太郎氏の手記「狂える戦犯死刑囚」をもとに制作されている。内容はフィクションである。主人公の清水は二等兵の設定であるが、二等兵でBC級戦犯として死刑が執行された例はないとされる。
あらすじは、理髪店を営んでいた気弱く平凡な人物の清水は戦争が激化する中、昭和19年に出征した。内地の日高中隊に所属し訓練を受けていたが、ひ弱で毎日小隊長から激しく叱責されていた。ある日、撃墜されたB29の搭乗員が山中に降下した。虫の息であった搭乗員を銃剣で刺すよう清水は小隊長から命じられた。実際には勇気がなく、怪我をさせた程度しか刺せなかった。
戦後、清水は平穏に理髪店を営んでいたが、BC級戦犯として逮捕され、理不尽な裁判にで絞首刑を宣告された。刑執行までに長い期間収監され減刑される望みもあったが刑執行される事となる。絞首刑が行われる2時間ほど前、清水は家族宛にメモ風の遺書を残す。「こんど生れかわるならば、私は人間になりたくありません。どうしても生れかわらなければならないのなら、私は貝に生まれるつもりです。」
私はフィクションであろうと無かろうと、第二次世界大戦関連の映画やドキュメンタリーを集中的に観ている。私は昭和20年生まれなので、体感できない当時の日本、一般庶民の生活ぶりを理解するのに少しでも役立てたいからである。この映画もその意味で大いに役立った。
貴重な歴史の記録だとは思うが、戦時中の映画を見ていて私が不快で堪え難いのは軍隊の下級兵を殴る場面である。迫力あるカメラワークであればあるほど不快である。この作品も例に漏れなかった。
また、出征する住民を壮行会で送り出したにもかかわらず、戦地から帰還した兵を社会は暖かく迎えていない。戦争犯罪人扱いで、家族含めて村八分にまで遭った兵もいた。GHQによる宣伝が浸透した結果であった。
4/16(水)曇り降雨 外来
0:30起床。文献検索、徒然ほか。7:55徒歩病院着,病棟業務、8:45-13:45外来。14:00−18:30飯川病院。新聞チェック、本読み、19:00帰宅、夕食、20:45就眠。
少子化対策2014(3) 秋田県の出生率はなぜ低下するのか(1)
厚労省が発表した本県の2012年まで5年間の平均は1.36で、2003〜7年の調査をわずか0.01上回っただけだった。
人口減少が全国一の速さで進む本県にとって、少子化対策は最重要課題である。
合計特殊出生率は15-49歳の女性が産んだ子どもの数や、年齢別の女性人口などを基にした推定値である。県別に見ると秋田県の合計特殊出生率は平成12年は1.37で全国で37番目と低い。県人口を維持するためには2.07とされている。1973年以降ずっと2.0を切って右肩下がりに減少して来て1.37だから2.0に上昇する可能性はほぼゼロと言っていい。それでも対策をし続けなければ県の活力が衰退していく。
最近の出産適齢期にある若い夫婦は、例えもう一人子どもを産みたくともそう簡単には持てない。特に秋田では、■保育所など、子育て環境が良くない、■子どもの養育費用、特に医療費、教育費が若い夫婦にとって高額、■安定して働ける場所が無く、将来を見通せない、■・・・
結婚、出産は人生観も絡む極めて個人的な問題だが、もう個人的レベルの問題ではなく政治的な問題である。「もう1人産みたい」と思う気持ちを支えていく子育て環境を整えていくことだろう。
従来の少子化対策には根本的な誤りがあった様に思う。
◎遅きに失した対応。
先進国に前例があるのに日本は少子化問題を軽視してきた。少子化が社会的関心を集めるようになったのは1990年の「1.57ショック」が契機とされるが、厚生省の下に設置された人口問題審議会で少子化問題が中心議題として取り上げられたの は1997年のことであった。何と、まだ15年しか経っていない。もう少子化になり、国の人工ピラミッドは頭でっかちの状況になっていた。
◎「次世代育成支援対策推進法」、「少子化社会対策基本法」が成立したのは2003年。わずか10年前の事である。
国の少子化関連施策を整理すると大まかに以下の6項目に分類される。
●児童手当の拡充
●育児休業の制度化と普及促進
●保育サービスの拡充、働き方の見直し、若者の自立支援など
●男女共同参画の推進
●国の関与、責任の表明
●地方自治体、企業等における取り組みの推進 (文中●は佐藤龍三郎 J.of Population Problems64:10~24. 2008より引用)
4/15(火)快晴 外来+飯川病院
0:20起床、新聞・文献・本読み他、蓄積データ整理、徒然。7:00−7:55徒歩病院。8:45-13:45外来、疲弊。14:00−18:45飯川病院。19:10帰宅、夕食、20:30就眠。
ソチパラリンピック バイアスロン女子協議で考えられない「ソチ」
「五輪には魔物が棲む」と言われ、総合的実力を持つ選手ですらメダルに届かない事がよくあるとされる。ジャンプ女子の高梨選手はその一つの例であろう。
続いて行われたパラリンピックにおいて信じ難い運営ミスと信じ難い「ソチ」がなされた。
ソチパラリンピック第8日の3月14日、バイアスロン女子12.5Km立って滑るクラスで、終盤までトップであった日本の出来島桃子(35)選手が順位を下げて7位になると言う事態が起こった。
この競技種目は1周2.5Kmのコースを5周する間に4回の射撃を行う。出来島選手は4回目の射撃が終了した時点でトップであった。
