プリウス
私はひょんなことから2005年にトヨタプリウスを購入した。四駆でないのが最大の不満であるが、とても気に入っている。以降、現在まで10年以上用いてきた。 私は車の運転が好きではないがメカは好きである。プリウスを使いながら、特に不調なときにいろいろなことを考え、感じてきた。 それらを折々散発的にアップしてきたが、今回まとめてみた。 |
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2005年
プリウス2005(0)試乗 実に面白い体験?プリウス2005(1)購入
プリウス2005(2)納車後数日は動かすのに一苦労
プリウス2005(3)極めて中途半端な存在でしかないのでは??
2006年
プリウス2006(1)早朝の出勤の気遣い(2) プリウス vs ?ボロハーレー
プリウス2006(2)八重桜の花びらで白のプリウスがピンクに
プリウス2006(3)4月-7月は800Km/43L =18.6Km/Lであった
プリウス2006(4)車種として四駆車も欲しい
プリウス2006(5)7月中旬-9月は860Km 20.5Km/L 新潟でもPrius談義
プリウス2006(6)9月下旬-12月下旬は15.5Km/L 気温の影響が大?
2008年
プリウス2008(1)最近、Prius関連のニュースが“うるさい”(1)
プリウス2008(2)最近、Prius関連のニュースが“うるさい”(2)Priusは本当に特か?
2009年
プリウス2008 (7) 最近また喧しいが、Priusの省エネ効果は大きくない?
プリウス2008 (8) 発音装置を装着する方向らしいが、・・・
2010年
プリウス2010 トヨタ車欠陥(1)アメリカの対応は過剰でヒステリックだ
プリウス2010 トヨタ車欠陥(2)謝罪の文化の違いが背景なのかな
2011年
プリウス2011 トヨタ車欠陥(3)トヨタは、米国の運輸省を訴訟すればいい
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2005年
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プリウス2005(0)試乗 実に面白い体験? 私の愛車スバルレガシーは14年ほどでそろそろ限界を迎えつつある。まだ走るが、最大の問題点はエンジン、走行音が騒さくなって閉口している。BOSEのヘッドフォン無しで乗るのはとてもストレス。音ノイローゼ自認の私にとって物事を選ぶ際に静かであることはとても重要な優先すべき因子である。
トヨタのハイブリッドカーは何種類か在るが、その内のプリウスは1500ccと小型なので、停車時は自動的にエンジンが停止するし、短距離ならバッテリーだけででも走るという。私にとってこれほど良いものは無さそうである。大きな車の場合にはこの様な芸当は出来ない構造である。だから、今度は購入するなら是非ハイブリッド車にしようかと考えている。勿論、低燃費・低公害も選択の大きな理由のひとつ。
かつて、私は静粛性が優れ、夢のエンジンと言われ、実用化の目処が立ったロータリーエンジン搭載車を利用していた。たしかに当時は同クラスのレシプロ車に比較して静粛性、振動が少ない点では別世界の雰囲気であった。タコメーターで確認しなければエンジンがかかっているか解らないほどで凄く重宝した。ただし4Km/Lとタンクに穴が空いてる様な車で、貴重な化石燃料を無駄に使う車で反社会的な車であった。
今度は静粛性と低燃費・低公害を両立させているハイブリッド車、疑問であったニッケル水素バッテリーの消耗、電池の公害性など、この前説明受けてある程度納得した。選ぶならプリウスしかないから、それにしようかと思っている。
9/24午後、営業の方が試乗車を提供してくれた。2時間ほど借用した。
面白い機能や装備がついている。オートマのチェンジレバーもPブレーキも、スターターボタンもいままでの車とは異なる。スターターは基本的にエレクトロニクスの起動スイッチと言うこと。後のエンジン動力等のメカは自然とついてくるという感じ。1500ccとは思えない静粛性、能力である。高速ではストレス無く140Kmほどまで達した。(管理人注:もちろんスピード違反です(^^ゞ)。
やはり、マイナーモデルチェンジ前でいまは手に入らないのだという。11月からの発売のカタログを貰った。残った悩みは、私が新車の雰囲気が嫌と言うことと、4WDでないこと、私は最低のグレードで良いと思うが家族はどうせなら最上に近いのを、と言う。私がこけたら貰っていくつもりらしい。贅沢な悩みとの間の迷いに移っている。
