2014年12月分
日記と言うより、自分の行動記録からの抜粋と日々の雑感です。
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先月の日記 来月の日記
12/31(水)年末休暇 降雪なし 飯川病院当直
1:30起床、新聞チェックほか,ほぼいつもと同じに過ごす。7:00過ぎから家族たち、孫達、犬たちが起床、自室に避難。撮り溜め他「ドキュメンタリー」、「N響定期公演中心のクラシック音楽」の分類に集中。9:30娘一家離秋、14:00息子一家男鹿に移動。家の中が一気にガラガラになった。「N響定期抜粋」、「リゴレット」、「椿姫」の一部を見る。16:00飯川病院に、当直業務に就く。17:50検食、大晦日らしい和風のメニューであった。院内の患者は平穏。読書三昧で過ごせそう。21:00就寝。本年の大晦日これで終了。
2014年最終日 いつもと同じく「感謝」 で締めたい
時間の経過は実に早い。2014年も大晦日を迎えた。
私は先に勤務していた病院の嘱託医として外来診療を細々と続けている以外は外との接触・交流・対話は殆どなくなった。家族とネコと共に、全て自己満足の世界で、自分との対話を中心に過ごしている。
新聞雑誌、文献等の活字体、録画映像、ラジオ番組の録音を通じていろいろ情報を仕入れ勉強した。未知であった自分を恥じながら新しい史実、事実を知ることは大きな喜びであった。
不調な日はあったが、無為に過ごした日はなかったと自負している。今年一年の貴重であった日々は、点線でなく、面として積み重ねることができた。
今年の最後の夜は飯川病院の当直があたった。いま20:00過ぎである。NHKニュース、紅白歌合戦をラジルラジルで聴きながら今年最後の徒然を書いている。大きな満足感とともに短く締めくくる事とした。
私がこうして無事年末を迎え得たのは、やはり多くの方々のお陰である。
この一年、いつもと同じく「感謝」の気持ちを込めて、厳粛な気持ちで、締めたい。
追記:この一年総歩行は2965Km、10Km/日が目標だったから達成率81%で終了した。
12/30(火)曇り・寒波緩む 年末休暇 患者対応 飯川病院 知人と会食
2:30徒然、文献読み。昨夜から娘一家に加えて息子一家が来訪した。人間は11人+α、犬3匹、猫一匹と大勢寝ている。午前はBRディスクのドキュメントの確認とインデックス作り。12:31バスで中通病院に。入院患者対応1時間、14:00-17:30飯川病院勤務。17:45サンビームへ。
知人と会食。私にとって唯一の忘年会。20:00帰宅。20:45就寝。歩数計Σ5386Km。
2014年 わが家の動き
■次次世代
現在孫が岩手県の県庁所在地に2人、横浜に1人いる。何れも個性豊かにすくすくと育っている。噂によるとまた一人生まれるらしい。幼児の知能・心理の発達の観察は私の趣味の一つとなっている。文献的考察も面白い。
物心つき始めているので孫たちの脳裏に少しでも爺婆の面影が残るよう、できるだけ接触する時間を確保している。時々、秋田にも来るが孫が振りまく笑顔は家中を和ませてくれる。
私は孫たちが来るとドアに鬼の面をつけて自室に避難する。適宜出て行っては相手し、また避難する、の繰り返しである。孫たちのペースには到底合わせられない。これが私にとっての精一杯の歓迎である。
■爺婆世代
爺婆世代の話題といえばどうしても健康問題が生じてくる。
私も間もなく70歳になる。今年一年間は大きな健康上の問題は生じなかったが、右下腹部の腹壁ヘルニアが徐々に大きくなりつつあり、時に疼痛を発する。何れ、手術が必要になるだろう。12月に入って気管支炎と思われる症状に悩んだ。月末になってやっと乗り切った感じである。最近、体力の衰えを自覚している。気力はまだなんとか維持されているのが救いである。
家内は元気であるが、10月上旬に腹壁の腫瘤を摘出し、白内障の手術を受け11月から無事復帰した。もともとマイペース人間なのであまりストレスがないのか労働意欲は保たれているようで一安心である。
私自身はそろそろ引退、あるいは大幅な業務量の縮小を希望するが、家内が働いている間は補助的に手伝わなければならないだろう。
賄いの石井さんも元気に過 ごしている。
その他
我が家の黒猫「ユー」も元気。相変わらず私と一定の距離を保ちながらマイペースで生きている。
外猫も世代が交代した。母猫は去り、今夏生まれの子猫3匹がガレージの2Fに寝泊まりし、餌をもらいに通ってくる。私もこの寒さの中健気に生きている姿に感心しながら毎朝牛乳を温めて与えている。そろそろ去勢手術を考えねばならない。
息子宅のボーダーコリーが仔犬を5匹産み、そのうちの2匹が残って都合3匹が一緒に暮らしている。私から見て理解できない生活環境である。我が家に来る時も連れてくるが、私は戯れてくる仔犬から逃げ回っている。
女の気持ちは私には計り知れないが、自我が芽生えて制御困難になりつつある二人の子供と3匹の犬を毎日毎日見守りながら育てている嫁さんの姿にはほとほと感心してしまう。
・・・と、言うことで、今年一年を「良かった良かった」で締められる年末を迎えられたのがとてもうれしい。
12/29(月)曇り 降雪積雪なし 年末休暇 重症患者対応 飯川病院
1:30起床、徒然、文献読み。9:00車飯川病院、9:30-10:30中通病院入院患者回診、11:00-19:15飯川病院勤務。17:30JRで休宝寺に、私的な餅つき+小宴に中途参加。小一時間ほどで少量のアルコールでダウン、別室で休む。22:00帰宅、そのまま就寝。DVD「ヒストリア:四国八十八ヶ所」、「ザ・プロファイラー:手塚治虫」観る。 Σ5382Km。
2014年 私の自己満足的行動計画の評価と総括
2014年の新年に立てた、あるいは途中から開始した目標の自己満足度の達成状況をざっと自己評価した。ここ1年、体力・気力が減退しつつある。比較のために昨年度の評価も残した。
■時間を自分のために有効に使えたか-----------------満足度5割(昨年8割)。
■惰眠をむさぼらなかったか----------------------------満足度7割(昨年9割)。
■契約上の勤務達成度 ――――――――-------――達成度10割(昨年10割)。
■契約上の勤務時間外の就業回避できたか-----------満足度5割(昨年9割)。
■天候不順日をのぞく徒歩通勤---------------------------満足度7割(昨年9割)。
■簡単な筋トレ・ストレッチ------------------------------満足度2割(昨年4割)。
■中通総合病院の階段昇降--------------------------------達成度10割(昨年10割)。
■飯川病院の階段昇降--------------------------------------達成度5割(昨年7割)。
■自宅周辺・路地の除雪------------------------------------満足度9割(昨年9割)。
■英語、芸術、歴史、特に近代日本史を学ぶ-----------満足度8割(昨年9割)。
■医療・医学を学ぶ姿勢、取り組み------------------------満足度4割(昨年4割)。
■自室で録画の映画、ドラマ、音楽映像を視聴---------満足度8割(昨年6割)。
■新聞4紙の記事を電子化ファイリング------------------達成度10割(昨年10割)。
■録りためた歌謡曲7000曲ほどインデックス作成 ----満足度0割(昨年9割)。
■録りためたラジオ深夜便「明日への言葉」聞き直し-満足度9割(昨年9割)。
■LPレコード1.000枚ほど全てに針を通す---------------満足度2割(昨年1割)。
■月収の2割以上を岩手県の復興基金に送る-------------達成度10割(昨年10割)。
■徒然日記の連日更新----------------------------------------達成度10割(昨年10割)。
■健康管理面への配慮、注意など--------------------------満足度8割(昨年9割)。
■健康感---------------------------------------------------------満足度5割(昨年9割)。
■対外的活動忌避---------------------------------------------満足度9割(昨年10割)。
終活・身辺整理---------------------------------------達成度1割(昨年1割)。
今年も時間をまず有効に利用する努力はした、と総括する。ただ達成率は全般に低下した。特に、12月に入って以降、咳嗽・全身倦怠感・不眠・食欲不振を主とする症状が続き、最近はかなり改善つつあるが、まだ今日まで続いている。自分で言うのも何だが「何だったんだろうか」と思う。
特に、12/16(火)は起床時からかなり判断力も低下していたのだろう。約一時間間違って4:30から除雪開始、5:45からバス停で来るはずもないバスを待った。中通総合病院の外来は電子カルテの処理に難渋、能率が激しく落ちた。時間感覚、業務、帰路の運転を含め1日何だかわからない迷いの中で過ごした。1日で済んだが、ボケると言うことはこんな状態をいうのか?と自覚した日でもあった。
その後、新たな気持ちを込めて終活を進めている。
12/28(日)積雪なし 晴れ 重症患者家族対応 飯川病院日直
1:30起床、本読み、新聞PDF化、徒然。室内レイアウト変更、整頓。7:18バス、7:40-8:40中通総合病院へ、重症患者・家族対応。8:50-17:00飯川病院日直。読書三昧。DVD「食を科学する』、「危険ドラッグとの攻防』、「核の平和利用ー知られざる東西冷戦』「皇女和宮は不幸だったのか?』、「ドキュメンタリー:2枚目のモナリザ」、「和食:だし」観る。18:00バスにて帰宅、19:00夕食、20:00就寝。昨年飯川病院医局にiMac27インチ導入、そろそろ大曲外来のパソコンを更新したい。
今年の事件と報道の特徴
今年は自然災害が多発した。
2月、裏日本豪雪で村落孤立。7月、広島で大規模土砂災害。8号11号は各地に被害。9月、御嶽山噴火、戦後最多の死者。10月、台風18号被害。11月、長野で地震震度6弱。12月、日本海側で豪雪、村落孤立などなどである。
これらはいずれも甚大な被害をもたらし、災害多発国日本の将来を暗示させる事件であった。自然災害は防ぐことは出来ないが、一部の災害は地球温暖化に関連している、従って、今後は一層増加の途を辿るだろう。災害は予知、対策などにより減災は可能である。これからは我が国はこの方面にも叡智を注ぎ、対策にお金をかけなければならない。
一方では人間が絡んだ理解不能な事件も多発した。 1月、STAP細胞。2月、作曲家のゴーストライター問題発覚。7月、都議会セクハラヤジ。兵庫県議員号泣会見、8月、朝日新聞吉田調書・慰安婦問題記事取り下げなどなど。
「作曲ゴーストライター問題』、「SPAP細胞」は新年早々から大きな話題となった。後者は検証実験の結果をも含めて、主役が若い女性であったことは今日に至るまで尾を引いており、報道が続いている。これが男性の研究員だったら、もっと扱いは小さかっただろう。何100回も放映されたであろう記者会見の映像を含め「SPAP細胞」そろそろ終わりにしてほしいものである。
今年の人間が絡んだ事件の特徴は、どちらかというと科学とか芸術とかアカデミックな分野で生じている。昨年までは、高級レストランの食品表示偽装などのような、小賢しい事件が多かった事と対比すればその差は明らかであった。
しかも、今年は新聞・テレビなどの報道の姿勢にかかわるに問題も明らかになった。「作曲ゴーストライター問題』、「SPAP細胞」はメディアによって派手なドラマに仕立て上げられた。朝日新聞事件はメディアの姿勢として重大かつ根本的な欠陥が明らかになった。
新聞・テレビなどのメディアには、共通した問題点が見て取れる。
表面を切り取っただけの薄っぺらな取材と報道
内容の伴わない記事の不毛な報道合戦
メディアが持つ「上から目線」で読者・視聴者に受けがいいように感情的な結論を下す
読者・視聴者を多数登場させ、お涙頂戴的表現、演出手法を安易に多用
裏付けを取る手順をしっかり踏む習慣がないために、たやすく取材対象にだまされる。
新聞・テレビはネットが発達したとはいえ、一般人にとっては情報収集に欠かせない。私にとっての情報収集のソースは新聞>評論雑誌>単行本等の文献>TV・・で圧倒的に活字媒体が多い。
これらの情報源は重要であるが、それぞれにも問題が内包されているために、100%頼ることはできない。最後は自分の選択眼、ということになろう。
今年は新聞・テレビ等のメディアのあり方が問われた年であった、といえよう。
12/27(土) 積雪10cm除雪5回目、重症患者対応
23:00入院患者の点滴の詰まりの報告。1:00 起床、新聞チェック、医学系論文読み、徒然ほか。7:00-8:00積雪10cm除雪5回目。休日は除雪するにも時間的に楽。9:30-11:00車病院、重症患者対応、点滴確保。11:15帰宅。資源ゴミ処理、ガレージ整理掃除。午睡。16:00娘一家来訪。久々書斎、書籍廃棄。19:00夕食、20:30就眠。DVD「ミッドウエー海戦-日本はなぜ破れたのか」
Σ5368Km。
秋田県2014(3) 秋田県の活力 県の企業誘致の集計を岩手と比較する
佐竹秋田県知事は個人的にも知っているが、とてもいい方である。政治家風をひけらかすこともない。多分、政敵もおられないのだろう。
知事は、2013年3月21日無投票で再選し2期目に入った。しかも、最近の調査でも相変わらず75%もの高支持率を得ている。佐竹氏のお人柄から見て当然の結果とも言い得る。
しかしながら、県勢が長期にわたって低迷し続けているというのに、対立候補もない再選、高支持率を維持しているということは、県民も秋田県の行く末に問題意識を持っていない??佐竹知事に任せておけばいい??ということなのだろう。
知事は2期目の課題として政策や県政方針を大胆に語ったがその後の動きは見えない。知事の前には大きな壁が立ちはだかっている。アベノミクスの経済成長戦略も秋田県へ影響は及んでいない。壁はあまりも大きく高い。問題解決は極めて困難である。
県勢が高揚するためには、県内に雇用が増えることである。
その際、新規起業が立ち上がることが理想であるが、その場合には規模は一般的に小規模である。県の企業誘致が重要であるが、それが秋田県の場合低迷している。現在で県が誘致企業に認定した企業は、湯沢市の縫製業の1件のみ。前年同期は6件あったが、それでも東北地方で最も少なかった。
県の企業誘致の集計を追ってみると、1961年度から昨年度までの53年間の誘致企業数は計647社。ピークは1988年度の56社だった。しかし1992年度以降は1桁ないし二桁台に低迷。2008年度以降は再び1桁台か続き、09年度はゼロだった(数値は秋田さきがけ新報を参照した)。
一方、隣の岩手県の状況はちょっと異なっている。
2012年度の岩手県の企業誘致は32件に達し、件数ではバプル期以降最高の水準となっている。操業時の新規雇用は約1330人に上る。国は13年度から被災地への企業立地を強力に支援する万針で、県も沿岸部への誘致に全力を挙げる。この部分の条件は秋田県と異なっている点である。
岩手県の誘歎企業数は1989年度の68社が最高。12年度は過去3番目の水準で、さらに数社の誘致が決まる見通しという(数値は岩手日報を参照した)。
秋田県で本年度はの企業誘致が一件にとどまっている要因について、県は「多くの企業が景気の先行きを見通せない」と指摘し、本県の企業誘致は今後も厳しい状況か続くとみている。
でも、隣の岩手県との比較で見た場合、そうとだけ言っておられないのではないだろうか??