このレース設定で、分岐点の標識の設置があいまいだったために多くの選手が1周目から1周3Kmの男子用のコースへ入った。出来島選手は正規のコースを通って首位に立っていたが、これに気づいた競技本部が「距離を合わせ、公平を期するため」出来島選手に最終周を男子のコースを走るよう指示した。
そのために出来島選手は順位を7位に落とした。日本チームは直に審判団に抗議したが判定は覆らなかった。
日本チームの荒井監督は国際パラリンピック委員会(IPC)に、競技本部の「標識設置のミス」を認め、出来島選手の順位を公式記録にするよう文書で抗議を申し入れることにした。
多分、出来島選手は男子用コースを走った選手よりは劣勢だっただろう。しかし、自らの判断でコースを間違えて走った選手は失格にされても仕方がない。コースの表示が不完全であったなら大会運営側の問題である。少なくともまともに走った方の出来島選手にペナルティを科したのはもはや取り返しのつかない誤った判断である。
多分、 IPCの判断は覆されないだろう。
やはり「パラ五輪にも魔物が棲んでいた」、と言う事か。
4/14 (月)快晴 健康クリニックドック+飯川病院 医局引っ越し準備
1:30起床。いつものごとく。7:55徒歩千秋公園経由で病院着.9:00-11:00健康クリニックドック業務。説明3人。中通総合病院旧棟改築終了で医局引っ越し準備開始。総括、患者関連書類。13:30−18:45飯川病院。19:10帰宅・夕食、20:40就眠。Σ3090Km。
少子化対策2014(2) なぜ出生率は低下するのか
むかしは出生率は高かった。国際的に観て、成熟から衰退しかかっている社会は何処でも同じ様に出生率が低くなっている。
成熟社会において出生率が何故下がるのか??現代の日本に於いて出生率が上がる要因は何があるのだろうか?私は、妊娠出産を決めるのは、「現在の親世代に残る子育ての意欲、楽しみだけ」で維持されているからだ、と言って良いと思う。
動物の社会においては、繁殖・子育ては種の保存本能そのものであり、親にとっては見返り、メリットは一切無い。ただひたすら苦労をし、時には子育てに一生懸命になるあまり天敵に襲われて死を迎える親もある。にもかかわらず種の保存本能に従って子どもを産み、育てる。そこには損得関係など一切ない。その様を見るに付け、そのひた向きさには頭が下がる。
人間の出産・子育ては動物とは異なっている。人間は社会的動物であり、家族を形成し、各世代に応じた義務を果たしながら強い絆で結ばれた中で生きてきた。そこには生命の安全、食料の確保、財産の蓄積と継承、甘えの構造すらあった。
現在、人間の社会構造はすっかり様変わりした。文化や経済の充足で、結束は地域社会から個々の家庭の中に単位が小さくなって来た。更に家族から個々人の問題になって来た。家の継承、血縁の継承、財産の継承も様変わりした。いや、財産の継承問題だけはまだ生きている。
ざっと振り返ってみる。出生率が上昇する要因はあるだろうか。
■経済的成熟社会になるまでは、子どもは社会にとっても家庭にとっても重要な生産的財産であった。
■大家族の中では子育てはそれほど難儀ではなかった。
■子供は労働力となった。外に出て働き、親に仕送りするなどプラスの見返り効果があった。
■現代の子育ては、数少なく生んで大切に育て、子どもに大きな期待をかける。子供も大変。
■子育てコストがかかり過ぎる。一番高額なのは教育費。
■生んだら育てるのが当たり前。脛はかじるためにある。
■子育ては親世代にとってほとんど見返りも無い行為となった。寂しい老後が待っている。
■劣悪な子育て環境で、親の苦労は多い。
4/13(日)快晴 ハトエサ作り クロスバイク整備・試走
1:00起床。本読み、微睡、音楽、落語など楽しむ。13:30 クロスバイク整備+北インターまで試走。19:00夕食、20:30就寝。 22:30家内出張より帰宅。歩行通勤計3079Km。
少子化対策2014(1) もう、間に合わない それでも・・
少子化は、経済的に豊かになった社会では共通してみられる現象であるが、特に日本では出生率の低下が著しい。日本社会が抱える重要な問題である。しかしながら、少子化は子育て世代の人生観も絡む考えかたや就業、収入状態、家族関係、政治や経済・社会情勢などと不可分の関係にあるため、対策を明快に論じることは難しい。
わが国の少子化問題は社会の問題と言うより、個人的問題と考えられて来た。
私は日本の少子化の最大の要因は養育環境、教育費にあると考える。
少子化は高齢化と表裏一体である。このまま少子化が進めば、労働力も消費力も大幅に損なわれ国の活力が低下する。社会保障制度は破綻して行く。そんな事は遥か前から分かっていたのであるが、わが国では少子化には十分な対策がなされなかった。
少子化対策には次世代を産み育てる若年層が十分揃っている事が前提であるが、既に人口構成上で若年層が少なくなり、もう遅きに失している。ここまで減少すれば、一夫婦子供を4−5人生んでもらう事が必要である。現実には実現不可能な数値である。日本の養育費、教育費は異常に高い。大学までの教育費用は一人当たり1500万円もかかる。教育費はわが国の少子化の大きな要因である。子育て、教育にかかる費用を全部タダにすれば出生率は改善する、だろう。
わが国の少子化対策は遅きに失した。それでも対策は必要である。困難な事であるが、パイは限られている。子育て関連の社会保障を若年者側にシフトさせなければならない。
我が国では高齢者対策は比較的豊になされて来た。それは何故か?