(2005年9月24日)
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プリウス2005(1)購入 ? 私の愛車スバルレガシーワゴンは14年ほどでそろそろ限界を迎えつつある。まだ走るが、外観は凹凸、錆びありで、エンジン音もまともではない。音ノイローゼの私にとって静かであることは何よりも優先すべき因子の一つで、BOSEのヘッドフォンが無ければもっと早く決断していただろうが、最近まで何とか乗っていたし、まだ乗る気で居た。一方、車外で聞くエンジン音はやはり凄い。バタバタ・・・のイメージである。早朝、5:00am、住宅街を走るのに気が引けるほどで、何とかしなければ、とも思い始めていた。9月に院長となり立場が変わったことで、若干持ち物に対する考えを変え、ちょっと主義を変え、リニューアルすることと決めた。
基本的に車は静かで、車の基本性能さえしっかりしていれば贅沢な装備などは殆どらない。オーディオなんて不要、AMラジオ+α程度でも良い。エアコンはある方が良いが必須条件ではない。従って、車種は何でも良いのだが、通勤用で殆ど一人で用いるのだからサイズも大き過ぎない方が良い。エンジンも1500cc程度で充分。
いろいろ検討した、と言うほどではないが、何を購入しても大同小異である。だから、今度は静粛性と低燃費・低公害を両立させているとされている新発想のハイブリッド車を検討することとした。9月24日午後、2-3時間ほど試乗車を借用し、基本性能は十分であり、先ず気に入ったのでその時点で購入を決めた。
11月上旬、納車された。運転マニュアルも電気系統の説明書もパソコンレベルのが付いてきたが読む暇もない。ここ3週間ほど通常の車と同じ感覚で乗ってきたが、静粛性も乗り心地も前のに比較すると勿論格段の違いがある。この変化は勿論前のが酷かっただけに大きい。BOSEのヘッドフォン無しでもストレスでないほど静かなのがもっとも良い点である。
しかし、本日までの印象では、ハイブリッド車といえどもエンジンでの発電が主である以上そんなに低燃費であるはずはないし、そんなに騒がれるほどメリットはあるのか?と疑問を感じ始めたところである。
(2005年12月1日)
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?プリウス2005(2) 納車後数日は動かすのに一苦労? プリウスの特徴は、動力システムが、ハイブリッドで、1500ccのガソリンエンジンと、電気モーターという組み合わせ。全体にコンパクトで全長4.3m、全幅1.7m、高さ1.5m。車幅が規定より2cm広いので3ナンバー、わが家で初の3ナンバー車となった。私はかねてから贅沢な3ナンバー車なんて自分には不要と思っていたが、これは1500ccで無駄に大きいわけではないし、設計のコンセプトに納得して決めたが、3ナンバーでちょっとガッカリした。
椅子の位置が高めで座りやすく、天井も高い。静粛性は十分、約1年半レガしーワゴン運転時に手放せなかったBOSEのヘッドフォンからついに解放された。運転するのにキーは身につけているだけで良いのは便利。私の場合バッグに入れいるが、クルマに近づくだけで室内灯が点灯する等、便利な機能が付いているが、一方、仕組みを知らないと全く動かせなくも成りうる。 モーターは電源が電池なのに駆動は何故か交流式で、発電機もかねている。直・交インバーターで変換しているのだろう。電池はNi-H電池38個直列280ボルトとのことであるがその意味はまだよく分からない。
納車日、前に試乗してあるから大丈夫と一切説明を受けなかったが、帰宅時に走行システムを起動するのに四苦八苦した。何とか動かす事が出来て家に向かったが、今度は交差点で停車した時にギヤをパーキングに入れたら外せなくて後続車に迷惑をかけた。両者とも機械式でなく電気的に作動させるタイプで、ブレーキペダルを踏まなければ次の行程に移れなくなっている仕組みになっていることにまもなく気づいた。
それ以外はまず通常の操作の範囲、通常の感覚で走らせることは出来る構造であるが、概要を理解するのに実際には数日を要したが、その間は正直何時動かせなくなるか解らないとハラハラしながら運転していた。
(2005年12月2日)
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プリウス2005(3) 極めて中途半端な存在でしかないのでは??
