徒然日記
2015年7月分

 日記と言うより、自分の行動記録からの抜粋と日々の雑感です。

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先月の日記          来月の日記


7/31(金)早朝降雨のち快晴 大曲中通病院外来 飯川病院ボランティア  
1:00起床,文献・新聞チェックその他。5;00可燃ゴミ処理、7:35Taxi、8:10こまち、徒歩、8:45大曲中通病院外来。Taxi駅に、14:00飯川病院ボランティア。19:00Taxi帰宅、夕食、20:30就寝。Blu-ray Disc:「BS世界のドキュ:あなたの中のミクロの世界その2」、「世界の名著:古事記」、「探険バクモン:水上で戦う女神たち」、「知恵泉:上杉謙信」、「アナザーストーリーズ:浅間山荘事件立てこもり」、「探険バクモン:水上で戦う女神たち」、徒歩積算6961Km。

時間について2015(7)待てない!!! 危険ドラッグ、スマホは現代の麻薬 
 かつて脱法ハーブと、今は危険ドラッグと称するが、それが原因とみられる交通事故が頻発した。私のファイルにも以下の事故が記録されている、
―――――――――――――――――――――――――――――――-
2012..5月大阪市の商店街を車が暴走歩行者をはねる
   10月愛知県春日井市でワコン車が女子高生をはねて死亡させる
2014 .1月香川県で小学生を跳ねて死亡させる
   2月福岡市の繁華街で、車が次々と衝突、15人が重軽傷
   5月渋谷の交差点で信号無視の車が横断中の女性をはねて死亡させる
   6月池袋で車が歩道を暴走し、8人が死傷
   7月赤羽の交差点で、車がタクシーに衝突、2人に軽傷を負わせ、約200m暴走
   他に、板橋区でダンプが30分ほど蛇行、他車と接触,運転の男性(23)は意識
  がもうろう状態であった。
   立川市では軽乗用車が麟走して電柱に激突、運転の30代男性が即死した
―――――――――――――――――――――――――――――――-

 危険ドラッグは覚醒剤や大麻と似た作用があるにもかかわらず、「違法ではない」という触れ込みで、若者を中心にまたたく間に広まった。眠くなったり、疲れたりしたときに使うと、スキッと目が覚め、楽しい気持ちになる、と言う。

 危険ドラッグが絡む車の暴走事故は3年ほど前から目立ち始めた。2013年に全国で起きたドラッグ絡みの交通事故で逮捕・送検されたのは40人だった。
 私は何故ドラッグ関連では交通事故が多いのか? ドラッグには車を運転したくなるような薬理作用があるのか??などと疑問を感じていたが、そんなことでなくドラッグを車で買いに行き、待てずに車の中で吸う人が多いからだ、と理解した。要するに直ぐに吸いたい、車は他人の目に触れ難いから便利である。そのまま運転し事故をおこすのだ。この、待てないところが問題である。
 さいわい、危険ドラッグとして取り締まりが厳しくなったためか、最近はドラッグ関連の事故はほとんどない。

 一方、スマホは現代の麻薬、と称する人もいるようだ。言い得て妙ある表現である。確かに、スマホが手放せないような、病的と言わざるを得ない状態に陥っている様な若者も多い。歩行中も、バスの停留所、新幹線や車中、駅や新幹線でも分秒を惜しんでスマホである。現代の若者はこれほど時間を大事にしているのか!!! まるで二宮金次郎並みだ、と驚くばかりである。私も時間を惜しんで活動している方だと思うが、完敗である。
 いや、彼らはほぼ病気なのだ、と私は思っている。スマホに集中していると顔つきも違う。般若の顔である。

 私のスマホは長くても5分程度かな?あんな小さな画面を見ながらものを考えるなど、到底無理である。コンピューターなら2画面合わせると50インチ以上であ理、ゆったりと考えられる。

 脱法ドラッグ、スマホ、ともに現代の麻薬である。


7/30(木)快晴 外来 飯川病院
0:30起床、新聞・文献など。データ整理。5:00収穫散水ほか。7:30徒歩飯川病院着、8:40-12:45中通病院外来。13:00飯川病院、14:00-18:45勤務、19:30バス帰宅・夕食。20:30就寝。Blu-ray Disc:「オイコノミア:飲み屋経済学」、「BS世界のドキュ:あなたの中のミクロの世界」、「ドラマ:遺品の声を聞く男」。歩数計6952Km。

時間について2015(6)寿命短縮に結びつくもの
 この世はあらゆることが不平等である。ただ、例外は一つだけ。それは時間で、誰にとっても平等に過ぎ去っていく。しかし、平等なはずの時間もやはり不公平である。それは「死」をもって時間が止まってしまい、もう二度と与えられることはない、という純然たる事実である。
 人間にとって寿命とは何なのか?寿命を規定する因子なんなのか?
 経済的、文化的レベルの影響は大きいようである。生活習慣の寿命に与える影響は、それが甚だしく不自然でなければ影響は小さいようである。

 寿命に与える各種の因子について分析した以下の論文は興味深い。
 1979年6月とやや古いが、放射線医学の雑誌に載った「リスク・カタログ」という論文が米国において寿命を短縮している因子を提供している。以下がその結果である。
 (なお、以下の図表はwww2.ttcn.ne.jp/honkawa/1820.htmlを参照し、引用させていただいた)


 この研究は非科学的な放射線障害の恐れを否定するために書かれたものであるが、著者はさらにデータを一般化して、様々なリスクを寿命の短縮日数に換算して示した。とてもわかりやすい。

 米国で寿命に影響を与える最も大きなリスクは、未婚、特に男性の未婚であり、9.6歳寿命を短縮すると計算されている。次ぎに、左利きが9歳の短縮、喫煙(男)が6.2歳短縮となっている。肥満による被害は、30%体重超過で3.6歳、20%体重超過で2.5歳の寿命短縮になると計算されている。違法薬物使用よりも合法薬物による寿命短縮の方が大きい。

 未婚自体が短命に結びつく理由として、未婚を招きやすい年収、不安定就業、生活態度、持病等の諸条件が総合的に未婚の影響として現われている可能性がある。これは人種別の寿命の差、生活地域による寿命の差が経済力を含む生活レベルの差に由来していたことが分かったと同じと考えることができるのではないか?

 左利きがなぜこれだけの差になったのかは不明である。
 大統領は暗殺に関連しているらしい。職業としては炭坑夫が危険であることが示されている。

 私ども医療関係者が意識しなければならないのが、喫煙(男)、肥満、合法薬物による寿命短縮である。米国の主要な医学雑誌(JAMA)には合法医薬の誤用で年間75,000人の死亡があると、という論文が掲載されている。わが国では薬物療法のリスクについてのデータは見られないようである。

 わが国で同様の検討した場合どうなるか?米国に比較して経済的な格差が小さいからこの論文のほどの差異はでないかもしれない。


7/29(水)早朝小雨午後快晴暑い 外来 飯川病院ボランティア
1:00起床、新聞・文献・本読み。7:50徒歩飯川病院着。8:45-12:30中通病院外来+人間ドック判定総括、13:00-18:40飯川病院ボランティア。19:10帰宅。本読み、19:30夕食、20:50就眠。歩数計6942Km。Blu-ray Disc:「これでわかった世界の今:ギリシャ関係ほか」、「サイエンスゼロ:イオン液体」。

徒歩通勤2015(5) 富山県・石川県を通過した 
 平成13年3月から始めた徒歩通勤、実績が積算できる歩数計「平成の忠孝」の積算開始が4月7日からだから、約2年4ヶ月かかって先日Σ6940Kmに達し、富山県、石川県を通過し、いま福井県の海岸線上を歩行している。

 北海道海岸線には約1年、秋田は37日、山形は10日で踏破した。新潟は45日、富山・石川県の海岸線609Kmを通過するのに70日かかった。平均8.7Km/日で、頑張っている割には意外と歩いていない。師と仰ぐ伊能忠敬は40Km/日ほどだったという。

 富山県は私にとっては馴染みの薄い県であった。富山はたしか昭和41年ころ北陸地区大学オーケストラ演奏会へ参加した際に一度訪れたことがある。44年も前のことで、その時の記憶は殆ど残っていないが、モーツアルトの交響曲35番「ハフナー」で私のヴィオラの調弦がくるって第一楽章は十分に弾けなかったこと、どこかの寺の本堂に雑魚寝したこと、神通川を眺めたこと、だけは若干記憶に残っている。
 その後は日本内科学会、血液学会で富山市を2度訪れたことがあった。

 2010年には新潟大学46卒同級会が小川温泉「ホテル小川」を会場に開催され、出席した。富山市は広大な富山湾に接し、高岡、射水、滑川、魚津、黒部などの、名前だけ知っている土地が並ぶが、今回海岸線を通過しながら初めてその位置関係を知ることが出来た。

 石川県は金沢市には何度か訪れた。日本内科学会、血液学会の他、金沢大学は当時は骨髄移植の研究が盛んであり、この研究会に出席のためであった。金沢は道路も狭く、こじんまりとした古い城下町との印象を受けた、何度か見た兼六園、金沢城址の見事さは忘れられない。
 今年3月14日北陸新幹線の東京・金沢間が営業運転を開始した。そのために今最も注目されているのが金沢市で、雑誌のフラビアや記事でいろいろ紹介されている。直接訪れたのは数回に過ぎないし、市についてなにも知らないが、なんとなくノスタルジアを感じる街である。
 
 私にとっては金沢を知る前から、輪島の地名は幼少の時から知っていた。わが家には20セットほどの輪島塗の見事な膳のセットがあり、年に何度かの節目の時に用いられた。幼少の頃の、何も知らない私の目から見ても金で縁取りされ、装飾された漆器は素晴らしいものであり、未だに頭から離れない。膳のセットは私が20歳の頃に人手に渡って今はないが、いつかは訪れてみたいと思い続けている街である。
 まだその機会はないが、いま朝の連ドラで輪島を舞台としたドラマが放映されている。ドラマ自体はドタバタで興味は沸かないが、輪島塗に関連したシーンは興味深い。主役の希を演じている女優の表情もとてもいい。


7/28(火)晴れ午後から降雨 外来 飯川病院
1:00起床、文献読みなど楽しむ。5:00収穫、撒水他。5:15可燃ゴミ収集所に、7:30徒歩飯川病院着。8:45-13:20中通病院外来、14:00-18:15飯川病院、駅にて鼓動チケット購入、19:10バス帰宅、夕食、21:00就眠。歩数計6936Km。Blu-ray Disc:「ニュース関連」3本見る。

東京五輪と震災復興(2) 森元首相をトップに据えたオールドジャパン体制が問題
 大体、今回の新国立競技場の不祥事の責任者は誰なのだろうか。事業主体は日本スポーツ振興センターであるが,そこを所管する下村文科相が「明確な責任者がどこなのか分からないままここまで至ってしまった」と発言したが、問題である。

 五輪・パラリンピック組織委員会委員長の森元首相は「批判されて迷惑している」と言い、新国立競技場のデザインを採用した委員会の安藤氏は「自分はデザインを選んだだけ、経費については関与してない」と述べている。

 今回の五輪は復興の意義を強く押し出し、オールジャパン体制でいく、とされていたが、組織委員長に森元首相をトップに据えたことでオールドジャパン体制になった。私はこれが第一の問題と思っている。招致の時はあれほど若者のアスリートたちの活躍が目立ったのに。

 委員長就任当時76歳の元総理を会長に据えたのは、いかにも時代遅れだ。五輪は6年後だというのにこんな方を押す方も押す方、受ける方も認める方も異常である。私自身は組織は老齢化が問題、若返りが必要、との考えに立つ。
 森氏の年齢自体も問題でいつまで活躍できるか分からないし、もともと失言が多い方である。私は首相在任以降のことしか知らないが、彼の言葉は実に軽い。本当に軽い。今回の件についても「国がたった2500億円も出せなかったのかという不満はある」と漏らしている。

