お医者さんを替わるとき、替りたいとき
その前に。日本の医療の特徴
1)患者が医療機関を自由に選べる制度をとっている国はない。
2)これほどレベルの高い医療機関がそろっている国はない。
3)医療保険制度が発達し、比較的軽い負担で高度医療の恩恵を受けられる国はない。
4)それだけ、かかり方が難しい。患者さん方は自分勝手に転々とする
病院の新患外来では昨日まで、あるいは最近まで他の医療機関にかかっていた患者さんが1/4人程度受診してくる。
多くは医師に相談しないで自己判断で。だから、紹介状をもってこない。 (患者さん方は自分から言うわけではないが、医師の方では感で分かる)
どういう時に医師を変えるか、理由は
1)高血圧などの慢性の病気で、かかっているんだけれど、気がかりな症状がでて心配になって、別の医師の意見を聞きたい。かかりたい。
2)急な発熱、咳、腹痛、下痢などの急性の症状がでて、1-2回かかったけれどなかなか改善せず不安になって。このような場合多くは一回しか受診していない場合が多い。
病院を替わりたいと思ったら・・・3つのアドバイス
1)焦らずに考えよう
まずお医者さん相談を
急性の場合にはもう少し頼ってみて欲しい。
検査や治療には段階がある。
次の治療、検査の計画がある。
更に、それでも直らなければ●●病院に紹介しよう・・と考えながら診療している。それからでも遅くない。
2)是非紹介状をもらいましょう。
患者の紹介も医師の仕事のうち。遠慮はいりません。
書いてくれなかったら、かかるのを止めて良いと思う。
3)せめてお薬だけでも持参を
患者さん方に薬を持ってきてますか・・と聞くと、
高血圧の薬、ぎっくり腰の薬をのんでます・・・
あわてて薬の色とか形で説明しようとします、
8000種類もあり特定は困難。
まして粉薬は不可能
何故、お薬をもってきて欲しいのか
薬から診断と治療の状態がを知ることが出来る。
検査とか治療で次の段階から始めることが出来る。
このことは患者さんにとっても医師にとっても、ひいては医療費のためにもとても重要。
4)前の先生に状況を報告して欲しい
来院するはずの患者さんが来られないと心配なもの。
先生方にとっては何よりもうれしいことだと思います
更に、つけ加えるとすれば何があるか解りませんから日常から名前を聞いておくことが重要。
阪神大震災では病院を替わらなければならない事態が
おまかせしていた主治医が急病で倒れた
旅先で病気になった・・・
患者が自由に医療機関を渡り歩くので医師も管理のしようがない。
相談されたときのみ可能。患者の責任で用意しておくか、紹介状を。
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