徒然日記
2023年1月分

 日記と言うより、自分の行動記録からの抜粋と日々の雑感です。

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1/31(火)小雪やや寒い 中通病院外来 飯川ボランティア 積雪5-10cm除雪3回目
1:00起床。新聞、本読み、徒然などいつもの如く。5:00可燃ゴミ集配所に。除雪3回目積雪5-10cm、6:40バス飯川病院。8:45-13:00外来。13:20飯川病院、ボランティア、微睡も。Web学習会、疼痛管理。夕食はテイクアウト、20:45帰宅、21:20就寝。Σ10905歩。主に除雪で伸びた。

気候2023(2) 岩手の気候は秋田より厳しかった 井戸の凍結防止の作業は辛かった

 確かに、今回の寒気は私にとっても久々である。

 秋田に転居して約50年、何度か豪雪にも見舞われた。しかし、これほどの寒気の記憶はほとんどない。それでも数年ごとに寒波が襲来する。水道凍結は最低気温が-4℃以下になると危ないとされている。1-2度水道蛇口からジャリジャリと細かい氷が出てきて驚いたことがあったが、秋田では水道の水落としをしたことはない。それでも幸い凍結に至ったことはない。

 ただ、寒波が来た時に私は傍観していたわけではない。私は水道管の凍結については厳しい岩手での経験があるから神経質に対応する。
 私は早朝1時頃起きている。強い寒波が予想される日には1-2時間ごとに給湯器を含め全蛇口を捻って水を出すことで状況の把握と凍結防止を図ってきた。

 私は高校卒業まで岩手で過ごした。新潟で学生時代を過ごし、1973年から秋田に居住した。岩手の冬季間の冷え込みは新潟や秋田に比較して明らかに厳しい。今も時折ニュースで確認しているが、盛岡は秋田に比較して4度Cほどの差がある。

 岩手の冬季、気温が0度を下回るようになると、台所にあった人力井戸ポンプの凍結防止は必須であった。その役目は小学生のいつ頃からか忘れたが、私が担っていた。
 凍結防止栓は台所の外にあった。極寒期、降雪期には雪を除けながらの作業で実に辛かった。

 盛岡での冬季の夜は早く暮れた。夕食や入浴を早く済ませ、20時頃には翌朝用いる「呼び水」をタライに用意し、凍結防止作業を終えたが、その時間でも外にある凍結防止栓の凍結が始まっていてヤカンを持って溶かしながら栓を回したものである。幸い我が家では破裂などに至ったことはない。私のちょっとした自慢事項である。

 凍結防止したポンプは母親達が朝の家事を開始する時に水揚げをしなければならない。その役目も私であった。水揚げに用いる「呼び水」は今でいえば台所のシンクの中に置いたがそれでも往々にして凍った。凍っていない状態でもちょっと動かすと一瞬に凍ってしまったこともある。当時は意味がわからなかったが「過冷却」状態の水が揺れたことで一気に凍りついたものであった。
 
 当時はペットボトルなどはなく水はガラス製の一升瓶に2−3本に溜めたほうが作業に便利であったが、時には凍結して破損し危険であった。岩手の台所は極寒気にはそれほど寒かった、ということ。
 母親や当時のお手伝いさん方の苦労が偲ばれる。

 私が新潟に出る頃、古い井戸を私設のポンプで水道化し、水抜きも室内からできるようにしてとても便利になった。

 今回の寒波で病院のスタッフ、患者さん方から水道管凍結や破裂の話を聞いた。私の感覚では考え難いことである。

 今回は数100件の水道管凍結が発生した、という。お気の毒ではあるが、日常の便利さのもと生活感覚が甘くなったのではと思った。



1/30(月)寒波来襲続く 積雪1-2cm 健康クリニック  午後飯川病院
 1:00起床。本読み。文献チェック等々いつもと同じ。6:40バス飯川病院へ。新聞チェック、9:00-11;10健康クリニックドック、12名、結果判定13名。途中秋田銀行南通視点横で滑ってソフトに転倒、実害なきもややショック。11:30飯川病院に移動、微睡など。14:00から勤務、入院患者対応なし、19:10帰宅、夕食。20:30就寝。計Σ6384歩。

気候2023(1) 10年に一度の最強寒波到来 秋田では-8℃に
 1月25日朝の日本列島は沖縄を除く各地で軒並み気温が零下となり、全国的に「過去10年の最低気温」に迫る冷え込みだった。
 降雪地帯の日本海側だけでなく、ふだんは雪が降らない太平洋側や九州の南方の一部でも雪が降り、場所によっては大雪となった。 まさに「10年に一度」の稀な寒波といえる。

 気象庁によると、 この寒波をもたらしたのは、1月25日にかけて日本の上空5000mに流れ込んだ強い寒気。北日本から東日本で零下42度C以下、西日本では零下36度C以下という寒気が南下して国内を覆ったからとされている。

 このような寒気がなぜ日本にやってきたのか

 東京大の中村教授(気候力学) は、「強い寒気は北極の上空にあった巨大な冷たい寒気の渦『極渦(きょくうず)』の一部」と指摘する。『極渦』は 通常は極地上空にとどまっているが、偏西風が強く蛇行することで一部が南下し、1月24日ごろから日本付近を覆ったという。
 偏西風の蛇行には、2021年から続く太平洋東側の赤道近くの海面水温がいつもより低くなる「ラニーニャ現像」の影響があったのではと指摘している。
 ほかの要因も重なった。
 大陸から吹き付けた冷たい空気に、日本海で大量の水蒸気が供給され、各地に大雪をもたらした。日本の東に進んだ低気圧が発達したことも、西高東低の冬型の気圧配置を強める原因となった。

 秋田県内では連日大雪警報が発せられていたが、実際の降雪は少なかった。
 1月25日、気温は-8℃に達し、地方紙の報道によると、水道管凍結や停電、公共交通機関は強風による停電などが相次いだ。鉄道はローカル線中心に125本が全線または区間運休となった。空路は秋田空港の全42便、大館能代空港の6便が全便欠航となった。全便欠航は2017年12月以来5年間無かったことらしい。

 県内は25日、水道管などの凍結が相次ぎ、各市町村には午後4時までに累計300件以上の相談が寄せられた。能代市の東雲中では屋外受水槽に水を送るための管が凍結、給水の見通しが立たないことから、26日は休校になった、という。

 各自治体は解凍方法を案内したり、業者への相談を促したりした。業者も対応に追われた。秋田市内約7万4千戸に都市ガスを供給する東部ガスKKには300件以などの相談が寄せられた。社員が一軒一軒訪問などの対応に追われたが一部にしか対応しきれていない、という。
 
 飯川病院の設備には問題がなかったが、スタッフの自宅では水道管凍結が何人かにあったようだし、そのうちの一人は2階の水道管が破裂し1階まで水浸しになるなど悲惨なことになったようである。

 確かに今回の寒気は私にとっても久々である。



 1/29(日)寒波再来襲 早朝までの降雪2-3cm
2:00起床、医学文献、ネコ対応など。読書など。9:00徒歩クリーニング店往復。路面は凍結で危険。午前は微睡を挟みながら座学、読書、データ関連、午後のど自慢見ながら新聞チェック。午後は微睡を挟み読書三昧。19:00ピザで夕食。20:00就寝。Σ4800歩。iPad1世代、活用に。

日本の人口減問題(8) 人口減関連の経済縮小は各国レベルから国際レベルに進展
 今後、日本の人口は確実に減少する。
 それは日本だけの現象ではない。 他の先進国や人口の多い東アジアにおいても、これから30年以内には減少に向かう。

 ヒトという生物種が個体数の減少という段階に自然に突入したとも考えられる。食物や環境の制約がない条件下で、自ら個体数を減らした生物種はこれまで知られていない。衰退・絶滅の運命を辿った多くの生物は、個体数の増加が食物の不足や生存環境の悪化を招いた結果であった。

 ヒトという生物種が意図的に自らの知恵で永続する安定したヒト社会をつくり出そうとしている筈はなかろう。経済力を背景にした各国の文化の発展、個々人の考え方の反映だろう。

 ヨーロッパ連合(EU)の結成も、経済の面からみれば、若い人口を抱えた国を取り込んで人口の若返りを図り、経済の「成長」を確保しようとする策略の一つと見ることができる。

 いずれにせよ世界的に人口はやがて極大値に達し、これまでの「右肩上がり」から「右肩下がり」に転ずる。 そして世界的経済もまた、遠からず「右肩下がり」に転じる。

 先進国のなかで米国だけはまだ当分のあいだ、 「右肩上がり」の経済成長を続けることが予想される。しかし、その米国でも、これから30年以内には人口は減少に転じ、やがて経済も「右肩下がり」に転ずることが予想される。

 経済学はこれまで拡大のメカニズムを解明してきた。もしそのメカニズムが逆方向になるのが「縮小のメカニズム」であるなら、従来の経済学の蓄積はこれからの経済に対しても有効である。

 しかし、「右肩上がり」のメカニズムと「右肩下がり」のメカニズムが別物であれば、これからの経済は新たな経済学を必要とする。「右肩下がり」こそ経済の基本とみなす新しい経済学である。

 それは政府の経済政策においても同様であり、経済政策の手法も変わらざるを得ない。
 「右肩上がり」の路線を歩む我が国の政府には「右肩下がり」に対する準備が進められているのだろうか。それが見えない。

 人口減、経済の「右肩下がり」によって、人々の国への考え方、すなわち国への「求心力」が低下する可能性がある。国家が存立する基盤は求心力であり、人々は、まとまりを持つ社会を希求したからこそ、 国家を通じて安全も福祉も享受し得た。

 だから、国への求心力の低下は人々の生活にとって脅威となる。

 いかにすれば、これからも社会の「求心力」を保持し得るのだろうか。
 それには、新たな「社会の価値」を創出するほかはなかろう。これまでの社会の価値は、「国民」を豊かにするところにあった。それを実現したのが「右肩上がり」の経済であり、その下で国民の誰もが、程度の差はあれ、生活の改善を享受し得た。

 しかし、社会の価値を経済の発展に置く限り、国への求心力がいまよりも低下することは避けられない。そのような状態になった時、どうなるのか

 間も無く居なくなる私には知るよしもない。若い方々の問題である。


1/28(土)早朝降雪、曇り 飯川病院日直 朝まで降雪3cm 除雪なし
1:00起床。読書、徒然、データ整理。8:30家内に同乗、飯川病院へ。日直業務。午前新聞チェック+入力。12:00検食、微睡。読書、除雪8回目。新聞チェック、読書その他データ整理、16:00微睡。19:00迎えあり帰宅、夕食など、21:00就寝。Σ3773歩。

日本の人口減問題(7) 人口減は厳しい しかし、まだまだやれることがある
 人口減は厳しい。経済から見る国力も縮小していく。

 しかし、どうにも留まらない状況に至った人口減、経済的縮小傾向を認めた上で、右肩下がりのに方向転換すれば、日本にはまだまだやれることは沢山ある・・、と思う。

日本の農業
 日本の農業には、私は門外漢であるが、技術革新の材料、余地は沢山ある、と言われている。農業に不適な国が多い中で、降水量、日照量、土地などの条件がすべていい条件下にある国は稀有である。現在4割ほどの自給率を6-7割にすることは不可能ではないだろう。

 しかし、国の方針の中では農業政策は見えない。生産年齢人口が減っても農業の大規模化とAIとロボットによる省力化で乗り越えられ、採算が取れる可能性が出てきた、というのにである。

長寿国日本 しかも豊かな高齢者が多い
 長寿は誇るべきことである、と一般的には言われるが、私は心から賛成ではない。
 高齢者となって生活資金面から長生きリスクに不安を抱く人が増えている。このことも消費を控えることで経済の低迷の要因となっている。個人消費の低迷はそのままGDPの低下に結びつく。

 高齢者の多くが金銭面の不安を抱えているのは確かであるが、一方で高齢富裕層が膨大な金融資産を抱え込んでいる。これらの、高齢者が生存中に使わない貯蓄の一部をなんとかして社会に導き出し、運用金として回転させ、持たざる高齢者の福祉に回すことができれば、それだけで若者に負担をかけずに社会保障などの事態は改善できるはず。投資の勧奨と、相続税の工夫が必要であろう。子孫に美田を残す必要はない。
 同様のことは大企業の莫大な社内留保金にも言えることである。

社会保障 年金
 今の高齢者の年金は現役世代の保険料で賄う『賦課方式』になっている。今更変えられないであろう。これを制度通り運用して、貯金のある間は貯金を取り崩して生活してもらう。他方で生活保護制度の運用を改め、換金できる財産、貯蓄が尽きた高齢者がすぐに生活費を受給できるようにする。
 これは国に対する絶対的信頼が必要であるが、老後の安心感が増し、むしろ消費は増え、財政負担は減る。