 政治の中枢にいた方の経済観念はどうなっているのだろうか。
 一般的に団塊の世代とそれ以前の方々は日本が右肩上がりの経済復興を実感しながら生活してきた方々だから、経済観念は甘いように思われる。お金がどこからか湧いてくるとでも思っているのだろう。

 五輪の経済波及効果は19兆4千億円の経済波及効果、述べ21万人の雇用の創出効果という。これが東京都に一極集中する。舛添知事は、2月26日の施政方針演説で「東京五輪・パラリンピックの開催準備を起爆剤にして経済に力を与え、その果実が全国に浸透していく。それこそが首都東京の使命」と、五輪の目的は経済効果だという露骨な表明している。

 やはり、被災地の復興は二の次という判断なのか。
 日本世論調査会か公表した全国世論調査では、東京五輪は震災復興に役立つかとの質問に「役立つ」、「どちらかといえば役立つ」が57%,「役に立たない」は40%だった。過半数が「役立つ」と答えているものの、4割もの人が懸念を示しているのは無視できない。ましてや被災たちは、もう、諦めムードである。
 今後、五輪関連施設の建設がはじまれぱ、機材や資材や人材は東京に集中し、地方の活力はむしろ低迷する可能性すらある。


7/27(月)晴れ 蒸し暑い 健康クリニックドック 飯川病院
1:30起床、新聞、文献収集その他。7:20徒歩飯川病院、9:00-11:30健康クリニックドック。12:00飯川病院、14:00-18:50病院勤務外来患者紹介状など。散水、19:15帰宅、夕食、20:45就寝。歩数計@@@@「」Km。Blu-ray Disc:「そこまで言って委員会」、「コズミックフロント:宇宙の果て」、「猫侍(2):(5)(6)話」、「BS世界のドキュ:シェールガス開発」、「鳥越駿太郎」観る。

東京五輪と震災復興(1) 新国立競技場建設問題
 2020年の東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場の建設計画について、安倍首相が突然白紙に戻した。総工費が当初見込みの1300億円から2520億円に膨らんだことによる批判を受けて判断した、らしい。その決断はいいと思う。だが遅きに失した。

 2020年東京五輪は、誘致の段階から問題があった。
 五輪誘致は東日本大震災被災地に夢や希望をもたらす一方、「復興を遍らせる」という懸念があった。現に、最近の五輪の話題の中で東日本大震災との関連を論じる論調は見ることはない。
 被災地の人たちが「震災が利用されている」と思うのも無理はない。安倍首相がIOC総会での演説で、復興を強調し、一方で原発事故の汚染水漏れについて「状況はコントロールされている」と述べたことが「招致のために、うそをついた』と誰しもそう思った。それでも当時は震災と五輪の関連は生きていた。

 東日本大震災は終わってない。私から見て復興は道半ばである。

 少なくとも東京では、東京五輪組織委でも、「あれはもう終わったことさ」といわんはかりの空気が漂っているように見える。組織委に新設された被災地復興事業チームの構成は、兼務の課長1人だけ。被災他に向き合う態勢としては、あまりに手薄ではないか。昨年の第1回理事会の資料でも、復興関連計画は「大会を通じた被災他支援の取り組みについて検討を進める」と1行書かれているだけ、という。復興五輪にかける組織委の本気度はこんな程度なのだ。

 最近の話題の流れは新国立競技場の建設問題である。主会場の競技場の建築費が当初推定予算が1300億円、それが2600億円に膨らんだ。考え難い規模である。

 ちなみに、過去のメインスタジアムの建設経費は資料によると、1996年アトランタ246億円、00年シドニー414億円、04アテネは旧施設を改修、08年北京502億円、12年ロンドン828億円であった。新国立競技場1300億円は始めから異常である。

 日本のどこにこれだけの施設を建設する費用があるのだろうか??
 私は日本人の、政治家の金銭感覚がズレているような気がしてならない。
 経済再建をうたいながら毎年の国の予算は右肩上がりに増加している。しかも、税収とほぼ同額の国債発行で賄っていて、国の借金は1000兆円ほどにも達している。社会保障費は抑制開始し始めたと言えど実効性は疑問である。国民皆保険の理念・発想は相変わらず右肩上がりで経費は年々膨らんでいく。

 こんな発想があるのだから競技場の建築費が1300億円から2600億円に跳ね上がっても関係者は焦りもしない。第一、責任者はどなたのだ? 森元首相だろうが自覚は一切ないようだ。ここに至ってやっと首相が重い腰を上げた。内閣支持率ともリンクした決断だったが、経済問題からではなく、保身のためである。現に10日の国会答弁では計画を進めると述べながら、15日には見直しを表明している。この変わり身は、論理的というよりは政治的な思いつきである。一体、何なのだ?


7/26(日)小雨曇りのち快晴 草刈りほか 
 1:30起床。新聞チェック他、宗教関連、歴史勉強。データ整理他。9:00収穫。本読み、データ整理。特にブルーレイのデータの整理とインデックス。13:00-15:00畠、周辺の草刈り。暑い、全身汗まみれ。雑誌類廃棄。19:00夕食、20:30就寝。Σ6912Km。Blu-ray Disc:「題名のない音楽会:和楽器、ボレロなど」、「読売日本交響楽団・小林研一郎指揮:マーラー復活、福島公演」など観る。

時間について2015(5)生活習慣の適正化の意義は?「フィンランド症候群」
 生活習慣の適正化の意義は実際に証明されていない。生活習慣の適正化は少なくとも健康維持や寿命に悪い影響は持たないだろうと考えるのは常識的である。
?
 しかし、健康について神経質になると逆効果になり得ることも分かってきた。

 (1)広く知られている「ブレスローの七つの健康習慣」。
 45歳の男性において、7つの健康習慣のうち6〜7つを実施している人の寿命は残り約33年、実施していない、もしくは3つ以下の人の場合は残り約22年との評価であった。生活習慣の是正がこれほどの差を示したことは驚きであるが、これには異論もある。日本の研究者は「ブレスロー氏の健康習慣は日本人にとっては死亡率には影響がない」と指摘している。

 (2)「フィンランド症候群」という調査結果がある。調査内容は、まず40歳から45歳の上級管理職約600人を選び、定期健診、栄養学的チェック、運動、タバコ・アルコール・砂糖・塩分摂取の抑制を指示した。同時に、600人の別グル−プをつくり、こちらには何の指示もあたえず、調査票の記入だけをさせた。前者のグループには降圧薬、高脂血症薬を5年間飲んでもらい、その後も年1回の検査を勧めた。
 15年後に調査してみると、後者のほうが、心臓血管系の病気、高血圧、ガン、各種の死亡、自殺、いずれについても数が少なかった。

 健康に気を使っていないほうが、病気も少ないし、死亡率も低かった。歳をとってからのガチガチの健康管理は、かえって健康を損ねる可能性があった。おそらく「抑制されていることで生じるストレスや心の問題」が身体に影響をおよぼしたと推論されている。さらに、薬物療法は死亡率の改善に寄与していなかったことも示されている。

 医療情報には学会レベル、製薬関連企業の研究会レベルなどさまざまなものがあり、商業目的のものも多く存在する。
 高血圧、高脂血症の最終的な治療目的は脳卒中や心不全などの二次的疾患を予防し、生命予後を改善することにある。ほかに疾患がないような高血圧、高脂血症治療が寿命延長に確実に寄与しているか否かのデータは不勉強にして知らないが、各種の疾患を持つハイリスク患者に関しては私は積極的に治療を行っている。
 私は学会の指針に沿って治療しているが、治療している多くの患者達が真に生命予後が延長しているか否か、は個人的には判断のしようがない。意外と、役に立っていない可能性もある、と虚しく思うこともある。


7/25(土)終日雨 雨読家・雨聴 KJ氏引越し 
 1:00 起床。文献・新聞チェック他、貴重な週末を楽しむ。12:30飯川病院、回診ほか。13:00散髪・散髭。Blu-ray Disc:「歌謡曲:戦後のヒット曲」、「歌謡曲:美空ひばり」など。18:00孫・イヌ来訪、自室にこもる。微睡。21:00夕食、就寝。歩数計積算6909Km。

東芝の不適切会計問題(2) 企業の社会的責任とは
 大企業として経済界に君臨した名門企業東芝は2008年のリーマン・ショック時の巨額赤字をきっかけに、トップ主導で利益至上主義の社風に変貌した。方向としては間違っていないが、行き過ぎがあった。

 高い収益目標は「チャレンジ」と呼ばれ、厳しい要求だったという。要求されても魅力的な製品がないから販売が伸びない。経営陣の圧力に耐えかねた各部門が利益を水増しして帳尻を合わせるようになった。
 収益が低下した家電に代わり、主力に置いたのは原子力事業。しかし、11年の東京電力福島第1原発事故で、国内外で原発の新設が止まり、事業は計画変更後、時を置かずして壁にぷつかった。

 このプロセスは経営陣にとっては大変な事態であったことは想像に難くない。特に、ライバルの日立、松下との比較において焦ったのだ、と推定されている。

 しかし、経営陣は企業としてはやってはならない方法に手を染めた。一度粉飾会計で帳尻を合わせると翌年はさらに大きく粉飾を重ねなければならなくなる。東芝は3代の社長にわたって不正を繰り返してきた。
 
 大小を問わず企業には社会的責任、地域社会に対する責任がある。
 企業の生産活動全般にかかわるもので具体的には、以下の項目などが挙げられる(日本大百科全書を参照した)。

(1)顧客に対しては安全な商品の提供、アフターサービスの徹底。
(2)従業員に対しては雇用の保障や人間性の尊重。
(3)出資者に対しては安定配当や倒産回避。
(4)取引企業に対しては安定取引や契約遵守。
(5)地域社会に対しては環境保持、コミュニティづくりへの協力、
(6)行政機関に対しては法令の遵守や納税義務の遂行など。

 企業の社会的責任は時代により変化し、徐々に責任が拡大している。

 粉飾会計は(6)に関連するが、東芝が信用を失うことがあれば、日本のマーケットの信用が失墜し、国の経済にも影響しうる。
 (3)に関しては米国の投資家が同社や前経営陣らを相手取り、損害賠償を求める集団訴訟を起こした。投資家らは過大に評価された価格で株式を買わされ、今年株価が急落したとして、賠償を求めている。

 すっかりことが大きくなった。一番の打撃は東芝製品を愛してきた消費者が離れていくことだろう、と思う。

 ライバル企業の松下幸之助の言葉、「いくら粉飾したところで、誤魔化し切れない。正直こそが、処世の一番安全な道」、が今更ながら心に響く。


7/24(金)小雨模様 大曲中通病院外来 飯川病院ボランティア
 1:00 起床。文献など読む.録音データ整理。5:00収穫、ダリア2輪咲く。ゴミ処理他、7:30Taxi、飯川経由西口。8:10こまち、9:10大曲中通病院外来。病院駅間往徒歩。小雨で濡れた。14:00飯川病院ボランティア。文献読み、新聞チェック。19:00帰宅・夕食、20:00就寝。Σ6903Km。Blu-ray Disc:「名著:オイデプス王(4)」、「ヒストリア:北海道誕生」、「BS世界のドキュメンタリー:廃棄家電の行く末」、「激戦地タラワ:日米将兵の再会」。

東芝の不適切会計問題(1) ノルマはブラック企業、ブラックバイト並み
 最近、企業に関するニュースが目立っている。
 オリンパス、大塚家具、シャープ、東洋ゴム、ノバルティスファーマ、武田薬品などなど。年金機構の問題も挙げられる。

 私は企業内部の問題についての興味はほとんどないが、最近の東芝の利益水増し問題は何のために行われたのか?など興味を持った。利益を水増しすると納めるべき税金も増えるはずだが、それを超えてどんな利益が企業にもたらされるのであろうか。

 超一流企業で「企業運営の優等生」とされた東芝の粉飾会計が明らかになった。
 社内に設置された第三者委員会の報告書を読むと、一般に問題になっているブラック企業、ブラックバイトの実態と大差がない、非常識なレベルのノルマが各部門に課されていたことが明らかになった。