プリウスの特徴は、動力システムが、ハイブリッドでガソリンエンジンと電気モーターという組み合わせであること、このことに尽きる。車の走行状況、運転操作に応じて最もバランスの良い状況で双方の動力出力を調整しているのだ、という。?? 充電量が十分なときは電池だけでも僅か1Km程度であるがモーターだけで動くが、スピードが上がった場合や充電量が減少した場合には自動的にエンジンが動き出す。その結果、従来にないほどの低燃費性能を獲得し、そのことで排ガスを減少させ環境保全に寄与するという、と言う論旨で注目されている。確かに、ガソリン消費はカタログ上では30Km/Lとも言うし、実際の使用状況では20Km/Lは走るだろうと言われている。? しかし、私は購入後まだ200Kmほどしか走っていないが、車のパネル上で自動的に計算される燃料消費量は14Km/Lと極めて低レベルである。決して無駄に燃料を消費するような走りはしていないのに、この差は一体何なのだ?と言うのが実感である。尤も、レガシーワゴンの倍は走るようだ。?? しかし、考えてみると、発電は大部分がエンジンの出力を利用しての発電で、補助的に従来の車なら摩擦熱として空中に放出している慣性力を電気エネルギーに変換する回生ブレーキから充電しているだけだから、当然でもである。? 要するにエンジンは発電のために通常走行以上の燃料を消費しているはずである。バッテリーを積んでいるメリットは加速時とかに蓄電エネルギーがアシストするために多少燃料消費が減少する事でろうが、何せ積んでいる電池は単独では車を1Km転がす能力しかないから、始めから機能はたかが知れている。?? 慶応大学では電気自動車の実用化に向けて研究しているが、現状のガソリン車と同等の能力を得るには高機能のリチウムイオン電池が必須で、車一台あたり電池だけで2000万円経費が必要となる。この電池は現在携帯電話に使用されている小型のものしかなく、大型のは人工衛星などに特別に作成されているが、その際の経費は一つ数億円だという。慶応大学では家庭用の夜間電力蓄電用に量産されれば充分ペイすると計算している。? プリウスは量産車であり、安価のNi-H電池を積んでいるのだからこの程度の機能でしかないのはやむを得ないだろう。現状でのコンセプトは納得するし、いろいろ新しい機能が付いているから面白い車だと思う。今後数ヶ月使ってみてから再評価してみたい。?? ただ、本当に地球環境を考えるなら車を小型軽量化し、燃焼効率の良い小型エンジンを積む方向に持っていくのが基本である。最近、わが国の車は3-4Lの排気量の新型車がどんどん発売されており、二極化の方向にあるように思える。
(2005年12月3日)
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2006年
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プリウス2006(1)早朝の出勤の気遣い(2) プリウス vs ?ボロハーレー
早朝の車の騒音はトヨタのハイブリッド車のプリウスを購入して100%解決した。ドアもソフトに閉まるから迷惑なほどの音を立てない。自宅を出るときには電池だけで走るようセットすると車のメカは殆ど無音のまま走り出す。僅かにタイヤ音がするだけである。これで町内は抜けられる。心理的不可は全くない。早朝もさることながら帰宅の際や、時間外に患者急変とかで呼ばれて再出勤する際にもとても気が楽になった。?? 現代社会は実に騒さい。なのにこのことはあんまり話題にならない。騒音が当たり前の如くに受け入れられている。だから、私が一人で気遣うほどには町内では誰も気にしてはいないかもしれない。もし、そうだとしてもプリウスによって音ノイローゼの自分が満足出来ただけでも価値は高い。