人口減の理由は少子化。
 ここまで来れば、3人以上産んでも人口は維持は困難だが数千人規模の集落なら、若者の収入源さえ確保できれば可能かもしれない。

 2015−2020年までの5年間に0-4歳の乳幼児人口が増えた過疎自治体は1700自治体のうち100以上あったが、首都圏3県ではほとんどなかった。かつては地方消滅、絶滅集落が話題になったが、逆に見れば首都圏の日本人は絶滅危惧集団である。 

高齢者は減少し始めた。
 日本は、先進的主要国で最初に65歳以上の人口が減少し始める時代を迎えた。すでに全国約1700自治体のうち300近い自治体で70歳以上の人口が減り始めた。こうなれば福祉予算を減じて子育て支援に予算を回すということも可能になる。それで子育て環境が整えば子どもが増え始める可能性がある。

訪日観光客の誘致
 訪日観光客の誘致はCOVID-19禍がなければ年間4000万人が見込まれ順調であったが頓挫した。
 このグローバルな時代、日本には国際観光地としての優位性がある。世界から見た日本は、四季折々に訪れたい庭園のような場所なのだ。

そのほかの各分野にも可能性
 私は厳しい状態だが、打つ手はあるのでは?と思いたい。

 ただし、それには国の強力な後ろ盾が必要である。国は未だに右肩上がりの政策に固執している。国会の論戦を聞いていて歯痒い。
 


1/27(金)寒波ゆるむ晴れ 大曲中通病院外来 飯川病院ボランティア 転倒1回目
 1:00起床、文献チェック他本読み等いつもと変わらず。徒然記載。5:30可燃ゴミ提出準備のみ。7:20Taxi駅に、道路事情に応じて早めた。8:11こまち。大曲駅タクシー乗り場で転倒、段差があり危険な状況であったが頭は無事であった。実害なし、つくづく幸運に恵まれている。右の足低アダプターが外れていたらしい、深く反省する。患者数は少なかった。長崎や古書店で9冊購入。15:30飯川病院ボランティア。微睡も。新聞チェック、19:30帰宅、夕食、21:00就寝、歩数計Σ6368歩。

日本の人口減問題(6)  人口減と経済は密接な関係がある
 どのスーパーに行っても商品であふれている。隙間のある棚などない。
 なぜ日本はこんなにも豊かなのか、実際本当に豊かなのか。
 私は、国は危機的経済状態を迎えようとしているのにこの豊かさはなんでだと思っている。

 平均賃金や1人当たりたりのGDP、貧困率といった個人の豊かさという点では、日本の落ち込みようは深刻と言っていい。が、国民の消費行動には変化がまだ乏しい。

 GDPの内訳を見ると「民間の個人消費」が圧倒的に大きなウエイトを占めている。政府が躍起になって、個人消費が下がらない政策を打ち出し補助金をバラまくのも、個人消費の低迷がそのままGDPの低下に結びつくからだ。

 日本はGDPは世界第3位なのに、1人当たりの名目GDPは世界第26位(2018年、IMF調べ)。単純に考えれば、生産性が低く、賃金が上昇していないためで、安い賃金で働き続ける高齢者やいまだに旧態依然とした産業で働く労働者が数多くいることなどが指摘されている。
 
 安倍首相も、岸田首相もインフレ率を上回る賃上げを産業界に呼びかけている背景はこの名目GDPを意識してのこと。

 日本の富の蓄積状況を見ると、その実態がよくわかる。
 日銀が発表した2019年7-9月期の資金循環統計によると、家計が保有する金融資産残高は1864兆円、企業の現金・預金は271兆円。金融資産に限れば、個人が最も多くの金融資産を保有しているし、企業も莫大な金融資産を保有している。ところが、ここに問題がある。金融資産が有効に流通していない。

 2010年、日本はGDPで中国に抜かれ、半世紀近く続いた世界2位の経済大国の座を失った。
 不景気と経済大国からの転落。この二つに私は大きなショックを受けた。この時のショックを契機に私は世界経済、日本の経済問題に関心を持った。しかし、不勉強にして未だになかなか理解は進まない。

 日本のGDPは早ければ本年中にもドイツに抜かれ、4位に転落する可能性が出てきた。

(近年の円安に伴う経済規模の縮小に加え、低成長と人口減による生産人口の減少の結果である)。

 これほどの問題になっているにもかかわらず、人口減問題は政策の焦点にはならず放置されてきた。一方、金融緩和で物価や株価を上げれば消費も増えるという論理を信じ込んだ安倍首相は異次元緩和を鳴り物入りで行った。しかし、景気は改善したが、消費はほとんど増えなかった。
 経済を動かすのは景気の波でなく人口の消費行動である。

 現役世代は生活面で多様な消費ニーズがあり、所得を消費に回すが、高齢社層は欲しいものがなく、消費より貯金に回す。こうしたいわば「預金偏愛」の層にため込まれてしまうので、金融緩和や財政刺激をしても需要は伸びない。

 需要なき生産は値崩れを起こすだけ。だから、国民の消費行動の低迷は産業の萎縮にもつながっていく。

 まとめとして、人口の減少は経済を確実に変質させる。
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第一は経済成長の消滅である。今後、経済成長率は年々低下していき、やがて継続的なマイナス成長に転ずる。
第二は生産資本ストック、すなわち生産設備の総量の縮小である。それによって日本経済の原動力であった設備投資は、今後ほとんど拡大せず、 やがて明確に縮小に向かう。
第三は経済の不安定性の増大、具体的には不況が長期化する危険性の存在である。
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 しかし、だからといって、これからの日本を悲観的にとらえるべきではない。経済が縮小し、経済構造が大きく変化したとしても、われわれ日本国民が幸福になり得る可能性は十分ある。

 勿論、そのためには、かなりの努力を要する。その努力を惜しむべきではなかろう。


1/26(木)寒波若干緩む 曇り 飯川病院 降雪2-3cm
 2:00飯川病院で起床徒然など。蓄積データ整理。結局そのまま飯川病院で過ごす。新聞チェックと入力、微睡。読書。インフルエンザワクチン接種業務なし。14:00-19:00勤務、入院患者対応。読書中心に。19:30帰宅、夕食。21:00就寝。Σ3163歩。運動不足。

日本の人口減問題(5) 対応策は戦略的に縮みながら経済を効率化すること
 国会で論じられている「人口減少に歯止めをかける異次元の政策」といった意気込みだけの討論に付き合っている暇などない。
 人口減少が不可逆的状況に至った現在、人口が増加するという見込みは幻想に過ぎない。だから、増加を模索するより「戦略的に縮む政策」に切り替えるしかない。 しかも、政策転換にも時間がない。早急に手をつけなければこれすらも間に合わない。

 「戦略的に縮む政策」では残すものと捨てるものを建設的視点で選別していく必要がある。
 日本は未曾有の激変期にある。過去の常識や成功体験にこだわるならば、待ち受けるのは衰退の未来だ。無策のまま漫然と社会の縮小を受け入れたのでは、全分野が衰退してしまう。

人口減少の日本が生き残る道とは
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 商売に例えて言えば、薄利多売から厚利少売への転換だ。
  マーケットが縮小する以上、拡大路線は必ず行き詰まる。大型百貨店が軒並みに経営難に陥ったが、地域に密着した中規模商店は、地域の住民の生活やニーズに即応し、得意分野に特化し、インターネットを駆使して回転率を挙げることである。

 労働力不足は、発展途上国からの外国人労働者には今後はあまり期待できない。送り出し国の経済発展は著しく、各国でも雇用が創出されてきている。一方、多くの国が外国人労働者を必要としており、大規模に訪日することは考え難い。 だから、既存の従業員のスキルアップを図って、一人当たりの生産性を向上させるほうが現実的だ。

 若者の起業力を維持するには、若い世代を分散させてはならない。若者同士で競い合う環境を提供していくことである。老害に伴うマンネリズムは我が国にとっては致命的だ。

 人口も分散は回避すべきだ。東京一極集中是正のために、政府は地方移住を促しているが、商圏人口を確保するには核となる都市を中心として人口集約を図る必要がある。こうした都市を基盤とする企業が地域の雇用を創出し、効率の良い経営で海外マーケットを取り込んでいくのがいい。

 などなど・・・
(人口減少総合研究所 河合雅司氏の論文を参照し、改変した)
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 日本の人口は2017年で1億2000万人余。世界第11位と中ぐらいの規模に属する。にもかかわらず1年間に稼ぎ出す名目GDPは、米国、中国に次ぐ世界第3位である。

 約6720万人が働いており、その勤勉さは世界的に有名だが、近年は少子高齢化で人手不足が目立つ。頼みの自動車産業もEV化に乗り遅れ一時の勢いはない。
 そんな中で、日本のGDPはいまでも世界第3位の地位にあり、財政赤字が1122兆円(2017年)もあるとはいえ、今でも安全資産の代表格として扱われている。 

 2018年現在、各国のGDPを比較してみると、米国が2222兆円 >> 中国は1443兆円 >> 日本は536兆円 > ドイツの426兆円 > イギリス305兆円となっている。米中が断トツで巨大なGDPを稼ぎ出しているものの、日本も長い間3位を堅持している。

 私にとってGDPがこれほど維持されていることに不思議でならないが、人口減と景気低迷の今、現状を維持するのは困難であろう。


1/25(水)大荒れ強風降雪寒波−8度C 飯川病院+当直 除雪2回目
 1:00起床。夜間何度か水道の蛇口を捻って凍結していないかを確認。徒然。積雪10-20cm吹き溜まりあり、7:00-8:00除雪2回目、午前はガスストーブフィルター掃除他。座学。11:50バス飯川病院。微睡ほか新聞チェック、14:00勤務、本日はCOVID-19ワクチン接種なし。17:00当直業務に就く。18:00検食、21:00就寝。深夜便数篇聴く。Σ7903歩。

日本の人口減問題(4) 楽観論もあるが受け入れ難い
 私は性格が内向きで、なんでも悪い方向に考えてしまう。悲観論者である。
 日本の人口問題についても悲観的に考えている。悲観論を乗り切って生きていくのに最大の武器は、その懸案項目に対する学習である。その結果、少しでも感情論から抜け、より科学的に、論理的に上むきに考えられるようになる。

 日本の人口問題は決して予断を許さないレベルであるが、依然として楽観論者もおられる。典型的な楽観論を集めてみると「本当にまだそんな考え方の人がいる??」というのが正直な感想である。おそらく大都会などで人口密度の高さなどで苦渋をなめながら生活しているからだろうが、陳腐と言うべき内容でが多い。

 「人口減少」すれば・・・
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通勤電車のラッシュが軽減する。
大学の受験戦争がなくなる。
高速道路の渋滞もなくなる。
人口密度が減少し住みやすくなる。
地価が下がる。
自然の流れ、∴無理に止める必要はない。
環境問題や食料問題などには好ましい。
70歳以上を高齢者と定義すれば高齢化比率は低下する。
経済成長は無くても困らない。
などなど。
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 こうした楽観論は、身近な問題から発生する感想であろうが、経済の基本である「需要と供給」の法則をわきまえていない。

 ラッシュは乗客が減少すれば、8両編成の電車は4両編成になるか、間引き運転か、あるいは運賃が高くなる。
 18歳人口が減少すれば全員大学入学もありうるが、学生が減れば大学の倒産・廃校の時代が来る。 難易度の高い大学は相変わらず入学は難しいままになる。大学はレベルを維持するために定員を減少せざるを得ない。
 高速道路の渋滞がなくなれば、道路の維持費用を捻出するために通行料金は著しく値上がる。

 人口が減少すればその地域自体が消滅する可能性があり、地価は安くなるが、公共サービスを受けるには人口が少ない分、費用の分担が増える。
 地価は地方では安くなるが、需要が集中する都市部では反対に上昇する。

 環境問題や食料問題を考えれば日本の人口が減ることは好ましい側面を持つのではないかという。もし、世界が国や民族を超えて、諍いもないのであれば、こうした議論も成立するかもしれないが、そんな理想的時代は来ない。
 
 現実からすれば、私どもは日本という国の中で生活しているのであって、日本の国力によって大きな影響を受ける。

 国の人口規模は経済同様、国力を象徴するものの重要な因子である。

 国民一人当たりのGDPが大きく、かつ人口規模が大きい国の筆頭は米国。一方、中国はまだ一人当たりGDPは大きいと言えないが人口規模が巨大な国で力をつけた。 中国が国際的なステータスを高めたのは、 14億の人口を抱え、高い経済成長が続いたことによる。

 国力の視点からは、人口減少に加えて成長を停滞させることになれば輪をかけて国力が減退する。
 1980年代後半のバブル期には日本の経済力は米国のほぼ半分にまで近づいた。しかし現在では4分の1程度にまで経済規模は落ち込んでいる。 将来をみれば、たとえ一人当たりの経済水準が変わらなくても、人口増加が維持されるアメリカと、人口減少になる日本とでは格差はますます大きくなる。 同盟の質も変わっていく。
 