少子化対策には次世代を産み育てる若年雇に優しい政策が必要である。日本の社会保障政策は高齢者に厚く、若者に薄い。社会保障と言えば誰でも高齢者、年金、医療福祉生活保護などを思い浮かべるが、少子化対策も社会保障に含まれる。「高齢者対策」、「少子化対策」を別々に論じるから後者が薄くなる。本当は後者の方が重要である。
政治家は選挙では投票率が高い高齢者層に媚を売る。だから「高齢者シフト」が起こる。少子化とは、単に次世代人口が減少することのみを意味しない。総体としてこの国を崩壊に導く最重要因子である。国を滅ぼす少子化よりも、議員たちは自分の当選の方が大事である。それはやむを得ない事である。地位を失ったらただの人である。
ならどうするか?若年層の投票率を上げる。それに見合った政策を掲げる若い候補者を当選させる。それしかない。
4/12(土)晴れ風強 書斎改変
1:30起床。本読み、微睡、音楽、落語など楽しむ。ほぼ終日。19:30夕食、20:3
0就眠。歩行通勤計3071Km。
マレーシア航空777(2) そのとき客室は?
乗客227人、乗員12人を乗せた北京行きのマレーシア航空ボーイング777機が消息を絶ってから1か月余、実に不思議な事件である。
トラブルが起これば数秒以内で発信出来る遭難信号を発しないまま墜落した事故は極めて少ない。1985年インド航空機が大西洋沖に墜落329人死亡した事故があり、テロによる爆破と見られている。2002年中華航空機が台湾海峡に墜落し、225人が死亡した事故は金属疲労とかによる一瞬の空中分解が原因とされる。
777は1995年から就航を始め,以来全世界で1,178機が運行され、当該機は製造後11年目の機種で、今まで運行に支障を来す様なトラブルは無かったと言う。ただ、上海浦東国際空港で離陸待ちの中国当方航空のエアバス機の後部と接触、右主翼の先端1mが破損したことがある。しかし、これが原因の機体トラブルの可能性はないと言う。
機は消息を絶ってから6時間40分後まで衛星通信との自働交信があったとされ、捜査当局は同機は積んだ燃料の最大飛行時間まで7時間以上も飛行していた可能性を示唆した。7時間も洋上を飛行し続けたが着陸を目指していないルートであった。機長・副機長の合意で飛行したとは思われず操縦室内で何が生じたのか、類推出来るように思われる。1999年エジプト航空機が米東部海岸に墜落した事故は米航空当局は操縦士が自殺を図った、と判断した。
ところで、私のスクラップは数10枚の記事があるが、ハイテク機777の不可解な事故と言う視点が主で、客室に乗っていた227名に思いを馳せた記述は1件も見られない。7時間の間、客室はどのような状況にあったのだろうか?
機は離陸30分頃までは通常に飛行し、管制とパイロットとも交信していたが、40分頃にクアラルンプールの航空管制レーダーから機影が消えている。レーダーの映り難い高さまで高度を下げたのか?と思われる。
客室乗務員はこの頃異常な飛行に気づいたのではないか? しかし、操縦室と連絡が取れない。ドアをたためども返事が無い。低空飛行と客室乗務員の様子から乗客もただ事でない、と気付き客室乗務員に詰め寄るも何ら情報が無い。そんな状況から7時間近く飛行、客室の状況はどうだったのか?それを知る手がかりは一切無い。
1985年、日航123便は約30分迷走して御巣鷹山に墜落し520人が死亡したがその時の客室の様子は4人の生存者の一人が同社のアシスタントパーサーで、詳細に手記を残している。日航123便事故とは同一視は出来ないが、多分似た様な乗客の様子であっただろう、と思う。7時間もの苦痛の後結局助からなかった、その気持ちに寄り添う事など到底出来ない。
私は客室乗務員も操縦室との連絡が取れないときなどの超緊急事態、異常事態の際に外に向かって緊急避難信号を出せるようにすべき、と思う。
4/11(金)快晴強風 大曲中通病院外来
1:30起床、家内学会で不在。新聞、文献などいつものごとく。徒然、7:50買い物に行く家族の車に便乗して大曲に、9:00-13:00外来。14:30飯川病院に立ち寄り、通町から自宅間徒歩帰宅、新聞、文献チェック。19:00夕食、20:30就眠。歩行Σ3066Km。
小さなフレームの中に没頭(7)匿名の文化は万葉集の時代から
私自身は匿名で意見を述べた事はないが、考えてみれば選挙では匿名で一票を投じている。忘れていた。公的選挙において投票は匿名であることが法的に決められている。
■万葉の時代からある匿名の文化
匿名については、万葉集の時代から「自分の名前を名乗る事、相手に名を知られる事は自らが汚れる事である」、と言う考え方があった,と言う。最近調べて知った。当時、殆どはペンネーム、ハンドルネームで付き合っていて、自分の本当の名前は母しか知らない、という著名人もいたとされる。当時はいま以上に匿名社会であった。この匿名の文化はその後どの様に変遷を遂げたのかは分からないが、最近のネットの状況を見ると現代まで綿々と続いていたのかもしれない。
■言葉の重さ、言霊について
同じく、万葉集の時代から「言葉には霊が宿っている(言霊ことだま)」と言う考え方があり、ひとたび言葉にするとそれが陰であり陽であり、希望が叶って行く・・・ とされていた。 発言はとても重かった。 さらに短歌で歌うと言霊の力が一層強化される、ともされていた。言葉には不思議なパワーがあること、言霊思想は、言葉にも神が宿るのだとするアニミズム的な思想で、発言に関して日本人の考え方にも影響を与えて来た。
■ITの時代の言霊、匿名について
万葉の時代から、発言する事自体が随分重い意義があった、だから匿名で、と言う事であった。これが現代まで生きていた、のだろうか。