20年ほど前にマツダのロータリー車を購入した。第一の魅力はエンジン音が極めて静かだった事であった。それでもプリウスの無音状態には到底かなわない。良い車であったが、他方、ガソリン大食いで大変な車であった。プリウスはこれの1/5のガソリンで走る。この点でも満足である。?? 未解決、解決不可のもう一つの騒音源は大型バイクのハーレーである。
1992製、磨かないからもうクロームメッキ部分は無惨にさびてボロボロである。しかし、機能的にはほぼ購入時と変わらない。私はわざわざツーリングなどはしないし、そんなことに興味もない。通勤や何かの用事で出かける際の足代わりとして使うだけである。
? これを早朝出勤時に引っ張り出して乗るにはエンジン音が高いだけに心理的にはかなりのストレスである。1440cc、2気筒のエンジンは始動直後はデリケートで直ぐには走れない。ちょっとした判断ミスでプラグを濡らしてしまう。こうなるとマフラーから火を噴くし、対応は面倒である。
? エンジンを安定させるには始動時に微妙なチョーク加減が必要で、音と回転の状況を耳で確認しながら少しずつ戻していく。この間若干回転数を上げなければ調整できない。だから、相当な音だし、心が痛くなる。これに要する時間は夏場は1分程度で済むが春秋には3-4分必要である。安定したらすぐさま一気に町内を抜ける。抜けてしまえばこっちのもの。エンジンの回転数を抑えてゆっくり走る。エンジンの音はバフ・バフ・・と力強い。早朝の冷たい風が心地よい。大きな開放感が訪れる。
? 理屈抜きに騒音源である。そんなことを考えながらも止めもせず、15年以上も騒音をまき散らしている私の深刻な悩みである。
(2006年5月17日)
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?プリウス2006(2)八重桜の花びらで白のプリウスがピンクに
桜の季節から約2週間ほどたち、我が家の八重桜が数日前に満開を迎え、一昨日頃から散り始めている。桜の木は中程度のサイズのが一本だけであるが、濃いピンク色の花がたわわに枝を覆いつくす。見事である。? 八重桜の花びらは染井吉野とかに比較して10倍ほどはあるのではなかろうか、その量もただごとではない。散り始めるとそこらの地面一体がピンク色に染まり、風があると風に舞い、庭の隅々に花びらの溜まり場が出来る。最初のうちは良い色と匂いでもあるが次第に変色し匂いも変わってくる。?? 私は毎年この季節になると車を車庫に入れず桜の木の下に駐車し、散水ホースにてルーフを若干濡らしておく。一晩明けると車のボンネット、前面ガラス、ルーフは桜の花びらで見事にピンク色に変わっている。昨年までの車は黒、その前はワインカラーであったが、プリウスは白であり、今年はピンクボディカラーとの対比が見事で、美しい。
? 前面ガラスの花びらを必要なだけ寄せて視界を確保し、そのまま走らせる。徐々にスピードが上がってくるとボンネット、前面ガラスに付着した花びらが一枚一枚はがれて後ろに飛んでいく。徐々に飛び散る量が増えていく。いつもよりゆっくり走るから、病院に着いても水を吸ってぴったりと密着している一部の花びらは離れない。この少しだけ残った状態もなかなか良い。これらはボディーが乾いてくると風で少しずつ離れていく。
? 夜、帰る頃には車には殆どついていないが付近には乾燥して変色しつつある花びらがぱらぱらと落ちている。なかなか優雅でいい感じである。? 今年は今晩が最後の機会になるだろう。今晩も桜の下に駐車することとした。明日が楽しみである。? (2006年5月20日)
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プリウス2006(3) 4月-7月は800Km/43L =18.6Km/Lであった