 国際交渉にせよ、輸入品の確保にせよ、島国として生きる日本は、国力の維持という視点も併せて人口問題を考えていく必要がある。


1/24(火)大荒れ強風降雪寒波 中通病院外来 飯川病院ボランティア  積雪5cm
 1:10起床。本読み、文献チェック。5:30可燃ごみ提出。6:40バス飯川病院、8:45-12:30外来、15名前後で余裕。院長と面談、次年度からの外来診療契約延長再確認。血液分野で多数の業績を上げたW医師が死去された。13:10飯川病院ボランティア、微睡、14:00-15;00ゾンタ関連書類送付。入院患者対応、19:10帰宅、夕食。20:30就寝。計Σ7580歩。

日本の人口減問題(3) もう、どうにも止まらない!!!
 残念ながら、日本の人口減少はどんな対策をしても止まることはないだろう。
 人口に関する科学的知見を集めてみてもこれに反論は不可能である。

 政府や国会は「少子化対策は国の根幹対策」と周回遅れの議論を重ねているが、今更不妊治療の拡充や出産育児一時金の増額などを講じても焼け石に水。本当にこんな対策で人口が増えると考えているなら国会議員たちは完全にずれている。

 尤も、日本の人口問題を無策で放置してきた議員たちはズットずれていたからここまで深刻な状況を迎えてしまった。そのことの反省も出てこない。

  岸田内閣の少子化対策は真の少子化対策になっていないが、不必要だとは言わない。子育ての重要さを軽視してきたつけとして、子育て世代を厚く保護する必要はある。実効として出生数の減少ペースを多少緩められるぐらいの効果しか期待できない。最も重要な視点、すなわち教育費への対応が抜けている。

 長い間の無策で、もう子供を産める年齢の女性の数が減り過ぎてしまった。
 出産可能女性はどれぐらい減ったのか。
 2021年に出産した母親の85.8%は25-39歳。総務省の人口推計(2021年10月1日現在)によれば、この年齢の日本人女性は943.6万人。一方、25年後にこの年齢に達する「現在0~14歳女児」は710.5万人で、24.7%も少なくなる。

 一人の女性が生涯に出産する子供数である出生率は現在1.3程度であるが、これが2.0と驚異的に改善しても、出生数は減り続ける。OECD加盟国の中で出生率が2.0に達した国はない。

 この「不都合な現実」から目を背けてはならない。
 2023年の日本人の年間出生数は80万人を割り込む。 国立社会保障・人口問題研究所(社人研)は70万人台になるのは2030年と推計していたが大幅な前倒しとなる。

 COVID-19感染症も出生数減少に関与している。若者の収入が減り、出会いの機会は減少した。 婚姻件数も落ち込んだ。今後も出生数の急落は続きそう。

 人口減少の弊害はあらゆる分野に及ぶ。日本はその影響を受けていない分野を探すことの方が難しい。

 国内マーケットの縮小は内需依存の企業を苦境に追い込み、 働き手の不足は社会を停滞させる。各界の若者の減少は老害のためにマンネリズを起こし、活力の低下になる。起源小国にとって活力の低下は致命的だ。

 東京とかの大都市に生きている人たちは人口減を体感できないだろう。
 地方ではもう深刻な事態に追い込まれつつある。
 秋田市でも商店のシャッターは閉められている。民間サービスの撤退や値上げが深刻化している。
 公共交通機関であるバスや鉄道の存続問題が各所で論じられているが、これは将来の福祉や電気や水道の姿でもある。


1/23(月)寒波来襲とのこと 健康クリニック  午後飯川病院
 1:00起床。本読み。文献チェック等々いつもと同じ。6:40バス飯川病院へ。新聞チェック、9:00-11;10健康クリニックドック、12名、結果判定14名。飯川病院に移動、14:00から勤務、入院患者対応、19:10帰宅、夕食。21:30就寝。計Σ6582歩。

日本の人口減問題(2) 中国の人口減少に転じたニュースの扱いにショック
 地球上の人口が80億人に達した。地球の包容力を超えた数値であり、食糧難、温暖化などをもたらす。

 中国の総人口が61年ぶりに減少に転じた。
 高い成長を支えてきた原資である「人口」が縮小に転じ、かつ少子高齢化という難題に直面している。

 このニュースは1月中旬にメディアで一斉に報じられた。
 私はその報道で少なからずショックを受けた。

 我が国の人口減問題は20年以上前からで社会のあらゆる分野で現実問題になっている。中国の問題よりも遥かに顕著で深刻である。
 しかし、国民の、政治家の、メディアの問題意識は乏しい。特に対策については実効性ある対策はほとんどされていない。人口が減少し国が融解していくのを指を咥えてただ見ているだけである。 
 私は常々そう思ってきた。

 対して、1月中旬の中国の人口減に対する報道は私の目で見て体系的で驚いた。おそらく中国の国力、政治形態、世界制覇の野望などに潜在的脅威を感じているために、中国の人口減問題を過大に評価し報道したのであろう。

 某主要紙の社説では以下の点を強調していた。
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中国では7年ほど前から15-64歳の生産年齢人口は減少が続いている。
「一人っ子政策」は廃止されたが、出生率は回復していない。
若い世代の価値観も多様化し、低出生率は恐らく変わらないだろう。
何より克服すべきは他の主要国と比べても大きい貧富の差である。
税制改革で資産・所得課税を強化し、再分配を進めることが必要だ。
急速な高齢化に対応するため、医療、年金などの仕組みを十分に整えることも求められる。
格差是正や生活の安定を支える制度の整備など、構造改革が急務である。
社会保障の財源も足りない。
いままでは驚異的な成長を見せた中国であるが、近い将来、日本と同様に停滞の道をたどる可能性がある
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 中国では高齢者が爆発的に増加しており、少子化も止まらない。
 20年遅れで日本を後追いしている。

 このような問題はすでに我が国では社会の各所で具現化していおり、我が国の実情は中国よりも遥かに深刻である。

 同時に発表された中国の昨年の経済成長率は3.0%と低い数値にとどまった。厳格なゼロコロナ政策が生産と消費の両面で足かせになった面は大きく、中国の不振は世界経済低迷の主因の一つに挙げられる。

 ゼロコロナ政策は撤廃された。春以降には経済活動が回復して、今年は高い成長率を記録すると予想されている。
 そうした展望はあくまで短期的なもので、中長期的にはかつての高い成長を望めない現実、人口減問題を直視する必要がある。

 中国の計画経済にこれから求められるのは、自由な経済活動と政府の適切な関与とのバランスだろう。世界経済の安定にも資する成長軌道を描けるか、いよいよ政権の力量が問われる。

 中国の人口減の問題が具現化していくにはまだ20-30年先であろう。この間に、いかに国内対策ができるかが問われている。

 その対策に失敗したモデル国が側に控えている。


1/22(日) 寒波それほどならず曇り 積雪1cm
1:00起床。読書・新聞・文献チェック、徒然などいつものごとく。9:00本日日直医緊急手術が入ったとのことで急遽代理に。Taxiにて出勤、15:00までの予定。珍聞チェック、入力。自炊3冊など。読書、データ整理など。食べては読み、そして寝る生活。読書三昧。19:00帰宅、夕食、21:00就寝、歩行2734歩。トイレ往復のみで部屋に篭る。

日本の人口減問題(1) 超深刻 一方世界の人口80億人と増加

 我が国の人口減少問題は厳しい局面に向かっている。もう不可逆的レベルに達した。

 にもかかわらず、岸田総理は異次元の人口減対策と称して異次元()の少子化対策案を提示し、出生率向上を目指すというが、所詮子育て支援策でしかなくこれでは出生率は向上しない。

 今更何をいうか、と私は思う。
 残念ながら、政府がどうあがこうと日本の人口減少は止まらない。政府や国会は「少子化対策の強化だ」と周回遅れの議論を重ねているが、いまさら不妊治療の拡充や出産育児一時金の増額などを講じても焼け石に水。 少子化対策を不要だとは言わないが、出生数の減少ペースを多少緩める程度の効果しか期待できない。子育て世代の福祉としては意義があるが、子供を産める年齢の女性の数が驚異的に減ってしまったからもう遅いのだ。

 議員たちは感覚がずれている。人口減対策と称して議論していればそれで責任が果たせる、というレベルに見える。

 人口減は国にとって最大の有事である。早急に国の運営方針を変更しないと人口減時代に対する準備も間に合わない。
 人口減時代に入った我が国はどう対策していけばいいのか?

 政府が早く今までの無策を明らかにし、「戦略的に国を縮めていく」しかない。 残すものと捨てるべきものを選択して対応をしなければ地方のみならず国が消滅しかねない。

 一方、世界の人口は80億人に達した。
 WHOは2022年11月に世界の人口が80億人に達したと発表した。
 世界の人口は1987年に50億人、98年に60億人、2010年に70億人に達した。ざっとみて10年ごとに10億人増加しているが、その伸びは若干鈍化している。

 国連グテレス事務総長は、新型コロナや気候変動、戦争などで世界は危機的状況
にあるとしつつも、「人類は母子死亡率を大幅に低下させ、世界的に寿命を延ばした。保健衛生の驚くべき進歩をたたえる時だ」と表明した。
 確かにWHOから見れば保健医療の対策の成果と強調したいのだろうが、世界の人口増は新たな困難を迎えることとなる。

 WHOによると多くの国で出生率は低下している。世界の人口は1080年に約104億人となってピークを迎え、2100年頃までは横ばいで推移する、という。

 人口分布では東アジア、東南アジアで23億人、サハラ砂漠以南のアフリカの12億人を占める。
 世界的に少子高齢化が進み65歳以上の割合は2022年に9.7%であるが、これが2050年には16.5%になると予想されている。

 世界の人口増は食糧難、エネルギー難、温暖化などの環境劣化をもたらす。食糧、エネルギー確保で新たなナショナリズムが台頭し、新たな国際紛争のもとにもなりうる。

 それより、地球は果たして持つだろうか


1/21(土)寒緩む曇り  
 1:30起床、強風のためか停電。1時間ほど前かららしく、電気毛布が切れ、寒さで気がついた。停電は我が家だけだったのか??配電盤操作にて回復、されど配電盤自体の操作がよく分からず手探り。データ整理他何時もの朝と変わらず。午前午後とデータ整理、読書で費やす。午後微睡後、書斎の整理、音楽関連録画楽しむ。19;00夕食、21:00就寝。歩数計Σ2999歩。外に一歩も出ず運動不足。

老害の人(4) 不遜な老害発信者
 私が老害・男害について論じる場合、身近な話題も避けて通れないが、笑い話的な内容のこともある。それほど深刻ではない。
 言いたいことは国政レベルにおける老害である。また有名高齢者の言動にも多少は感じることもある。

 政治家の年齢上限に法の定めはない。自主的に「定年制」を設ける政党がある。
 自民党は、衆院比例代表では「73歳以上は原則公認しない」という内規を持つ。2003年の衆院選では、当時の小泉首相が厳格に適用し、中曽根、宮沢元首相らが引退を余儀なくされた。公明党は、国会、地方議員について、内規で「任期中に69歳か在職24年を超える場合は原則公認しない」としている。

 日本の政治に深く関与しているのは自公与党である。特に自民党では安定政権が長く、高齢の議員が多い。それらの一部は、経験豊かであることで党の重要なポストを占め続けている。

 私の老害のイメージとしてご登場いただくのは森元首相、と二階元幹事長である。ともに、時代に乗り切れない意見を吐露し私を落胆させた。

 今回の東京五輪は「オールジャパン体制で」、とされたが、組織委員長に森元首相(1937年生まれ)を据えたことで「オールドジャパン体制」になった。私はがっくりきた。招致の時はあれほど若いアスリートたちの活躍が目立ったのに。

 菅内閣を支えた二階幹事長(1939年生まれ)も高齢である。

 私は、培った技能を持って個人的に活躍されるのは容認できるが、組織の場合は、老齢化が問題で常に若返りが必要、との考えに立つ。老害を感じるからである。老害の具体的な問題点はいろいろあるが、より優秀な後輩の登用の道を絶っている事実だけでもほぼ十分説明がつくだろう。

 人はその育つ過程の社会の影響を心身ともに身につける。身についた時代感覚は学習によっては乗り越えることもあろうが、表層がカバーされるにすぎない。それが高齢化とともに徐々にはげ落ちてくる。私もそうだ。

 森氏のセクハラ関連の発言で自ら「五輪精神に反する」と認め、「老害」と公言したことは評価するが、辞任の意がなくがっかりした。
 「身内」のJOCも菅総理も森氏を批判する素振りは見せたが、積極的に非難する人間は誰も出てこなかった。IOCの会長、政府関係者、都知事も容認した。そのこと自体がもう老害の現れである。
 マスコミを通じて世論が湧き上がってから、関係者が力を得て弾劾し始め、森氏は辞任に追い込まれた。ネコに鈴をつけた人は誰もいなかった。