 東芝の不適切会計問題は、「東芝の会計処理に不正行為があった」という内容の1通のメールによる内部告発がきっかけという。証券取引等監視委員会に届いたメールの差出人は東芝の関係者で、社員などが実名で通報する「公益通報制度」が活用され、内容は信ぴょう性があり、昨年12月に検査開始を決定。情報収集を進め、ことし2月、検査に警手した。

 この「公益通報制度」とは、いわゆる内部告発があった場合、通報者を解雇等の不利益から保護する「公益通報者保護法」に基づくもので、平成18年に施行さたものである。

 第三者委員会の調査は会社のずさんな実態を暴いた。
 最初に讐目した原発事業では数十億円規模の利益水増しが疑われた。しかし、東芝経営陣の動きは鈍く、社内の調査委員会を設置したのは、検査が一段落した4月。社内調査では利益の水増し額が500億円余りとされた。

 一方、その後も多数の内部情報か寄せられた。第三者委員会は不正を厳しく洗い出し、利益の水増し額は1500億円と社内調査の3倍にまで膨らんだ。

 さらに、粉飾問題の背景に経営トップの圧力があったことが社内のメール記録などから裏付けられた。経営陣が各部門に収益目標の達成を強く追っていたこと、上司の意向に逆らえない企業風土が存在していたことも明らかになった。

 東芝の組織的な利益水増し問題は、歴代3社長の辞任に発展した。


7/23(木)降雨かなり強い 外来 飯川病院
1:00起床。新聞・文献等。6:40プリウス飯川病院着。8:45-13:00中通病院外来。13:15飯川病院に、14:00-18:45勤務。19:10帰宅・夕食。20:20就寝。Blu-ray Disc:「知恵泉:長澤鼎その2」、「日本は輝いていた:結婚式」、「アナザーストーリー:リーマンショック」、「昭和偉人伝:スバル360百瀬晋六」。

財政再建2015(6) 医療保険制度改革関連法強行採決 医療環境はこうなる(3)
 患者や国民への説明も不十分なまま、この5月に「医療保険制’改革関連法」が短時間の審議で強行採決された。
 政府は経済財政運営の基本方針「骨太の方針」で社会保障費を「歳出改革の重点分野」と位置付け、今後3年間、毎年3干~5千億円の国庫負担を削減するとして、以下の改革を2015年度から順次着手する。
 
 私は今回の改革案も、医療費の膨張抑制には不十分な効果しかないように思う。財源不足と言いながら医療保険制度の考え方は右肩上がりの傾向にある。これだと細かな修正を繰り返しながら傷口を広げていく。介護保険の給付はトカゲの尻尾切りの様相を呈しているが将来医療保険もこのようになるのではないか、と危惧している。

 今後、医療・介護・年金はどうなるか。

(1)国保税か高すぎて保険料が払えず、必要な医療から排除されている世帯が全国で360万世帯を超えている。今回の法では国保の財政運営を市町村から都這府県に移管するとしており、保険料徴収がさらに強化される可能性もある。市町村が独自に実篇している保険料軽減のための財政措置も縮小されるかもしれない。

(2)都淮府県が作る医療費適正化計画に医療給付の目標総額を明記し、病床削減とリンクさせるとしている。ベッド削減で退院を余儀なくされる患者は増えることになる。

(3)入院給食費の自己負担が1食当たり260円から460円に値上となる。1カ月入院すると食事代だけで1万8千円もの負担増になる。

(4)大病院を紹介状なしで受診した場合、5千円から1万円の定額負担も導入。

(5)「患者申し出療養」の創設。日本では保険のきかない診療を保険診療と同時に行う「混合診療」は原則禁止されている。歯止めなく混合診療が広がれば、国民皆保険の理念が失われて行く。

(6)介護分野でも保険料はアップし、介護度の低い利用者への給付が打ち切られる。夫婦で年280万円以上の収入があると介護サービス利用料か1割から2割になる。

(7)年金は支給開始年齢を68歳前後に遅くすることか検討されている。

 小泉政権で年間2200億円削減され、医療界は急速に崩壊に向かったが、今回の計画はその当時の倍ほどの削減となる。だから、当時経験した以上の「医療崩壊」、「介護崩壊」を生み出すことになりかねない。
 
 現在の社会保障の費用は小泉政権時代よりも少子高齢化も進み、後期高齢者も増えているからさらに高額になっている。こんな状況での費用削減計画は実行が困難である。もし実行されると国民の痛みは相当なものになる。
 それでも経済再建にはそれほど大きくは寄与しない。


7/22(水)快晴  外来 飯川病院ボランティア 市立図書館
1:00起床、いつものごとく。5:00頃より収穫、散水。7:30徒歩飯川病院着。8:45-12:40中通病院外来、13:10飯川病院ボランティア、18:00市立明徳館へ。19:15帰宅・夕食、 20:00研修中のネコ戻る。20:50就眠。歩数計4891Km。Blu-ray Disc:「BS世界のドキュメンタリー:化学兵器開発とヨーロッパ」、「プライムニュース:高齢者の地方移住」。

音楽談義2015(10) 耳栓をするオーケストラ
 指揮者山田和樹氏が雑誌「音楽の友」に随想を寄稿している。それによると、日本では見られない現象であるが、ヨーロッパのオーケストラのではリハーサル中に、時には本番でも耳栓をするプレーヤーが多い、という。

 こんなことは初耳だから私は興味を感じた。山田氏の記述の一部を抄術した。表現は若干変えた。

 『耳栓をするのは木管楽器奏者が多い。上の段には音量の大きい金管楽器群が並んでいるからその咆哮する音に耐え難いらしい。中には弦楽器奏者も耳栓しているのがいる。
 耳栓をしたままだと練習の時に指揮者の言っていることがよく聞こえないらしく、その度に耳栓を付けたり外したりする光景が見られる。
 練習中も本番も両手でそのまま耳を押さえている奏者もあり、当然その人は演奏をしないことになる。練習中はともかく、どんな状況下でも演奏業務を遂行するのがブロフェッショナルだと思うのだが。

 一方で、ロシアの金管楽器の演奏は、文字通り「咆嘩」するような大音量を出す。それでも、傍にいる木管楽器奏者や弦楽器奏者は一切動じずに、涼しい頗で演奏している。ロシアのオーケストラを指揮する時だけは、指揮台に居ても凄まじい音圧で音が迫ってくるものだから、自分も耳栓を欲しくなったりもする。・・・』

 演奏家が自分のパートの演奏がない時に耳栓することは考えられなくもないが、練習にしろ本番にしろ耳栓をしたまま参加していると演奏指示の理解や他楽器とのバランス感覚が狂うのではないか、そのことで自分の演奏が影響を受けるのではないか、と思う。しかしながら、こんなことが原因になって本番の演奏が良くなかったということは書かれていない。耳栓していてもいい演奏ができるのがプロの技術というのだろうか。

 尤も、団員がリハーサル中に、時には本番で耳栓をすることくらいに驚いてはダメらしい。
 出典は忘れたが、ある指揮者の著書には「フランスのオーケストラではリハーサルに出てくるメンバーと本番のメンバーがかなり入れ替わっていることなど珍しくない・・・」、などと記載があって、「へー、そんなこともあるのか」と驚いたものである。


7/21(火)快晴 外来 飯川病院
1:00起床、データ整理、本読みなど。5:00収穫、散水。5:30可燃ゴミ収集所に。7:30徒歩飯川病院着。8:45-12:55中通病院外来、13:15-18:30飯川病院。19:00夕食、20:30就眠。Blu-ray Disc:「ケネディ暗殺後24時間」、「英国一家:北海道カニ」、「お金のない人の経済学」。18:00迎えあり帰宅、18:45夕食、20::00就寝。歩数計6880Km。

時間について2015(4)生活習慣の適正化は時間の不平等を解消できるのか
 生活習慣に関しては動物実験の範囲では、飼育の温度環境、摂取カロリーの量による差が明らかにされている。
 人間の場合にも生活習慣が重要との論説はある。

 1973年に発表された「ブレスローの七つの健康習慣」は40年前に提唱したもので、1997年版厚生白書で紹介されるなど、日本でもよく知られており、今でも寿命、健康寿命を論じる際には引用されている。
 その健康習慣の項目とは、??1.喫煙をしない、??2.過度の飲酒をしない、??3.定期的に激しい運動をする、??4.適正体重を保つ、??5.適正な睡眠を取る、??6.毎日朝食を食べる、??7.不必要な間食をしない−−の七つである。

 ブレスロー博士の業績は、20年に渡って、カリフォルニア州に住む6,928人の生活習慣を調査・分析した研究で、この7つの習慣を持つ人は、障害を持ちにくいことが判明した。博士自身も喫煙せず、アルコールは嗜まず、お亡くなりになったのは97歳であった。
 4つの習慣しか持っていない人が、10年間のうちに障害を持つ割合は12.2%、2〜3つの習慣しか持っていない人は14.1%、1つの習慣しか持っていない人は18.7%という結果であった。45歳の男性において、7つの健康習慣のうち6〜7つを実施している人の寿命は残り約33年、実施していない、もしくは3つ以下の人の場合は残り約22年との評価であった。これほどの差が出るとの評価は驚きである。

 ただ、これには異論もある。我が国の約7000人のデータを分析したところ、実行数七つを基準とすると、実行数が少ない人ほど、収縮期血圧も拡張期血圧も有意に低くなることが示された(p<0.05)。研究した慈恵医大和田教授は「ブレスロー氏の健康習慣は日本人にとっては死亡率には影響がない」と指摘している。

 生活習慣の適正化は寿命という時間の不平等を解消できるのか?

 この40年の間に日本の平均寿命は確実に伸びているが、その間に国民の健康意識は変化し、医療機関への受診率、健康診断受診率、予防接種の普及、喫煙率の減少、脂肪摂取量の抑制など、かなり改善していると思われる。
 40年前であれば「ブレスローの七つの健康習慣」の意義は大きかったと思われるが、現代社会においてどれだけ意義があるのか不明である。
 そうはいっても不摂生の是正がマイナス効果にならないと考えられるから、与えられた人生の長さを有効に活用するために心すべきことである。


7/20(月)海の日休日 晴 飯川病院日直
 1:15起床、新聞、文献収集その他。5:00ナス・キウリ収穫。ダリアに支柱、かなり折れやすい枝。8:45バスにて飯川。日直。患者面談1時間。Blu-ray Disc:「語り継ぐ土崎空襲」、「戦争70年:市民」、「語り継ぐ土崎空襲」、「戦争70年:市民」、「バカ売れ研究所」、「コズミックフロント:ガガーリン偉業の真実」、「6/23林修;ホコリ・掃除、有害動物ほか」。18:00迎えあり帰宅、18:45夕食、20::00就寝。歩数計6870Km。

時間について2015(3)時間は平等だが、寿命という不平等がある
 人間にとって、この世はあらゆることが不平等である。ただ、例外は一つだけ。それは時間で、誰にとっても平等に過ぎ去っていく。過去の、過ぎ去った時間は取り戻すことはできない。
 しかしながら、平等なはずの時間もやはり不公平である。それは「死」をもって時間が止まってしまい、もう二度と与えられることはない、という純然たる事実である。仏教の世界でいう輪廻転生など起こり得ない。

 寿命とは、命がある間の長さのことであり、生まれてから死ぬまでの時間のことである。

 人間にとって寿命とは何なのか?寿命を規定する因子なんなのか? 寿命の長さはコントロールできるのか??寿命は長ければいいのか?など、考えてみた。

 人間の寿命の差は何によって規制されているのだろうか?