プリウスの特徴は、動力システムがハイブリッドでガソリンエンジンと電気モーターという組み合わせで、エンジンで充電するほか、減速時に運動エネルギーを電気エネルギーとして回収する構造を持つ、ことに尽きる。ガソリン消費はカタログ上では30Km/L程で、実際の使用でも20Km/Lは走るだろうと言われている。?? 私の場合、殆ど通勤のみの使用で往復10Km未満、遠乗りは月に1-2回の秋田空港往復40-50Km程度である。購入後200Kmほどは秋から冬にかけての車にとって条件の厳しい季節であったがガソリン消費量は12-14Km/L程度で、省エネ・低燃費を売り物にしているコンパクトカーに比較してそんなに著しい省エネにならないのでは?という印象を持っていた。? 本日3ヶ月ぶりに給油した。前回の給油は4月20日であった。この間800Km走り、43L消費した。1Lあたり18.6Kmの走行である。今のハイブリッド車が、電池の寿命、リサイクルその他の経費、環境に与える影響までを含めて最終的にどれだけ省エネ、メリットになっているかは個人的には判断は出来ないが、ガソリンの消費量に関しては確実に寄与するようである。?? ザッと私の車癧を思い出してみると、30数年前に使っていたマツダファミリアは1300ccエンジンで1Lあたり10Km、約20年前に使っていたマツダルーチェは3B型のロータリーエンジンで、4-6Km、10年ほど前から昨年までのスバルレガシーワゴンは2000ccのツインカムエンジンで6-7Kmで、共に満タンにしても300Kmで給油の要があった。それが、プリウスは一回の給油で800Kmである。今回は確かにすごい、と実感した。ちなみに、家内のスバルレガシーセダン2000GTは10数年使用しているが、ハイオクガソリンを250Km毎に給油するとのことである。これも罪深い車だが滅多に乗らんからマア良いか、と無理矢理納得しよう。?? 最近、ハイブリッド車は需要が一層高くなり、多くの機種に搭載されていくと言うが、構造を簡素にするために運動エネルギーの回収は行わず、家庭用電源からの充電の方法を取り入れるらしい。これはちょっと寂しい。車は加速時に燃料を大量に消費し、ブレーキ操作で運動エネルギーを熱エネルギーに返還して空気中に捨てている。両者は実に勿体ないことである。その点、プリウスでは加速時はモーターが補助的に手伝い、減速時には慣性力を電気エネルギーに変換する回生ブレーキで充電するから理にかなっている。更に、ルーフやボンネットに太陽電池でも組み込めば更に良いだろう、と思う。現状の電池のパワーでは僅かに1Km程しか走れないから、家庭用電源でフル充電してもタカがしれていると思うが、その辺は更に改良が進んでいるのだろう。
? (2006年7月14日)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~?プリウス2006(4) 車種として四駆車も欲しい
昨年11月にTOYOTA プリウスを購入した。車のコンセプトを気に入っての購入であったので、色やスタイル、装備品などはどうでも好かった。選ぶのも面倒だしと、9月下旬に数時間借用して試乗した、フル装備に近いその車をその場で予約注文した。要するにいつもの如く中古車購入である。?? 一抹の不安は使用されているニッケル水素電池の耐久性や交換時の費用等の情報がきちんと公開されていないことと、前輪駆動車だと言う2点だけであった。? 前者は問題になるのは数年後だろうし、その時には私自身がいるかどうかも分からないし、車事情も変わっているだろうと勝手に考えて無視した。