 森氏の発言は「五輪の、日本の、世界の恥」として長く記憶されることになるだろう。

 老害のもう一人の立役者は二階幹事長である。
 五輪の森発言に関しても的の外れたコメントを出し、火に油をそそぐ結果となった。完全に時代感覚からずれている。

 安倍辞任に伴う自民党総裁選出は、二階氏のゴリ押しで異常なプロセスで菅氏が選ばれた。通常は党大会を開き、国会議員と党員・党友票の合計788票で選挙するが、二階氏は党青年局ら有志議員他の提言を無視し、自民党議員の票のみで選挙し、結果的に菅氏が選ばれた。派閥にとらわれ自由に投票できない各議員の投票行動は民主主義の根幹を揺るがすもので、私は絶対に受け入れられない。

 最近、森氏、二階氏が表舞台に立つ頻度は大幅に減って安堵している。

 私はこの国の最大の問題は〈老害〉と〈男害〉だと思う。         
 「もし女性にもっと発言権があれば世界がどれだけ今より良くなるか」と思う。しかし、我が国では女性の自覚が乏しく、なかなか発言力が改善しない。
 2022年のジェンダーギャップランキングは、世界の146か国中で日本は116位である。〈男害〉の圧力のためと思うが、責任の一端は女性にもある。


1/20(金)曇り強風寒波 大曲中通病院外来 飯川病院ボランティア
 1:15起床、文献チェック他本読み等いつもと変わらず。積雪はない。5:50可燃ゴミまとめのみ。7:30Taxi駅に。8:11こまち。駅病院間徒歩出来ず。帰路こまち5分遅れ。15:45長崎屋古書店経由飯川病院Taxiで、古書18冊購入、ボランティア。新聞チェックと入力、購入図書整理。19:30帰宅、夕食、21:00就寝、歩数計Σ7237歩。

老害の人(3) 私の被害
 「高齢者」による害、すなわち老害というと、一般的には加齢によって心身の状態がおろとえ、介護を必要とする方々をイメージする。

 だが、私が老害というのはその前段階の元気な高齢者の言動のこと。何らかの病気を持ち通院などはあるものの、まだ大きな介護を必要とせず、虚弱高齢者と言われながら、とりあえず日常生活の多くを自分でこなせる男女だ。頭も体も結構ピンピンシャンシャンしている。

 人生100年時代になって、こういう高齢者は増えている。70歳代はほぼ当たり前、80歳代や90歳代であってもこのような方は少なくない。しかも、高齢者単独世帯者、伴侶を失って単独世帯の方が多い。だから概して寂しい環境にあることは認めざるを得ない。

 彼ら彼女らは手際は悪くなっても、風呂、トイレからゴミ出しまで、かなりの部分すべて自分でできる。訪問ヘルパーの手を借りている方も少なくない。

 新聞や雑誌を読み、テレビのニュース番組も欠かさない。私が知る限りでは、高齢者のほぼ全ての方々は、起きている間はテレビをつけっぱなしにしている。なのに「最近の番組はくだらないね」とのたまう。そして、国際問題、プーチンによるウクライナ侵攻について、最近の円高についても語るが、視点はずれている。

 そのような方々を対象に診療している私にとって、ほぼ安定した健康状態を保っていて、医療上では手のかからない高齢者は有難い。
 高齢者の診療のコツは、常に傾聴に努め、共感の雰囲気を作り、不安や不幸を慰め、時には最小限の対症療法をする程度で、内容的には楽。しかし、彼らのバラ撒く老害にはうんざりしている。とても疲れる。

 そんな高齢者たちは自分に自信があるだけに、機会があれば人と語りたがる。私は狙われている。それも同じ話を何度も繰り返す。古くさい話を聞かされる私のストレスは大きい。

 老害は、ざっとあげれば以下の如く。
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「昔の自慢話」、「 手柄話」、「病気自慢」もある。過去にどれほど重い病気をし、そこから生還したか。 病状と闘病を詳細に語り、「病気は無駄ではなかった」と人生訓を垂れる。

「若さ自慢」。 自分がそこらの老人とはいかに違うかを語る。時には筋力トレーニングをやってみせたりして、私を励ます。

「趣味の蘊蓄」を垂れる。 ゴルフでも歴史でも文学でも、言うなれば「素人の講釈」だ。ヴァイオリンをやってみては?と薦める。

「説教」。現在の若年者のやり方や、仕事への向き合い方、考え方などに異を唱える。老人が共感するような若者が多ければ世は末。

「いつまでも現役でいたがる」。 私にしてみれば、「昔のやり方は通用しないよ」 である。秋田県では降雪期に屋根から落ちて死亡する高齢者が少なくない。家族も止めるが、家族がいなくなってから一人で屋根に登って、落ちる。自己過信である。

「地位を譲らない」。私は「いつまで居座わるんだ」と周りの人たちが気の毒である。

「クレーマー」も目立つ。

「孫自慢」で写メを見せられる。他人の孫などちっとも可愛くもない。私はそんな時はネコたちの写メを見せる。

「死にたい、死にたい」。心にもないのに連発する老害。 典型的あまえの心理。「トットと死ねッ!」、もう誰も悲しまないよ。
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 まだまだあるがこの辺で。


1/19(木)曇り 降雪0cm  飯川病院 COVID-19学習会 岸田劉生展
 0:50起床、データチェック他いつものごとく。朝までの新降雪0cm。家内に同乗飯川病院、ボランティア、午前は座学中心。新聞・文献チェック入力。13:30平山医師によるCOVID-19学習会。午後勤務、COVID-19ワクチン接種患者対応。外出ミルハス喫茶コーヒー、県立美術館岸田劉生展。19:15帰宅、夕食、就寝21:00。歩数6656歩。


老害の人(2) 内館牧子著「老害の人」 講談社 (2022/10/17)


 著者の内館牧子氏は、脚本家、作家、作詞家。秋田市土崎出身、40歳にして脚本家デビューを果たした。代表作に、NHK連続テレビ小説の脚本「ひらり」、「私の青空」、大河ドラマ「毛利元就」など。著作も多作で『終わった人』(2015)、『すぐ死ぬんだから』(2018)、『大相撲の不思議(1)(2)』(2018)(2022)、『今度生まれたら』(2020)などがある。

 氏は郷土愛が強い方らしい。地方紙である秋田魁新報への掲載記事も多い。
 「心に愛、唇に毒」などの作品も同新報社から出版されているが、愛に満ちた()、かつ歯に衣着せない直言で、秋田県の政治、文化、食や祭り、人々の営みなどテーマに「牧子節」が光る。

 私は映像を好まないから氏の脚本家としての作品には触れていないが、著作は好んで読んでいる。

 この「老害の人」も短期間に読み終えてしまった。老害を振りまく人たちの表現に、老害の被害者を自認している私は没入して読めた。自分と登場人物とが自然に重なり、不思議な気分であった!

 老害の被害をモロに受けている私は、老害発散者に不快感を抱きながら読んでいたが、最終的には、老害は加齢のなせる技ではあり、なんて素直な、かつ自然的な人間なのだと感心した。

 一方、18歳の主人公の孫を登場させているが、若年者が持つエネルギーと、「爺さん孝行」への姿がうまく表現され、高齢者と若年者の人生観の違いが良い対比を成し、老若者間の人間関係のあり方として、この作品に大きな価値を与えている。

 これから読む方もおられると思われるので、この程度の紹介で留めておく。

 なお、私が気に入っている同系の他の作品として、マンガ作品であるが、小林よしのり著「遅咲きじじい1-3」がある。こちらも老害発散者がパワフルに描かれている。


1/18(水)寒波 午後飯川病院 降雪なし
 1:00起床。文献チェック他。徒然。蓄積データ整理。夜間降雪なし。8:30家内に同乗飯川病院。11:00中通リハビリ病院訪問、院長と次年度の業務打ち合わせ。部屋が狭いのが難。14:00勤務。COVID-19ワクチン担当外来入院患者対応なし。18:30夕食テイクアウトカレー。家内はネット学習会20:20帰宅、21:20就寝。歩数計Σ4480歩。

老害の人(1) シニア川柳「老害の人」の本読みフテ腐る
 つい先日、1月10日、地方紙である秋田魁新聞、シニア川柳投稿欄に「老害の 人の本読み フテ腐る」が掲載された。おそらく内館牧子氏の著作を読んで、自らの老害に気付き、著者の鋭い指摘に不快な気分を味わったのであろう。

 「老害の人」は内館牧子氏の著作の題名である。
 氏の高齢者を扱った作品に「終わった人」内館牧子著 「終わった人」 講談社 (2015年9月) 単行本 378ページ、「すぐ死ぬんだから」 、「今度生まれたら」などがある。

 内容は、実にリアルかつユーモラス。 高齢者の前向きな姿、周囲の迷惑感を存分に表現されており、私は楽しむことができた。

 私も日常から老害の被害者である。同時に私自身も老害をふり撒く加害者になっていないかとの恐れを抱いている。いや、私は絶対に老害加害者ではあり得ない、とも思っている。

 高齢者に何度も同じ話を聞かされて閉口するのは誰にでもある経験だろう。普段、高齢の患者さんの診療に携わる私は、「病気の話より昔話に付き合う時間の方が長い」という悩みを抱える。もっと医者らしく付き合ってほしいものだ、との悩みが若い時からあった。最近は「どうせ、先がみじかい老齢医師だから、まあイッカ・・」と諦めムードである。

  そのような老害関連の感情に切り込んで小説に仕立てた著者の目のつけどころは、誠に鋭い。

 本作の主人公は古いタイプの元会社社長85歳であるが、自らの会社の若いスタッフに人生を語りたくて仕方がない。会社に出かけては社員相手に説教をする。後継ぎ世代の娘と婿養子の現社長はイライラしながらも無視できず、葛藤の日々を送る。
 しかも、主人公は自宅にも俳句自慢や絵画自慢、遅刻常習者など、さまざまな「老害」仲間を連れてくる。会社での主人公の説教や、自宅の中でも家族内の会話が延々と語られるが、家の中で最も主人公を理解しているのは18歳の男の孫である。
 これから読む方もあろうから、内容はこの程度にしておく。

 私は読了して、爽快な気持ちになった。
 高齢者の姿、特徴を存分に確認し、溜飲を下げた。

 物語中の「老害の人」たちが80歳前後であるのに対し、困惑する娘世代は60歳前後。つまり、「老害を振りまく老人の話に、プレ老人がイラつく」という構図である。そう考えれば、無邪気でパワフルな「老害」を振りまく方々の姿は次の自分の姿である。プレ老人世代の抱く焦燥感は、将来の自分自身への恐れと戒めからくるものに違いない。

 どんな人も若いままではいられない。体だけでな脳細胞だって老化する。「子供笑うな来た道じゃ、年寄り笑うな行く道じゃ」はけだし名言である。
  次の世代の人は「不快だが将来の自分の姿かもしれない。先が長いわけでなし、多少のことは大目に見よう」と言いたくなる。若い世代の人は「言った後の人間関係の不愉快さ」を味わいたくなくてクレームはつけられない。

 かくして、老害者達は表立っては誰からも非難されず、野放し状態になる。だから老害者達は体力知力が衰えるまで実にイキイキしている。

 私は超高齢者の活躍が前面に出るのを是としない。
 社会を見る限りにおいては、日本の社会は時代遅れの旧体制、男性社会、老人社会の状況であり、不快に思っている。すなわち男性害・老害の社会である。しつこいが、私はそれを是、としない。

 私は、老害の人にはなるまいと組織の内規に沿ってスッパリ引退した。現役引退後は自身を恥じて言を慎み社会的にはほぼ隠蔽生活に入った。

 こんなことを言うのも老害にあたるか??注意しなければ・・・。


1/17(火)寒波  中通病院外来 飯川病院ボランティア
1:00起床。新聞チェック、徒然他。昨日からの積雪3cmほど除雪不要。5:00可燃ごみ集積所にソリで搬出。6:40バス飯川病院へ、バス待ちはややきつかった。8:45-12:45外来。13:00飯川病院に。14:00-18:45飯川病院ボランティア、患者対応なし。19:30帰宅、夕食、21:15就寝。歩数計Σ6831歩。

2023年はどんな年?(16) 岸田政権の舵取り(9) バラマキ政権(2) 政策決定をコンロロールする機関、ブレーンはない??
 国の借金は膨張し続け6年連続で最大を更新し、2022年度末国債残高は1,029兆円に上ると見込まれている。なのに、29兆円の総合経済対策といい、5年間で総額43兆円に膨らむ防衛予算といい、昨秋来、岸田政権はカネに糸目をつけず次々と重要政策を決めてきた。ビジョンが乏しく、支持率低下に悩む政権の焦りが見て取れる。

 (1)バラマキ施策の効果があるのか 検証要す
 検証していないから効果が疑わしい。電気料金やガソリン代の高騰に苦しむ家計を助ける意義はあるだろう。とは言え、巨額予算を漫然とつぎ込めばそれだけ物価高を促し、景気上かえって逆効果ともなりうる痛し痒しの政策だ。