 人間の寿命には人種や地理的な因子が関係していて、一般的に大都市圏居住者は短く、田舎居住者は長い、とされて来た。
 人種格差も重要であり、統計的事実では白人の平均余命は黒人よりも男性で約7年、女性では約5年長い。

 しかしながら、教育、所得、職業、婚姻状況などの社会経済的な因子を分析に含めて多変量解析を行うと、人種による寿命の差、および地域による差の意義は消失した。すなわち、人種や地理的格差で寿命が異なったという疫学的結果は、実は社会経済的な因子によってより強く修飾されている、ということである。

 寿命を決める要因のうち、遺伝子の影響もよく言われている。しかし、その意義はやはり小さく、わずか2割程度と見なされている。残りの8割は、生活習慣や生活環境の影響で決まる。

 生活環境にもいろいろな要素が含まれる。
 生きる姿勢・心理的な要因が寿命に影響するといった研究成果も数多く存在する。例えば、生きがいや自立意欲が高い人、ストレスをうまく処理できる人、精神的にサポートしてくれる人が身近にいる人などは、長寿の傾向があるとされている。しかし、これが寿命にどれだけ影響するかのデータはない。質の高い生き方をしたということには関与するだろう。人生にとって寿命の長さよりもこちらの方の意義が大きいのではなかろうか。

 生活習慣に関しては、動物実験の範囲では、飼育の温度環境、摂取カロリーによる寿命の差は明らかにされている。人間の場合にも生活習慣が重要との論説は多数存在するが、人間の寿命は研究対象にするにはあまりにも長すぎ、かつ多彩な因子が複雑に関与しているために、検討結果が一致しないことも稀ではない。
 有名なブレスローの、寿命を延ばす七つの健康習慣は分かりやすく納得しやすいが、具体的効果がどれだけ期待されるのかのデータはない。


7/19(日)曇り〜小雨曇り 雨読雨聴に徹す
23:00飯川病院医局で起床、文献検討等など,いつもの如く淡々と。Blu-ray Disc:「7/5林先生・・」、「NHKsp:生命大躍進(3)ついに知性が」観る。8:50飯川病院出る与次郎駅伝でバスルート変更、菊谷小路まで徒歩、バスに。10:00帰宅。自室にこもり雨読雨聴に徹す、宗教関連本など。Blu-ray Disc:「らららクラシック」、「題名のない音楽会」、「のど自慢」、「新国立バレー・シルビア」観る。15:00子ネコ関連来客。微睡、 19:00パークHで外食、21:00帰宅、就寝。歩数計6864Km。

財政再建2015(4) 成長戦略をあてにした脆い戦略 実現は未知数
 政府は、経済の活性化を促す「成長戦略」と、経済財政運営の指針「骨太方針」を閣議決定した。

 財政再建を目指した「骨太の方針2015」はアベノミクスの成長戦略に大きく依存している。
 今回の成長戦略では、日本経済の低迷から脱出を果たした後の「新しい姿」を描く予定であった。ところが、内容的には各省庁の予算要求に都合の良いことを並べ立てる展望に乏しい内容になった。

 成長戦略の目玉は以下のごとくである。

??次世代を担うグローバルベンチャーの育成を目指して、シリコンバレーとの交流や成長資金の支援といった施策が掲げられている。しかし、そんなことがベンチャーを活性化を促進させるのだろうか。甚だ疑問である。
??「クリーン・経済的なエネルギーの実現」では、原発に依存しない社会への道筋は語られていない。
??ドイツで進めている第4の産業革命を参考に労働効率を高めようとしている。第4の産業革命というのは、人工知能とロボッ卜を活用して、生産性向上を目指すもので、結果としてオフィスから定型労働が消えていく。ただ、これで余った人材をどのように活用するのかという戦略は存在しない。むしろ失業率が増えるのではないか?
??需要面の評価が乏しい。いくら生産性を上げても、製品が売れなければ景気回復は成り立たない。製品が売れるためには、国民が安心して消費できる安定した所得基盤が必要だが、それをどう作るのか。見えてこない。
??成長戦略の規制緩和で国民生活の安定基盤がますます不安定になっていく。この方向で果たして財政再建ができるのだろうか。

 歳入と歳出を併せて考えないと、財政再建ができない。
 「骨太の方針2015」では、5年後の2020年度には「基礎的財政収支の黒字化」という目標を掲げた。新たに借金をしなくても必要な政策経費が賄えるようにするとの目標である。
 しかし、その前提としての経済成長率の設定に無理がある。実質で2%、名目で3%と見積もっている。過去20年間、実質成長率は平均0.9%程度で推移しているから、少なくとも2倍近くの成長率が必要であるが、上に示しているような施策でどれほど効果が期待できるのか、疑問である。

 財政再建を掲げた「骨太の方針2015」は脆い戦略で、実現は未知数である。


7/18(土)晴れ・夕方から降雨 飯川病院午前外来 午後日直・当直 
 0:30起床、録音データ他整理。5:00収穫、トマトがとれ始めた。撒水。8:30バスと徒歩、飯川病院。午前外来、大学循環器医不在のため。引き続き午後日直と当直に。15:00横浜一家来訪。17:00子ネコ里親に。18:00検食、Blu-ray Disc:「7/4池上ニュースそうだったのか:南シナ海問題、ギリシャ問題」,「池上:宗教がわかれば世界がわかる」、「医療革命:認知症を食い止める エマニテュード」、「戦後証言未来への選択:高齢化(1)医療費無料化」、「団塊スタイル:歩いて伸ばす健康革命」観る。20:00就寝。歩数計6858Km。

財政再建2015(3) 社会保障の抑制を主眼に置いた骨太方針 実現は??
 医療費の伸びを抑制するのは実際には極めて困難だと思う。
 日本人は国民皆保険を通じて医療費の負担は軽減され、高齢者は医療費無料化さえあった。「命は地球より重い」という言葉もある。かなり自己負担分が多くなってきているが、それでも国民は医療費は安くて当たり前と思っている。日本人は恵まれすぎている。医療は経費がかかるものである。

 財政健全化のために、国民は相当の痛みに耐えなければならなくなるだろう。

 具体的には以下が考えられている。

 (1)医療は経費の抑制のためにも「病院完結型」から「地域完結型」へ転換する。要するに在宅医療重視である。頻回受診・重複投与・重複検査といった過剰な医療には指導が入る。後発医薬品の使用は大幅に促進される。都道府県別の年齢構成調整後の1人当たり医療費でみて、不合理と思われる地域差があれば是正することが求められる。

 (2)介護では、給付をより重度者ヘシフトさせ、軽度者の介護ではボランティアらを活用し、給付を抑制する。支払い能力のある高齢者には応分の負担を求め、若年者の負担を相対的に軽減する。

 (1)と(2)の医療介護面での社会保障の抑制は、負担増と給付の抑制が具体的に行われる。なかなか厳しい。この方向性に国民が合意し、社会保障制度を持続可能なものにし、財政収支の改善にも貢献できるとしているが、国民の納得が得られなくとも政治的に実践しなければ、3年間で自然増分を1.5兆円に抑えることは困難だと思える。

 「骨太方針2015」の経済再生におけるもう一つの重点項目は「新たなステージに入った、と首相自ら述べた成長戦略」の成否である。成長戦略が成功しての経済再生、と位置ずける。
 首相は産業競争力会議で、人口減少が進む日本で、少ない人手でも効率的に収益を出せるように、「生産性」を向上させる必要があると述べた。

 その上で、??ITやピッグデータ、人工知能などの先進技術を活かすための協議会を年内に創設する、??小型無人機の実証実験推進、??ベンチヤー企業などの人材20〜30人を米シリコンバレーに派遣して育成を図る、??企業の設備投資を増やすため、産業界との官民対話の会を創設する。

 上記の成長戦略は、雄物川に船を浮かべ上流に漕ぎ出すようなものではないか?と思われる。


7/17(金)晴れ曇り暑い 大曲中通病院外来 飯川病院ボランティア
0:30起床、文献・新聞チェック他。5:00可燃ゴミ提出。収穫、散水ほか。7:40Taxi、8:10こまち。9:10-12:15大曲中通病院外来。14:00アルべ市役所出張所経由、飯川病院ボランティア、19:10バスと徒歩帰宅、夕食、20:30就寝。Blu-ray Disc:「歴史列伝:関孝和」、「知られざる隣の職人」、「7/4池上ニュースそうだったのか:集団的自衛権」,歩数計6851Km。

財政再建2015(3) 社会保障の抑制を主眼に置いた骨太方針 実現は??
 「骨太の方針」は政権が定める経済財政に関する基本方針の通称のこと。2001年に小泉政権でつくられた。正式名称は「経済財政運営と改革の基本方針」で、以降、民主党政権の平成22〜24年の時期を除いて、毎年6月ごろ作成されている。

 初めてこの言葉を耳にした時はいつもの政治的な方針提示か?と思ったが、その内容の厳しさと有無を言わせないほどの首相の実行力で、社会構造に大きく影響を与え、地域医療は崩壊の一途をたどった。なんでも、急激なドラスティックな改革、改悪を含めて組織に混乱をもたらす。

 小泉政権以降の骨太の方針は財務省の支配力が再び強まり注目度は低下していた。

 先般、骨太の方針2015が閣議決定された。財政再建はこの骨子の中心であるが、内容的には努力目標にとどめた「玉虫色の決着」で歳出抑制が実現するかどうかはあやふやになっている。
 計画は経済再建の一歩として基礎的財政収支の黒字化実現に向けた最低限と思われる要件を備えた計画になった。「社会保障の伸びを3年間で1.5兆円まで」と目標も提示している。

 具体策では社会保障改革の方向性がほぽ一致した。今後は社会保障改革に真剣に取り組むことになろう。何を実行すべきかということになるが、目指すべき社会保障の姿を国民と共有しながら、改革の具体策について合意した上で社会保障の自然増を抑制することが重要と考える。ただ、実行するにはかなりの困難が予想される。

 骨太の方針2015の概要は以下のごとくである。

(1)財政健全化関連
??2020年度に基礎的財政収支を黒字叱
??18年度の基礎的財政収支赤字をGDP比で1%に抑える
??社会保障費の伸びは実績(3年で1.5兆円)を目安に

(2)社会保障関連関連
??後発医薬品の数量シェア目標を17年半ばに70%以上、20年度の早い時期に80%以上|
??薬価改定を毎年行うことを検討
??高所得者の年金給付や年金額税の見直しを検討

(3)成長戦略関連
??ITやビッグデータを活用した技術革新
??女性や高齢者、外国人の一層の活躍を促進
??競争力のある大学やペンチャー企業を支援 

 社会保障費の伸びは3年で1.5兆円を目安に、後発医薬品の増加、高所得者の年金給付や年金額税の見直しを検討するというが、この目標では実現は困難だと私は思う。


7/16(木)快晴 外来 飯川病院
 0:30起床。文献,新聞、録音データなど処理。5:00収穫・散水他。7:30徒歩飯川病院着。8:45-13:00外来+患者関連書類数件処理。14:00-18:45飯川病院。19:00夕食、20:00就寝。Blu-ray Disc:「今日の健康6/29:認知症悪化を防ぐには、どう接するか」、「昭和偉人伝;出光佐三」、「アナザーストーリー:クリントン大統領のスキャンダル」、「団塊スタイル:健康街歩き旅」観る。Σ6843Km。

いじめ2015(2) いじめ防止対策推進法
 2011年の大津市中2いじめ自殺事件が翌年発覚して社会問題となった。その予防のために「いじめ防止対策推進法」が2013年9月に施行された。

 法のいじめの定義は「学校(小学校、中学校、高等学校、特別支援学校)に在籍する児童生徒に対し、他の児童生徒が行う心理的又は物理的な影響を与える行為で、対象児童生徒が心身の苦痛を感じているもの」としている。
 学校が講ずべき基本的施策として、(1)道徳教育等の充実、(2)早期発見のための措置、(3)相談体制の整備、(4)インターネットを通じて行われるいじめに対する対策の推進、(5)いじめ対策等に従事する複数の教職員、心理、福祉等の専門家その他の関係者により構成される組織を置く、(6)いじめの事実確認、(7)いじめを受けた児童生徒又はその保護者に対する支援、(8)いじめを行った児童生徒に対する指導又はその保護者に対する助言、(9)犯罪行為レベルと認めるときの所轄警察署との連携、(10)いじめられている児童生徒の生命又は身体の安全が脅かされているような場合ただちに警察に通報、・・(記述は改変した)。