日本人は一般的に口がとても重い,引っ込み思案とされる。一方、最近のツイッターやブログでは95%ほどが匿名やハンドルネームで情報交換し合っているという(総務省)。匿名での参加が許されるI情報交換のツールや場を得て、抑制がとれたのだろう。ただ、それに伴い言葉は軽くなって行く。が、やむを得ない事だろう。
匿名は、プライバシーが保護できるという利点がある一方で、匿名である事を隠れ蓑にして悪事を行われかねない問題もある。しかし、内部告発、寄付を初めとした社会的善行も、匿名でおこなわれることもある。メディアではおいては、情報取得源を明らかにしない事も許されているなど,現代に於いても匿名の意義は決して小さくない。
私は今まで匿名性が持つネガティブな面にこだわりすぎて来た様な気がする。考え方を変えていかなければならない様である。
4/10(木)曇り・雨 わが家の防災の日 外来+飯川病院
1:00起床、文献チェック、徒然他いつものごとし。6:45−7:50徒歩病院、8:45-13:30外来、14:00-18:45飯川病院、午後家内日本内科学会総会に出発。私は予定変更して欠に。19:10車帰宅。夕食、20:30就寝。歩行Σ3057Km。
昭和27年郷里で大火、自宅焼失、その記念日。
食品、嗜好品の健康保護効果の解明の困難さ 注目すべき2つの研究(2)嗜好品
■食後はコーヒー 一杯+緑茶を二杯、が健康維持に良い
食後は「コーヒーまたはティー」ではなく、「コーヒーと緑茶」の組み合わせで脳卒中の発症リス下がることが、国立がん研究センターと国立循環器病研究センターらの大規模研究で判明した。
(1) 45〜74歳の男女約8万2,000人を平均13年間追跡調査した。
(2)コーヒーを飲まない群を基準とした場合、週3〜6回、毎日1−2杯以上飲む群の循環器病と脳卒中の発症リスクが11〜20%低くなった。脳梗塞は13〜32%低かった。
(3) 緑茶を飲まない群を基準にすると、毎日2〜4杯以上の群の循環器病の発症リスクが14〜20%低下。脳梗塞は14%、脳出血は毎日一杯以上飲む群で22〜35%低かった。
(4) コーヒーを日に1杯以上または緑茶を日に2杯以上飲む群は、どちらも飲まない群に比べ、循環器病、脳卒中、脳梗塞、脳出血の発症リスクが下がった。とくに脳出血はコーヒーと緑茶の相互作用で、より低いリスクになった。
(5) 研究グループは、コーヒーに含まれるクロロゲン酸の血糖値改善効果や緑茶の血管保護効果を理由にあげている。(Stroke2013年3月14日電子版より引用 一部改変)
これらの二つの生活習慣の疾病予防の効果は私は驚くべきものだと思う。ほとんど薬物の効果に匹敵する。いや、それ以上である。
薬物治療効果の判定の際に導きだす結論は多くの場合は統計的処理によって有意差検定を行い、○○%の危険率で有効と判断する。なぜならば生活習慣病の予防薬等は一般に効果が微小である事が多い。確かに有用かもしれないが、私は統計上の危険率を表示して判定しなければならない様な微小な差は、現実の臨床にはほとんど有為でないと考えているからである。私が新薬について感心があるのは、効果よりも副作用の方である。
これらの二つの疫学調査の数字上の結果は、有意差検定をしないくとも万人を納得させるほどの著しい差である。私は原著にあたっていないので何とも言えないが、この結果に一縷の疑問さえ感じる。
食品摂取、嗜好品摂取を被験者は長期間きちんと守れたのか、他の生活習慣のマイナス因子、例えば喫煙習慣の有無、肥満の有無、運動習慣の有無などの影響は排除出来たのか?など知りたい。
少なくとも両者の摂取ともポジティブな効果はありそうである。私の食生活にもほぼ合致している。今後も続けていく。
4/9(水)快晴 外来+飯川病院
1:15起床,文献検索と本読みetc.徒歩出勤7:50病院着、8:45-13:10外来、ドックデータ整理。14:00飯川病院ボランティア、17:30バス+徒歩帰宅、録画で「連合艦隊」、19:00夕食、20:30就眠。 徒歩Σ3048Km。
食品、嗜好品の健康保護効果の解明の困難さ 注目すべき2つの研究(1)魚介類
人間を対象にした疫学調査は人間の寿命が長い他に、対象者個々人の個性や生活習慣の多様性があるためになかなか良いデータがでない。だから、寿命が短く、個性が少ない純系のマウス等を用いて実験的に検討が行われる。その場合は結論を即人間に応用出来ない。
最近,とてもクリアカットな結果が導きだされた大掛かりな疫学調査が二つ発表された。私も関心を持った。一つは24年間の追跡調査、対象者約1万人、もう一つは13年間の調査、8万人も追跡調査している。
一口に10年以上,◎◎万人の追跡調査と言ってもこれは実施困難な計画である。
第一、非検対象者の寿命がどんどん延びて行く。だから研究計画はどんどん長くなって行く。
第二に、非検者がこんな長い期間、研究に協力して生活習慣を一定に維持出来るものか、
第三に研究者自身が年を取って継続が困難になる事もある。非検対象者よりも先に死ぬかもしれない。研究が定年までに終わらない事もあり得る。
第四に研究者の社会的立場が変わるかもしれない。その際、継続的に研究が続けられるか、分からない・・などなど。
とあれ、以下の研究は注目に値する。
■魚介類摂取と動脈硬化
厚労省研究班の滋賀医科大学三浦教授のグループは 魚介類摂取と脳卒中死亡のリスクを調べた。
(1)1980 年の国民栄養調査に全国から参加した30 歳以上の男女9,190 人を24年間追跡したデータを解析した。