12/26(金)積雪10cm除雪4回目 重症患者回診対応 大曲外来 飯川病院ボランティア 歯科治療
1:30 起床、徒然、文献読み。5:30-6:20積雪10cm除雪4回目。6:45Taxi病院に。 重症患者回診・対応 他、8:10こまち、9:00-12:00大曲中通病院外来。12:28こまち、定時走行飯川病院着。入院患者対応、16:15-17:20歯科治療。18:00帰宅、新聞スクラップ。19:00夕食。20:30就寝。DVD視聴「東京駅100年」、「戦争と馬」。Σ5361Km。
秋田県2014(2) 秋田県の活力 低迷の因
厚労省は6月5日、2012年の人口動態統計概要版を発表した。
秋田の2012年の人口動態は、出生率、自殺率、婚姻率、がん死亡率などで軒並み全国最下位を占めいる、という。
これらは順位を争う競争でないのだから、○○年連続全国最下位、ワーストの表現も不適である。どこかの県を振り落として最下位を脱出すればそれでいいのか??そんなレベルの問題でなかろう。
簡単なデータは以下の如くである。参照した秋田魁誌はワーストと表記しているのでそのまま借用した。
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■出生率は、6.2/千人 18年連続ワースト 出生は6.543人で前年比115人減
■婚姻率は、3.8/千人 13年連続ワースト 婚姻数は4.020組で前年比38組減
■がん死亡率は、386.7/10万人 16年連続ワースト
■自殺は、27.6/10万人 18年連続ワースト 293人で前年比53人減
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これらの指標はすべて秋田県の県勢、すなわち活力に関連し、互いに深くリンクしている。
基本的な原因は、以下の要因によっている。
(1)県の人口減
(2)その因は人口の流出
(3)その因は低迷する秋田県の経済状況
(4)若者が県内では生きていけない
(5)都市圏で就職、結婚し、子育てする
(6)若者の流出は県の経済を一層低迷させる
(7)自殺率の高さも県の経済活力低下に直・間接的に関連
(8)がん死亡率は検診等の問題もあるが、基本は県人口の高齢化、
県の関係者や心ある方々は、■出生率、■婚姻率、■がん死亡率、■自殺率、を改善させようと努力されている。
県勢、すなわち県の活力低下が陥っている負のスパイラルを断ち切るにはその最たる因である経済力の低迷を断ち切ることにある。それは個人のレベルではどうしようもなく、県政、国政にしか出来ない。
従って県の将来を憂えている私にも、妙案はない。
12/25(木)寒波緩む曇り→夜間降雪 外来 飯川病院
1:00起床、新聞、文献自炊、まだファイトが乏しい。微睡。徒然ほか。6:47バスで病院。8:45-15:30外来+ドック総括+入院患者対応。15:45-18:30飯川病院.19:30渋滞帰宅夕食、20:30就寝。Σ5354Km。DVD視聴「ドキュメンタリー・ワーグナー」。今年の外来は本日で終了。
秋田県2014(1) 佐竹知事の支持率は依然として高い
この1年間の秋田県の動きを私のスクラップファイルからざっと追ってみた。
1月 内陸南部を中心に4年連続の記録的豪雪。雪下ろし事故多発。
3月 寝台特急「あけぽの」廃止。秋田新幹線E3系「こまち」全車両がE6系に。
4月 鮎川油ガス田で「シェールオイル」の商業生産開始。
5月 大曲厚生医療センター、湖東厚生病院がオープン。
30年後、全国の自治体の半数で消滅の試算。本県は大潟村以外の24市町村が該当。
6月 秋田市の「エリアなかいち」でテナントの撤退が相次ぐ。
2013年の本県の出生率5.9で19年連続全国最下位。合計特殊出生率は全国38番の
1.35。
県人口は103万9766人で104万人害れ。
7月 豪風最年長初金星。秋場所で最年長で関脇昇進。
8月 県北を中心に大雨。ハ峰町ハ森で24時問降水量が観測史上最大を記録。
全国学カテストで本県は7回連続全国トップ級。
9月 JA全農あきたの2014年産米概算金であきたこまち1等米が8500円と過去最低額。
10月 国文祭あきた2014が開幕。
12月 佐竹知事支持率75%。
衆院選、本県3小選挙区で自民独占、比例で民主、維新各1名。
ここに挙げた各項目は一つ一つ検討すれば秋田県の将来を左右する様な重要な項目である。
その中で私は最も重要と捉えるのは秋田さきがけ新聞が衆議院選挙前に行った世論調査で「佐竹知事支持率75%」と出たことである。回答数1170人、うち「支持する」32.7%、「どちらかといえば支持する」が43.2%で、合計の75%は昨年7月の調査よりも4%上がったという。
秋田県の活力は依然として低い。県人口はついに104万人を割った。今僅か7ヶ月で1万人も減少している。この理由は若者たちが生活できないからである。このままでは30年後まで待たずして機能不全に陥る自治体が生じかねない。
今国では政府が地方創生に力を注いでいる。この政策が明らかになってからのち、全国の県レベルでの活性化対策が影をひそめたような気がしてならない。秋田も国からの沙汰待ちしているのではないかとさえ思う。私は佐竹知事の支持率がずっと高止まりのままであることが気になっている。
12/24(水)寒波緩む 朝方5cm 外来 飯川病院ボランティア
1:00起床、徒然ほか。朝方5cmほど降雪、除雪せず。6:47バス病院。8:45-14:30外来+ドック総括+入院患者対応。14:45飯川病院。新聞、文献チェック。17:30夕食、20:30就寝。DVD視聴「日本の食の安全・水の安全」、「映画:極道めし」。Σ5349Km。
麻生発言また問題に(4) 高齢者終末期医療は医療経済から見ても決して濃厚治療ではない
私は麻生氏は最近2つの点でいいことを言ってくれた、メディアがよくぞ取り上げてくれた、と思っている。しかし、その後の追求は甘く何ら本質論に迫らなかった。
麻生発言(1)「子供を産まない方が問題」について。中高年が多かった聴衆に向けてリップサービスである。麻生氏は少子化については間違ったことは言っていないが、いつものごとく言葉足らずであった。
麻生発言(2)「終末期医療」について。2013年1月、政府・社会保障国民会議で、終末期医療について自らの希望を述べる形で「政府のお金で高額医療をやってもらっていると思うと、寝覚めが悪い。さっさと死ねるようにしてもらうなど、いろいろ考えないと解決しない」と発言した。財務大臣としての発言だから「人間としていかに死を迎えるべきか」ではなく、「終末期医療に金をかけるな、年寄りはさっさと死・・・」と言いたかったことは確かであろう。
ところで、麻生氏はほぼ常識的に言われている「高齢者の終末期医療においては、無駄に医療費を浪費している」との前提に立つ常識的知識からの発言と思われる。
麻生氏に限らず死亡前医療費が高額で後期高齢者の医療費増加の大きな要因になっていると主張する方は少なくない。極論な意見では「国民一人が一生に使う医療費の約半分が死の直前2ヶ月間に使われる」といった極論を述べた著作もある。
この考え方を真っ向から否定するのが日本福祉大学の二木学長である。
氏は著書「医療改革-危機から希望へ」(勁草書房、2007)、「医療改革と財源選択」(勁草書房、2009)誌上で後期高齢者の終末期医療は決して高額ではない、と指摘している。
氏は麻生氏の発言を受けて、日本医事新報4637号にも後期高齢者の終末期医療は決して高額ではない、と再度している。
氏の考え方と結論を紹介する。
氏は「高額レセプト」と「高齢者の死亡患者」との関連を新たに調査を報告している。それによると、高額レセブト179件のうち、死亡患者はわずか15件にすぎなかったこと、この179件の年齢分布をみると、20歳以下が91件、60〜74歳はわずか13件で、20歳以下の若年者の方にがより濃厚な医療を受けていることを明らかにした。
高額医療費患者は死亡直前の患者で、しかも高齢者というイメージを持っている方が医師の間にもいるが、まったくの誤解である。
氏はもう一つ、日医総研ワーキングベーパー144号2007を紹介している。このレポートでは3病院を対象に70歳以上の高齢患者103人の「死亡前30日以内の1人当たり人院医療費」を、検討したものである。この文献では、入院直後に死亡した患者を除けば、死亡患者に特に濃厚な医療が行われているわけではないことを示している。
氏は総医療費レベルで死亡前患者の総医療費を占める割合は約3%であることを紹介している。医療経済研究機構「終末明におけるケアに係わる研究報告書」(2000)は1998年度の死亡前医療費総額は7859億円と推計しているが、これは同年度の総療医療費のわずか3.4%にすぎない。
もう1つの前述の日医総研の集計では、2005年度の70歳以上の死亡前入院医療費は、1557億円であり、同年度の高齢者医療費13.31兆円の3.4%と推計している。
二木氏は死亡前患者への濃厚治療を医療経済のデータを用いて否定したが、政治的発言として麻生氏のような考え方が今後も繰り返されていくだろうと、述べている。
12/23(火)寒波曇り積雪1-2cm 天皇誕生日休日 飯川病院日直
1:00起床、まだ咳嗽はあるものの体調かなり改善傾向。やっと乗り切ったかな。文献チェックなど。夜半までなかりの強風。降雪はほとんどなし。除雪機整備次に備える。8:28バス、9:00-19:00飯川病院日直。19:30帰宅、本読み他、新聞、19:00夕食。20:00就寝。DVD視聴:『池上彰:よく分からない中国の謎』後半、「世界が驚いた日本の医療」、『ここまで行って委員会』、「サワコの朝:重松豊」Σ5342Km。
モノクロ動画のカラー化:情報量は格段に増した貴重な映像
去る10月19日に放送されたNHKスペシャル「カラーでよみがえる東京〜不死鳥都市の100年」の映像を録画で見た。このフィルムはNHKが、500時間もの古い記録映像を、フランスチームの協力を得て厳密な時代考証のもとにカラー化した。
5年前、カラー化された番組が、初めてフランスで放映された際には、歴史学者たちからの厳しい批判が生じたというが、今ではカラー化は、その情報量の高さからヨーロッパで市民権を得て、歴史番組の新たなトレンドとなり、年間5〜6本が放送されるに至っている。煩いことを言わなくともベースになったモノクロ画像も残るのだから問題は無いはずである。
今回のカラー化の対象となったのは以下の5つの時代の動画である。
「関東大震災前の東京/明治・大正」(1902〜1923)、
「関東大震災」(1923)、
「震災復興・モダン都市」(1924〜1937)、
「昭和の戦争」(1937〜1945)、
「占領・戦後復興」(1946〜)
技術的なことはわからないが、当時の絵葉書の色彩や、実際に現存しているものを参考に生の色調に復元した。着物や洋服の色は、主にNHKの時代考証の先生に当時の風俗の資料を基に確認し、軍服などはボタンの色や材質まで調べ、現実に近い色彩の復元に挑んだ、という。カラー化された映像からは、歴史のリアルな手触りが生き生きと伝わって来た。