 「いじめ防止対策推進法」がある中で幾たびも発せられていたSOSを、なぜ矢巾中側が受け止められなかったのか?
 中学校は14、15年度ともに、いじめはなかったと町教委に報告していたが、なぜ学校がいじめを認識できなかったのか。教職員の多忙のせいだったのだろうか。感受性が鈍かったとしか言いようがない。専門家の分析が待たれる。
 
 ただし、いかに分析がまとまっても生かされない様では意味がない。大津の例も、近隣の滝沢の例の報告書は配布さえされていなかったらしい。

 「いじめ防止対策推進法」ができるきっかけとなった大津市では、12年9月から市立の小中学校に教職員らでつくる「いじめ対策委員会」を設置し、13度からは担任を持だない「いじめ対策担当教員」を置いた。多忙な教育現場で教員の増員を図ったことで、実質的な効果が生まれている。
 大津市内の13年度のいじめ把握件数は394件で、前年度より203件増えたが、小さないじめでも見つける対策が進んだためとみている。いじめ疑いのレベルで早期発見すれば大事には至らない。子どもからのいじめの訴えも、前年度より13件増えて27件になった、という。

 いじめは陰鬱に行われ、徐々にエスカレートしていく。いじめを早期に感知するために情報を吸い上げる機構、能力が求められる所以である。


7/15(水)快晴 外来 飯川病院ボランティア
1:00起床。新聞・文献チェック、歴史関連書籍他。7:30徒歩飯川病院着。8:45-13:00中通病院外来+健康クリニックドック判定。13:45飯川病院ボランティア。Blu-ray Disc:「オイコノミア:障害者の経済学」、「今日の健康6/29:認知症早期発見、7/1治療」、「ヒストリア:漱石先生と妻と猫」、「100分で名著:小泉八雲」、「知恵泉:徳川秀忠」、「昭和は輝いていた:振り付け」観る。19:10帰宅、19:30夕食、20:15就眠。歩数計6844Km。

?いじめ2015(1) 矢巾の中2自殺 
 私が育った田舎の隣町である矢巾町の中学2年生が、同級生による暴力被害などを訴え7月8日鉄道自殺したとみられる問題で13日、生徒の父親が実態調査を求め中学校を訪問。校長が父親に謝罪した。町教委は「いじめが死亡の一因」との認識を示している。
 今回のいじめ関連自殺問題への反応は早かった。今後、第三者委員会を設置して学校の対応などを検証することになった。

 私はTVニュースは19;00 のNHKしか見ないが、取り上げ方が大げさすぎると思う。連日のごとく明らかになった問題点を「新事実発見!!!」などと騒ぎ立てている。すでに校長、町教委共にいじめの可能性を認め、担任教師との間の通信も公開されている。第三者委員会の設置も決めている。父親は警察にも告訴している。ここまで来たのだからもう少し静かに見守ってやれないか?と思う。

 校長交代の時の引き継ぎもなかったなどいろいろ問題が出てくるが、こんなのは調査の中で明らかになればいい。
 どんな事件でも、結果が分かってから時間をさかのぼってのミス、弱点の追求は関係者の立場を直撃する。特にマスコミが関与すればセンセーショナルに報じられ、大げさになる。淡々と事実を報じればいい。

 多分、学校や関係者の周辺には報道関係がうろうろしているのではないか?と思う。私は第二、第三の犠牲者も出かねない、と危惧している。

  2012年に私は学校のいじめについて以下の項目を素朴な疑問として感じたが、今回の事件についても軽重があるが関連しているように見える。

(1)なぜ、学校側・教育委員会は事実をこれほど隠すのか?
(2)学校は危機管理の面で組織的機能を果たしていないのではないか? 
(3)学校と教育委員会間の関係は過度に緊張関係、上下関係にあるのでは?
(4)教職員、教育委員会に人間をあつかっていると言う感覚が乏しくないか?
(5)何故被害者は誰にも相談なく死を選ぶのか? 
(6)なぜ子供達は同級生や学校のいじめを見て、見ぬふりするのか?  
(7)加害者側は遊び感覚、楽しんでいる様子で、多くの場合「いじめ」の感覚なし。
(8)一部に名誉毀損、強要、恐喝、暴行などを伴うことがある。これは犯罪行為であるが、被害者はそれでも隠し通そうとするのは何故か。
(9)犯罪行為と言って良い「いじめ」もあるが、この場合は学校だけでの対応は困難。
(10)被害者は尊厳がずたずたにされる。大人になっても深いトラウマとして残る。
(11)一定以上の身体的障害を伴った場合は警察に届けるべきと思う。

 生徒に犠牲が出てからは遅い。私は緊急避難的にまず登校免除にして被害にあっている生徒の安全を確保し、しかるべき調査と対策を行えばいい。その際、登校免除の要請は、本人、保護者、学校関連者の誰でもいいし、その要請の適否は問わないことにすればいい。通学にそんなにこだわることはない、と思う。


7/14(火)終日小雨 外来 飯川病院
1:00起床,昨夜は暑くて寝苦しく数度目を覚ました。新聞、文献読み、その他いつものごとく。5:00可燃ゴミ。野菜収穫散水。雨模様でバスに、通町から歩く。ハトに餌。7:30飯川病院。8:45-13:00中通外来。14:00-18:45飯川病院。Blu-ray Disc:「サイエンスゼロ:ナノ炭素素材」、「今日の健康6/29:認知症予防対策」、「今世界は6/28」観る。19:10帰宅、19:30夕食、20:15就眠。歩数計6825Km。

音楽談義2015(6) 国立劇場バレー団公演「白鳥の湖」 
 我が家のハードディスクにNHKBSで2014年の国立劇場バレー団公演「白鳥の湖」のが録画されていた。私は喜んだ。 
 私はバレーのうちでもこの作品が最も好きで、レコード、CDを始め、レーザーディスク、TV由来のS-VHS録画ソフトなど7-8種類ほどのソフトを所持し、適宜楽しんできた。このうち、レーザーディスク、S-VHS録画はハードが壊れ、修理不能で見ることができなくなって数年経つ。

 この「白鳥の湖」は、終始名旋律揃いで、映像がなくても十分に楽しめていた。
 しかし、今回の国立劇場バレー団公演「白鳥の湖」映像を見て、バレーには映像を欠いては片手落ちであることを再確認した。そう思わせるだけの見事な出来であった。

 「白鳥の湖」の主役、白鳥のオデット、黒鳥のオディールの2役を踊ったのは同バレエ団プリンシパルの米沢唯さん。私はこの録画を見るまでは知らなかったが、舞踏演技力、気品、妖艶、悲嘆の表情など、すべてをバランス良く表現した舞台姿に、私は圧倒された。
 
 この美しくかつ悲しいヒロインを演ずるには、踊りが上手いと言うだけでは不足で、気品とが備わっていなければダメ。米沢唯さんは高校の時ローザンヌ国際国際バレーコンクールの決勝に進出した実力者。2010年に契約ソリストとして新国立劇場バレエ団に入団した。2013年よりプリンシパルに昇格した逸材という。

 白鳥は美しさと同時に強い生命力を持つ鳥でもある。
 美しさについてはダンサーの首から体全体の曲線なども必要だし、水面を漂っている時の静かな美しさも表現しなければならない。そして優雅な姿とは裏腹の強い生命力がある鳥である。静けさ、そして美しさを表現する白鳥の湖はオペラでもミュージカルでも表せない独特の世界である。

 他のダンサー達もすべて初耳の方々ばかりであったが、総合的に見て見事なアンサンブルだったと思う。

 演奏は指揮A・バクランの東京フィルが務めた。特に、VnとVcのソロ二重奏を聞くことのできる白鳥のオデット、黒鳥のオディールとジークリードが二人で踊る部分の演奏は圧巻であった。

 加えて見事なのは映像記録の技術である。
 「白鳥の湖」のスコアを熟知し、演出を熟知し、ヒロインたちの動き、どのアングルでの表情が最も効果的なのか、等などを知り尽くし、リアルタイムに記録したスタッフ達の力量も素晴らしい。
 オペラ、管弦楽の演奏会、バレー等の映像記録自体も総合芸術の地位を与えてもいいと思う。
 この週末に2回も見た。今後も繰り返して観ることになるだろう。


7/13(月)快晴 健康クリニックドック 飯川病院 
 1:00起床、歴史本、医学文献等など中心に読書、録音データ整理。9:00-11:15健康クリニック。12:00飯川病院で文献読みなど、14:00-18:45業務。「死生観」についての記録をまとめ始めた。Blu-ray Disc:「そこまで言って委員会」、「日本のグルメマシン」、「物知り一夜漬け:焼酎」、「歴史列伝:大奥誕生」、「NHKアーカイブ:破綻した輸送計画」、「久米書店:大したことない大リーグ」視聴す。Σ6818Km。

オーケストラの話題2015(1) 演奏終了後の演奏者へのしつこいねぎらいは止めてほしい
 私は週末を楽しみにしている。
 自室でハードディスクに蓄積している音楽番組の録画を見るためである。実際は、土日は飯川病院の日当直当たるからそのどちらかだけである。さらに、この季節は外仕事も結構ある。だから時々は雨天であってほしい、と願う。今年は空梅雨で時間の工面が大変である。

 定期的録画としては「NHKのど自慢」、「NHKらららクラシック」、「クラシック音楽館」、「題名のない音楽会」など週4時間ほど、その他。不定期に放送される歌謡曲、オペラ、バレー、訪日の管弦楽団他の演奏会などの音楽番組も録っているから常に追っかけられている。ここでも得意な「ながら視聴」である。
 
 N響定期演奏会の8割方が放映される。居ながらにこれを楽しめるのは嬉しい。第1750回以降、最近の1807回までが蓄積されている。N響はソロコンサートマスターの堀正文氏が3月で退き、札幌交響楽団の伊藤良太郎氏が就任した。篠崎氏二人体制となり、アシスタントコンサートマスターとして大宮麟太郎氏が就任した。N響のメンバーはここ数年で大多数が入れ替わったように思う。
 最近の定期演奏会では1808回定期サラステ指揮のシベリウス交響曲No2、バルトークVn協No2、1808回定期M・ザンデルリングのブルックナーNo4、1807回定期U・フェドセーエフ指揮の組曲シェーラザード他を十二分に楽しんだ。

 ただ、最近の演奏会の傾向としてメインの曲の終了後にオーケストラの管楽器の各セクションの奏者を次々と立たせて労をねぎらう光景がよく見られる。ほとんど全員の奏者に及ぶ。これは私にとっては興ざめである。確かに美技を披露した奏者を讃える気持ちは理解できるがオーケストラの演奏面での代表者のコンサートマスターを讃えるだけでいいのではないか。
 外来オーケストラでも同じである。2012年秋に来日したM・ヤンソンス指揮ベートーヴェン交響曲連続演奏会でも同様であった。

 2012年3月県民会館で行われた小林研一郎指揮東京都交響楽団の演奏会でも同様であった。確かに見事な演奏であったが奇曲・難曲ではない。どの楽団も当たり前に演奏する「新世界」である。各パートのもとを訪れ首席演奏者から順に立たせて全員に労をねぎらった。確かに,姿に奏者をねぎらいたい気持ちが満ちあふれていたが、聴衆の前でこれ見よがしにやるのはちょっとしつこい。あえて挙げるなら2楽章導入部から見事なソロを聴かせたバスクラリネット奏者くらいで良い、と思う。控室に戻ってから十分やればいい。


7/12(日)快晴猛暑 晴耕雨読ならぬ晴読+晴聴
 1:00起床、新聞、文献チェック。録音データ整理。5:00畠と庭見回り、カブとナス収穫、散水。ネコトイレ掃除。レガシーの前左側のバンパー自分で修理。ハト餌用意、ネコキャリア修理など。11:00以降は強烈な日照りで外仕事無理。読書と録画音楽に集中。Blu-ray Disc視聴:「N響定期1805-8回」、「読響シンフォニックライブ:モーツアルト交響曲29番、Vn+Vla協奏曲」観る聴く。19:00夕食。20:00就眠。

時間について2015(2)時間経過を意識するためには日記、1日100円貯金などもいい
 新年を迎えてからもう6ヶ月経った。
 加齢とともに徐々に時間感覚が早くなっている。

 人生は不公平であるが、例外は一つだけあり、それは時間である。どのような状態にあろうと時間だけは、万人に平等に過ぎ去っていく。加えて、それぞれの人間によって、それぞれの時間感覚がある。さらに時間をあまり意識しない人もいる。
 それ以上に、誰にも公平である時間は貴重な宝なのだ、と意識されているのだろうか?この宝は有効に用いられているのだろうか?

