献血にご協力を




Q : 今日は献血のお話ですね.これを取り上げたのはどうしてですか?

平成13年度の県内の献血者数がまとまりましたが、60276人で前年度より767人も減っている事が判明したからです。

また、血液が慢性的に
不足傾向にあることです。

(1)患者さんに治療として輸血する赤血球や血小板がやはり不足傾向にある.特に1-4月にはかなり不足になります.

(2)一方、アルブミン製剤とかグロブリン製剤と言われる様な血しょう製剤の原料の血液が今でも輸入に頼っていますが,国内で自給するためには毎年数%ずつ献血量を増やさなければならない事情があります。



Q : 献血の重要性は何なのでしょうか

血液は人間の命を維持するのに欠くことの出来ないもので替わりの方法がありません。

血液の病気、悪性腫瘍、大量出血を来すような病気など,治療として輸血を必要とする患者さんが増えています

赤血球や血小板は生きた細胞.採血後長持ちしません.
血小板は3日間、赤血球は21日、血漿は1年間です。だから常に新しい血液が供給される必要があります。



Q : 何故,血液が不足するのでしょうか

献血量の減少があります。

少子高齢化、世の中の不景気があります。 
50歳未満のかたが中心になって献血し(
献血者の年代は30歳未満で約半数)ています。

会社とかが、不景気で余裕が無くなった。

秋田県では高校生の献血が多い(200ml献血が多い)。

使用料の増加
50歳以上の患者が消費するのですが、高齢化で増加している。



Q : 献血はどういう種類があるのでしょうか

血液全体を献血する全血献血 200ml と400ml があります(10分ほどかかります)。

分離器の中を血液を通している間に血小板とか、血漿だけを振り分けて採取する方法で成分献血と言います.約一時間ほどかかります。

成分輸血  = 400ml  >  200ml献血の順に献血にご協力いただきたい。



Q : 献血は何処で出来るのですか

秋田市では
献血ルーム------秋田市アトリオンにあります。 

血液センター --秋田市の川尻にあります。 

献血バスなど----県内を巡回しています。



Q : 献血は何歳から何歳までで出来るのですか

16歳-70歳未満ですが多少条件があって、16-17歳は200mlのみです。

65歳以上の方は、64歳までに献血の経験のある方。



Q : 献血後に注意することは

止血を確認する。

水分を補給する。

その日は、危険な仕事に就いたり、激しい運動をしない。
などです。



Q : 献血が出来ない場合とは

健康な方からいただくのが原則です。

病気で服薬されている方
輸血や臓器移植を受けたことのある方
性病やマラリアにかかったことのある方
BやC型肝炎ウイルス陽性の方,エイズ検査で陽性と言われた方
3日以内に歯科治療を受けたかた。
妊娠中の方
一年以内に不特定の方と性的接触を持った.あるいは麻薬や覚醒剤を注射した
マラリアなどが流行している地域への旅行
自分でピアスの穴をあけた方(医療機関であけた場合1ヶ月)
狂牛病になりうる地域に1980年以降に半年以上住んだ方

これらは予め詳しく知らなくても、献血前の問診票でチェックされるような仕組みです。

ただし、病気の検査代わりに献血に行っては絶対にいけません。



Q : 献血したあとの回復は?

赤血球は1ヶ月くらい、血漿、血小板は1週間くらいで元に戻ります。


献血は最も価値あるボランティア活動の一つです。
多くの患者さんが助かっています
是非ご協力下さい。


こちらも是非ご覧ください

秋田赤十字血液センターのページ
 
             

2002/4  秋田県医師会 福田光之



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