後者の点では、ここ数年は積雪期には自分の四駆のレガシーワゴンを家内に回し、私は家内の前輪駆動車ホンダデルソルに乗っていたが、道路状態によって多少不便はしたものの立ち往生することもなく何とか使えていたから、恐らく前輪駆動車でも何とかなるだろうと甘く考えた。?? ところが昨年暮れから今年新年にかけての未曾有の積雪である。1月5日の朝は雪上車でもなければ何ともならなかったが、その後も何度かの降雪があり、その後遺症は1ヶ月以上も続いた。この間、道路事情のの良くない我が家の路地は深い轍とかが出来、前輪駆動のプリウスでは往来困難で、しばらくの間病院の近くに住む次男の四駆のレガシーワゴンと取り替えて使った。これで何とか事なきを得たが、もし今年の冬も降雪が多ければ真面目に考えなければならない問題である。?? 積雪地帯でプリウス購入を望んでいても四駆車仕様がなく二の足を踏んでいる人も少なくないと思う。軽量化を始め、徹底して低燃費を追求した結果の世界的低公害車プリウスである。四駆化による燃費の悪化はセールスポイント上、トヨタの立場では好ましいものでは無いのであろう。しかし、降雪地帯に住む我々から見ると、四駆化による燃費の低下はメカニズム上避けがたいことでもあり、四駆のプリウスの存在価値は決して小さくはならないと思う。むしろ、全世界の降雪地帯で飛ぶように売れるのでは無かろうか、と思う。是非作って欲しいと思う。
(2006年7月15日)
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プリウス2006(6) 7月中旬-9月は860Km 20.5Km/L 新潟でもPrius談義
Priusの燃料消費はカタログ上では30Km/L程、実走行でも20Km/Lだろうと言われていた。私の購入時期は秋で、200Km走行の時点では、ガソリン消費量は12-14Km/Lであった。夏にかけての4-7月は800Km/43L =18.6Km/L、7月中旬-9月間は860Km 20.5Km/Lであった。約1年使用したことになるから大体の平均的値が出たような気がする。?? 購入直後は省エネ・低燃費を売り物にしている車と比較して大差ないのでは?という印象を持ったが、約20Km/Lの走行であると言うことはガソリンの消費量に関してはやはり特筆すべき価値がある、と思う。?? 随分売れているという。確かに町中でも見る機会が増えてきている。?? 先日の新潟でのこと、同級会の会場から二次会の会場に移動するために二人の友人と共にタクシーに同乗したが、二人共Priusを使用していて、その偶然さにも驚いた。そのうちで長岡市で医院を営む友人が所有する一台は、納車されて2時間後に中越大地震に遭遇し、ガレージの中で中破したという気の毒な車である。今は元気に走っているという。?? 最近、ガソリンが高騰しており、軽自動車やハイブリッド車は需要が高くなっている、と言うが、やはり割高感がある。最近の統計ではPriusの販売台数は前月のデータを下回ったという結果が出ていた。ホンダのシビック等も売れ行きが伸び始めた影響か?とも言われているがもっと長期的に見なければ真の意味は分からない。今後はもっと電池も改良されるだろうし、メカも簡素になり、安くなっていくだろう。燃料電池車の実用化はまだまだ先のことで、メーカー各社共にその間のつなぎとしてハイブリッドや電気自動車の開発を進めているようで、ここ2年以内に三菱、富士重工も市販開始する、という。? 省エネの意味では歓迎だが、希金属による新しい環境問題などが生じなければいいが、と思っている。
(2006年10月11日)
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プリウス2006(7) 9月下旬-12月下旬は15.5Km/L 気温の影響が大?