 「新年からもう6ヶ月も経った・・・」、外来受診した高齢者の何名かはちょっと寂しげに、しみじみと心情を吐露した。時間だけが早く過ぎた、という感覚である。

 私も同じ心境であるが、私は「6ヶ月も・・・」と十把一絡げに考えたくない。「180日も・・」と言いたい。簡単に、手っ取り早く絡げてしまうと大切な1日1日の意義が失われてしまう。

 不遜な例であるが、東日本大震災大震災の犠牲者が約2万人、と括ってしまうと犠牲になった個々の方々の人生がすべて消えてしまう。犠牲になったお一人お一人には貴重な人生があった。それが、意識すらされなくなる。十把一絡げすることにはこんな効果がある。
 確かに、統計資料はまとめがあると便利である。例えば、東京大空襲では死者が11万7000人ほど、広島では9万人ないし12万人が、第二次世界大戦の被害者数の総計は5千万〜8千万人とされる、とされているが、この記述では犠牲者の一人一人の人生は問題にならない。各人とも極めて厳しい状況を経たはずであるが、戦争を知らなかった世代には予想もできず単なる数値だけになってしまう。
 
 「光陰矢の如し」と言われるが、時間の経過は驚くほどの速い。
 私は1日1日を意義あるものにするためにもこのミニ随想を書いている。このミニ随想のリストを見ていると毎日をどのように過ごし、何を考えていたのか分かる。だから、私には時間を浪費したとの感覚はほとんどない。

 1年間を絡げてしまわない工夫の一つには、例えば連日100円の貯金をしてみるなどもいいと思う。牛乳瓶でもなんでもいいが、中が見える容器がいい。毎日増えていく100円玉を見ていると時の経過が実感できる。1年間で3万6500円たまるから、年末には好きな本でも一気に買おう。100円硬貨の重みを通じて1年間の時間の重みが実感できる、と思う。


7/11(土)快晴 飯川病院午前外来+午後日直
1:15起床、新聞文献チェック他いつもの如し。録音データ大量整理。秋田はすごい空梅雨、連日快晴。8:30車で飯川病院に出勤、ガレージ駐車に失敗し前左側のバンパー破損。9:00-12:30午前外来、12:30-17:00日直。Blu-ray Disc視聴:「バレー:白鳥の湖ほか」、「久米書店6/21:資本主義の終焉と歴史の危機」、「NHKsp:日本の肖像 世界の中で(3)」,「サイエンスゼロ:高精度測位社会」観る。17:00夕食。20;30就眠。歩数計6805Km。

放送からの情報収集はAMラジオから映像にシフトした
 私はつい2〜3年前まではアンチ映画、アンチTV派であった。TVが写っている部屋にいることも不快なほどであった。ニュースは別であったが垣間見るTV番組は私の嗜好からは遠いもの、と考えていたからであった。

 放送から得られる情報の大部分は、NHK第一放送から得ていた。殆どつけっぱなしにしていた。私は幼少時からながら勉強をしていたが、中でも1992年頃からのラジオ深夜便から得られた知見は多い。

 私の映画・映像に関しての想いが転換したのは2011年8月に作曲家「マーラー」に関する作品を観たことが切っ掛けであった。映画の情報量、芸術性の高い価値に接したからで、その後約1年半は遅れを取り戻そうと週末は映画館に通った。劇場で観る映画は画面に集中できるから、内容を深く味わうことができた。残念なことに2012年12月行きつけの劇場が閉館となった。この感で観た映画は55作品に達した。

 それ以降は自宅でDVD、Blu-rayでTVから録画した映画を見始めたが、最近は見るジャンルが変わった。映画はほとんど見なくなり、ドキュメンタリー、歴史物、人物、文学、科学、政治・経済、国際情報関連の番組が主となっている。
 TV番組は私に取って情報収集のためにとても有用となった。

 私の映像番組視聴は1日数時間にも及ぶが、画面に集中して見ているわけではなく、読書を初め種々の作業を進めながらの、「ながら視聴」である。音声を聞きながら、パソコン画面の隣に置いた27型、33型の液晶画面に時折目を向けるだけである。内容によっては1.3倍モードで時間を短縮し、コマーシャルは飛ばして見ている。言ってみれば「画面がついたラジオ」的感覚の利用である。それでも視覚から入った情報は記憶に残りやすい。
 見直す値のある番組はのちにじっくり見直す者。

 難しい内容の時事問題などを解説する番組はTV独自のジャンルとして確立しており、みる価値は高い。番組で、その道の専門家が数人招かれて対話形式で、ビジュアルな資料も提示しながら解説を進めていく。これは結構高度の内容で解説者の立場によって意見が異なり、事態の理解に有用である。最近では「集団的自衛権問題」、「ギリシャ問題」、「IS問題」など有意義な番組もあった。

 一方、バラエティ番組の亜型、とでも言うのだろうか、より軽い話題を取り上げ、芸能人が聞き役、質問者となり、回答者のボケと司会者のつっこみで盛り上げるタイプの番組も多い。理解し難しい内容の解説を一般的視聴者のレベルに合わせるという意味では捨てがたい意味はあるが、時間の割には内容が乏しいのが残念である。
 それに、最近小学生のタレントまで発言者として登場したのには驚いた。


7/10(金)快晴暑い 大曲中通病院外来  飯川病院ボランティア
 1:00起床。文献読みなど。新聞雑誌スクラップ入力。録音データ整理、7:40Taxi駅に。8:10こまち、9:00大曲外来。駅病院間帰りは時間なくTaxi。飯川病院ボランティア。生保会社スタッフ来訪。 BR disk視聴:「未来世紀ジパング6/21:日本食vs世界の料理」、「Cool Japan:刃物」観る。19:00帰宅、夕食、20:30就寝。歩数計6800Km。

国際光年によせて(4)  私は照明を好まない
 夜遅くまで明るい電気照明の下での長時間労働は、生体リズムに不調をもたらす。
 不規則な生活リズムは、病気から身を守る免疫・ホルモン・自律神経系の働きも乱してしまう。

 交替制勤務の場合はその影響はより深刻である。交替制勤務を始めると、すぐに血圧が上昇する現象は日常的によく観察されるが、交代制勤務の期間が長いほど、生活習慣病などに罹患するリスクは高くなり、糖尿病リスクは普通の生活を送る人の約2倍になると言われている。

 生体リズムの乱れを回復するためには、以下の項目が挙げられている。
 (1)可能なだけ規則正しい睡眠リズムへ戻す。
 (2)朝食をはじめとする規則的な食事。
 (3)仕事に精をだす。メリハリのある一日に、生体リズムの改善効果がある。

 上記は現役で仕事している方々にはほとんど役立たないかもしれない。だから、少なくとも現役時代の激務から解放された高齢者は、規則正しく起床し、規則正しく朝食を摂り、そして会話し、笑い、充実感をもって計画的に働くき、健やかに眠る。こんな生活スタイルを心がけたいものである。

 私は外で浴びる自然の光は好きで、特に日照時間が長く、強烈な夏の日差しが好きである。しかし、室内では自然光も人工光の過剰に明るいと嫌である。

 私は1時前後に起床、ずっとスポットライト下の薄暗い環境で過ごす。季節によっては明るくなる時間は異なるが、その時間が近くなると苛立ち(?)を感じる。だから、5時頃から外のに出る。夏は園芸、冬は除雪等を行う。出勤のある日は6時半に家を出る。通勤は歩く。だから十分光を浴びている。
 午前は外来診療だから暗くはできないが、午後は飯川病院の医局で一人の時間が多いので、部屋を暗くして過ごす。夕食後は早めに寝る。もう何年もこんな調子で過ごしている。
 照明は私にとっても必要不可欠であるが、人工光の利用は必要最小限にしている。


7/9(木)快晴 外来 飯川病院
0:30起床。新聞チェックし文献、歴史書を読む。7:30徒歩飯川病院着、8:40-13:30外来。14:00−18:45飯川病院。BR disk視聴:「あり得ん世界:ぽっちゃり口コミグルメ」、「ドキュメント:ハンセン病」、「池上:6/20ニュース」,「世界一受けたい授業:食中毒」を見る。医療人として考えさせられた。 19:10夕食、20:30就眠。歩数計6788Km。

国際光年によせて(3)  人工光による生体リズムに乱れは健康面でも悪影響
 私どもは五感を持っている。中でも目から入ってくる感覚情報は80-90%も占めているとされる。光を有効に感じる器官としての目の発達は生物の発達自体にも、生存競争の中でも大いに役立った。

 人工的な光は、約2000年前の縄文時代に木の枝などを燃やし、闇夜を照らす灯りとして誕生した。やがてオイルランプ、石油ランプになり、その後、エジ ソンは1879年実用に耐える白熱電球の開発に成功した。120年前までは火を燃やさなければ光は得られなかった。電気と照明の光の発明は人間の偉大な発明の一つとされている。

 しかしながら、人工光によって人間の生活は昼と夜の生活を逆転させることも可能となった。

 現代社会は、人類が長年をかけて獲得した生体リズムを狂わしている。現代社会の機能の維持のために5人に2人が深夜業に従事し、昼夜逆転の生活を余儀なくされている。深夜業務についてない人でも、不規則な生活を送るようになり、生活リズムは大きく乱れている。

 このリズムを概日リズム(サーカディアンリズム)と言うが、人を含む動物において、睡眠や摂食のパターンを決定する点において重要である。脳波、ホルモン分泌、細胞の再生、血圧値の設定その他の多くの生命活動には明確な概日リズムが存在している。強い光で概日リズムが一時的に狂う現象が70年代に確認して以降、多種の生物で概日リズムの狂いが観察されている。人においても夜更かしによる睡眠習慣の乱れや航空機による移動の際に生じる時差ぼけが広く知られている。

 この概日リズムは太陽光がもたらす明暗サイクルに関係している。だから、人工光の環境下での生活は体内リズムの乱すが、規則正しい明暗サイクルを与えることで解消される。
 
 本来の生体リズムを失えば、生体の生理現象にも影響をうけ、ひいては生活習慣病のリスクも、障害を受けた細胞の回復機能も影響をうけ、一部のガンでは発がん率が高くなることも観察されている。

 照明やテレピなど電気製品の普及とともに次第に夜型化し、眠っているはずの時間帯が、起きている時間帯に変わった。

 しかし、概日リズムの乱れはもはや当たり前すぎて避けられない現代社会の、現代人の宿命である。対策はないのだろうか。


7/8(水)快晴  外来  飯川病院ボランティア 明徳館に
 0:30起床。文献・新聞チェックなど。収穫、撒水、猫世話、7:30徒歩飯川病院着。8:45-13:50中通外来混雑、ドックデータ処理できず。14:00-17:15飯川病院ボランティア、17:30市立図書館明徳館へ資料探し、18:30バスで帰宅、夕食、20:20就眠。BR disk視聴:「NHKsp戦後70年:日本の肖像世界の中で(1)(2)」。