(2) 魚介類に多く含まれる脂肪酸であるエイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)の合計摂取量と、その後の循環器疾患(脳卒中と心臓病)による死亡リスクとの関連を分析した。
(3) 調査結果:さんま1 尾程度からとれる魚介類由来脂肪酸を摂取することで、循環器疾患死亡リスクが20%低下していた。
コメント:世界的に見て魚介類を多く摂取している日本人を、20年以上も長期間追跡した検討は初めてのものである。
(滋賀医科大学HPより引用 一部改変)
4/8(火)曇り後晴れ 外来+飯川病院
1:00起床、文献、新聞チェック他。8:00徒歩病院着、8:45-13:10外来、困難な患者家族1名対応。14:00-18:45飯川病院、19:30夕食、20:30就眠。
マレーシア航空777 不思議な事故
北京行きのマレーシア航空ボーイング777機が消息を絶ってから本日8日で1か月。実に不思議な事故である。衛星からの探査では長時間飛行後に海に墜落したとされるが、物的証拠は一つもない。空からの捜索には日本の自衛隊をはじめ、米中韓なども参加。ただ、現場の海域は沿岸から哨戒機で往復するだけで約5時間かかり、捜索に割ける時間は限られるなど非能率であった。
唯一の手がかりは、オーストラリアの艦船がえい航するハイテク水中探知機が オーストラリア西部パース沖で、ブラックボックスからの可能性がある信号を2時間以上捉えただけである。ブラックボックスのバッテリーは1ヵ月程度で切れるとされ、その後も微弱な信号を発する場合はあるが、それでも2週間程度と言う。信号は完全に失われれば、捜索は困難になる。4日には水中探知機も投入された。条件が良ければ水深6千mでも信号を感知する性能を誇る。ただ、広大な海域を捜し回り発見するのは至難の業である。
ボーイング777は、1995年以来1,178機が運行され、全日空が54機、日本航空が46機運行している。運航開始後の全損事故・死亡事故は、2008年、2013年にあるだけで他の機種より安全な機種と評価は高い。
謎が多い事故である。ただ、突発的は緊急事態ではない。何者かの意図によって起こされた事故と思われる。いま迄分かった事、疑問点をスクラップした記事から拾ってみると以下のごとくである。
■意図的に通信を切ったのは誰で何のため?
■180度方向を変えたのは誰で目的は何?。
■燃料切れまで飛行したが着陸を目指した飛行ではない。
■搭業者名簿から身元を洗い直した結果、乗客227人にハイジャックを起こす動機、精神的な問題もない。
■機長を含め、乗員計12人にも問題は見つかっていない。
■意図的不時着水もきわめて困難で、着水時に機体は破壊され多量の浮遊物が生じる。例外は2009年に起こったバードストライクのためハドソン川に着水したエアバスA320がある。777はより大型機で破壊をも脱がれるのは困難と思われるが、どのように着水させたのか?
いろいろ推測されているが、操縦室には誰も入れない構造になっている事から、私は機長、副機長にトラブルがあり、意図的に通信切った後に二人の間に何かが生じたのだろうと思う。その後は卓越した技能で操縦し続けたのではないだろうか。
777は見つかるだろうか?
4/7(月)晴れ 健康クリニックドック+飯川病院
1:00起床、文献、新聞チェック他。8:30中通総合病院に移動、9:00-11:00健康クリニックドック。11:10−14:00飯川病院の診療カバー、院長が患者に付き添って中通総合病院救急部門に受診のため。14:00-18:45飯川病院。19:10帰宅。19:30夕食、20:30就眠。
食品表示
昨年秋から暮れにかけて、全国の一流と言われるホテルや百貨店などで相次いだ食材の虚偽表示問題を受け、政府は近く外食メニューなどの不当表示の規制を強化する「景品表示法改正案」を閣議決定する。
私はこんな不正が蔓延するのは、類似品なら何を出しても客に分かるはずが無いと言うプロの奢り、儲け主義と、身の丈にそぐわない、知りもしない料理を、それに見合ったお金も出さずに、良いものを安く食べた、と自己満足している幸せな客がいるから、とクールにとらえている。
今回の事件で自分のバカさ加減、無知を自覚した人も多かったのではないだろうか。本当に良いもの、高級品は目が飛び出る値段のはずである。かつて宿泊した●●ホテルのディナーは49,000−12,000円で、私は呆れて外でラーメンをたべた。私にはほとんど関係のない、贅沢指向の世界がある。グルメ番組の影響もあろう。
ところが、日常スーパーなどで購入する食材に関してもかなり不正が行われている。だから、消費者は食品表示についてある程度知っていなければならない。勿論、何も考えずに安さだけで選んで、素直に騙されるのも良いと思う。毒が入っていなければそれで十分生きられる。私はどちらかと云うとこのタイプ。違いが分からないから。
法的には、生鮮食品や加工食品などはJAS法などで決まりがあるが、レストラン等外食の表示はJAS法の対象外である。
虚偽の表示を取り締まる法律は「景品表示法」である。景品をつけてそのものの価値を高めるのは違法、と言う事。
例を若干。
■瓶詰め、缶詰、パック詰めのジュース:生ジュース、フレッシュジュースと表示する事は不可。これらには必ず添加物が含まれるから、生ジュース、フレッシュジュースはあり得ない。しかし、これをコップに入れてフレッシュジュースとして提供するのはかまわない。飲む人が瓶詰めジュースより美味しい、良いと感じれば、これは景品法の違反にはならない・・・らしい。
おかしな法である。レストランで客に「瓶詰めですが、コップで飲むと美味しいでしょう」と確かめるのだろうか。