映像は、大正12(1913)年の関東大震災から始まる。倒壊家屋を焦がす炎の赤さが心を刺す。1943年の雨中の学徒出陣壮行会は悲壮感漂う貴重な映像であるが、カラー化された場面は見るものの心を一層うつ。さらに1945年3月の東京大空襲の炎は、東京を焦土と化した。特に、炎のカラー化は現場にいるものの恐怖感すらも増幅する。
今、映像はカラーであることが当たり前で、当たり前すぎてそのありがたさに気づいていない。もし、突然カラーTV映像が数時間でも一斉にモノクロになったと仮定しただけでその情報量の少なさに見るものは不安を覚えるだろう。
モノクロ動画とカラー動画の情報量の差は画像素子の構造からも、メモリーからも多分定量化は可能であろう。
これに見る者の心理効果を含めれば、さらに数倍、数10倍、数100倍、と広がっていく。モノクロのカラー化の意義は極めて著しかった、・・としか、私は表現できない。
NHKはいい技術をものにした、と思う。
12/22 (月)曇り寒波 冬至 健康クリニック 飯川病院 積雪10cm除雪3回目
1:00起床、新聞チェック、そのほか文献読み。PDF化書類、ラジオ深夜便のMP3データを整理。5:30-6:10積雪10cm除雪3回目、ロックボルト本日も折れた。6:46バス飯川病院へ。9:00-11:00健康クリニックドック業務、11:20-13:00入院患者回診、書類処理数枚。13:20-18:40飯川病院午前は風除湿整理、廃棄物のまとめなど。11:00-14:00休寳寺法要、午睡若干、本読み中心。19:00夕食、20:30就眠。Σ2366Km。DVD視聴:『日本の底力自動車王国物語』、『池上彰:よく分からない中国の謎』。
四季2014(9)冬至:日ごとに明るくなって行くのが「希み」
本日は月曜日、午後は飯川病院の勤務の日であるが、昼食の検食に「かぼちゃ小豆」が出た。病院の厨房の配慮によるチョットした行事食である。
帰宅後、夕食前に入浴したが、湯船の中に袋に詰められた柚子の皮が柚子の皮が数ヶ浮いていて、ほのかな良い香りが漂った。わが家の夕食にも小豆カボチャがでた。
昨年までは柚子の身が数ケ浮かんでいた。いつももったいないと感想を述べていたが、今年はそれを受けて予め果肉部分はジュースにしたとのこと。柚子湯の薬効は皮部分の油脂成分にあると一石二鳥である。
季節的な風呂にしろ食事に関しても、我が家の家族だけでは到底このような細かな配慮は少ない。我が家の食事を含め家事の大部分は、約40年にわたり賄いの石井さんにお願いしている。高齢で一昨年夏退職し北海道に戻ったが、長女の出産を機に昨年3月から復帰し我が家で同居している。夏には自転車で転倒、恥骨骨折を生じて一月以上入院治療するなど、労力としては大きな期待出来なくなったが、家事の一部、留守の一部でも担ってくれていて重宝している有り難い。
冬至は1年で日の出の時刻が最も遅い日、日の入りの時刻が最も早い日とされているが、正確には冬至の日とは必ずしも一致しないようで、日本では、日の出が最も遅い日は冬至の半月後頃であり、日の入りが最も早い日は冬至の半月前頃である。私にはよくわからないが、一般的に暦上に指定されている日を冬至だと納得している。
私の活動時間は深夜から朝にかけてがメインである。週3−4回の秋田市のゴミ集積所への搬入は規則では6:00am以降となっているが、5:00amから搬入しでいる。10月末から12月末までは真っ暗な中での作業となる。ちょっとした距離であるが、足下が悪い時には懐中電灯が必要である。
夕方は16:30頃から暗くなる。歩いて,あるいはバスで帰宅する時は懐中電灯で足下を照らさないと危ない。
秋田の冬はまだまだ長く厳しい。それでも、本日以降、日脚は徐々にのびていく。一週間単位で見れば夜が明けるのが徐々に早くなっていくのを実感できる。私の春を待つ心のよりどころでもあり「希み」でもある。
本日「冬至」を迎えてとても嬉しい。
12/21(日)曇り・午後より降雪 飯川病院日直 某診療所医師来訪
0:30起床、新聞チェック、そのほか文献読み等淡々と処理。PDF化書類、ラジオ深夜便のMP3データを整理。8:28バスにて飯川病院、9:00-17:00飯川病院日直。13:00-15:00某診療所医師来訪歓談。久々Priusにて18:15帰宅。データ整理など。19:00夕食、20:30就眠。歩数計はΣ5332Km、DVD視聴:『エレキテル連合』、『ナンシー関のいた17年』、『開戦前夜:斎藤隆夫』。
STAP細胞問題(8) 科学誌「Nature」までどうやってたどり着いたのか
私が最も知りたいのは、恐らく超難関だと思われる科学誌「Nature」の掲載までどのように辿り着いたのか?ほとんど情報を漏らさない数名の研究グループの業績なのか?そこに理化学研究所がどのように関わったのか、ということである。
信じ難いのは科学誌「Nature」に掲載された論文には14人の著者がいる。理化学研究所以外の著名な研究者、例えばハーバード大学教授、東京女子医大が名を連ねている。この方々が論文の監修にどのように関わったのか、ということである。
後に明らかになったのはこの中のどなたもチームリーダーの論文に対して疑義を唱えていないらしいということであった。要するに共著者としての責任放棄である。ほとんど体系的な実験ノートも無いような、杜撰な実験結果を組み合わせた筆頭著者の独善と独断で捏造され、論文作成に天与の才があったとされた先輩の援助を得て論文の体裁を整えていった。もう誰もその問題点に気づいていなかったということであろう。
私は理化学研究所がこの点も明らかにしておくべきことだと思う。
科学者はよほど注意深く、疑いの目をもって他の研究者の論文をチェックしなければ捏造を見破ることは極めて困難で、時にはほとんど不可能をな事とと思われる。さらにこの捏造を意図的にやられたら、より一層困難になる。その点、STAP細胞の論文の杜撰さを指摘したネット上で指摘した方は、どなたであるか全く分からないが大したものである。
科学者はその仕事柄、相当に疑い深いはずだ、と思う。自分が蓄積したデータに対してさえ何度もなんども疑いの目で見直すのが常である。一方では、「科学者ほど瑶されやすい人種はない」とされている。これは、世間知らずということであろう。稿疑心が強いのに調され易いなんて、矛盾した存在でもある。
論文における不正は、いつか必ずばれて、科学者としての終焉を迎えるというのが通常の道である。過去にもそのような例は知られている。
特にSTAP細胞の論文のごとくに世界的に注目される論文はその目に晒されるから危ない。にもかかわらず、一旦捏造に手を染めると次から次と重ねてしまう。一種の依存症と似たようなところがあるともされている。挫造を繰り返す人には、病気とまでは言えないまでも、なんらかの人格的な問題があるのかもしれない。
STAP細胞のチームリーダーは理化学研究所に属する前から論文に問題が指摘されている。それを周辺の誰しもが気づかなかった、ということ、これは理化学研究所のチェック機構が働いていないことを示している。
STAP細胞問題が残した問題さらに広く、根も深い。
多くのメディアも反省すべき点が少なくない。
12/20(土)曇り一時晴 寒波若干緩む
1:00起床、まだ本調子ではない。内容的には週末で時間的に余裕が嬉しい。本読み、医学文献読み、微睡など。終日居間でデスクワーク。新聞など入力。19:00夕食。20:15就寝。時に眠り、座りきりの1日。歩数計はΣ5326Kmと僅かに+1Kmのみ。
STAP細胞問題(7)再現できず幕引き まだ明らかにすべきことがある
12/20(土)曇り一時晴 寒波若干緩む
1:00起床、まだ本調子ではない。内容的には週末で時間的に余裕があるのが嬉しい。週末で時間的に余裕。本読み、医学文献読み、微睡など。終日居間でデスクワーク。新聞など入力。19:00夕食。20:15就寝。時に眠り、座りきりの1日。歩数計はΣ5326Kmと僅かに+1Kmのみ。
STAP細胞問題(7)再現できず幕引き まだ明らかにすべきことがある
理化学研究所が12月19日、記者会見し、「STAP細胞は再現できず、細胞の検証実験を前倒しして打ち切り」を発表した。
今回の記者会見もかつてのチームリーダーの会見の時と同じくむなしさを伴うものであった。
科学誌「Nature」の掲載を機会に理化学研究所が1月に華々しく発表したSTAP細胞は間も無くネット上で不正が発覚し、芋づる式に次々と問題点が明らかになり、学術的にも許容できる範囲を逸脱していたことから、7月2日論文は「Nature」から取り消された。
理研は、施設の面子をかけて元チームリーダーと二本立てで再現実験を続けてきたが、万能性を示す細胞は双方の検討で一度も確認されず、前倒しして検討中止を発表、同時に論文の筆頭著者だった元チームリーダーは理研を退職することになった。
このSTAP問題は最初の報道の扱いから不自然なことだらけ、であった。その後に報じられた数々の事実は興味を持ってフォローしてきた私に取っても信じがたいものであった。
検証実験そのものでSTAP問題が再現されるとはほとんど信じられない状況で始められたが、今回の記者会見わかったのは「STAP問題は存在しなかった」、と言うことだけである。
私が最も知りたかったのは、科学誌「Nature」の掲載までどのような過程を経て、どのような難関をクリアして辿り着いたのか、そこに理化学研究所がどのように関わったのか、ということである。私は理化学研究所がこの点も明らかにしておくべきことだと思う。元チームリーダーの退職をもって、トカゲの尻尾切りのごとくうやむやの中で幕を引こうとしている雰囲気を感じるが、それは許容できない。
この一連のSTAP細胞問題は、上司の一人だった研究者の自死を含め、信じがたい報告がつづいた悲痛な1年だった。この騒動で我が国の科学界は多くのことを失ったが、一方で学ぶべきこと、として残したものも少なくない。そういうふうに考えないと辛い。
12/19(金)曇り時に雨 大曲中通病院外来 飯川病院ボランティア
1:00起床、体調いま一つ。本読み他いつもの如く、途中で微睡とる。5:30家庭ゴミ集積所に。7:30Taxi駅に、この路面だと遅い。8:10こまち、ギリギリ間に合う。8:55ー13:00大曲中通病院外来。帰路のこまちは定時に運行、14:15-18:40飯川病院ボランティア、殆ど休息。19:00車帰宅、夕食、20:30就寝。歩数計Σ5325Km。
俳優の高倉健氏死去
11月10日、俳優の高倉健氏が死亡された。訃報を伝えるラジオ、TVニュースを何度か見たが、死亡の原因となった病気を「悪性リンパ腫」と2度も3度も繰り返していた。
私の映画歴は短い。映画を劇場やDVD、Blue-reyディクスで見るようになってまだ3年しか経っていない。しかも、氏は他の著名な俳優の方々と違って歌番組とか雑誌とかに出ることは少ない俳優だったような気がする。そのためか、訃報を聞いたときに「まだご存命だったのか」と思ったほどである。
高倉健氏の作品は200本以上あるとのことであるが、私は4本しか見ていない。「八甲田山」、「鉄道員(ぼっぽや)」、「南極物語」、「ホタル」であるが、いずれも見始めてから氏が主役を務めていることを知ったように思う。