Priusの9月下旬-12月下旬は660Km走行で15.0Km/Lであった。昨冬11月-3月は13.8Km/L、4-7月186Km/L、7月中旬-9月間20.5Km/Lであった。この一年間で2500Km走行し、給油は4回だけであった。?? この間一度盛岡往復した以外はせいぜい秋田空港往復だけであとは往復10Kmの通勤だけであるから、年間を通じて殆ど大差のない使用と言うことになる。カタログ上では30Km/L程、実走行で20Km/L程と言われているが、季節的に燃料消費量が大きく変化するものだと思う。積雪間はタイヤが別だから比較にならないが、気温の変化を大きく受けることが分かった。この傾向は従来用いてきた車にもあったがPriusではやや差が大きい気がする。尤も、前に用いていた車には精密な消費量計など付いていないから印象でしかない。?? この大きな差の原因はバッテリーの温度による効率差によっていると思われる。直接触ったことはないが、機構的にバッテリー周辺は通気が確保されるようになっているから充放電を繰り返している間にかなり発熱するのであろう。実際に時間が経つにつれてじわっと燃料消費率が良くなるから、バッテリーが熱くなって効率が改善していくためと思う。?? 私の場合、走行する時間が5:00頃と21:00頃で、この時間帯は秋口になると結構冷えている。これも季節による差が大きくなる一因になっていると思う。どちらにせよ一回40リットルの給油で600-800Kmも走るのは大したものである。
(2006年12月14日)
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2008年
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プリウス2008(1) 最近、Prius関連のニュースが“うるさい”
モノの価格は需要と供給のバランスで決まるのだが、米国のサブプライムローン破綻以降、投機筋の資本が大量に原油に流れた。
その結果、それほど品薄でないにもかかわらず原油が高騰し、ニューヨークの原油市場の価格は従前はバレルあたり40-50ドルであったが昨夏頃から高騰し、一時150ドル程度まで上昇した。今は120ドル前後で取引されているようである。それでも倍の価格である。
先進国の生活は殆どがエネルギー依存型どころか高消費型である。その多くが化石燃料由来のエネルギーで賄われている。
我が国でも衣食住は勿論、生活の全て油まみれと言っていい状況である。原油価格の高騰は末端のガソリン、軽油、灯油、重油等の価格に大きく影響している。運送業、漁業関係者は大打撃を受けているが、いずれもっと広範な分野に影響が及んでいくだろう。
秋田市内のガソリンは今だいたい176円前後である。昨夜、バイクを満タンにした。16.5Lで2900円であった。ちなみに2006年8月は2150円で満タンだからザッと言って1.5倍近い値段になっている。
ガソリン価格が高騰し始めてからはハイブリッド車や電気自動車の話題が新聞紙上をにぎわしている。その中では実用車として最も普及しているPrius関連の話題が、どこかの大臣の言葉を借りると、“うるさい”。
TOYOTA Priusの需要は世界的に高まり、累計生産台数は100万台に達したという。これほど急に生産台数が増えている車種は無いらしい。そのため、国内では購入希望をしても3ヶ月待ちだというし、中古車も入手が極めて困難と言うことである。私はたまたま2005年11月に試乗車をそのまま購入できたから幸運だったと言える。
英国の自動車メーカーのロータスはハイブリッド車にわざわざ騒音を発生する装置を開発したという。電池で走っている場合に騒音が少なく歩行者とかに危険だ・・と言う理由らしい。Priusがヨーロッパでも如何に普及し、かつ静粛であるかと言うことの現れである。
この原油価格の上昇で景気も落ち込み、先日下方修正された。企業体は経営が困難になりつつある。
世界一の生産台数を誇るTOYOTAですらもその影響をもろに受け、製品価格を上げなければ危機的状況になりうる状況と言う。さりとて全車種を均等に値上げすれば競争力が落ちるというので、競争力のあるハイブリッド車2種だけ値上げすると言うことで、Priusは約7万円の値上げだという。
苦渋の選択であろうが、多くの車種のうち2車種くらいの値上げでは経営改善は困難ではないのだろうか。
(2008年8月27日)
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プリウス2008(2) 最近、Prius関連のニュースが“うるさい”(2)Priusは本当に特か?