■加工肉;牛脂など注入した肉、つなぎ合わせた整形肉をローストビーフ、ビーフステーキなどとして表示なしで販売あるいは提供してはならない。
■和牛肉:国産の牛肉が和牛肉ではない。和牛は日本の在来品種の事で、黒毛和種、赤毛和種、本短角種、無角和種の4種のみで、これらの肉は「漢字」で和牛と表示出来る。海外で育てられている和牛も輸入されているが、外国産の和牛は「ひらがな」や「カタカナな」などで表示する。「和牛」秋田産とあれば国産の和牛肉、「わぎゅー」◎◎産とあれば輸入の和牛肉となる。
食品アレルギーもある時代、添加物や原料をはっきりさせないで販売するのはのは危険である。
如何に表示の方法、法を変えても、消費者が賢くなっても、それ以前に不正が行われれば消費者は無力である。公的検査機関のチェックが必要となる。
4/6(日)晴れ風強し 飯川病院当直
1:00起床、午前まで文献、新聞チェック、読書他。14:30種や苗購入に大型店を観るもまだ時期でないらしく少数。15:30車病院着、鉢植えのみかんの木の移し替え等行った。これから外仕事増えていく。17:00から飯川病院当直に就く、検食ご本読みなど、20:30就眠。Σ3025Km。
小さなフレームの中に没頭(5)小さな画面がもたらす幸せ
私はスマートフォン等についてネガティブな考えだけを持っている訳ではない。これがもたらすメリットについても十分認めている。
ただ、最近の子供たちの携帯やスマートフォンの所持率の高さからみて、これらの機器が成長期の子供たちにどのような影響があるのか、気にしている。かなりの数の中・高校生が一日数時間も小さな画面を凝視している実態がある以上、五感や身体感覚、思考、情操の面とかに、ネガティブな効果も出て来るのではないかと危惧している。
(盛岡市の調査による携帯、スマホの所持率 岩手日報より引用 一部改変)
いろいろ心配はしているが、各年代において良い意味でも、悪い意味でもスマホ等の電子機器がどんな影響を与えるか、明快にした研究や証拠は無いようである。
ある調査によると、若い社会人は76%ほどがフェイスブック+SNSを頻用しており、学生と高校生は90%ほどがツイッター+SNSを用いて種々のコミュニケーションを図っている、と言う。これに対してブログは10%程度と少ない。
フェイスブック、ツイッター、SNSは送るのも、返信するのも手軽に出来る。ほとんど自分で入力しなくとも良い様な、スタンプと言われる絵文字も用いられている。気楽に日常のちょっとした事を送り合っているらしい。これに対して、ツイッターは何らかの関心の高い項目についてフォロ−し合う話題が多いらしい。この辺のとこるは「らしい」「らしい」と言わざるを得ないのは、これらの実態は文献とかから知るだけで、私自身が利用していないから実感を持てないからである。ブログへの投稿は私にとっても決して楽な事ではない。
驚く事は、総務省の調査によるとツイッターやブログは実名で投稿しているのは5%程度のに過ぎないと言う。殆どの参加者はニックネームまたは匿名で意見を交わしているという事になる。この状況は何だろうか?と思う。私には理解出来ない。
日本人は面と向かってはあまり話さないのに、云いたい事はたくさんある。でも、出る釘は打たれる。だから、匿名となると抑制がとれて雄弁になる、と言う事だろう。そんな特質が備わっているのに今までは抑制されていた?それがこのような通信機器で解放されたと言う事なのだろう。私は実名で出して書しいと思うのだが、単に名前だけでは実名であるか否かを知るのは困難である。それでも匿名よりは良い、と思う。
これらの機器は私どもの生活に欠く事が出来なくなっている。むしろ、高齢者の方々にもに使って欲しい。機能をしぼった、見やすい画面の機器も発売されている。家族や友人たちとのコミュニケーションに有用である。
4/5(土)雨・晴れ・雨 タイヤ交換
1:00起床。新聞チェック、本読み、録音データ整理他。午前は冬季間殆ど使用していなかった書斎の再構築。17:00午睡若干。19:00夕食、20:30就眠。 徒歩Σ3020Km。
「知りません」と答えられる自分になるために
出典は忘れたが、ある随筆集に作家のどなたかが 「あたしは仕事したな・・」と思って死にたい」と書いてあった。ちょっと気になってメモしておいた。
現役で働いているときには私はそんな風に思って死にたいものだ、等と考えたこともなかった。その最中にいる時は日々の懸案事項への対応だけで精一杯で、そんな事を考える余裕などもなかった。こんな、内科医としての勉強も十分は出来ない生活を期限なく続けていく分けにはいかない、との自覚はあった。労働契約に年齢制限があったので嬉々として退いた。
嬉々とて退いたのは、二つの気持ちがあった。
■医師としての能力に遅れを自覚した事である。しかも、もう猛勉強したとしても追いつくレベルではない。取り戻すなんて無理無理、諦めた。医師としての最小限の常識を維持するための勉強だけである。学会の認定医・指導医資格も返上した。まだ外来診療は続けているが、患者には私にかかっていると危いから、早く離れるようアドバイスしている。
■私は無知である。頭もいいとは言えない。しかし知識欲はずいぶんある。だから時間が欲しかった。広く、人間そのもの、近代日本の歴史、社会や政治、経済、文学・芸術等を学び直したい。実際には業務が残っていて時間の確保が困難であるが、現役の時とは全然違う。業務以外の時間を自分のために使える。もっと時間が欲しいがおかれた環境上無理だろう。時間を有効に用いる事でカバーしている。私はいまの環境に感謝し満足している。