 それにしても電気料金の高騰は著しい。我が家では昨年と今年1月の比較で、ほぼ同じ使用量だが料金は8.000円高い。節電に努めよう。

 (2)防衛費論議にモヤモヤ感
 「国家安全保障にかかわる費用を借金でまかなうわけにはいかない」と政権が増税案をもち出したのは理解できる。だが、年間3兆円超の追加財源が必要だというのに増税目標額は1兆円。残り2兆円は税外収入や剰余金などで捻出すると言うが、不安定財源でいずれ税に置き換えざるをえない。
 そこを語らずして重大政策を決めたのは、納税者を欺く行為じゃないか。

 (3)国の財政や金融政策の在り方が変わった
 財政や金融政策は世界的経済状態などにも影響されミズモノ的性格もあるが、本来は理論やデータ分析の規律が働く分野だ、という。にも関わらず、これほど矛盾に満ちた政策がまかり通るのはなぜか 浅学な私には疑問は尽きない。

 余談だが、人口問題もほぼ正確に長期的予想ができる分野である。人口減・少子高齢化は半世紀前から予想されていた。半世紀ほとんど手をつけず、実害が出始めた今になって大騒ぎしている。もう不可逆的状態だ。

 マクロ経済学は、国や特定経済圏といった巨視的視点から、政府、企業、家計という経済主体の動きを明らかにし、貧困や失業を減らし、人々が豊かに暮らしていくための解決策を考察する学問である。
 かつてマクロ政策の総合司令塔として政府内や日銀との調整役を担ったのは経済企画庁(現内閣府)だった。官庁エコノミストと呼ばれる学者顔負けの有名専門家たちが集い、経済財政白書に大きな国家構想を描いた。

 経企庁は22年前、省庁再編で総理府などと統合し内閣府になってマクロ経済調整は一部門に過ぎなくなった。かつては、経企庁の物価局には50人規模が配置されていたが、現在、わずか2人である。今や絶滅危惧部門だ。しかも、官僚は表だって時の政権の方針を批判でないという。

 政権の暴走をコントロールする部門がなくなった どうやらここに理が通らぬ政策が横行する原因がありそう。しかし、よくわからない分野である。

 せめて、返済の方向性を示しつつ借金してほしいものである。



1/16(月)曇りやや寒い 健康クリニック 飯川病院 
 1:20起床、本読み、徒然。データ整理。6:40バス飯川病院、9:00-11:20健康クリニックドック。13名、面談だけ。判定先週休みのためなし。11:30飯川病院へ。読書など、富士通スキャナー不調でチャットで相談。ほぼ解決。14:00-19:10勤務、入院患者対応。19:30帰宅。夕食、21:00就寝。歩数計Σ5108歩。

2023年はどんな年?(15) 岸田政権の舵取り(8) バラマキ政権(1) 日本は堪えられるか
 私は浅学にして日本の経済の仕組みがいまだによくわからない。また日本の政治家の経済の考え方がよくわからない。

 国の経済は税収によって賄われるべきものと理解するが、景気低迷の近年、毎年の国家予算の半分程度しか税収がない。不足分は国債を発行して賄っている。これは異常である。

 (1)先ず、国債
 景気対策として国債発行は多額である。国債に頼るのは他の多くの国のにも共通することであるが、諸外国の場合は自国で十分購入力がないため国外から購入してもらっている。要するに外国から借金している。
 対して、日本の場合は国債は日銀や国内の金融関連の企業が購入していて諸外国からの購入には大きくは頼っていない。だから、比較的安全だと言われているが、財政基盤が弱くいざという時の瞬発力、持続力に欠ける。

 借金財政は膨張し、国の借金は6年連続で最大を更新して2022年度末普通国債残高は1,029兆円に上ると見込まれている。これはGDPの2倍を超えており、主要先進国の中で最も高い。

 政治家は、与野党ともに、国の借金を際限なく膨らますことをどう考えているのだろうか。歳出拡大や減税ばかりを強調し、財源確保を語らない論戦に、私は不安が拭えない。

 与野党の歳出増につながる政策
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COVID-19対策、交付金など、
ガソリン等の物価高対策、
少子化・子育て、異次元の、
脱炭素、
防衛予算の大幅増額、
・・・・・
------------------------------------------------------------------

 岸田政権はバラマキが好きなようだ。これは無策の反映でないか バラマキの効果の検証もない。
 しかも、原資に余裕がない状況だから適所に適量配布するなら納得できるが、それほどの配慮されていない。万人への一律バラマキなど効果もなく支持できない。

(2)一方、税収。
 2022年11月、一般会計税収が68兆3500億円余と過去最高になる見通し。物価高も要因、その主役は消費税で消費税が22兆円。やっと軌道に乗りつつある消費税、国の財政を大きく支えている。野党は消費税減税または廃止などを強調しているが巨額の税収が失われれば、社会保障の持続可能性への懸念が強まる。当然一般会計に大きな影響を及ぼす。
 消費税減税または廃止は亡国の施策である。

(3)そして、財政再建。
 かつては財政再建が大きな争点になった。
 COVID-19禍で政府の巨額の借金がさらに積み上がったにもかかわらず、どの主要政党も財政を立て直す道筋を論じない。
 返済の計画を語らず借金する??
 異常だろう。この面でも政治家は無能?でないかとも思う。

 政治家の発想は半世紀も放置してきた人口問題と全く同じ。どの政権も責任を取らない。無責任政策の積み重ねである。

 私の、国の経済に対する考え、不安が大きく間違っていることを望む。


 1/15(日)曇小雪 COVID-19ワクチンの副作用でほぼ改善
0:20起床、体調ほぼ改善。データ整理、読書、時に微睡。終日読書、微睡、徒然など。朝食は通常に食べられた。本読み、文献読み、自宅のスキャナーで新聞PDF化。12:30京都女子駅伝見る。15:30買い物に行く家内に同乗飯川に。自室で座学継続。19:00帰宅夕食、20:20就寝、歩数計3599歩。

2023年はどんな年?(14) 岸田政権の舵取り(7) 日米首脳会談で米国に擦り寄る
 訪米した岸田首相はバイデン米大統領と会談し、防衛力強化や防衛費増額の方針を提示した。バイデン氏は賛意を示し、日米同盟の深化への決意を共有。対中国を念頭に連携強化で一致した、と報じられている。

 両首脳は会談後、共同声明を発表。
 台湾海峡の平和と安定を維持することの重要性を指摘し、ロシアのウクライナ侵攻については「強く反対」と、力による勢力拡大への対抗姿勢を鮮明にした。

 バイデン政権が最大の競争相手と位置付けるのは、急速な軍事力拡大を進める中国。 台湾有事が起きれば、もはや米国だけでは対抗できないとの危機感があるとされる。
 これで、台湾有事の際は日本が引き込まれる、ということが一層明らかになった。
 台湾問題では日米間で考え方の相違がかなりあると思うが、米国の軍事行動に否応なく巻き込まれる可能性が強くなった。

 反撃対象に関する情報収集などは米国への依存が避けられない、という後ろめたさもある。

 日米首脳会談でおおむねの合意は得られたようだが、一方的な防衛の方針転換の提示のように思う。
 敵基地攻撃能力保有をはじめ日本の政策転換を巡っては、国内議論が尽くされたとは言い難い。にもかかわらず日米間で既定方針とされることは、国民や国会を軽視である。逆に、日米首脳会談での合意がうまくいきそうと言う事実を背景に国会論戦に臨もうとしているようにも見える。

 日米両国に求められるのは、抑止力強化だけでない。中国との外交を通じて意思疎通を図り、台湾をめぐる緊張を紛争に発展させないための取り組みである。
 中国との緊張緩和に向けて外交努力を第一に取り組むべきだ。
 同盟関係にあるとはいえ、日米間では利害が異なる。こんな状態で戦闘に巻き込まれたら目を当てられない。日本は独自の平和外交などで主体的な役割を発揮すべきある。

 反撃能力保有するといえども、「専守防衛の範囲で適応」されることを国際的に説明し、果てしない軍拡競争につながらないようにしなければならない。

 政府は、防衛費を倍増させ、国内総生産(GDP)比2%とする方針。財源は歳出改革で捻出するほか、法人税、所得税、たばこ税の増税も行うとする。このような姑息的増税で間に合うだろうか

 防衛費には安定した恒久財源が必要。さりとて安易に国債を発行することは、財政悪化をさらに深刻化させるだけ。
 その際、人口減、少子高齢化に伴う国力の低下は避けられない状態が予想されるだけ舵取りは困難だろう。なんとするか。

 23日に開会する通常国会で徹底的に議論を深めるべき。
 岸田首相は国民の声に耳を傾け、自ら説明を尽くす責任がある。しかし、ゴリ押し環境の外堀だけが整ったように見える。


1/14(土)晴 飯川病院日直 COVID-19ワクチンの副作用でほぼ臥床
1:00起床、暖房効率化のため居間の仕切りカーテン工夫。文献読み。体調不良となる、全身倦怠感、微熱感、頭痛。8:30家内に同乗飯川病院。9:00日直業務に。この頃からサラの症状悪化ほとんど臥床で過ごす。昼の検食箸をつけず。16:00頃から症状軽減、新聞チェック開始。午後は微睡、微酔。19:00帰宅、夕食、若干少なめにした。20:00早めに就寝。歩数計Σ2503歩、寝たきり状態に近いのと日直で歩行せず。

2023年はどんな年?(13) 岸田政権の舵取り(6) 対中国外交路線に心配(2)
 対中国路線についての続き。
 (3)安倍首相時代
  安倍政権は大きく台頭しつつある中国に対し戦略的に向き合った。
 2000年代までの日本の政権による外交は、中国に対峙していく戦略を欠いていた。安倍政権は制度面では「国家安全保障会議」を設置し、集団的自衛権の行使を一部容認した「平和安全法制」を制定した。
 外交政策面でも中国を念頭に置き、「自由で開かれたインド太平洋」構想を推進した。

 安倍政権は単なる対中強硬派だったわけではない。硬軟施策を使い分けた。
 日中両国のナショナリズムに関わる歴史認識問題には穏健な対応に終始した。第1次政権以来の懸案だった靖国神社参拝については1913年の一度限りにとどめた。
 また1915年8月に発表された「戦後70年談話」では、過去の戦争に対する「痛切な反省と心からのおわびの気持ちを表明」する歴代内閣の立場を踏襲し、新たな波紋を防いだ。

 安倍政権の歴史認識問題への対応は、安倍首相を支えてきた保守層の主張とは相いれないものだった。 だが安倍首相は、彼らの不満を抑えて中国に対する問題と歴史認識分離に成功した。

 強固な政権基盤を持つ安倍政権が歴史認識問題では現実的対応をとった。
 尖閣問題で対立すると、「一帯一路への協力」を示し、中国政府も対日政策転換を決意し、2018年には李克強首相訪日と安倍首相訪中が実現した。

 安倍政権は中国に対する安全保障面での対応を進めながらも日中両国の政治的安定を確立し、戦略的互恵関係をよみがえらせた。
 日中関係の改善について安倍首相が果たした役割は振り返ってみればとても大きかった。

 (3)岸田首相時代
 2022年10月に発足した岸田政権は、安倍政権の路線を継承する形で対中政策を推進しているように見える。 だが大きく異なるのは、 保守層に支持された安倍政権が柔軟な外交を展開する余地があったのに対し、岸田政権には党内右派からの圧力が常に存在し、中国に対する姿勢はやや厳しく見える。
 それでも安倍元首相が存命のうちは、大局的見地から党内をとりまとめてくれることが期待できた。だが、安倍元首相の不測の死去は岸田政権の対中政策形成を一層難しくしている。

 岸田政権は2027年度までの総額4兆円となる防衛費の大幅増額と、日本国外の敵基地への「反撃能力」を保有することを閣議決定した。 今、首相は今年広島で開催予定のG7の準備で各国を歴訪、最後にバイデン大統領との会談が予定されている。そのため最近の対中国路線の話題は仮想敵国としての防衛論が中心である。

 戦後最大の安全保障政策の転換は米国からも歓迎されるだろうし、日米同盟は一層強固になるだろう。しかし、日米同盟を通じて米中問題とりわけ台湾をめぐる睨み合いに無批判に同調してはならない。

 中国との軍事的緊張を高めるだけで敵基地攻撃能力の保有論議を終わってはならない。 抑止力強化の論議の次なる課題として、防衛力強化以上に重要な中国との関係を安定させるための外交手腕、指導力を示せるか、そのために党内をまとめられるかも含めて、岸田政権の真価が問われている。

 ただ、最近の岸田首相内閣の対中国政策には外交によって両国の関係を維持していく、という固い姿勢が見えない。それが気掛かりである。

1/13(金)晴れ 大曲中通病院外来 飯川病院ボランティア COVID-19ワクチン接種
1:00起床、文献チェック他本読み。降雪なし。7:45家内に同乗駅に。8:11こまち。8:50大曲中通病院外来。往復Taxi。秋田駅病院間徒歩。長崎屋古書店経由飯川病院ボランティア、16:00COVID-19ワクチン接種5回目、微睡、新聞入力、読書など。19:00帰宅・夕食、21:00就寝。歩数計Σ5127歩。今のところ副作用はない。