氏は1960年半ば頃、「悪る」を取り上げた任侠モノ、やくざシリーズで一世を風靡した方だという。当時の作品を観たことはないが、街の映画館のポスターなどでは知っていた。鍛え抜かれた強靭な身体と姿勢の良さ、もろ肌脱ぎ、日本刀を構えた氏のイメージは凄みを効かせられる風貌と相まって相当に迫力があった。
私が見た作品は80年代前後からの新しい時代の作品だけである。そこにはかつての氏のイメージはなかった。しかし、そこには厳しい自然と闘う忍耐強い男がいた。さらには、つつましいあたり前の、目の前の責務を纏うしようとコツコツと努力する一庶民の男がいた。
入念に作られた映像は脚本家や監督の力もあってのことであるが、やはり彼自身の、体躯、人柄が表現されていたのであろう。氏を観る私は緊張感を求められた。だから、氏の作品はどちらかというと崇高すぎて、心から楽しむことはできなかった。
ところで、氏の病気について本日の新聞記事にすら「悪性リンパ腫で死去」、と書かれていた。お亡くなりになっても不自然ではない高齢の方々の訃報を報じる際に、病名をつぶさにすべきか否か、いろんな考えがあると思うが、私は是としない。「俳優の高倉健氏、のぞみちゃん病で11月10日死去されました」でいいじゃないか。同じ病気で闘病中の患者の方々はこの病名を具体的に聞くたびに、見るたびに心を逆なでされる、と言っていた。それを知っている私も決して心安らかではない。
今年、氏と同様に高齢で老練は演技を見せておられた俳優の方々が何人もお亡くなりになった。
あわせてご冥福をお祈りいたします。
12/18(木)曇り寒波 降雨 外来 飯川病院
1:00起床、体調不良徒然。今年の文献・録音データの整理・処理など。微睡、7:25バス、飯川病院に。8:40-14:45外来、この2週間は体調不良の上に患者が多く疲弊した。15:00飯川病院、ほとんど休息。新聞、文献読みなど若干。19:00車、帰宅、夕食。あまり進まず。20:00就寝。歩数計Σ5322Km。歩数も伸びない。
パキスタンの惨状 ノーベル平和賞が過激派TTPを刺激した
パキスタン北西部のペシャワルで、軍の運営する学校が武装集団に襲われ、死者140人以上、多くは児童や生徒であった。テロ行為は何であっても卑劣で許されないが、子供を標的にするなど、言葉もない。子どもを狙う暴力は断じて許されない。
過激派TTPは、軍の掃討作戦に対する報復との犯行声明を出した。
女子教育を訴え続けているパキスタンの少女マララさんがノーベル平和賞を受けた。先日授賞式が行われた。17歳の少女が、銃弾の脅しにも屈せずに信念を貫いている姿勢は世界を動かした。この危険を顧みない行動力は私もすごい、と思う。
TPPは彼女がノーベル平和賞を受けると決まった時「マララたちは何人でも殺されることになる」と脅迫した。
私はマララさんのノーベル平和賞受賞を知った時に、心から喜べなかった。
17歳、早すぎない?銃撃を受けたからか?「女性教育は不要」はまだパキスタンで根強い。先進国の価値観の暴力的な押し付けでないか?・・・・。
マララさんは授賞式でも「目標はすべての子どもが学校に通える様になることです」、「なぜ戦車を造ることは簡単なのに、学校を建てることは難しいのでしょうか」、と話した。確かにそう思う。彼女のこの主張は先進国にいる我々の目から見て100%正しい。
だが、現実は厳しい。パキスタンでは宗教的、文化的な背景があって必ずしもそう考えられていない。長い歴史もある。現実としてバキスタンで初等教育を受けられない子どもは、2012年の推定で約537万人、うち6割近くが女性である。こんな中でマララさんにノーベル平和賞を授与することは先進国の価値観の押し付けでないのか?
マララさんのノーベル賞受賞決定が現地にどのような影響を与えたかを報じるルポを見ると、一部ながら「ノーベル財団は余計なことをしてくれた」、とネガティブに捉える意見も多数あった。現に、マララさんの受賞はTPPを刺激した。現地の子供たちはさらに命が狙われる可能性が生じ、恐怖の中に過ごしている、との報告もあった。そして起こったのが今回の事件である。
欠かせないのは国際社会の支援である。「卑劣な行為」とTPPを非難する生命は国連、米政府などから発せられたが、それだけならむしろTPPを喜ばせるだけである。各国の監視と支援活動が必要だ。もし、パキスタン政府が求めるならば警備活動のための経済支援などをすればいい。
国の将来のために、過激思想に走る大人を減らすためにも、子どもの教育制度を充実させる方向性は正しい。そうはいってもその地域にとっての拙速な変化は新たな歪みのもとになる。だから、道はまだまだ遠い。
12/17(水)曇り・降雪、寒波 外来 地獄のVn
1:10 起床、文献読み。蓄積データ処理。7:00車病院着、回診。8:40-13:50外来、混雑した。14:00飯川病院、14:45クリスマス会、私の歴史の中で最悪のVnとなった。追い込みどきに寝込んでいて準備不足。立っているだけでも辛い状況で、今回を最後にする。19:00夕食、20:30就寝。歩数計Σ5317Km。
今年の漢字(5) 私は自然災害の『災』を支持
日本漢字能力検定協会が阪神大震災、オウム地下鉄サリン事件などがあった1995年から始めている「今年の漢字」が「税」に決まった。この催しは協会が秋に公募し、12月に清水寺貫主の見事な揮毫と共に発表される。ちょっとした年末の風物詩になっている。
私は「災」が良かったと思うが、投票結果で自動的に決まるとのことでやむを得ない。
日本漢字能力検定協会によると、今年の投票結果は
税→熱→嘘→災→雪→泣→噴→増→偽→妖→病→山→涙→・・・・だったと言う。何れの漢字も「あの事件のことか」と推定できるから面白いし、これが漢字特有の素晴らしい機能でもある。大切にしたいものである。
2014年は初頭から変な事件が続いた。時節柄この1年を振り返ってみるのもいい。私のファイルから主なものを拾ってみた。
1月、STAP細胞が華々しく紹介、4月にはそれが不正と認定。
2月、現代のヴェートーヴェン氏のゴーストライター問題発覚。。
豪雪で立ち往生、村落孤立。
4月、消費税8%に。
この時点で台風5け発生。
7月、都議会セクハラヤジ。
兵庫県議員号泣会見。
7月に台風5個発生 8号は各地に被害。
8月、エボラ出血熱感染拡大。
国内でデング熱感染。
台風11号は各地に被害。
広島で大規模土砂災害。
9月、朝日新聞社が吉田調書と慰安婦問題で謝罪。
御嶽山が噴火し戦後最多の死者。
10月、台風18号は各地に被害。
ノーベル物理学賞に日本人三氏。
11月、長野での地震 震度6弱。
「消費税再増税はしませんが、衆議院を解散します・・」といきなり解散。
12月、日本海側で豪雪、村落孤立
過去に選ばれた今年の漢字を並べてみると
輪(昨年)←金←絆←暑←新←変←偽←命←愛←災(2004年)←虎←・・・
2004年には「災」が選ばれているが、この年も台風、地震、豪雨、猛暑などの記録的な天災があった。10個の台風上陸に加えて、新潟・福島豪雨、福井豪雨などの気象災害が多発。年の後半には浅間山噴火、紀伊半島南東沖地震、新潟県中越地震などが続いた。
今年もこれに匹敵するような自然災害が発生した年であり、私は再び「災」がふさわしいと思ったが、万人に共通の消費税の問題の方に関心が集まってしまったのだろう。確かに税はすべての国民に関連する重要事項ではある。
私は、近年の自然災害の増加は温室効果ガスの影響による、と思っている。多分、誰しもそう思っているだろう。だとすれば、なんらかのアクションを起こさなければ自分も加害者の一人となり続けることになる。
温室効果ガスについて話し合うCOP20は先日閉幕したが、我が国は世界第5位の温室効果ガス排出国でありながら削減目標も提示できない状況にある。今後どう削減していくのかは政府が決める問題である。が、少なくとも現在の生活レベルの継続は地球環境悪化に加担しているのだという認識は、誰にとっても必要だろう。
その意味もあって、私は「災」が選ばれて欲しかった、と思う。
12/16(火)寒波緩む 曇り降雨 外来 体調不良
1:20起床、体調不良倦怠感強度、微睡取りつつ読書多少。4:30-5:14除雪、5:45ー6:10バス停でバス待ち。この時点で1時間時間間違っていたことを気付く。6:30近所のコンビニからタクシーで飯川病院へ。8:45-13:30外来。混雑してこともあるが、電子カルテの処理に難渋能率が激しく落ちた。14:00-18:30飯川病院、ほとんど仕事にならず医局で休息。19:00車で帰宅、夕食摂らず、19:30就寝。時間感覚、業務、運転を含め1日迷いの中で過ごした。
本 ペコロスの母に会いに行く 岡野雄一著 西日本新聞社 2012年初版
認知症とボケの違いを教えてくれるような本である。しかも漫画でである。
私は漫画が好きでよく読むが、絵が複雑すぎる漫画は始めから敬遠する。その点この漫画はほぼ満点である。ボケた母の目は点で描かれている。目は口ほどに物を言うとされ、目の表情に感情を込めている漫画は多いが、この作品では額のシワ、口の周りのシワが目の表情を代行している。見事な感情の表現力である。
私はこの作品を読んで認知症というよりはやはりボケの方がいいと思った。
題名にある「ペコロス」とは小タマネギのことだという。綺麗に禿げ上がった頭をもじって本の題名にしたらしい。作者は長崎市の「ペコロス」こと岡野雄一氏。母親と過ごしたユーモラスで豊たかな日々を漫画に描き続けた。
岡野氏の母光江さん今年91歳で亡くなったと言う。アル中であった父が亡くなり、母も少しずつボケ始めた。みそ汁の昧がおかしくなったり、ふらりと出て戻らなくなったりした。光江さんは重度の脳梗塞をわずらい、車椅子生活を余儀なくされるようになった。古くて狭くて段差もある家では暮らせないと判断し施設に預けることにしたが、母をあずけるには相当の抵抗感があったらしい。
この漫画は施設に入所した母親をハゲだ息子が会いに行く、その時のエピソードが中心である。作品で描かれる光江さんと岡野氏とのやりとりは、実に明るくて笑いがある。
認知症の介護、特に在宅における介護がいかに大変で切実か、そういった面にはこの作品は深く立ち入っていない。介護の中で最も手のかかる食事の世話、排泄の世話、入浴などの世話は施設のスタッフに任されているから、この辺ついての表現はない。だから、介護が深刻なものに立っていない。だから、読みやすい作品に仕上がっている。だから、この作品は介護についての核心に触れていない。との意見もあるようだ。しかし、岡野氏が目指したのは、ボケるほどに存在感を増してくる母との心の交流である。
この作品では母の少女時代、娘時代、子育て時代、酒乱の夫との対応が回想されている。苦労の連続だったというが、いずれもポケた後の母の視点からの回想である。
母が「今お父さんが来とんなったと』とうれしそうに言う。ポケた母のところへ頻繁にやって来る父は、酒を飲んでいないとてもいい人として現れている。多分、母光江さんは実生活の中では味わったことのない至福な時を味わい直していたのだ。