何でこの歳で勉強したいのか。明快に答えられないが、自分が如何に無知であるかを確認しながら新しい分野に進んでいくことに大きな楽しみを見いだしている、からだろう。
「知りません」と自信を持って言える様になりたい。それが今の私の希望であり、夢である。言い換えると、気分よく死にたいから、でもある。
「私の使命は終わった。私は仕事したな・・」と思って死ねる。現役を離れて間もなく3年になろうとしている今、改めて味わっている実感である。あとは、自分のための時間を積み重ねていくだけである。
4/4(金)雨 大曲中通病院外来
1:00起床。新聞、文献関連、5:30可燃ゴミ出し。7:50Taxiで駅、8;10こまち、8:45-13:25大曲中通病院外来。こまち、飯川病院ボランティア。19:10車帰宅、夕食、20:30就寝。徒歩Σ3017Km。
2014年経済は?(2)国外(1) ウクライナ情勢とエネルギー、日本の立場
具体的年代は忘れたが、冷戦の最中に旧ソ連と西側は国境問題でこれ以上応戦を繰り返しているのは無駄と、「欧州安保協力会議」で西側が堪え難い思いで国境問題を呑んだ歴史がある。その際、人と文化の交流は維持、ソ連の核兵器があったウクライナの領土を保全する事、核は廃棄する取り決めになっていた。プーチン大統領はこれを覆した事になる。EU側がウクライナ問題、クリミア問題でロシアと対立を深めている原因である。
EUはG8サミットからロシアを外した。経済制裁も話題になっているが、なんだかEU内の足並みが揃っていない。
それはエネルギー分野で双方は強固な相互依存関係にあるから、である。そのためにEUにとっても経済制裁に踏み切れない。EUは石油の50%、天然ガスの30%をロシアから輸入している。ロシアからから見てエネルギーの80%がEU向けである。EUへの天然ガスの半分のパイプラインがウクライナを経由している、と言うアキレス腱もあるようだ。2009年このパイプラインが1週間ストップしEU側が大きな影響を受けた事がある。
EUの天然ガスの状況はいまの所は在庫も潤沢で安定している。しかし、EUの経済制裁に対してロシアが報復としてエネルギー輸出を削減すると問題となる。EUよりを進めているウクライナ自身が天然ガスの80%をロシアから安い価格で輸入しているが、ロシアはこれを50%以上値上げする、と表明している。
EUはエネルギーの安全な確保先するために中東、アフリカ、米国シェールガスへ方向を変え、脱ロシア化を考慮している。これはロシア経済にとっても大打撃となる。
日本はエネルギー確保先を中東に過剰に依存しているが、中東の政治情勢が不安定なために脱中東に動きつつある。現在ロシアから10%分にあたる天然ガスを輸入し、今後も油田の共同開発等で20%に増加しようとしていた矢先である。
欧米の対ロシア経済政策が始まれば日本の協力が求められる。安倍首相はロシアとの関係維持に腐心し、それなりの効果を上げているが、安倍首相は苦しい決断を迫られることになろう。
クリミア問題が生じた後ロシアの経済はいまの所大きな変化が無い様であるが、経済制裁が始まるとロシアの起業家は大きな打撃を受け、諸外国からのロシアへの進出がなくなる。ロシアは昨年度は成長率土0%と推定されているが、今後はマイナス10%にまでも落ち込む可能性があるとも予想される。
ウクライナ問題を契機に世界のエネルギーの流通が変り、ロシアの経済事情が変わって行く。それが、世界の経済にもジワーっと波及していく可能性が高い。クリミア問題では関連諸国間の話し合いによる解決が求められる所以である。
4/3(木)晴れ・曇り 外来 飯川病院
1:30起床、本読み中心に過ごす。5:30資源ゴミ廃棄。7:50徒歩病院着、8:45-13:00外来,13:40-18:50飯川病院。レセプトチェックなど。19:10車帰宅。20:30就寝。
2014年経済は?(1)国内(1) デフレ対策、消費税アップに遠く及ばなかった春闘
安倍首相は年頭会見で「収入アップという形で景気回復の実感を国民に届ける」と宣言した。新聞紙上で見る限り、アベノミクスはやや減速傾向にある様だがまず順調のように見える。ただ,この好景気現象は真実の姿なのか?真に日本の経済が好転しているのだろうか。私にはそうは見えない。
2014年の日本経済は消費税率が8%に引き上げられると間違いなく消費は落ち込む。黒田総裁は「増税後の2か月ほどは実質経済成長率は下がるが、その後は回復していく」と強気の見方をしている。そうだろうか、そんなに甘くは考えられない、と思う。
従来の消費税増税の時は実質賃上げ率は増税分を超えていた。その頃の国民の購買力は右肩上がりであった。その時といまは事情は大きく異なっている。消費税増で落ち込んだ購買力はそう簡単には元に戻らないだろう、と私は思う。
わが国の景気は安倍首相の思惑通りに賃上げが実現するか否かにかかっていた。しかしながら、・・の結果であった。
今年の春闘は官制主導で行われた。その春闘の結果、最も景気のいいトヨタ自動車は2700円の賃金アップで妥結した。久々の賃金アップだから随分目立ったが、これでも賃金比率ではせいぜい0.7%程度の増加率である。多くの企業の賃上は500円から1000円どまりであり、大企業の賃金だけで見ても0.5%程度しか上昇しない。中小企業の賃上げはデータは無いが殆ど増加していない様に思われる。多分日本全体の労働者の賃金の上昇率は0.5%以下になる事は確実である。
消費税増税後、現にガソリン価格は5-10円ほど高騰した。その他、多くの製品で消費税上乗せ分以上の値上げが行われるから、物価は3%ならぬ4%ほどに上昇する。