クロスバイク2015(2) 歩道上の対歩行者事故はほぼ100%自転車側に責任 賠償責任保険加入を
 警察庁によると、昨年1年間に起きた自転車が関係した交通事故は約10万9200件で、このうち542件は死亡事故だった。秋田県内では281件、死者4人、負傷者279人で、死者はいずれも自動車との事故であった。

 私は歩行者の立場から見て、考えようによっては自動車以上に自転車の方が危険だと思う。また、歩道を早い速度で走ってきた自転車が歩行者と接触したり、歩行者を避けようとした際に歩道から逸脱し、車道側に転倒す可能性がある。私は歩きながらそれを一番恐れている。私にぶつかった、あるいは避けようとした自転車運転者が車道に倒れ、車に跳ねられる状況は想像もしたくない。

 自転車は車道の左側を通行するのが原則で、通行が許される歩道では車道寄りを通行し、自転車は、歩行者がいなければ安全な速度で進行できる。歩行者がいてその通行を妨げる可能性があるときは自転車は一時停止しなければならない。ここまで知った上で歩道を走っている方はほとんどいないのではないだろうか。私はそう思っている。日常的に一時停止しているのは歩行者の私の方である。私は原則的に車道を走っていた。

 「歩行者と自転車との事故」の過失相殺基準が昨年改訂され、自転車側の責任が大きくなった。歩道上の事故では原則として歩行者に過失相殺は生じない。歩行者が予想外に大きくふらついたり、突然前に飛び出したような場合に若干、5%程度、の過失相殺されるだけになった。従って、自転車をよく使う人は加害者になった場合の事を考えて自転車責任保険に加入する必要がある。高額賠償の判例は、03年に6770万円、08年に9260万円、13年に9520万円がある。これらの事故は無保険で有ったという。13年の事故は兵庫県、加害者は小学生、被害者の女性は意識が戻らない状況になった例で、保護者に賠償が命じられた。

 今回の自転車への規制強化は当然のことと思うが、併せてスポーツタイプの自転車には自身の身を守るためにヘルメット着用を義務化すべきと思う。私は必ず着用していた。私のヘルメットにはやや大きめの傷が付いているが、おかげで怪我はしなかった。
 この道交法改正を機会に、学校で是非とも安全運転の教育をしてほしい。
 スマホを手に持って自転車で走っている高校生は多いが、即違反として指導していい。傘さし運転も同様である。


7/7(火)快晴 外来 飯川病院 
1:00 起床。文献など読む.蓄積データ整理。5:00可燃ゴミ出し,畠庭に散水、ネコ世話、7:30徒歩、コイ、ハトに餌蒔後飯川病院。8:45-12:45中通病院外来。13:00飯川病院、14:00-18:00勤務。BR disk視聴:「世界の名著:吉本隆明詩集」,「落語:妾馬・八五郎出世」,「団塊スタイル:脳力アップ大作戦」,「歴史列伝:柳田國男」。19:00車帰宅、収穫。夕食、20:45就寝。歩数計6772Km。

クロスバイク2015(1) 歩道を通る自転車に危険を感じる立場に変わった 
 私は2011年から2012年にかけてドロップハンドルのスポーティなクロスバイクを楽しんだ。その際に自転車乗りの立場から対自動車、自転車、歩行者との関連について安全確保について考えてきた。

 2012年秋に転倒を機に、腸閉塞、脳梗塞など患い右下腹部にヘルニアを発症した。以後自転車には殆んど乗っておらず歩いて通勤している。今は心無い自転車乗りによって身の危険を感じる立場に変わった。

 スポーツタイプの自転車が高遠で歩行者の間をスラローム調で走り抜けるなど、大きな事故が懸念される状況が日常となっている。

 6月1日から道路交通法が改正され自転車に対する規制が強化された。喜ばしいことである。
 以下の14項目の違反が規定された。

(01) 信号無視
(02) 通行禁止違反
(03) 歩行者用道路での徐行違反
(04) 歩道通行時の通行方法違反 
(05) 路側帯通行時での歩行者通行妨害
(06) 携帯電話を使用するなど安全運転義務違反

(07) 交差点で右折する場合の直進車の妨害など
(08) 交差点での優先車妨害等
(09) 環状交差点の安全進行義務違反
(10) 指定場所一時不停止等
(11) 遮断の下りた踏切への侵入&立入り
(12) ブレーキ不良の自転車運転
(13) 酒酔い運転
(14) 通行区分違反 ※路側帯の通行など

 14歳以上の自転車運転者が3年以内に2回以上の違反を繰り返したり自転車による事故を起こした場合などは、都道府県公安委員会が開催する有料の講習を受講することが義務化され、受講しなかった場合には5万円以下の罰金が科せられた。

 これらのうち(01)-(06)は特に私自身が危険を感じている項目である。
 法改正の背景には自転車による交通事故が増加し、中には数千万円に上る高額な損害賠償命令が出されるケースも起きていることもある。自転車事故の場合、多くは賠償保険に加入しておらず加害者被害者ともに大変な状態に陥っている。

 今年はすでに、全国で3人死亡している。秋田県内で14年に自転車が関係した交通事故は281件、死者4人、負傷者279人で、死者はいずれも自動車との事故であった。

 歩行者の立場では考えようによっては自動車以上に自転車の方が危険である。


7/6(月)快晴 健康クリニックドック 飯川病院   
 0:30起床。文献処理。新聞チェック。録音データ整理。ネコトイレ掃除など。7:30徒歩飯川病院着、9:00-11:30健康クリニックドック診察15名、結果説明3名。12:00飯川病院に移動。14:00-18:15勤務、19:00夕食、20:30就眠。歩数計6762Km。BR disk視聴:「そこまで言って委員会」,「英雄の選択:足利尊氏」,「ガイアの夜明け:シャープの危機」,「世界を変えた101の発明」,「終戦70年:それぞれが見た戦争」,「アメトーク:読書芸人」。

宗教とは何か2015(9) 文学と宗教 宮沢賢治の世界
 日本人は経典をひも解いて学ぶような教理的な宗教へのアプローチは好まない。私も宗教には興味はあるが、経典を体系的に読み込んだという経験はない。

 一方、文芸作品の中に展開される宗教的な内容は大いに好まれ、広く受け入れられている。こうした傾向は、もともと多様な信仰形態を許容する我が国の多神教的風土に加えて、大乗仏教の論理によって育まれたところがあるとされている。

 今日の日本人が「無宗教」で平気でいられることの理由のひとつには、宗教的な悟りのモチーフが、文学やアニメなどを介して描かれ、宗教的心境が日常的にあまり違和感なく提示され、受け入れられる土壌があるためとも考えられている。

 私の郷里の近く、花巻出身の宮沢賢治(1896-1933年)は人気がある作家である。
 賢治は熱心な日蓮宗の信者であった。彼の作品には強く宗教性が表現されているが、宗派を超えた普遍性があり、多くの人たちから肯定的に受容されている。とくに、代表作、「雨ニモマケズ」、「銀河鉄道の夜」、「風の又三郎」、「よだかの星」、「なめとこ山の熊」などの作品の宗教性は、現代人が自らの死生観を問い直すためにもふさわしい作品と評価されている。

 作品「ひかりの素足」には臨死体験、さらには「あの世の情景」も語られている。私は「あの世」にはまだ行ってみたことはないが、臨死体験があり、興味を持って読んだことを思い出す。賢治は法華経の教義をそのまま説くのではなく、むしろ物語を通じて読者に分からせようとした。

 死生観についても賢治は語る。
 医療・医学が発達した現代に住むわれわれこそ死生観の確立は重要だ、と私は思うのだが、近代人はかつて伝統宗教が説いた極楽浄土や天国や地獄の存在の提示を通じた古い死生観をそのまま受け入れるのは難しいと考えられる。

 宮沢賢治は「死による解放と永遠のいのちの獲得」という独自の死生観を表出した文学者でもあった。私は「永遠のいのちの獲得」には興味はないが、「死による解放」には大いに興味がそそられる。いずれ、賢治の作品を宗教面、死生観の視点に注目して読み返してみたいと思っている。

 死生観の確立のために、島薗は以下の項目を挙げている。参考になる(朝日選書885 日本人の死生観を読む)。
??自らの死を予期してそれに備えること、
??死を間近にした経験を支えとして生きる生き方、
??死後の生についてまとまった考えをもつこと、
??死者とともにあることを強く意識する生き方、
??他者との死別の悲しみを重く受け止めて生きること
??・・・


7/5(日)快晴暑い 飯川病院日直
 1:30起床。本読み、文献整理。8:45バス+徒歩病院、日直業務に。データまとめ。午前午後と分けてレセプトチェック。BR disk視聴:「アナザーストーリー:ブルースリー」、「英国一家:箸の文化、魚屋の魚屋」、「バクモン:東京スカイツリー」、「昭和は輝いていた:オヤジ」、「偉人伝:植村直己」、「100分名著:オイディプス王(3)」、「英雄の選択:足利尊氏」。18:00車帰宅。畠・花壇の散水、ネコトイレなど。新聞電子化。19:00夕食。20:00就眠。

嫌音権2015(4) 車のノイズ(3) 耐え難いディーゼルエンジンのノイズ
 市井は喧騒に満ちている。だから、私はノイズキャンセリングヘッドフォンを放せない。
 中でも車から発するノイズはひどい。車のノイズはエンジン音、走行時のタイヤ音が主である。

 車のエンジン音と言えばディーゼルエンジン車が問題になる。
 ディーゼルエンジンはかつては黒煙を上げて走っており、その排ガスは都市の大気汚染の元凶とされていた。 燃料は軽油や重油などで、頑丈で、トラックやバスなどの車のほか、船舶や鉄道車両にも広く使われた。 90年には約27万台だったディーゼル乗用車の国内販売台数は、07年は約4000台に減少した。

 ただ、自動車メーカー各社は排気ガス新規制に対応したディーゼル乗用車の開発に成功、欧州市場でのシェアが伸び悩む日本メーカーにとって、高性能の次世代ディーゼル開発は成長の鍵を握っている。今やディ一ゼルエンジン乗用車が電気自動車などと並んで「エコ力ー」の一つに挙げられている。
 新技術の車は「クリーンディーゼル車」と呼ばれ、欧州では90年代後半から急速に普及。今では乗用車の新車の50%がディーゼル車で占められている。

 私は大気汚染よりもディーゼルエンジン車の騒音公害を指摘したい。
 ひどいエンジン音を立てるガソリン車もあるが、ディーゼルは総じてカラカラ・ガラガラと独特な音がする。タイヤノイズは停車した際には発生しないが、ディーゼルエンジンの音は走行時も、アイドリング時も決して小さくない。むしろ目立つ。

 これはディーゼルエンジンは機構的に空気を高圧縮し、高温のシリンダーに燃料を噴射して自然発火させるために丈夫に作らねばならない。だからメカの駆動音も大きい。さらに発火爆発のタイミングに微妙なズレが生じるから微細な振動を生じ、それも騒音源になる。

 私はよりクリーンな排ガス、高熱効率など、ディーゼルエンジンの利点を認めるが、ディーゼルエンジン搭載バスやトラックに不満なのは、騒音対策を全くとっていないその設定思想にある。
 エンジン本体のメカニズムに問題が内在しているのであれば、エンジンを振動緩衝材や遮音カバーで覆うなどの対策はないものだろうか、と思っている。これで騒音はかなり減少させられるのではないかと思っている。
 
 とにかく、市井を走っているトラックやバスから発する騒音は耐え難いものがある。


7/4(土)快晴 晴耕 
 1:00起床、各種データチェック、新聞文献PDF化。本読みほか。5:00猫の世話、トイレ掃除2ケ所、7:00-11:00畠収穫、撒水、追肥など。家の周囲の草刈り、畠の草刈り一気に終了。昼の軽食はさみ外仕事。アサガオ移植、えだまめ苗作り他。16:00以降は書斎にてBR disk視聴:「新国立劇場バレー団公演:白鳥の湖」見る。新演出、東京フィルの演奏、Vn・Vcソロ見事。猫の世話、トイレ掃除。19:00夕食。20;40就眠。 歩数計6746Km。