「さっき父ちゃんが訪ねてきなったばい。私がボケたけん、父ちゃんが現れたとなら、ボケる事も悪かことばかりじゃなかかもしれん・・」、これは裏表紙にある言葉である。
「ボケた母」との心の交流が暖かい。そこには「認知症になった母光江さん」はいない。
12/15(月)曇り・寒波 兼クリドック 午後より強烈な倦怠感
1:00起床、文献・新聞チェック、読書。6:47バスにて飯川病院。9:00健康クリニックドック。中通病院回診。13:00強烈な倦怠感、飯川病院医局で休息、19:00帰宅、夕食、20:30就寝。
四季2014(8)ついに、私にとっての冬が来た
ついに、私にとって冬が来た。私は四季を勝手に以下のように分類している。
■春 除雪が不要になる時期から桜が散るまで(約2か月)。
■夏 桜が散った時期から8月13日まで(約3か月)
■秋 8月14日から除雪の時期まで(約4か月)
■冬 除雪が必要になる時から不要になるまで(約3か月)
昨年は12月13日秋田市は35cm降って冬が始まった。今年は本日12月16日が私にとっての冬の始まりとなった。11月下旬以降2-3回路上に1-3cm程度の冠雪があったが除雪する必要がなかった。だから、寒かったがまだ秋であった。
昨夜から降雪、強風、雷鳴などあり5:00の段階で10cm+αほどの積雪となった。強風のために吹きだまりができて降雪量が判断できない。今朝は5:30-6:00までの除雪を行った。いつもなら1時間以上かかるのであるが30分で終了したのは、途中で除雪機の安全ピンが折れて続行できなかったからである。安全ピンは機に過剰な力が加わった時に、例えば木の枝を回転部に巻き込んだり、石を噛んだ時などに折れてエンジンを守るような構造になっている。私の手持ちのピンは昨シーズン中に全部使ってしまった。今年は販売店に予約しておいたもののまだ取りに行っていなかった。
私の四季は除雪を中心に一年が回る。除雪が必要な時期になってしまえば、もう迷いは無い。早朝から心は外に、雪に向かい、除雪を何としようかと考える。気力も充実してくる。
さあ、冬が来た。今年は降雪はどうなのか。来年3月上旬迄、私は雪と戦い、戯れる。
12/14(日)寒波到来 曇り降雪5-6cm 総選挙 アンサンブル打ち合わせ
1:00起床、新聞チェック、読書、徒然などいつもと同じ。8:00-9:00楽器練習、微睡。楽器練習、13;30-17:00クリスマス会アンサンブル打ち合わせ。17:30選挙投票。19:00夕食、20:00就寝。歩数計5301Km、座して楽器中心に過ごしたら僅か2Kmだけ。明朝から除雪を始める。
いきなり解散・総選挙(4) 総理は「自身のために」解散し、勝利をおさめた
衆議院がいきなり解散し、本日が投票日であり、夜半には全議席が確定した。
開票結果は自公与党にとっては躍進、野党の中で大幅に議席を伸ばしたのは共産党だけであった。海江田氏は落選した。
安倍総理は消費税増税をしない方に舵を切ったのだが、それと同時に衆議院の解散を表明した。私は、国政の流れの中では決して解散の時期ではないと思っていたが、これは総理の見事な判断だったと思う。消費税増税の見送りに抱き合わせて解散し、安倍政権の再評価を選挙で問うておきたい、と言う、総理にとっては立派な大義があった解散・総選挙であった。
今回の総選挙はアベノミクス選挙とも言われ、アベノミクスの評価について論争が進むかのごとくに見えたが、実際はほとんど不毛の論議であった。何しろ、問題をいろいろ抱えてはいるし、今後の展望も不透明ではあるが、この2年間アベノミクスが進められる中で政治が進められ、果たしてきた役割は認めざるを得ないだろう。
アベノミクスに異議を唱えている野党もアベノミクスに真っ向から対峙できる対案を持っているわけではない。だから、アベノミクス論争は重箱の底論議、犬の遠吠え的にしか聞こえなかった。
自公大勝の背景には野党の「弱さ」があった。政権には不満があるものの、野党支持にも回れない層がちょっと見るべきところがある自民に投票した可能性が高い。これぞ安倍首相の思う壺であった。
開票結果、与党である自公が大勝し、合計で定数の3分の2を超える議席を獲得したから、安倍政治はすべてについて信任されたと宣伝するだろうが、全ての政治課題について白紙委任されたわけではない。今後、今まで以上に強硬な姿勢に出るのであれば、新たな厳しい目が注がれるであろう。
思い出すのは2005年、小泉政権の時、首相は、「郵政民営化が、本当に必要 ないのか。賛成か反対かはっきりと国民に問いたい」と述べて解散、結果的には大勝利したが、その後、小泉首相は数の論理を背景に経済の自由化、民営化、医療福祉関連の改悪を推し進めた。結果として医療崩壊が進んだことは記憶にまだ新しい。
私はこの時の見事な政治手法に驚いたものだが、安倍首相は数を背景に憲法改正に動きだす可能性が高い。9条の改正が念頭にあると思われる。
地方再生は論戦の的にはならなかった。何も具体的な案があるわけでなかったからである。人口減少対策、地方経済活性化などに総力を挙げて取り組まなければならない。期待していないが、私は今後どんば手を打ってくるのか楽しみにしている。
12/13(土)曇天寒波 除雪機稼働準備 飯川病院午前外来一部+日直
1:00起床、体調改善傾向なるも咳嗽頻回。文献検索、徒然他何時もと同じ。夜明けとともに除雪機の整備、車、植木など雪対策。ガレージほか掃除し、自転車を仕舞った。10:45車飯川病院に。11:00から午前外来担当、12:30ー17:00日直。17:30車帰宅、Vn練習若干、19:15夕食、20:30就寝。DVD視聴:『歴史列伝:千利休』、『知恵泉:千利休』、『マララ後のパキスタン』。歩数計5301Km。昨年の本日、秋田市の積雪は35cmであった。
恐怖のヴァイオリン
私は大学入学後から今まで時折ヴァイオリン(Vn)を楽しんできた。
新潟大学医学部管弦楽団に入部し、初めてVnという楽器に触った。構え方など、初歩的奏法を若干教わった後、初心者用のVnも購入、自己流で練習を重ねた。サークルは途中で新潟大学管弦楽団となり演奏曲目も徐々に大きくなった。演奏会で弾いて私にとって思い出になった曲は、グリーグの「組曲ペールギュント」、モーツアルトの「クラリネット協奏曲」、ベートーヴェンの「交響曲第一、第三、第五、第七番」他である。シューベルトの「未完成」良かった。
私は基礎練習はそっちのけに曲だけ練習してきたから、実際には下手である。30年ほど前に私には分不相応な楽器を買った。18世紀中頃の作とのことでなかなか良い音がする。
その後も、時折友人たちと数人程度のアンサンブルを楽しみ、秋大の心臓血管外科忘年会のCVSバンドで数回楽しんだ。最後の会では弦四重奏,キーボードによるチェンバロパート、ベース等のアシストを貰いながら私がソロを受け持った「G線上のアリア」はいい思い出になった。お世辞で褒め言葉もいただいたが、もちろん自分では満足できるものでなかった。
現役引退後は自転車とかに興味を移したこともあって、約3年間楽器から遠ざかっていた。その間、脳梗塞で一時的に右半身麻痺になった。
先日、午後に勤務している飯川病院のクリスマスパーティに誘われ数曲弾くことになった。気軽に引き受けたのがマズかった。今、練習中であるが、恐れていた以上にこれがひどい状態である。音程が決まらない、楽譜にあるように指が動かない、弓が弦の上で飛び跳ねる・・・などなどで安定した音が出ない。それに、馴染みのない中島みゆき等の曲が混じっているから更にひどいものである。
今まではVnを弾くことは楽しみの一つであったが、今回はそうは言っていられない。今回は「恐怖のVn」である。クリスマスパーティは明後日午後である。どんなことになるか、ひたすら練習である。
今回を最後に人前では弾くのをやめようと固く誓った。出来栄えはダメだろうが、私にとって引退記念の会になるだろう。
12/12(金)曇り・寒波 祖父命日 大曲外来 飯川病院ボランティア
1:00 起床。まだ不調、微熱+咳嗽。文献検索、4:00微睡。6:00家庭ゴミ収集所に。7:30Taxi駅、8:10こまち。9:15-1210大曲中通病院外来。不調で早めに帰秋。13:30-18:40飯川病院ボランティア帰宅。19:30夕食。20:30就寝。歩数計5296Km。DVD視聴:『プロファイラー:川島芳子』2回目、『映画;松本清張 ゼロの焦点』。
麻生発言また問題に(3) 終末期医療 タブー視することなく
「終末期医療」は、生死をめぐる個人の価値観にかかわっており、政治が介入することは危険であり、あってはならないことだ、と思う。
麻生前総理・財務相が2013年1月、政府・社会保障国民会議で、終末期医療について自らの希望を述べる形で「政府のお金で高額医療をやってもらっていると思うと、寝覚めが悪い。さっさと死ねるようにしてもらうなど、いろいろ考えないと解決しない」と発言した。財務相の立場で述べたのだから目的はすぐにわかったが、私は「よくぞ言ってくれた。いい意味で問題提起になる」と溜飲をおろした。しかし、間も無くメディア等の厳しい批判を受けて徴回した。
この発言・撤回のプロセスは後味が悪かった。
今迄、死を免れた人はいない。今生きている人も全員いずれは死ぬ。だから、「人として如何に死を迎えるか」、は誰に取っても避けられない、最も大切なテーマであり、自らが考えるべき重要課題であるにもかかわらず、議論は進んでいない。多くの方は考えずに漠然と生きている。そして、病気になっても、それが死に至る病になっても、他人に判断を委ねている。こんな高齢者医療の実態の中で私は仕事をしているが、心底辛い。
意識もなく、テューブだらけの母を前に「自分で世話はできません。入院のままで、出きる限りのことをやってほしい。母には200歳まででも生きててほしいです。」という娘もいた。それじゃ、自分の方が早く死ぬよ、と言いたかったがやめた。これは極端な例であるが、こんな希望を述べる患者の家族は多い。
私は「如何に死を迎えるか」の論議が高まることなしに高齢者の「真の幸せ社会」はないと思う。「死にいく自由」は人間にとって最後で最大の権利だ、と思う。それすら奪われ、生かされている高齢者達は少なくない。
国は社会保障上で後期高齢者の医療費が増大し続けることから、経済面から高齢者の終末期医療の有り様について介入してくるようになる。麻生氏の発言は「自らの希望を述べる」形で話されたことだが、世論、メディアの批判を受けた。これらの批判は、言葉の端端を否定するものであって実に薄っぺらで事の本質をついていなかった。必要なのは「終末期の医療や介護のケアはどうあるべきか」という本質的な議論である。この発言・撤回の過程で、尊厳死を含む重要な問題を論じられる機会が、またもや遠くなった、と後味の悪い思いがした。
ところで、麻生氏はナチスがお好きなようである。ナチス政権は五体満足で健康なアーリア人による純血主義国家樹立の思想の下、一定の基準に外れる精神・身体障害者を始め、異端者を片っ端から収容し抹殺した、という忌まわしい過去がある。後期高齢者はある視点で見れば障害者に近い。「私見」として述べた上記発言の背景に、ナチス政権の考え方に通じるところはないのだろうか?