2023年はどんな年?(12) 岸田政権の舵取り(5) 対中国外交路線に心配
 岸田政権が2027年度までの総額4兆円とな防衛費の大幅増額と、日本国外の敵基地への「反撃能力」を保有することを閣議決定した。 今、首相は今年広島で開催されるG7の議長国としてG7諸国、米国を歴訪中で、各国首脳に上記の内容を強調している。

 2022年2月のロシアのウクライナ侵攻は、中国による台湾への武力侵攻が起き得ることを想起させた。これほど大きな転換にもかかわらず反対論があまり盛り上がらないのは、世論の大勢もロシアや中国、北朝鮮による安全保障環境の悪化を認めているためだろう。

 戦後の安全保障政策にとっての最大級の転換である「反撃能力」保持は中国の脅威が念頭にある。
 岸田首相の決断は、厳しい国際環境があるとはいえ、防衛力拡充を唱える安倍派の主張に引きずられたことと、各国訪問前に急いで方向を決めたかったからであろう。

 日本の外交の歴史、とりわけ日中関係は自民党内の派閥対立としばしば結びついて苦難の道を辿ってきた。

 (1)田中首相時代
 1972年7月に首相となった田中は世論の支持を背景に一気に日中国交正常化を成し遂げた。しかし、党内親台湾派は台湾切り捨てに反対した。日中国交正常化は国会の批准を要しない「共同声明方式」で実施された。その背景には、国会審議をすれば党内の賛否が大きく割れる恐れがあったからである。
 日中国交正常化は、田中の決断と強力な政治力があったからこそ、党内の異論を封じて実現できたといえる。とはいえ、十分な合意を得ないまま一気に進めたことは、党内の分断を加速させた。
 72年12月の総選挙で自民党が苦戦を強いられ、田中の指導力に陰りが見えると党内で批判が強まり、日中関係にも連動するようになる。

 (2)福田首相時代
 1976年12月に首相となった福田は自派閥に多くの親台湾派が所属していたが、日中関係の重要性はよく理解し、 国交正常化後の最大の外交課題である日中平和友好条約の締結に向けて動き始める。

 福田は中国側と時間をかけて交渉しながら、同時に党内コンセンサスをしっかり固める道を選んだ。交渉終盤には尖閣諸島沖に大量の中国漁船が出現するなど危機的な事態も起きたが、福田は慎重に対応することで、日中平和友好条約の締結に至った。

 戦後の日中関係では、間題が起きるたびに自民党内の派閥対立と結びつき、親中国派と親台湾派が激しく対立してきた。だが親台湾派に影響力を持つ福田が大局的見地から、自民党内をまとめて日中平和友好条約へ導いたことは、80年代以降の日中関係の安定的発展に大きな意味を持った。(本稿は、井上慶應大教授の論文を参照させていただいた)


1/14(木)比較的温暖屋根は雪 午後飯川病院+当直
1:20起床、新聞・文献チェック他。座学、読書。11:40バス飯川病院。道路は消雪し歩行が楽。病院は14:00勤務、入院患者対応。微睡、読書など。17:00当直業務に。検食、19:30就寝。歩数計Σ5369歩。

2023年はどんな年?(11) 岸田政権の舵取り(4) 敵基地攻撃能力に踏み込む
 今年はどんな年に 岸田政権の舵取りが問われる年である。
 この1年間で大きく変わったのは防衛問題であろう。
 ロシアのウクライナ侵略、中国の台湾周辺での大演習、北朝鮮のミサイル実験
の激化により、3国と隣接するわが国の安全保障環境が厳しくなったことは事実。

 「安全保障関連3文書」が閣議決定された。自衛目的で他国領域のミサイル基地などを破壊する敵基地攻撃能力の保有を記した。政府は「専守防衛」に徹する姿勢を強調するが、敵地判断の方法論、憲法との整合性が問われている。

 他国が日本を軍事侵略しようとした場合、敵基地攻撃能力を持つことによって日本からの反撃で自国も大きな痛手を被ると分かれば、それは、攻撃をためらう理由になる。抑止力としての敵基地攻撃能力は有効と思う。

 しかし、現実に敵基地攻撃を考えた場合に、敵国のミサイル発射基地の判断する能力は十分だろうか。北朝鮮から頻回にミサイルが打ち上げられるが、そのニュースを聞く度に、韓国や米軍からのデータをもとに発表がなされているがこんなにモタモタしていて迎撃ミサイルで撃ち落とせるのか心配になる。

 第2次世界大戦の反省から生まれた憲法9条の下で、わが国は「専守防衛政策」を採っている。これは「やられてからやり返す」ということで、第一撃を甘受するという弱点を有する。
 そのため、「発射の兆候があった段階で敵国の中枢を討つ」という乱暴な議論もあった。その判断は不可能だろう。誤った判断で敵地を攻撃したら先制攻撃の開始であり、憲法違反は明白。かつ国際法違反で、国連憲章に基づきわが国が制裁を受ける危険を招く。

 しかし、「専守防衛」を維持する姿勢はそれには大きな利点もある。「専守防衛」は日本を守るものだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――
「わが国は絶対に先制攻撃はしない」と世界に誓い、長い時間をかけて平和国家であることを世界に認知させてきたが、そのことでわが国の安全に寄与してきた。

わが国を攻撃する国があれば、ふさわしい反撃を行うと知らしめた。恐らく抑止力としてわが国の安全に寄与する、と考えられる。
―――――――――――――――――――――――――――――――

 しかしながら、反撃として敵基地攻撃を考えた場合に、敵国のミサイル発射基地の判断能力は十分だろうか。最大の問題点は潜水艦からのミサイル発射の場合の対応でろう。
 しかし、そこまで考える必要のない状況の維持こそ最重要課題である。

 すなわち外交による相互理解が重要であるが、最近の論調は外交努力がおざなりになっていないのではないだろうか。

1/11(水)寒波緩む終日曇り 午後飯川病院勤務 歩行富山終了石川に
1:00起床、いつもの如し。午前はデータ整理、午前座学。12:45中通飯川受診の石井さんの迎えの車に同乗、飯川病院へ、微睡、14:00-15:30COVID-19ワクチン接種担当。19:00帰宅、夕食、21:15就眠。歩数計Σ4735歩。石川到着、今日までのデータ、3216万歩、3567日、25732Km 、5654時間。

2023年はどんな年?(10) 岸田政権の舵取り(3) 人口減少の視点を欠く防衛計画
 今年はどんな年に 岸田政権の舵取りが問われる年である。

 この1年間で大きく変わったのは防衛問題であろう。
 自衛目的で他国領域のミサイル基地などを破壊する敵基地攻撃能力の保有を記した
「安全保障関連3文書」が閣議決定された。政府は専守防衛に徹する姿勢を強調するが、敵地判断の方法論、技術論、憲法との整合性が問われている。

 私が得ている新聞を中心としたメディアからの情報では、この政策の決定は早急だと思われる。また、軍事の専門家、憲法法律の専門家の意見がどれだけ参考にされているのか?? 知ることができないのが歯痒い。政治家は決して軍事に精通しているとは言えない。国会の論議を聞いていて核心からずれているのでは??と思うこともある。まさか、とは思うが無知な政治家の中だけの議論ではないだろうね??

 今回の敵基地攻撃能力保有は、外的環境の変化に押されて焦って踏み込んでしまったが、この機会に地に足の着いた防衛論議を始めたらいい。

 その点で、「GDPの2%」などと先に金額がくる防衛論議は邪道である。 現実にわが国に迫り得る軍事侵攻を想定して、それに有効に対抗し得る部隊の配置、弾薬の備蓄、装備の更新、同盟強化などを考える中での敵基地攻撃能力でなくてはならない。

 その議論の上で、長距離型ミサイルを適宜、陸上や海上に配備するのであれば国民の納得は得られるはずである。

 さらに、憲法と国際法に準拠した専守防衛の下での敵基地攻撃能力保有ならば、国際社会も平和国家日本に対する信頼を失ったりしないはずである。日本が立派な軍備を持ちながら平和国家として諸外国から信頼されてきたのは専守防衛に徹してきたからである。

 ただ、私が興味を感じて議論の経過を見ているのは、
―――――――――――――――――――――――――――――
人口減少、特に少子化による若年層の減少における自衛隊の運営に関する視点が欠如しているのでは??と思う。どうやって精鋭を集めるのだろうか。今の隊員の確保で大丈夫なのか??
 我が国のあらゆる機能は人口減の煽りを受けてヨタヨタ状態になった。国防に関しても同様でないのか??

もう一つ、人口減少下での国家運営である。国の経済基盤は改善していく可能性は低い。人口減でおそらく税収が減少する。一方、社会保障を中心に支出が増加する。なのに、国の方針は全懸案事項に対してお金のばらまき政策が中心である。これではいずれ経済危機が来る。

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 人口減少、国力低下を十二分に反映した政策を打ち出すべき時期である。
 経済の右肩上がりは期待できない。人口減の中の増税は厳しい。さりとて国債発行は泥沼化し、いずれ破綻に向かうだろう。
 私は右肩上がりの政策のみの自民党の議員たちの経済感覚を疑っている。

1/10(火) 寒波緩む曇り小雪 中通病院内科外来 飯川病院ボランティア
1:15起床、文献・新聞チェック。早朝から降雪始まる。寒波緩む、5:15可燃ゴミ提出。6:40バス飯川病院、バス待ち若干つらかった。8:45-13:00中通病院外来。疲弊、13:15飯川病院、ボランティア。その後微睡す。19:30帰宅、夕食、21:15就寝。歩数計Σ7437歩。

2023年はどんな年?(9) 岸田政権の舵取り(2) 最大の有事、人口減
 今年はどんな年に 岸田政権の舵取りが問われる年である。

 岸田首相は1月4日、年頭の記者会見で、今年の優先課題として「異次元の少子化対策」と「 インフレ率を超える賃上げの実現」に取り組む考えを表明した。
 首相が優先課題として少子化対策を挙げたのはとてもいいことだが、はっきり言って人口減対策としては遅きに失している。対策名に「異次元」という枕をつけたのも情けない。

 「異次元の少子化対策」として以下の政策を柱として挙げた。
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児童手当など 経済的支援の強化、
学童保育や病児保育、
産後ケアなどの支援拡充、
働き方改革の推進、
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 「異次元」と名をつけたものの抽象的な内容で、従来の政策と大きく異なるところはない。
 これは少子化対策ではなく「子育て支援対策」であって、これも重要な政策ではあるが、これでは人口減対策にはならない。子育て支援でお金をばらまく手法では効果は上がらない。もっと深いところからの対策が必要である。

 政府は「人口減対策=子育て支援」と間違っている。あるいはあえて置き換えている。子育て支援では子供の出生数は増えない。本気で子供を増やそうと思うのなら、出生数を増やすしかない。出生率改善と言っていてもそれは言葉の遊び。

 一人の女性あたりの出生数をあげるには社会構造、就業構造、子育て環境、就学費用など、多角的に捉えなければならない。
 でも効果は限られる。究極的には出産できる女性の数を絶対的に増やすしかない。すなわち、子宮の輸入、すなわち移民の受け入れしかない。

 次善の方策としては、お金のバラマキでないもっと根本的部分で親世代を保護し子供を持つモチベーションを高めることである。

 子供を持つことは個人の価値観の問題ではない。子供は日本の活力の素であり、財産である。
 子供は成長過程では消費者として社会の活性化を促す。成人後は長期間納税者として国の税収に寄与する。

 要するに、子を持つ親の寄与度は莫大なものである。その評価が足りなかった。国は親世代を減税によって生涯優遇するのがいい。これによって、子供を持つ意欲が高まる。

 これはフランスで行われている方式である。フランスでは子育てすれば、親は税金が安くなり、年金も増える仕組みである。

 なんでも横並びを好む日本では「子供のいる世帯が不当に優遇されるのはおかしい」との意見が出るだろう。
 しかし、子供は将来、納税者になり、子供のいない人を含めた国民全員に寄与することになる。

 必要なのは、「何はともあれまず子供」。そうした危機感を政治家には持ってほしい。もう対策をしないまま半世紀を浪費し今日を迎えた。

  「異次元の対策」が必要なのは確か、しかし岸田首相の方針では成果が上がらない。本気で「異次元の対策」をしたら??