嫌音権2015(3) 車のノイズ(2) タイヤ走行音
 市井は喧騒に満ちている。私には耐え難い。だから、ノイズキャンセリングヘッドフォンを放せない。

 中でも車から発するノイズはひどい。車のノイズはエンジン音、走行時のタイヤ音が主であるが、後者に関しても研究や対策がなされているようである。しかし、そのコンセプトは乗る立場からの静粛性の確保であり、走行時のタイヤノイズが与える環境や歩行者に対しての配慮ではない。私が知る限りにおいてそんな配慮は見られないようである。

 このタイヤノイズは大きく分けると下記の3種類がある。

(1)空洞共鳴音 
 タイヤの中の空気が共鳴して発生する。タイヤに外力が加わった時、例えば高速道路等で継ぎ目を通過した時に発生する残響感のある音で、太鼓のメカニズムに似ている。このノイズは、特殊吸音スポンジをタイヤ内部に敷くことで低減化できる。

(2)ロードノイズ
 路面の凹凸が原因のノイズで、路面の力がタイヤを物理的に振動させ車体と伝わって発生する。サスペンションの改良、車体に緩衝材、吸音材などを用いることで軽減できる。

(3)パターンノイズ
 タイヤのパターンが原因のノイズで、溝の中の空気が圧縮されて放出される時に発生する。これはゴムの質、パターンの改良で軽減させることができる。不揃いなパターンを採用してノイズを抑えている例も認められる。

 これらの(1)-(3)のロードノイズを軽減する研究や工夫はいろいろなされている。その目的は車内の静粛性を高めることが目的である。
 車が静粛で快適になることはいいことであるが、車の騒音が環境や歩行者に対してストレス源になっているはずであるが、車社会が当たり前になりすぎて、ほとんど話題にもならない。少なくとも私にとっては無視できない大問題である。

 最近のノイズ軽減策はあくまでも車のユーザーのための改良である。それでは困る。

 タイヤは車についていてスムーズに転がればいいというものではない。スタッドレスタイヤの場合は激安スタッドレスと高性能スタッドレスの性能差はJAFのデータ、メーカーのデータでも明らかである。そういう発想で昨シーズンはプリウスに高性能タイヤを装着したが自分でも制動性については納得できた。

 タイヤの性能として、安全性、長寿命は誰しもが求めるところであろうが、さらに静粛性、低燃費性も求められ、時代柄低燃費タイヤが注目されている。とくにタイヤの性能は命に関わるだけに、自分にマッチしたのを購入すべきである。

 私は一歩進めて、環境へのノイズバラマキを軽減する工夫が欲しいと思う。

 低燃費タイヤは転がり性能を改善することで燃費向上に結びつけている。さらに低ノイズ化すれば音に変換されるエネルギーの軽減を通じて熱効率を高めることになるはずである。

 市井の静けさを取り戻すためにも一層研究して欲しい。


7/3(金)快晴 大曲外来 飯川病院ボランティア
1:00起床、文献検索、新聞チェック,本読み他.4:40可燃ごみ処理、5:00剪定作業若干。収穫、撒水等。7:40Taxi駅へ。8:10こまち、9:10-12:10大曲外来。駅往復徒歩、14:00飯川病院ボランティア。BR disk視聴:「プライムニュース:骨太の方針案--医療費抑制」、「知恵泉:長澤鼎(前)」、19:00帰宅。19:00夕食、20:30就眠。

家庭菜園・園芸2015(3) 花壇 花の世話(2) 
(3)2013年はハスに再挑戦、容器もふた回りほど大きくし、もう一歩で開花までたどり着いたが、暑かった1日、当直で一晩の水を撒けなかっただけで枯らしてしまい愕然とした。


(葉の周辺部分から変色が始まり止まることなく葉全体に、次いで茎にも波及、一月ほど給水を続けたが全て枯れてしまった)

 枯れた鉢植えから引き出した根が、鉢の体積いっぱいに繁茂しているのを知って鉢植えの非生理的な状況を知った。人間のエゴで花たちに苦渋を強いている。可能であれば鉢植えは避けて直植えにすべきであると思った。鉢植えの場合は給水と追肥は必須である。


(鉢の形いっぱいに根が繁茂している。根を伸ばすと実に長い)

 りんごの木を3本ばかり植樹した。

(4)2014年はバラの世話、ゴウヤとアサガオで緑のカーテンを試みるが葉が光を遮るほどは繁茂せず、ボロボロのカーテンとなった。
 新居に転居した仁井田の高齢の患者の方から庭に残した樹木を10本ほどいただき、業者を介して移植した。これで、フジ、モモなどでわが家の庭は木で一気に豊かになった。

(5)2015年はボタン、ダリア、朝顔、ひまわりに挑戦している。
 ボタン、バラは見事な花をつけた。




 ダリアは融和にある国際ダリア園に株を予約して今春入手した10株ほどである。まだ7株ほどしか生育していない。毎日水撒きしながら祈るような気持ちで成長を待っている。朝顔、ひまわりもまだどうなるかわからない。

 そのほかいま咲いている花数種。


7/2(木)快晴. 外来 飯川病院 
 1:00起床、文献チェックほか、資料整理。本読み。5:00資源ゴミ用意、収集所に大量に提出、畠収穫。7:25徒歩飯川病院。8:45-13:00中通病院外来、混雑なし。14:00-18:50飯川病院。BR disk視聴:「昭和は輝いていた:テレサ・テン(後半)」、「池上:ロシアの真実」、「世界の今:MERS韓国、中国」、「サイエンスゼロ:洞窟の謎の物質」視聴。18:30帰宅、夕食、20:30就寝。歩数計6730Km。賄いの石井さんは盛岡出張。

家庭菜園・園芸2015(2) 花壇 花の世話
 2011年から小規模ながら家庭菜園・園芸をやっている。

 しかし、園芸・花壇の方は私の関与は小さかった。収穫の楽しみも少ないために畠に比べれは興味の度合い、比重は低い。私は花というよりは樹木の方に興味があり、しだれさくら、八重さくら、ウメ、けやき、椿、ボケ、栗の木、カキの木などを適宜植樹してきた。40年も続けてきたから我が家は木が多い。玄関のまわりは鬱蒼とし過ぎている。

 わが家の敷地は70%ほどは生活の効率化のためにアスファルト敷きにしている。袋小路のために駐車スペース、車の回転させる広さが必要だったこと、舗装しないと除雪機で小石を飛ばす危険があったからである。だから、花壇の領域はそれほど広くは取れなかった。しかも、長く手を加えていなかったから空き地には竹藪などがあって園芸に利用できる状態にはなかった。

 それでも、庭の整備をしながら少しずつ対象を広げてきた。

(1)2011年は30年以降も放置し繁茂していた庭の隅の笹ヤブ群の整理に手をつけた。私の背の高さ以上にもなった笹竹の伐採と根の掘り出し作業をは思った以上に大変で、鎌、枝切り鋏では効率悪く、作業は年越した。

(2)2012年に電動草刈機を導入した。



 高回転する金属刃の威力は思った以上で、笹ヤブ林の整理は順調に進んだ。これで植樹用のスペースは大きく広がった。笹ヤブ処理を自分でやったことに近所の方から称賛の声があった。外仕事など何もできないと思っていたらしい。この時、乾燥させた笹を庭で焼いたら近所の方から消防署にチクられ、注意を受けた。

 紫陽花を10株ほど植え付けた。



 ハスを購入した。夏には花を咲かせたが、根を凍結させてしまい、越冬はできなかった。


7/1(水)降雨・曇天 外来 飯川病院ボランティア
 1:00起床、文献チェック,本読みほか、7:10バス飯川病院。8:45-12:45中通病院外来、DW8週間後で予約患者少ない。人間ドックデータ総括。13:00-18:30飯川病院ボランティア。BR disk視聴:「英雄の選択:家康はなぜ江戸に築城したか」、「ガイア:日本の中古品・使用品」、「歴史列伝:間宮林蔵」、「昭和は輝いていた:テレサ・テン(前半)」視聴。19:00帰宅.19:15夕食、20:20就寝。歩数計6722Km。

家庭菜園・園芸2015(1) 畠 うーん、今年はなんか変だ
 2011年から小規模ながら家庭菜園・園芸をやっている。
 一昨年からウイークデイは午後の二日間のボランティアを入れるとほぼ終日勤務、週末土日のどちらかが日直に当たることが多いだからちょっと時間が足りない。だから週末のどちらかと早朝に世話している。言ってみればプチ兼業かな、と思う。

 いつもなら畠はGW前後に苗を植えるのであるが、マルチを敷くのがおくれ、今年は5月11日と若干出遅れた。苗種は私の定番になっているトマト、キウリ、ナス、枝豆、カブに加えて初めてメロンも植えてみた。

 苗は1本も枯れることなく順調に生育した。6月1日にはトマト、キウリ、ナスには風にあおられて折れないように、キウリのツルが上に伸びるように支柱を立てた。6月14日には始めて剪定なるものを行い枝ぶりをすっきりさせた。早いもので6月下旬にはキウリの収穫が始まった。



 苗から植えたのはほぼ順調であったが、枝豆は目が一本も芽が出なかった。全滅である。カブは2割しか発芽しなかった。枝豆は初回こそはうまくいったが、3年ほど全くうまくいっていない。何故なのだろうか。ある方の意見ではマルチの中で水もやり過ぎて種が茹でられた状態になったからではないか? というので今年は水撒きを控えてみたのだが、それでもうまくいかなかった。

 他の分野だと少しでも壁に当たれば積極的に本を読んで解決を図るのであるが、菜園と園芸についてはまだ殆ど読んでいない。自己流である。肥料をませて適当な土つくりができて、太陽と水があって、大きな間違いさえなければ育つはず、自然の力は大きいのだと思ってきたが、甘かったようである。今年は少しパンフレットを読んで初めて追肥してみた。

 枝豆に関しては改めてプランターで苗を育て、その後に畠に植えてみることにして今準備中である。

 畠に関して今年感じている疑問は、
(1)トマトは実をつけてから長いが、今日までの時点で1ヶも色づかない。
(2)キウリの収穫本数が例年よりはるかに少ない。変に曲がったのが多い。剪定しすぎだったのか。
(3)ナス 成長が遅い・・・・など。

 畠作りは楽しい。
 私が担当する高齢者中心の予約外来、3月になると郊外や近隣町村からから通院して来ている女性の患者方は急に元気が出て来る。表情は明るくなって来る。この点は、明らかに、市内の患者さん方とは異なる。

 これは、畠の効用なのだ、と思っている。畠に出る楽しみが間近になってきたからだ。畠は婆さん達が、自己の人生をかけて守るべき砦の如く、最後まで絶対に離そうとしない、生きる証を具現する場所なのだと思う。その畠を守る熱意には正直驚かされるほどである。手塩にかけた野菜の生長を見る楽しみ、新鮮な野菜を食卓にのせる、楽しむ、隣近所に配る、これでみんなとコミュニケーションも図れる。リハビリにもなるから健康にもいい。精神衛生的にも良い。
 ??畠を作っている田舎の婆さん方は、実に幸せそうである。診察の合間に時に栽培のコツなど教わるが、畠の話題が出るとパッと表情が輝く。


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   年を通じてワンパターンで淡々とした毎日です。AM2:00-5:00にメールチェック・返事送付、人間ドック(HDD)判定・報告書作成、新聞切り抜き、病院・医師会業務など。
  月〜土曜は6:00頃出勤、HDD報告書印刷、外来書類処理など。病棟回診、HDD受診者とミーティングと診察。8:45-14:00外来とHDD受診者に結果説明。昼食は摂りません。午後は病院業務・医師会業務、各種委員会等に出席など。20:00頃帰宅。
  日曜・祭日もほぼ同様ですが、病院には午後出かけます。時間的に余裕無いのが悩みです。


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