国民が自ら考えるべき人生の有り様、終末期医療の有り様に政治が絡むと抑制の方でしか議論が成り立たない。それを許してはならない。
自分の人生の幕引きは自分で決めて欲しい。それを私どもがサポートする。高齢者が安心して死を迎えられる社会になって欲しいものだ。
12/11(木)寒波緩む降雨 外来 飯川病院
0:10起床、新聞。文献読み。農業問題の文献読む。まだ体調不良。3:00-4:00微睡。7:10久々プリウス出勤。8:45-14:00外来+人間ドックデータ整理+入院患者対応。14:15-19:00飯川病院、19:30帰宅。夕食、20:20就眠。DVD視聴:「池上彰:日米富士山会合」、「サイエンスZERO:青色LED」、「バクモン:軍艦島」。
麻生発言また問題に(2) タブー視することなく
麻生発言また問題(1)に書き込みがあったが、「子供を産まない方が問題」という発言は、高齢者が多かった演説会の場の雰囲気を伝えず、発言に関わる前後のニュアンスを伝えず、「メディア側に取って都合のいい部分が、都合よく引用」され、一人歩きしたものと思う。これは活字を介する新聞、雑誌とかではメディアがとる常套手段である。それをわかって情報を得なければメディア側の意図にハマってしまう。今回の発言は高齢者に向けてのリップサービスである。
私もかつては感染症流行時には医師会担当者として新聞にも頻回に登場したが、発言が誤解されて掲載され対応に苦慮したことは少なくない。訂正文掲載も申し出たことも何度かあった。私は新聞雑誌などニュース性のある部分は参考にするが、記者が書いたと思われる部分は信憑性は高いと思っていない。署名入りの記事、依頼された文や投稿文など、本人が書いた記事はいい。著名人でも電話取材?と思われる部分は信用できない。メディアにとって欲しいのは発言内容よりネームバリューである。
文字メディアがその欠点を補うために、参考になる映像などをURL等で紹介しながら記事を掲載すると信憑性は高まるだろうが、無理だろうね。見出し文にも内容にも迫力が失われ、注目度が落ちる。今回の麻生発言もボツにもなりうる。一般的に、小事件はメディアが介在し紹介すると、たちまち興味深い大事件に変わる。そんなものである。
麻生氏は少子化の考え方についても、断片的言葉としては間違ったことは言っていない。ただ少子化に関しては少子化に至った歴史、生物としての特質、社会的・経済的レベル、女性の社会参加、などあまりにも多要素なので、自分がどの立場から発言しているのかをはっきりさせてから結論部分を説明しないと、片手落ちになる。
私は麻生氏はいいことを言ってくれた、メディアがよくぞ取り上げてくれた、と思っている。麻生氏の発言を、嫌な発言だ、女性へ出産・子育問題を押し付けている・・・などとタブー視して評するのではなく、少子化と政治、少子化のために政治が何ができるのか、などを具体的に論じる機会に結びつけるのがいい。
少子化について政治が何ができるのか、興味深いテーマであるが、私は少子化の背景としては若い世代が子育ての「メリット」が少なくなった、と感じているからであって、子育て環境の改善など、政治が関与できる因子は少ない、と考えている。あるとすれば子供を産み育てる若い世代にまで及ぶ収入の底上げ策だと思う。
12/10(水)曇り・晴れ 外来 飯川病院ボランティア
0:30起床、医療文献PDF化、書類整理淡々と処理。まだ微熱・咳嗽などで体調不良。2:00-3:00微睡。文献・新聞読み。6:47バス利用、飯川病院着。8:45-14:00中通病院外来+入院患者対応。1分の休憩も取れなかった。ドックは対応できず。14:20飯川病院に.。体調不良。休息を取る。18:45バス帰宅、19:15夕食,20:15就眠。歩数計Σ5286Km。DVD視聴:「ヒストリア:真珠湾のスパイ吉川武雄」、「食パンのあれこれ」、「100分名著:ハムレット(1)」.
麻生発言また問題に(1) 勝手に言わせといて世論喚起するのに利用すればいい
常日頃から暴言が多い麻生氏。私は面白い方だと思ってフォローしている。つい先日は「株高円安で利益を出さない経営者は運が悪いか能力が無いかだ」、社会保障費の増大については「子供を産まないほうが問題だ」、と述べ物議を呼んでいる。本人は釈明に躍起になっている。
麻生氏はリップサービス旺盛なのか、思慮が足りないのか、口下手なのか、問題発言が多い。一覧表が欲しいほどである。暴言を私のスクラップに検索をかけると以下のが出てきた。語彙を乱さない程度に私が改変した。
1983年2月「美濃部知事が誕生したのは婦人が美濃部スマイルに投票したから。婦人に参政権を与えたのは失敗だった」(自民党青年局長)
2006年7月北朝鮮のミサイル発射について「金正日総書記に感謝しないといけないかな」(外相)
2006年10月「隣の国が核兵器持つなら核についてもいろいろな議論をしておくことは大事だ」、「非核三原則を政府として堅持する立場に変わりないが、言論の自由を封鎖するということはしない」(外相)
2007年2月米議会の従軍慰安婦決議案に「客観的事実にもとずいていない。はなはだ遺憾」(外相)
2007年7月日本の農作物輸出に関し「78000円と16000円はどっちが高いか。アルツハイマーの人でも分かる」(外相)
2008年8月「ドイツではナチスに一度政権をやらせてみようという話になった」(自民党幹事長)
2008年12月「職探しは、自分で何をしたいか決めてないと、みつからない。目的意識がきちんとないと、雇う方だってその気にならない」(首相)
2008年12月「医者は社会的常識欠如集団」(首相)
2013年1月終末期医療で「政府のお金で高額医嘸をやってもらっていると思うと、ますます寝覚めが悪い。さっさと死ねるようにしてもらうなど、いろいろ考えないと解決しない」(副総理・財務相)
2013年4月食いたいだけ食って、飲みたいだけ飲んで、糖尿病になって病院に入っているやつの医療費はおれたちが払っている。公平ではない。無性に腹が立つ」(副総理・財務相)
2013年8月改憲にからんで「ナチス政権の手口に学んだらどうかね」と発言(副総理・財務相)
2014年12月「株高円安で利益を出さない経営者はよほど運が悪いか経営者として能力がないかだ(副総理・財務相)
2014年12月社会保障費の増大は「子供を産まないほうが問題」(副総理・財務相)
・・・などなど
12/9(火)降雪若干、後晴れ 外来 飯川病院
1:00起床、まだ体調不良。文献・新聞などPDF化。録音データ整理。4:00微睡若干。6:47バス利用、飯川病院着。8:45-13:00中通病院外来+入院患者対応+紹介患者対応。
13:20飯川病院に勤務。このころから体調一層不良に。休息を取る。19:00車帰宅、夕食。20:00就寝。歩数計Σ5279Km。DVD視聴:「平賀源内」、「美の壺:南部鉄器」、「プロファイラー:チェ・ゲバラ」。
疾患名の名称変更(3) 軽度なら「認知症」より「ボケ」が良い
生活習慣病、統合失調症、認知症などの名称変更は学会レベルでも生活上でもほぼ定着し、成人病などの古い名称を用いることは皆無になった。
日本精神神経学会は心の病の名称や用語について、新しい指針を作った。その一部を示す。()が改定後であるが、理解するのにかえって難しくなった。
アルコール依存症(アルコール使用障害)性同一性障害(性別違和)注意欠陥多動性障害(注意欠如多動症)アスベルガー症候群、自閉症(自問スペクトラム症)・・・である。
より学術的な名称変更もいいが、私は疾患の内容によっては逆にソフトな、非学術的な名前に変えるのがいいと思う。
その一つが「癌」である。「癌」は「がん」、「ガン」、「癌」といろんな使われ方をしている。「癌」は痛そうなイメージがつきまとうから「がん」、「ガン」と表記されるが、日本人は漢字の「癌」から受けるイメージから逃れられない。だから私は「のぞみちゃん病」にすればいいと思う。これからの世代、国民の半分が罹患し1/3がこれによって死亡する。私は「癌」でなく「のぞみちゃん病」で死にたい。
もうひとつ、私は軽度であれば「認知症」より「ボケ」と呼ぶ方をがいいと思う。もちろん医学的判断は尊重する。私はカルテや診断書などは勿論「認知症」を用いるが、日常の外来診療で本人や家族を前に話題にするときは「ボケ」を使う。
「ボケ」にはその人その人の人生がある。時の積み重ねがある。それに、笑い話になるような失敗談があり、人生に味をそえる。
これを「認知症」というと、突然難しい、対応困難な恐ろしい疾患になってしまう。すっかり本人も周囲も病気として構えてしまう。
長い人生の集大成としてその人の老いを認め、それを受け入れ、共に生きる日々の味わいを忘れる。老後はかけがえのない貴重な時間である。全てのしがらみから解放され、いい加減で生きていても周りが許してくれる貴重な時間である。
もう一つ。私は「メタボリックシンドローム」なんて格好のいい言葉は用いない。「デブ」を用いる。これがその人なりの一番生活実態を表しているからである。
疾患名など、より医学的に忠実に難しく呼ぶようにするよりは生活に関連した、その人の「人となり・人生」を示すような名称のほうがいい。
12/8(月)曇り 降雪なし 健康クリニックドック 飯川病院
1:10 起床、本読み。文献・新聞などPDF化。6:47バス、7:10飯川病院着。9:00-11:00健康クリニックドック。中通病院入院患者対応。12:00飯川病院へ移動、勤務、文献読み,読書。このころから咳と咽頭痛、微熱あり医局で休息を取る。岩手県の県庁所在地のウイルスか?? 19:00夕食、20:15就寝。歩数計Σ5274Km。DVD視聴:「池上彰の経済教室(2)(3);宗教と経済活動」、「日本と世界を結ぶ絆」、「二宮金次郎」。
税の勉強を始めた(6)法人に内部留保税を(2)
安倍首相は11月中旬、「政労使会議」で昨年に引き続き賃上げ要請を行った。政府が民間企業に対して賃上げを要請することは極めて異例のことである。
政府の要請を受け、順調に業績が回復している企業の一部では一時金の増額や賃上げの実施の動きが出てきている。安倍政権は年5%以上人件費を増やせば増加分の10%を法人税から引くという「頭なでなで的政策」を13年度から3年間実施する。
首相の賃上げ要請、賃上げした企業の法人税を減税するなどの施策は、多分、一時的な効果しかなかろう。
個人の「内部留保」に対して大幅増税して国税として絞り出すのだから、企業に対して「内部留保税」を課せばいいと思う。それによって首相が要請する必要もなくなる。12年9月時点での企業の「内部留保税」は217兆円もあったから1%課税すれば2兆円超の国税が得られる。これは大きい。
諸外国に比較して日本は企業への保護的政策はがなされている。日本の経済を支えているのは大企業であるという認識から保護しているのだろう。
1981年に42%だった法人税率は2000年以降30%になった。減税で得た利益の使途は賃金増加、設備投資ではなく、内部留保だったのは皮肉なことである。しかし、それだけ日本の企業が競争力を失い、自信を失ってしまったことの表れである。こんな後、日本は長く経済低迷、デフレーションの中で呻吟することになる。
2012年12月の発足した第2次安倍内閣はデフレからの脱却を目指した経済政策,アベノミクスがなわれている。結果として株価が上昇し、円安が進行した。大企業に利益が集中する等な仕組みになっている。さらに円安がこれを助長する。この状態の中で法人税率を20%台に減税しようとしている。一層の大企業保護策に見える。
さらに我が国は、社会保障に対する事業主負担の割合が25%と、主要先進国と比べて低い。2010年の時点で、フランス42%、ドイツ35%、英国35%である。だから、日本企業の「内部留保」が増えていく。これでは経済が回らない。