1/9(月)成人の日 寒波若干緩む 終日曇り 除雪なし 
1:00起床。本読み、新聞・文献チェック他。午前読書中心に過ごす。七草粥初体験、決してうまいものではない。午後は新聞チェック、微睡後東海林さだお関連本一冊終了、録音データインデックス整理大量。19:00夕食七草粥。20:15就寝。歩数計Σ2941歩。


2023年はどんな年?(8) 岸田政権の舵取り(1)
 今年はどんな年に
 ロシアのウクライナ侵攻から10ケ月、その後、国際情勢、国内政治情勢は大きく変化した。
 ただ、国内情勢は、私の目から見れば長い自民党政治の中で放置、先送りしてきた事項が一気に問題化したに過ぎない。
我が国の危機管理の問題点2022(3) 国家の危機管理 (1)
我が国の危機管理の問題点2022(4) 国家の危機管理 (2) 医療・社会保障
我が国の危機管理の問題点2022(5) 国家の危機管理 (3) 災害・防衛など

 首相が主導した重要な政策は国会や国民的な議論を経ていない。国民の命と暮らしに関わる重要政策を政権内の議論だけで決めたことは、許し難いプロセスである。
 今月下旬に召集見込みの通常国会では防衛や原発政策の転換が焦点になるだろう。人口減、COVID-19対策、物価高対策など議論すべきテーマは多い。

 安全保障関連3文書が昨年末に改定された。敵基地攻撃能の保有が明記された。米軍が担ってきた「打撃力」を持つという防衛政策の大転換することになった。「専守防衛」が揺らぎ、軍拡競争にもつながりかねない。諸国に向けての説明が必要。

 27年度までの5年間の防衛費を約43兆円に増額する。財源確保策として増税のほか、国債を発行することも決めた。23年度予算案には過去最大6兆8千億円の防衛費が計上された。

 原発の新増設や運転期間延長を認める方針も決定。東京電力福島第1原発事故以降の「可能な限り原発依存度を低減する」というエネルギー政策の転換だが、核のごみなど根本的な問題は残ったまま。

 「政治とカネ」問題、旧統一教会との関係などを理由に閣僚が相次ぎ辞任した。議員たちの一部はどうしようもない抜けた連中である。首相の対応は後手に回った。首相の「任命責任」の言葉はあまりにも軽い。

 防衛力強化はその内容とともに財源についても徹底議論が必要。増税には東日本大震災の復興特別所得税の枠組みを使って創設する防衛目的税も含まれる。
 首相は「国債発行は未来の世代に対する責任として取り得ない」と防衛財源に借金となる国債を充てることを否定していたが、もう転換した。

 5月には広島でG7広島サミットが開かれる。ウクライナ危機への対応や「核兵器のない世界」実現をG7がどう主導していくか、議長を務める岸田首相の外交手腕の発揮が求められる。
 
 強引な手法による重要政策転換、閣僚の不祥事なども加わり、政治に対する国民の不信感は高まっている。岸田首相は聞く力を強調して誕生したが、その能力は疑問。さらに説明は下手。首相による国民に向けた会見は型にはまったワンパターン。聞くものに真摯に伝わってこない。国民と真摯に向き合い、政策について説明を尽くすべきだ。

1/8(日)曇り比較的温暖 降雪なし 
1:15起床。文献読み・録音・PDFデータ整理など。家内は御法事に出席、午前は読書三昧、死刑関連勉強、データ整理大量。午睡など。15:30外旭川駅まで歩行、靴擦れのために歩行諦めJRで秋田へ。成人式の正装助成数人いた。一日前倒しらしい。徒歩飯川病院に、自炊など。19:00帰宅夕食、20:15就寝。。歩数計Σ6666歩。昨年配電盤不調に、交換となる。

2023年はどんな年?(7) COVID-19問題(3) 国外とりわけ中国(2) 体制批判
 COVID-19流行4年目を迎えた。 感染爆発は世界を一変させた。

 中国は共産党一党支配の国から、習主席を中心とする独裁路線に舵を切った。その体制は一層盤石になったように見えるが、私はむしろ政治体制としては脆弱さが増した、と思っている。

 今回のような疫病等で、国民の生活や疾病、いのちに関わる対応があまりにも拙ければ体制にほころびが出る可能性がある。
 中国では2020年1月以来、 極めて厳格なゼロコロナ政策が続いた。 3年近く続くコロナにおいて死者数は最小限に抑えこんできたが、その代償として経済、社会に与えた影響は甚大であった。
 そんな対策のあり方に反発した抗議集会は「白紙革命」 と称される。これまでにもコロナ対策への不満が抗議集会や暴動につながった事例は何件も確認されているが、 「白紙革命」 は全国的に拡大したこと、 そして 「打倒習近平」、「打倒中国共産党」と、政権を公然と批判するシュプレヒコールが上がった。

 COVID-19に対する抗議活動を目の当たりにして習主席は、指導部は焦っていると思う。

 中国のCOVID-19事情としてさらに深刻なのは、情報が国際的に公開されていないこと。当局の公式発表で日毎の新規感染者が数千人、死者ゼロとなっているが、不自然。こんなことでは中国の情報は一層信用を失う。

 「ゼロコロナ」政策は本日をもって終了に踏み切ったが、感染が爆発的に広がる中で医療逼迫に見舞われている。 北京の病院には重症化した高齢者らが駆け込む例が増えているが、人手や病床が追いついていない。検査薬や治療薬も不足している。

 WHOは、重症者数など詳しい情報を出すように中国に求め、データ収集の協力も提案している。
 一方、山東省青島市など地方政府が感染者数の推定値を公表する独自の動きもみられる。市民と向き合う現場で透明性への意識が高まっている兆しである。

 COVID-19が国際的脅威になる前の2020年初頭に、私は■疫病は社会、政治を変える力がある、■疫病は戦争をも終結させた、ということを考察した。

 疫病は人類の歴史に大きな影響を与えた。
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 中世のヨーロッパではペストが大流行したが、生き残った人たちの労働賃金が上がって、封建制度がくずれ去るきっかけとなった。
 病気に対する考えも改められた。当時は、病気を神の罰と信じていたが、聖者も、貴族も罪人も区別なく殺戮したペストは、神の罰などではなく、朧げながら何か別の原因があることを人々に教えた。
 病人を隔離する試みの成果は不十分ではあったが、公衆衛生の下地が出来た。
 疫病は戦争も終結させた。1918年から感染が広がった「スペイン風邪」は、全世界で少なくとも5000万人以上が死亡した。第1次世界大戦の最中、戦争継続が困難となり、終結が早まった。
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 中国は共産党一党支配の国であり、その体制は盤石に見えるが脆弱さも包含した。
 今回のような疫病等の対応があまりにも拙ければ、ほころびが出る可能性がある。
 指導部は焦っていると思う。

1/7(土)晴れ曇り比較的温暖  飯川病院午前日直
1:15起床。いつもの如く。文献読み、本読み。8:30回診に行く家内に同乗飯川病院に、午前日当直に。新聞チェック入力大量。12:00検食、夕方まで院内で座学、録音データ整理。19:00迎えあり帰宅、夕食。昨年は除雪5回、本年まだ一回。歩数Σ4790歩。

2023年はどんな年?(6) COVID-19問題(2) 国外とりわけ中国(1)
 COVID-19流行4年目を迎えた。 感染爆発は世界を一変させた。

 中国では唯一ゼロコロナ政策を続けてきたが、今回政策が大幅に緩められた。
 中国政府は、これまで国民にPCR検査を広く受けさせ、陽性者は徹底的に隔離、省をまたぐ移動の際には行動履歴を確認。また、感染が広がった地域は封鎖し感染を封じ込めようとしてきた。

 中国はゼロコロナ政策で何とか新規感染を抑え込んできた。正確な規模は不明であるが、各国と比べて感染規模が小さかったのは事実のようだ。
 この中途半端な感染抑制の成功は、逆に感染が拡大した時の対策をおざなりにさせた。

 日本の原発政策は安全神話が先行したから、事故の対策などろくに考えてこなかった。これが原発事故の規模が拡大し、一時は都民の避難まで考慮された背景であるが、これが現実となれば日本は崩壊していた。これと類似している。

 いま、中国はCOVID-19禍で大変な状況にある。

 11月下旬に中国国内で同時多発的にゼロコロナ政策への抗議活動が起きた。暮らしていくことが困難なほどのきつい制限に国民が示した反発も強かった。
 自由にものが言えないことに抗議する白い紙が掲げられ、習氏の退陣を求め厳る声まで上がった。ここまで抗議が大きくなるとは予想外のことだったろう。

 なにしろ、ゼロコロナ政策で国民の生活は自由を失い困難になっていた。
 政策転換の理由として、
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 厳しい感染対策は習指導部、共産党一党支配の成果と世界に向けて強調してきた。
 さらに続けることが、政権にとって不利になると判断した。
 経済の悪化への対応も必要であった。都市封鎖などで経済活動へのダメージが広がり、5.5%前後としていた今年の成長率目標の達成が困難になっていた。
 国内の医療態勢の脆弱さから、ゼロコロナ政策を緩めることができなかった、という事情もあった。 
 政策緩和は既に時期を失していて、爆発的感染が生じる準備状態にあった。
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 12月7日からPCR検査の規模を縮小し、無症状や軽症の感染者は自宅で療養することが認められた。当局はもう、感染者全体の人数を追わなくなった。けれど感染者は爆発的に増えている。

 厳しい制限から一転、何ら準備もなく国民は「ウィズコロナ社会」に放り出された。高齢者など、ワクチン接種が十分に行き渡っていない。現在、自宅療養を強いられる市民は医薬品の確保に走り、品切れを招いている。

 中国社会はパニック状態である。
1/6(金)荒れ模様 大曲中通外来 飯川病院ボランティア 除雪不要
 1:20起床。外は強風だが、寒波はやや緩むという、降雪殆どなし。5:30可燃ゴミ3袋廃棄。雪道でと夕をつけ6:20Taxi、8:11こまち、大曲に。大曲往復Taxi、電子カルテ化してから殆ど時間的に余裕なし。個人のマック立ち上げる余裕もなし。バス長崎屋、古書店10冊。15:40Taxi飯川病院に。ボランティア、法人から4月以降の条件が提示された。疲れて微睡。新聞チェック。19:30帰宅。夕食、21:30就眠。 歩数計Σ7255歩。

2023年はどんな年?(5) COVID-19問題(1) 国内
 COVID-19流行4年目を迎えた。
 COVID-19感染が国内外で沈静化する気配が見えない。むしろ年末にかけて「第8波」が懸念悪化傾向にある。

 COVID-19は徐々に軽症化しつつあるように見えるが、社会全体が慣れによって緊張感を欠きつつある最近、乗り越えることができるかどうかが問われる一年となる。ワクチン接種者も頭打ちにある。

 2022年12月1日現在、累積感染者は2.494万人、死者は50.070人。年初頭の「第6波」、8月の「第7波」で感染者数が急増、死者は2022年だけで3万人を超えた。「第8波」としてインフルエンザとの同時流行が懸念される。

2023年に向けてCOVID-19に対する話題
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医療体制の脆弱さ
社会全体の慣れと緊張感欠如
2類から5類への移行の検討
内閣感染症危機管理対策庁の発足
経口薬 塩野義ゾコーバ 11月21日承認。それよりまずワクチン。
後遺症問題
インフルエンザとの同時流行
COVID-19関連自殺の増加
対策事業の無駄の検証 病床確保など
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 COVID-19の流行は4年目。今後もウイルスの変異と感染拡大が懸念されるが、社会経済を可能な限り回復軌道に乗せることも大切。社会経済を回すという意識を共有し、各人が感染予防をしながら前向きな一歩を踏み出したい。

 昨年3月にまん延防止等重点措置が解除されて以降、新たな行動制限は課されていない。飲食店の休業や時短営業など強い行動制限は経済への打撃があまりに大きかった。

 必要に応じたマスク着用や「密」回避の行動が定着してきた。ウイルスに関する科学的知見も徐々に蓄積されてきた。対策の進展に合わせ、規制緩和を今後も進めていく必要がある。

 COVID-19の法的位置付けに関し、政府は季節性インフルエンザと同等の「5類」へ引き下げる方向で検討している。両者は明らかに異なった疾患である。早急に決めるとのは危険。

 昨夏は秋田市の秋田竿燈まつりをはじめ、県内でも多くの祭り、イベントが「復活」した。これら行事は地域に活気を生み、住民が地元への愛着を改めて認識する機会にもなる。昨夏の経験は、COVID-19下でも感染対策を講じた上で出来ることがある、ということを示している。

 一方、昨暮からの「第8波」によって本県などの医療体制は逼迫している。医師・看護師ら医療人材や病床の確保へ、国や県は支援を拡充する必要がある。

 「接種疲れ」が叫ばれ、オミクロン株に対応した新ワクチンの接種率が伸びない。治療薬が承認されたといえ、ワクチンあってこそ。国は、各自治体の首長はワクチンの効果を積極的に訴え、国民の協力を得るよう努めてほしい。

 感染拡大を封じ込め、「いのち」を守り、生活の要である経済活動をどう再生させるか。それが今年の最重要課題となる。


1/5(水)寒波曇り 積雪3-4cm 午前除雪初回午後飯川病院 健康クリニック結果判定
1:30起床、文献チェック他、本、数冊、入浴。8:30今季初除雪。私に本格的冬到来。10:50バス飯川病院。ボランティア。新聞チェックと入力、微睡、文献、数冊裁断、午後は勤務、14:00-15:00健康クリニック結果判定、入院患者対応。19:20帰宅、夕食。20:30就寝。Σ9480歩。

