日医代議員会の初日,会長選挙も終わり代議員が一斉に帰路につき、私もその中に混じって駅に急いだ。が、見回すと周りは高齢の方々ばかりで異様な雰囲気.私など相対的に超若年であった。近所の住民も「今日は日医会館で高齢者大会があったらしい.高齢者の医療も今後大変になると言うからなァ」といぶかったことであろう。
代議員は都道府県の各医師会から会員数に応じ2-38名が選出され,総数338人である.その年齢分布をみると、70歳代が131人(38.7%)、60歳代が172人(50.9%)、60歳未満が35人(10.4%)で50歳以下は僅かに1名(秋田県)である.女性も1人(秋田県)のみであった.各都道府県毎の代議員の平均年齢は58.5歳(秋田県・京都府)から73.2歳に分布し,70歳以上が7都道府県もあった.代議員のうち勤務医数は2年前は21名であったが,恐らく今回もそれほど変わっていないだろう.秋田県の代議員は4名中2名が勤務医である.
医師会員は20代後半から80歳代まで広く分布している.女性医師も14%と急速に増えている.勤務医会員も半数近くにのぼり,地域医療のためには病院問題も積極的に論じなければならない.厳しい医療情勢を迎えつつある時代に,このようなアンバランスな代議員の組成のもとで会員の意見が日医に十分伝わるのであろうか,私には疑問に思う.若手医師の日医批判が喧しい.