個人が蓄積した「内部留保」を所得税として徴収し経済を回そうとするならば、企業に対しては「内部留保税」を課せばいいと思う。「内部留保税」についてすでに主張している経済学者もおられる。
税の勉強を通じて、この程度のことは何とか分かるようになった。
12/7(日) 小雪・寒波 降雪冠雪4cm、飯川病院日直
1:00起床、新聞・文献チェック、PDF化。今季初スキーウエア、防寒靴を着用。8:28発のバスで飯川病院へ、9:00-17:00日直勤務、17:20家内を駅に迎え、18:00Taxi帰宅。Vn練習、19:00夕食、20:30就寝。歩数計Σ5268Km。DVD視聴:「池上彰の経済教室(1);宗教と経済活動」、「SARS:未知のウイルスとの戦い」、「菜根譚(4)」、「世界が驚いた日本:野菜」。
税の勉強を始めた(5)相続税は個人の内部留保の召し上げ ならば法人に内部留保税を(1)
来月から改正相続税法が施行される。本法は25年に成立し、27年1月1日から施行されるものである。
今回の改正のポイントは、
相続税の課税限度額が4割近く大幅引き下げられ、対象者が一気に増える。
宅地等相続の仕組み、特例の見直し、
相続税の税率の見直し、
死亡保険の課税の仕組みの見直し、
未成年者、障害者控除の見直し、
に纏めることができる。
今回の改正の背景は国税収入の増加のためであることは疑う余地もない。要するに相続税は個人レベルの「内部留保」を、「個人の死」を機会に、相続税という形で吐き出させる仕組みである。
個人が蓄積した内部留保を大量に吐き出させる、ということは一つのアイデアである。相続税の仕組みを見直し、対象を富裕層から準富裕層に広げた。しかも、この法改正の課税対象者は全国民のうち7万人程度であるために法改正自体ほとんど話題にもなっていない。
地価の高い都市圏に不動産を所有している方々、多額の生命保険をかけている方々は安穏としていられなくなったはずであるが、法改正は知られてもいない。しかも、子供の数が減った昨今、親が死亡したあと多額の相続税を科せられることになる子供は少なくないだろう。都市圏の不動産を相続した子供は、それを売却しないと相続税を払うのが困難な事態に陥る可能性が高く、しかも、このご時世、土地の売却は困難である。
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一方、現在、日本企業はアベノミクス効果で、円安で大きな利潤を上げた。資本金1億円以上の企業の内部留保は、12年9月期決算には217兆円に増加している。現在ははるかに多額になっている。
「平成23年版労働経済白書」によると従業員1人あたりの企業利益は2.4倍と急増したのに対し、現金給与総額は1.0倍と横ぱいのままだった。要するに大企業は多額の利潤を上げながら従業員に還元していないからである。
アベノミクスの到達目標には、この企業の内部留保の一部を吐き出し、従業員の給与や設備投資に充て、国内の経済が慢性的に回ることである。これがなければアベノミクスは失速する。今、アベノミクスには陰りが見え始めている。今回の総選挙ではアベノミクスのあり方が問われている。
安倍首相は11月中旬、「政労使会議」で昨年に引き続き賃上げ要請を行った。政府が民間企業に対して賃上げを要請することは極めて異例のことである。7月から9月期のGDPはマイナス1.6%で予想外の展開をしている。安倍首相は焦っているといえよう。
12/6(土)秋田・岩手県の県庁所在地小雪・寒波 冠雪3cm、寒波 幼稚園の生活発表会
1:00起床、新聞文献チェック、PDF化。5:30家内と共にTaxi駅、6:08こまち、7:30-8:30岩手県の県庁所在地駅で時間調整、8:50岩手県の県庁所在地の某幼稚園、9:20ー11:30生活発表会。学芸会のミニ版、を見る。いつもの場所でそば中心の昼食。一人Taxiあてに徒歩にて駅に向かうも結局県立中央病院まで歩く。予定のこまちをホーム上で見送る。要するにタッチの差で遅れた。駅書店で本購入、15:30こまち、17:10秋田着、駅書店で本購入、17:30バス。18;10帰宅、Vn練習、19:00夕食、20:30就眠。いつもと違うパターンで非効率、待ち時間が長かった一日。これもたまにはいいか。家内は息子一家とともに四季亭に。Σ5261Km。
幼稚園生活発表会 学芸会でなく生活発表会のワケ
本日、12/6(土)は岩手県の県庁所在地の孫の幼稚園の生活発表会ということで、声がかかった。内容的にはちょっとした学芸会である。その場にジジババがいる事だけでも意味があるだろうと参加した。出席の付録に、家内にはつなぎ温泉の一泊が用意されていた。私は翌日飯川病院の日直が当たっていたので日帰りとなった。
秋田は昨日から時折降雪、冠雪3cm。秋田発6:08こまち、岩手県の県庁所在地も同様な天候であったが寒かった。
孫は5才で「X幼稚園」の年中組である。
今春の予定を調べてみるとこの「生活発表会」は2月22日(土)にも行われていた。なんで今回は12月なのか疑問に思ったが、今回のは「年長・年中組」のための会、2月のは「年少組」のための会なのだと言う。何で2回に分けてやるのかというと、年少組は入園して浅く年内の発表会は無理なのだそうだ。それで約3ヶ月遅らせ、2月に年少組を中心にした会を開催しているのだという。確かに、幼稚園児は成長著しく、年少から年長間の子供たちの能力に差が大きく、特に年少組では、遅生まれ、早生まれ間でも理解力、行動力に違いがあるのだという。この差は徐々に小さくなっていく。だから年少組中心の会は3ヶ月遅れで2月に開催する、という。子供の成長に合わせた対応、スタッフにとっては大変だろう。
また、日常の園児らの園内における生活そのものを保護者に見て欲しい、ということで生活発表会という名前で、ここで披露された芸はほぼ日常的なレベルで、劇や歌う曲目などは自分たちで選択し、内容も考えたのだそうだ。
幼稚園の発表会は幼稚園の講堂で行われた。保護者やジジババで満杯。ビデオカメラが林立した。園児達の黄色い声に触れるのは久々であったが、心地よく耳に響いた。
9:20-11:20の2時間、歌あり遊戯あり、小さな演劇ありであった。会は整然と進行した・・と言いたいが、私にとってはまだるっこしく、演じている内容も聞き取り難く、時折眠くなるし、尻が冷えて寒いし、腰も痛く、辛い2時間となった。
園児の様子はというと、「年少組」中心であった前回よりは整然としていた。成長の証であろう。孫は私どもを見つけて壇上から盛んに手を振っていた。これだけでも来た甲斐があった。
職員の方々の事前の準備、園児の練習、当日の運営など実にご苦労なことであった。
会が終わった後、園児たちは親たちと待ち合わせて一緒に帰ったが、何れの子供たちも緊張がとれて満足げ、かつはつらつとした様子がとても愛らしかった。
息子一家とともに昼食を摂り、私は13:30頃一人帰路に着いた。Taxiを当てにしたが流しのTaxiはなく、県立中央病院まで40分ほど歩いた。新幹線にタッチの差で乗り遅れ、自宅に着いたのは18:00過ぎであった。
マア、辛い1日であったが、これも孫のため、自分のためであった。
12/5(金)寒波・降雪 大曲中通病院外来 飯川病院ボランティア
1:30起床、本読み、医学文献チェック。5:30家庭ゴミ集積所に。7:40Taxi。8:10こまち、ギリギリ乗車。徒歩病院、9:10ー13:00大曲外来。14:30Taxi中通病院へ、入院患者対応、15:10飯川病院ボランティア。19:15帰宅、夕食、20:20就眠。Σ5253Km。DVD視聴:「称徳天皇:道鏡か否か」、「昭和偉人:古賀政男」。
税の勉強を始めた(4) 相続税は来年1月から誰にも身近になる
私はつい先日まで税金についての知識は殆どなかった。
第一線を退いてからからそれまで勉強できなかった分野について勉強を始めた。政経社会、歴史、文学などである。一言で言えば人間の有り様を学び直していると言う事。これが実に面白い。
税の勉強始めたのは、今問題になっている日本経済の再建に関連して国債のあり方、消費税や法人税のあり方について考えるためであったが、その過程で私が死んだ後に家内や子供たちに金銭関係で迷惑をかける可能性があることを知ったためである。今のうちから準備して置かねばならない。これは親としての義務である。
身近な税の改正は第一に「消費税」であるが、これは実施が延期されることとなったので8%のままとなった。あまり知られていない来月から「改正相続税法」が施行される。今までは多くの方々には縁がなかった相続税が、もしかすれば自分の死亡時には関係するかもしれない。それも勉強し始めたルーツの一つである。
我が家の例で言えば、
祖父・祖母の死亡時:田舎の医師として一代で財をなした祖父の財産はかつては相当あったと思われるが火災にあって家の建築・医院の再構築にかなり散財したらしい。祖父死亡に際しては当時の習慣のごとく、長男である私の父が大部分を相続した。当時小学5年だった私は親族たちの相談事を、盗み聞いていたが、叔父叔母たちは全員相続の権利を放棄した。やはり不満がなかったわけでなく、弟の一人には一定の金品が分け与えた。税務署に届けたと思われるが関連の書類は見ることはなかった。祖母は相続すべき財を持っていなかった。
父母死亡時:父が祖父から受け継いだ財産は生前にかなり散財し、郷里の敷地・住宅も売却、岩手県の県庁所在地郊外に移り住んだ。私が働くようになってから生活費も補助していたから、父母死亡時も相続の対象になる金品はなかった。父名義で岩手県の県庁所在地に残った土地は私が相続したが、相続税は払った記憶がない。昨年売却した。
上記のごとくの経験から、これまで「相続税なんて私には100%関係ない問題」と思っていたのであるが、税制の改正があり、私が死んだ場合には多少引っかかりそうである。税の仕組みは難しくてなかなか分からない。しかし、知らないままでは残るものに迷惑をかける。だから、知らないでは済まされない。
12/4(木)曇り・降雪 外来 飯川病院
1:00起床、本読み、徒然他。医学文献自炊、整理、廃棄。5:30資源ゴミ集積所に。6:47分の八幡田一丁目からバス。7:10飯川病院着。回診他。8:45-13:40外来+人間ドック判定+入院患者対応。14:00-18:30飯川病院、19:00帰宅、夕食、20:20就眠。 歩行計Σ5245Km。DVD視聴「NHKsp カラーでよみがえる東京」、「修行せよ:高尾山」。前者のモノクロフィルムのカラー化によって情報量が大幅に増える。また、原映像は昭和史の中でも価値の高い映像で、それを見るだけでも値があった。
「馬齢を重ねています」 年は取るのでなく 積み重ねるもの
先日、いつも通院してくる中等度の認知症の87歳の女性に対して、型のごとくに「いかがですか?」と尋ねたところ、「調子は悪くないです。何もすることがなく、いたずらに馬齢を重ねています」との返事があった。うつ状態で精神神経科にも併診しており、いつもは暗い表情で返事するのであるが、その時は笑顔豊かで爽やかな表情であった。
この方は20年以上も私が担当する外来に通院されてきたが、このような言葉が出たのは初めてであった。小柄の女性である。「馬齢」は予想もできなかった言葉であった。私も一瞬戸惑った。
「馬齢」とは馬の年齢そのものを指すこともあるが、自分の年齢を卑下するときにも用いられる。この方は、「大したこともせず,あるいは出来ずに、無駄に年を取っているだけです」と言いたかったのであろう。いつの日か、覚えた言葉が口をついで出たのであろう。
80歳を超えた患者の方々は、往々にして「年を取るのは嫌だ、取りたくないものだ」と言う。高齢者の甘えである。寂しいのかもしれない。私はそんな時には「早く死ねばよかったんですよ。でも間も無くその時がきます」と答える。すると言わなくなる。