従って、物価を考慮した賃金上昇率は、マイナス3.5%になる。労働者だけではない、年金も0.7%引き下げられる。だから、高齢層にとっては5%近い収入減少となる。このように、今回の消費税増税は3%、5%の時に比較して単に税率が8%になった率以上の多大な影響を国民生活に与える事になる。
安倍首相の年頭会見「収入アップという形で景気回復の実感を国民に届ける」と宣言したが、実現は不可能だった。戦後最大の、リーマンショック並みの所得減少の中で消費税増税の影響を日本の経済がうまく乗り越えられるか、次は、言葉だけでなく、実効性のある相当大きな景気対策しない限り困難な様に思われる。
4/2(水)晴れ 外来
1:30起床。新聞、文献チェック、本読み中心に過ごす。8:00徒歩病院、8:45-13:30外来。13:35-15:30飯川病院ボランティア。16:00半バス半徒歩帰宅、資源ゴミ廃棄準備。19:00-20:15外食。20:30就寝。徒歩Σ2997Km。
四季2014(1)私にとっての春が訪れた
ついに、私にとって春が訪れた。
私にとっての四季は暦上のそれとは異なる。私は勝手に以下のように分類している。
■春 除雪が不要になる時期から桜が散るまで(約2か月)。
■夏 桜が散った時期から8月13日まで(約3か月)
■秋 8月14日から降雪時期まで(約4か月)
■冬 除雪が必要になる時から不要になるまで(約3か月)
昨年の12月13日が私にとっての冬の始まりだった。この日5:00amの段階で一気に15cmほどの積雪となった。初除雪した。除雪の最終日は本年2月16日、この間の除雪は16回目であった。2月下旬、3月上旬にも2ー3回まとまった積雪があったが時期的に見てすぐに解けるだろうと考えて除雪をさぼった。昨年の場合、同日時点では除雪回数が24回、2月下旬の最終回迄で28回除雪機を動かした。
今年の雪は少なかった。昨年はやはりダントツであった。
秋田市の降雪量と除排雪費用の統計によると秋田市の今冬の降雪量は平年並みで、除排雪費用は23億円となり、昨年度より40%ほど減少する見込み、と言う(魁新聞)。
(上記図は3月29日秋田魁新報の記事より借用)
だから私にとって2月17日から春である。3月になってから何日かは寒い日があったがが気温が高い日が続き一気に雪解けした。道路の雪も解け3月に入ってすぐに通勤は原則徒歩にした。
この時期は好きな夏に向かって右肩上がりに暖かくなるから私の気持ちも高揚して来る。まだ時期には早いが、今年は庭のバラなどどう世話しようか、畠には何を植えようかといろいろ思案し始めたところである。
私の春は、除雪不要期から桜が散る時迄である。この時期は約2か月と短い。
もう南の方からは桜満開のニュースが伝わって来る。秋田は5月の連休にかけて咲くだろう。それが散った時からが、最も好きな夏になる。
4/1(火)快晴のち曇り 就業契約更新日 外来+飯川病院
1:30起床,文献チェックなど。7:00−8:00徒歩病院へ。8:40-14:00外来、病棟受け持ち患者死亡。外来も複雑な患者で疲弊した。外来カルテが電子化して2年になる。14:20−18:45飯川病院。19:00帰宅+夕食。20:45就寝。
新年度スタート 私の就労契約も改訂した
4月は病院も若手新入職員を迎える。私はこの時期がとても好きである。
しかし、もう若い職員とふれあう機会は殆どなくなった。
本日から私の就業契約も改訂になった。
■嘱託医となった後、一昨年度までは月曜から木曜は中通総合病院で午前午後勤務、
金曜は大曲中通病院の外来であった。通年、数人の入院患者も受け持っていた。
■昨年度からは月曜から木曜日は午前のみの勤務となった。月曜は外来と健康クリニックが交互に、金曜は大曲中通病院の外来、月に一度港北診療所の勤務があった。入院は可及的に受け持たない事になっていたが通年2−3名の患者を受け持った。契約書上の勤務は午前のみとはなっていたが何故か拘束時間は15:00迄となっていた。
今年1月からは月火木の3日間14:00-18:00飯川病院の勤務が加わった。飯川病院院長の体調が今ひとつとの事で協力する事とした。
■本年度は月曜は健康クリニックのドック、火水木は中通総合病院午前外来で勤務時間は14:00まで、金曜日は大曲中通病院勤務で終日となった。月火木の3日間は14:00-18:00の飯川病院の勤務を継続することとなった。
私としては、もっと広く社会や経済等、文学・芸術等の勉強したい。個人的な時間を確保するために隔日午前程度の勤務にしたかったのであるが、今年度もウイークデイは連日勤務となった。さらに午後も3日間飯川病院で勤務するようになったのでデューティはむしろ濃厚となった。
私の意向とは逆の結果となったが、まだ外来患者数が多い事と法人内の医師体制のこともあり納得せざるを得なかった。
私は一層広い分野の知見に触れたい意欲も一層大きくなっている。いままで疎かった領域に触れるのは実に楽しい。
新年度初日、新しい気分でのスタートになる。いい季節である。
年を通じてワンパターンで淡々とした毎日です。AM2:00-5:00にメールチェック・返事送付、人間ドック(HDD)判定・報告書作成、新聞切り抜き、病院・医師会業務など。
月〜土曜は6:00頃出勤、HDD報告書印刷、外来書類処理など。病棟回診、HDD受診者とミーティングと診察。8:45-14:00外来とHDD受診者に結果説明。昼食は摂りません。午後は病院業務・医師会業務、各種委員会等に出席など。20:00頃帰宅。 日曜・祭日もほぼ同様ですが、病院には午後出かけます。時間的に余裕無いのが悩みです。 |