年末年始休暇2022-2023 フリーの時間が少なかった
 今期の年末年始休暇は中通病院は12月29日から、飯川病院は12月31日から1月3日だったから実質的には4日間であった。そのうち飯川病院日当直が大晦日と1月3日の二日間あり、自宅でゆっくり過ごし得たのは実質2日間のみだった。

 ほぼ恒例であるので、私の年末年始休暇中の日々の状態を記録した。

 この間の勤務状況は以下のごとく。1日の行動の様子を知るために歩数計のデータをつけた。参考までに昨年のデータもつけたが明らかに今回は運動量は低下した。

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           午前     午後 ほか    1日歩数 (昨年歩数)
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12月29日(木) (フリー歯科受診) 飯川病院勤務    Σ4978歩 (9262歩)
12月30日(金) (フリー)    飯川病院ボランティア  Σ8897歩 (7578歩)
12月31日(土)  飯川病院日当直  飯川病院日当直    Σ3255歩 (8578歩)
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1月1日(日)   (フリー)    (フリー)      Σ2877歩 (5797歩)
1月2日(月)    (フリー)    (フリー)      Σ2748歩 (11280歩)
1月3日(火)   飯川病院日当直  飯川病院日当直   Σ4152歩 (8030歩)
                       平均 (4484歩) (8428歩)   
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 今季の私の年末年始休暇は、飯川病院で過ごした時間が長かった。
 自宅で過ごした2日間は、除雪なく、読書三昧、音楽鑑賞、微睡三昧であった。ただし、歩数計で見るように昨年の半数程度で決定的に運動不足であった。

 読書は内容的には昭和史関連の作品、エッセイ集に集中した。漫画もずいぶん読んだ。
 それぶん時間が不足して徒然日記に充てる時間の確保が困難であった。

 音楽関連では録画で「N響特別第九公演」を視聴。いい演奏であった。毎年この期間に作っている録画インデックス一覧は作れなかった。
 
 家族たち、ネコ6匹も元気。若さゆえのいたずらは徐々に少なくなり、私との関係も一層ホットになってきた。

 体力気力の減退で何事も億劫になりつつある。この間の歩数プロット平均からもわかる。

 除雪は0回であったが、昨年は休暇中に4度、一昨年は0回であった。
 今年は日本海側の降雪量が多いと予報されていたが、本日までのところ秋田市は予想から外れている。

 新年に気持ちをリセットすることも止め、目標設定などは行わず、肩を張らず、あるがままに、気の向く方向で、できるだけズルして生きるつもり。

 飯川病院は本年度末で閉院する。
 健康クリニック(月)、中通病院(火)、大曲中通病院(金)の業務は次年度も継続することになった。

1/4(水)寒波曇り 積雪3-4cm 飯川病院午前ボランティア+午後勤務
2:30起床、飯川病院で起床、文献チェック他、本、数冊、入浴。午前はそのまま飯川病院ボランティア。新聞チェック、微睡、文献、数冊裁断、午後は勤務、14:00-1COVID-19ワクチン担当、14名。19:20帰宅夕食。20:30就寝。ラジオ深夜便数編聴く。歩数計Σ4700歩。

2023年はどんな年?(4) ウクライナ問題(2) 何とか休戦できないか? 
 今、何故なぜ朝鮮戦争が出てくるかと言えば、同戦争は1933年に休戦協定が結ばれたが、いまだに正式には終結していない。 正式な平和条約が締結されないまま戦いが幕を閉じ、以来、何十年も停戦状態が続いているが、戦争は実質的に凍結されている。

 確かに、ロシアはいまも「勝利した」という言葉を使っている。だが、プーチンはウクライナ侵攻で大きな失敗を犯した、というのが国際的評価なようだ。

 プーチンが9月に発令した部分動員令は何千人ものロシア人男性の国外脱出を招いた上、戦いの形勢を逆転させることもできていない。ロシア軍は既に約10万人にも上る死傷者を出している、とされている。

 プーチン氏は自らが自国にもたらした犠牲の大きさも、ロシアがウクライナでどれほどの戦争犯罪を重ねているかも認めようとはしない。もう殆ど独裁者の意地の世界である。この意地が和平に向けた交渉を阻む大きな障害となっている。

 人間の扱いは難しい。だから、プーチンの意地を大きく傷つけることなく、ロシアがこの戦争に敗北したと認めるさせることもなく、軍事戦術上の調整として戦いから徐々に手を引かせることは可能だろう。

 ウクライナの世論は領土奪還まで頑張るとの意見は80%超になるという。こちらの方の調整の方が難しいが、国民の尊い命の犠牲を増やさないという意味ではコントロール不可能ではなかろう。

 無責任な展望であるが、これ以上戦果を交えても良好な結果には結びつかないだろう。見ていて辛いものがある。

 国際政治学者R・フリードマンは朝鮮戦争の例をあげて「撤収に向けて大統領同士でなく両国の軍部同士が交渉することで休戦が実現できる可能性」を示している(日経)。

 同氏は、朝鮮戦争とウクライナ侵攻には重要な違いが少なくないと強調した上で朝鮮戦争の如く、完全な和平合意に至らなくても戦闘停止が実現できる可能性を示す。

 プーチンは領土をどれだけ奪い、それが政治的にいかにプラスになるかを主張できない限り戦争終結の宣言はできない。

 ウクライナ側にも道徳的にも政治的にも、国家を存続させるためにも戦闘を続けるべきだと考える強い根拠と世論がある。ゼレンスキ大統領は、2014年にロシアに併合されたクリミアを含め、占領された地域はすべて奪還すると公言している。クリミアを取り戻すには、さらに過酷な戦闘が避けられない。

 朝鮮戦争の如く、早期の休戦協定はウクライナにとってもプラスに思える可能性はある。ロシア側と同様にウクライナ側も日々、膨大な数の犠牲者を出しているからだ。

 停戦が実現すればウクライナは味方する各国からの支援を得られ、国家の再建も可能になる。

 はるか遠方の日本の高齢者からの、無責任な意見かもしれない。両国には理解し難い困難な歴史もあるようだ。が、やはり人命が失われている現状は看過でき難いものがある。

1/3(火)曇り小雪 年始休暇3日目 飯川病院日当直
1:20起床。夜間積雪ゼロ3-4cmで除雪不要、新聞チェック、文献、本読み。いつもと同じ。8:45回診に行く家内に同乗飯川病院、日当直に就く。新聞チェック、微睡、患者は安定。昼の検食後新聞入力、読書。18:00検食、のだめカンタービレ実写版一部観る。困難だったと思われる撮影。外国オケ、ウイーンフェラインザールなど。22:45就寝。歩数Σ4352歩。廊下歩行で稼ぐ。

2023年はどんな年に(3) ウクライナ問題(1)
 今年はどんな年に ウクライナ問題を第一におかねばならない。

 ロシアは年末年始になった今も攻撃の手を休めていない。
 無人機によるインフラに対する攻撃が中心のようであるが、小児病院なども被害を受けている。プーチンの姿勢は国際法違反だらけである。ウクライナ非戦闘員の殺戮、国民生活のインフラへの攻撃なども国際法違反である。

 我が国では、得られる情報は乏しい。私は内容的には新聞、画像としてはNHKニュース程度。
 米シンクタンク戦争研の報告ではロシアの国内でプーチン政権の強硬姿勢に対し反戦の声は鳴りをひそめている。 強権を発揮しているのだろう。だが、戦局の劣勢や戦死者の増加は市民に漏れ伝わっている上、米欧や日本の制裁で景気は低迷し「何のための戦争か」との疑念が広がっている、と見ている。

 ウクライナにルーツを持つ住民が多いロシア極東の人々は軍に動員される可能性に怯えている、という。ウラジオストクの公立学校では愛国心を高めようと、毎週明けの朝礼で国歌を流し、教員が戦果を報告するようになった、という。

 ロシアに不都合な情報は殆ど伝えられないが、市民は戦死者が増えていると知っている。郊外の墓地で戦死兵の墓が増えているからだ。国民はネット情報は得られるのか  公的発表はないが、国内の世論は侵攻否定の方に波だっていると見て良いようだ。

 今年はウクライナ・ロシア問題はどう展開していくのだろうか??
 これ以上は一層泥沼化するだけである。国民や兵士の命を守るために上手く休戦あるいは停戦に持ち込めないのだろうか

 うまく休戦に持ち込めばウクライナ戦争の実質的な終結につながるかもしれないという期待が浮かんでくる。

 その理由は以下が挙げられる。
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第1に、ロシアもウクライナもこれ以上戦っても完全な勝利を収めることは難しい。時間が延びれば犠牲者が増すだけ。
第2に、ロシア側は兵士に、ウクライナ側は国民の犠牲と生活困難など、どちらもこの戦争による犠牲があまりに深刻なため、休戦は価値ある選択になる可能性を秘めている。
第3に、これ以上戦っても問題を複雑化するだけ。
第4に、両国の政治的立場があまりにかけ離れており、今回は修復不可能な状況に陥った。将来的にも明確な和平合意が成立する可能性が低い。
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 このような戦闘において何とか休戦に持ち込んだ例として、同じ民族間の戦いとしての「朝鮮戦争」が参考になるのでは??という考えがある。


1/2(月)寒波来襲 終日曇り暴風雪 年始休暇2日目 積雪は3−4cm
1:30起床。文献検討.徒然など処理。微睡、読書、早朝・午前ともに読書等座学中心。午後、元旦の新聞のうち付録的部分読む。15:00-16:30書斎に籠りN響第九特別公演味わう。19:00夕食、20:30就寝。歩行Σ2748歩。運動不足。

2023年はどんな年に(2) ウクライナ問題を背景にN響第九特別公演味わう
 昨年は、ウクライナへの理不尽なロシアの侵攻問題で暮れた。二国間の問題に留まらず世界中で分断や歪みが目立った。この10ケ月、私にも精神的に色々影響を与えている。青空を見ても心は晴れない。心にもゆとりが乏しくなっている。

 そんな中、2022.12.25NHKホールで行われたベートーヴェンの交響曲第9番 ニ短調 op.125「合唱付」を本日午後、録画で視聴し心から感じ入った。

 演奏者はN響、指揮 井上道義、クリスティーナ・ランツハマー[Sop]、藤村実穂子[M.Sop]、ベンヤミン・ブルンス[Ten]、ゴデルジ・ジャネリーゼ[Bs]、
新国立劇場合唱団+東京オペラシンガーズ

 指揮の井上道義氏は1946年東京生まれで私と同世代、2014年に喉頭がんを克服し、以降も精力的な演奏活動を続けてきたが、2024年の引退を宣言している。氏が奏でる音楽は時に斬新である。指揮ぶりも華麗。引退は勿体無いが、氏なりの人生観、考えがあるのだろう。多分、闘病の経験がもたらしたものは小さくないと推定する。

 ベートーヴェンが生きた時代、氏が味わった苦悩は今よりもはるかに厳しかったはず。私のたどった人生など比較にもならないだろうと推定する。

 人との別れや別離の苦しみ、難聴という病、それらの苦難と共に生きたベートーヴェンが辿り着いた万物への巨大な眼差しと畏怖に基づく表現は、巨大なメッセージを包含する。分断された人間の感情、世界を音楽で一つに結び付けるという思いが込められている。
 人類の平和と歓び、自由と平等を願った渾身の超大作である。本日改めてその大きさを味わった。

 ロシアのウクライナ侵攻という人類史上忘れることの出来ない年となった2022年、ベートーヴェンの交響曲第9番は私にとって耳慣れた曲であるが、本日はこの一年を振り返りつつ聴いていた。

 今年の演奏はひとしお感慨深く聴こえた。

1/1(日)年始休暇初日 曇り 除雪不要 
2:30飯川病院で起床。文献整理。読書。7:00検食。元旦祝膳。YouTubeにてクラシック音楽ランダムに鑑賞する。11:00家内の回診を兼ねた迎えあり帰宅、昼食は雑煮。音楽関連録画見る。新聞チェックとスクラップ作成。データ整理、歴史の本読み、微睡。正月元旦だからいいか、と割り切る。新聞・文献チェック。19:00おせちと雑煮で夕食。21:00就寝。歩数計Σ2877歩。驚くほどの歩行不足。

2023年はどんな年に(1)
 明けましておめでとうございます。
 今年が良き年でありますよう、願っております。


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   年を通じてワンパターンで淡々とした毎日です。AM2:00-5:00にメールチェック・返事送付、人間ドック(HDD)判定・報告書作成、新聞切り抜き、病院・医師会業務など。
  月〜土曜は6:00頃出勤、HDD報告書印刷、外来書類処理など。病棟回診、HDD受診者とミーティングと診察。8:45-14:00外来とHDD受診者に結果説明。昼食は摂りません。午後は病院業務・医師会業務、各種委員会等に出席など。20:00頃帰宅。
  日曜・祭日もほぼ同様ですが、病院には午後出かけます。時間的に余裕無いのが悩みです。


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