日本が急に豊かになり、あくせくと働かなくとも食べられ、生きられる環境に浸っている人ほど、「年を取るのは嫌だ」という。家事や畑仕事、老老介護などで今もなお苦労を重ねている高齢の方々は身体的苦痛を訴えることはあってもこんなことを言う方はまずない。
私は人として生きる人生には色々な可能性はあっていいと思う。一人ひとりの人生は二度と繰り返すことができない、一回限りの完成品である。それを単純化・類型化して表現することなど恐れ多いことではあるが、時間の積み重ねを点を線で結び、グラフ化出来るような人生もあるし、日々の生活、年ごとの生活を面としてしか表わせないような重い人生もあるような気がする。
「年は取るものではなく、積み重ねるものだ」という言葉がある。
ひさびさに「馬齢」という言葉を聞き、その意味が分かった気がした。
12/3(水)寒波・風雪・道路初冠雪 外来 飯川病院ボランティア
1:00起床、文献新聞チェックPDF化など。7:40バス飯川病院着。8:45-13:50外来+ドック判定。14:00-18:45飯川病院ボランティア、外来分レセプトチェック6割方。19:00帰宅、夕食、22:00就眠。歩行計Σ5337Km。DVD・BR視聴「大衆ジャーナリストの祖:黒岩涙香」、「独占を許すな:渋沢栄一」、「温泉・お風呂特集」。
いきなり解散・総選挙(3) アベノミクス解散(2) 「アベノミクス改訂版」へ
衆議院選挙が公示され選挙戦に入った。
今回の選挙は「アベノミクス解散」と言われているようだ。
安倍首相は党首としての第一声で「この道しかないアベノミクス、成果もあがている・・・」と強調した。
アベノミクスは、大胆な金融緩和、機動的な財政出動、民間投資を促す成長戦略、から成る。
大胆な金融緩和とは、銀行や生命保険会社等の民間金融機関が保有する国債を日銀が大量に買い上げ、市場に資金を供給、景気を刺激する政策である。これによって株価は大幅上昇し、円安が進行した。株価の上昇は日本経済への期待・評価が国際的にも上がったことを示している。リーマンショック後達成できなかった成果であり、「アベノミクス」明らかな効果と評されている。
ただ、株価の上昇で恩恵を受けたのは、大量の株を持つ一部の富裕層だけ。さらに、円安で大企業は潤った。逆に、原材料の高騰は中小企業の経営を圧迫している。食品などの値上げも国民にとって重い負担となっている。
財政出動による公共事業の拡大は国内総生産(GDP)を押し上げた。雇用面では約100万人増えた。雇用が改善したのはデータから見て間違いない。ただし非正規社員の割合が増え、賃金格差が広がった。「雇用の調整弁」としての非正規労働を今後も増大させる恐れがある。
成長戦略は企業の設備投資・賃金像誘導、農業改革やTPP交渉への参加、労働規制緩和、地方創生、女性登用、消費税増税延期などが挙げられる。
私はアベノミクスはデフレ脱却のために初期の効果を上げた、と思っている。安倍総理が言うように「この道しかなかった」と言っていいのではないか、と思う。この経済政策を知らなかった時は半信半疑であったが、ここまで効果を上げたことからその意義は認めざるを得ない。ただ、金融緩和策、財政出動によるGDPの改善は国を消耗させる策でもある。いつまでもこれを続けるわけにはいかない。
アベノミクスの成功は成長戦略が鍵を握る。
ここで考えなければならないのは、アベノミクスは近代日本の、成長が旺盛であった過去の「古き良き時代」に回帰することを目指した政策である。池田内閣が目指した「所得倍増論」、田中内閣の目指した「国土改造論」は安倍首相の言う「雇用改善・賃金アップ」、「地方創生策」にオーバーラップする。
発展途上国が経済力を増し、成熟爛熟した日本を含む先進国はもはや一般的な汎用品とかを売り込む力はない。だから、過去の「古き良き時代」への回帰はあり得ない。低成長の新時代に向けた発想の転換、が必要になる。
今回のアベノミクス解散・総選挙は、その視点に立つ「アベノミクス改訂版」についての議論を進めるいい機会である。
12/2(火)寒波・風雪 外来 飯川病院
1:30起床、文献新聞チェックPDF化など。7:40バス飯川病院着、8:45-13:50中通病院外来+入院患者回診対応。14:00-18:20飯川病院、車帰宅。Vn少々。19:00夕食、20:30就寝。Σ5531Km.。DVD・BR視聴「エボラ出血熱の謎」、「大谷投手はすごい」、「男装の麗人・女スパイ:川島芳子」、「菜根譚(3)」。
いきなり解散・総選挙(2) アベノミクス解散(1)地方から見たアベノミクス評価
本日2日、衆議院選挙が公示され選挙戦に入った。
今回の解散・選挙は私は「いきなり解散」のほうがいいと思うが、一般的には「アベノミクス解散」と言われているようだ。争点を無理やりアベノミクスの評価に置こうとしているのだろう。
アベノミクスの評価は様々である。都市部や大企業からの視点、地方にいるものの視点、ちょっと知っているがあまり興味のない方々、などでは評価がガラリと変わる。
詳細は検討していないが、野党の党首達の多くはアベノミクスは失敗だ・・との論旨で選挙戦をスタートした。しかし、それらを聞いていても「代案」を持っていいる党は少なく、批判に終始して迫力を欠く。
岩手の地方誌である岩手日報は衆議院選の公示直前に県内33の市町村長に対してi以下の項目についてアンケート調査を行った。
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アベノミクス 賛成7 反対2 どちらとも言えない24
地方創生 賛成20 反対0 どちらとも言えない24
農地改革 賛成16 反対11 どちらとも言えない16
原発再稼働 賛成1 反対15 どちらとも言えない17
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岩手県内33の市町村長は日常から現状をなんとか打破しなければ、と考えておられる方々だろう。にもかかわらず回答に力を感じ取れない。
原発再稼働について賛成1、反対15はまずまずとしても、どちらとも言えないが17、というのはその立場にある方にしてはちょっと曖昧すぎるのではないかと思う。どちらにせよ一定の電力が必要なわけだから、再生可能エネ、火力発電政策等とリンクさせなければ意見は述べられないと思う。
アベノミクスに関しては、どちらとも言えないが24ということであるが、7首長は方向性としては賛成、24首長は方向性としては賛成であるが、地方に対する恩恵は今の所感じられないためにどちらとも言えないになった、と私は思う。ある町長は大企業だけが恩恵を受ける施策だ、と答えている。
地方創生政策に関しては、反対0は今までの地方行政に対する不満の表出だろう。賛成が20は納得できるが、どちらとも言えないの24は「そんなことは地方ではもう十分考えている。いまさら国が乗り出したからと言ってうまくいくはずがない・・」とクールな反応なのではないか。意外と真実をついていると思う。
農地改革については、賛成16、反対11、どちらとも言えない16と三者の答えが拮抗している。岩手は農業県でもあるだけ十分に考えられているのだろうが、TPPの先行きが不透明のため明快な判断ができ難いというところか。ただ、反対11の首長の方々は「離農が進む」と反対なようであるが、行き詰まった農業の活力を引き出すためにどうすればいいと思っておられるのだろうか。
「アベノミクス解散」と言われるが、このアンケートから見る範囲ではあまり争点にはなり難いような気がする。
12/1(月)曇り後小雨 健康クリニック 飯川病院
1:30起床、文献・新聞など。いつものごとく。11月分の自動録音の内容を整理。7:40バス利用飯川病院着。9:00-11:00健康クリニック,中通病院の入院患者対応。12:50-18:45飯川病院。19:00夕食、20:15就寝。DVD・BR視聴「そこまで行って委員会;医療、ペット業界、資本主義の崩壊について」、「ヒストリア:和食」、「BSドキュメント:天気を操作する」、「藤子不二雄」。歩行計Σ5524Km。
いきなり解散・総選挙(1) 総理は「自身のために」解散の挙に出た
衆議院がいきなり解散した。首相が、来年10月に予定していた消費税率再引き上げの先送りと、11月21日に衆議院を解散することを表明した。直近の国内総生産(GDP)の実質成長率は、年率換算で1.6%の減で、事前の民間予測を大きく下回ったことが消費税率再引き上げの先送り決断をさせた。
消費税増税はすでに織り込み済みであったはずで、その判断を自分がすると明言していた。増税をするかしないかは二者択一で、しない方に舵を切ったのだがそれと同時に衆議院の解散を表明した。私は、今解散の時期ではないが、これは見事な判断だったと思う。12年夏の「社会保障と税の一体改革」の民主、自民、公明の3党合意に基づく消費増税法は、2段階の消費税率引き上げを定めつつ、景気が悪化した時の先送り条項も設けている。だから、安倍総理は日本を揺るがすような決断はしていない。にもかかわらずの解散である。
今まで消費税関係で増税を行った内閣は直後の選挙で大敗を喫している。「増税は選挙には鬼門」という歴史をたどっている。
消費税を表明し1979年の選挙で大敗した大平内閣、3%の竹下内閣、5%の橋本内閣、8%の野田内閣である。安倍首相が10%増税実施を打ち出した後に、解散すれば五の舞になりうる状況にあるから、決して解散には踏み切らなかったと考えられる。
国民の大多数は消費税は上げないで欲しいと思っている。同時に、上げなければ日本の財政再建は遠くなるし、社会保障がことも知っている。わかっていても増税を見送った安倍首相には票は有利に動くだろう。
だから安倍首相には別の思惑があったと思われる。消費税増税を見送ったことは財政再建の目で見れば、首相にとっても苦痛の決断であっただろう。だからこそ、この機会に抱き合わせ解散して安倍政権の歩みの再評価を選挙で問うておきたい、ということだろう。
安倍氏は首相に返り咲いてからは「私どもが自民党が、政府が・・」と国民に呼びかけていたが、間も無く主語が「私が・・」に変わった。その後は数の論理で強権の発揮である。「アベノミクスと呼ばれる新しい経済政策」しかり、一昨年の「TPP交渉参加表明」、昨年の「特定秘密保護法案の審議」、今夏の「集団的自衛権の容認」しかり、これらをめぐっては、多くの国民の反対の声があるにもかかわらず、意見を汲み取ったり国民の審判を仰ぐそぶりすら見せなかった。
「消費税の負担増は先送りにいたしました」、という大衆向けに耳あたりとよい言葉にリンクさせて今までの政策の信を問う、という作戦に出た。序でに女性2閣僚の任命責任も・・である。
この解散に「大義はあるのか??」との意見も見られる。総理にとっては大きな大義があるのだ。たとえ国民生活に直結する審議を遅らせても、自民のために、公明党のために、長期政権維持のために、歴史に足跡を残すために、・・・。このチャンスを生かすために決断した。総理の目はいま国民の方を向いていない。
肩透かしを食った野党、総選挙に向けての準備も間に合わない。慌ててマニフェストを作っている。野党はどう体制を再建し票を獲得するのか、興味は尽きない。
年を通じてワンパターンで淡々とした毎日です。AM2:00-5:00にメールチェック・返事送付、人間ドック(HDD)判定・報告書作成、新聞切り抜き、病院・医師会業務など。
月〜土曜は6:00頃出勤、HDD報告書印刷、外来書類処理など。病棟回診、HDD受診者とミーティングと診察。8:45-14:00外来とHDD受診者に結果説明。昼食は摂りません。午後は病院業務・医師会業務、各種委員会等に出席など。20:00頃帰宅。 日曜・祭日もほぼ同様ですが、病院には午後出かけます。時間的に余裕無いのが悩みです。 |