TOYOTA Priusはクリーンのイメージと燃費の良さでとても注目を浴びている。売れに売れてなかなか手に入らないという。
しかし、年間5000Km程度しか用いない私にとって、ガソリン価格が180円/LとしてもPriusは経済的には必ずしも特ではない、と考えている。だから、余所の方にはあまり積極的に勧めていない。
ハイブリッドで電池のアシストはあるとはいえ、大部分は1500ccのエンジンで走るから、他の同程度のサイズの車の60-70%のガソリンを消費する。Priusのカタログ値は35Km/Lとなっているが、実際の値とは大きく異なる。私のPrius、私の乗り方はでは夏場の長距離でさえ最高で22Km/L程度、通常17-18Km、雪の季節は10Km/Lである。季節による差が大きいのは電池の効率との関連があると考えられる。
私のPriusの年間のガソリン消費量は280L程度、180円と仮定して5万円ほど。同じ排気量のHONDA Delsorは同程度使用すれば410L程度で、7万5000円/年程度である。Priusとの差は10年使用して差は25万円、15年使用して33万円程度でしかない。Priusは車両価格が50万円ほど高いから、必ずしも特ではない、と言うことになる。
年間1万Km以上利用する方なら良いのかもしれないが、それでも10年以上用いてトントンの話である。
わが家では家内の車の買い換えが話題になっている。16年目の車でハイオク仕様、6Km/Lしか走らない。調子は悪くなく、車としての機能は充分保たれている。ハイオク価格が190円/L、としても年間5000Km程度の走行とすれば、Priusとの差は年に10万円程度でしかない。だから今燃費がPriusレベルの車に買い換えるとしても無駄であり、費用の面では乗り続ける方が得である。ただし、CO2排出量、温暖化と言う点ではちょっと後ろめたい。退職したことで乗る機会も減っているから今のままで良いと思う。
私にとってPriusのメリットは費用面ではなく、渋滞の際などエンジンが停止するからとても静かであることと、環境面への悪影響が若干少ないかな、という自己満足感だけである。
Priusがこれだけ売れていると言うことは、ユーザーの多くは費用面のメリットでなく、高邁な精神で乗っているのだろう、と理解するしかない。
(2008年8月28日)
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2009年
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プリウス2009(1) 最近また喧しいが、Priusの省エネ効果は大きくない? ? あまり知られていなかったが、ホンダにもハイブリッドカーがあった。宣伝も地味であったこともあり知名度は低く、ハイブリッドカーと言えばPriusのほぼ独壇場であった。?? 先日、ホンダが比較的廉価で新しいタイプの新型ハイブリッドカー、「インサイト」を発売し、200万円を切る値段設定であったから大きな話題となり、予約も数ヶ月分受けているという。その反響があまりにも大きく、対抗的にトヨタは新型 Priusを30万円も値下げした等の話題が盛んである。?? 新型のPriusはエンジンも1.5→1.8Lに大型化し、各種の新機構を導入している。恐らくトヨタは新型 Priusを大幅に値上げして発売する予定であったと推論するが、対抗上30万円も値下げできるのなら今までの価格設定は一体何だったのか?と思ってしまう。?? 先日発表された経済対策の目玉の一つが省エネカー購入時の補助金である。さらに13年以上経った古い車からの買い換えの場合は30万円ほどの補助がでるという。省エネと温暖化対策としては実に分かり易い政策である。多分買い換えは進み、業界は活性化するかもしれない。?? 私は4年ほどPriusユーザーである。車自体かなり古くはなったが、私は15年ほど使うので私にとってはまだ新車の様なもので、特に不満はない。しかし、私は省エネ効果はたいしたこと無いと感じている。? ただし、私はこの一台しか知らないから私の感覚は一般的でないかもしれない。?? 私の通勤往復10Km、早朝と夜間走行だから渋滞無し、長距離と言えば年一回盛岡往復と年20回ほどの秋田空港往復程度で年間5.000Km程度しか走らない。急減加速はしない。こんな条件下で厳寒期は10-11Km/L程度、他の季節は16-18Kmである。カタログ値は36Km/Lである。恐らくもっと長距離を走るのなら条件は異なってくるだろう。私の使い方ではエンジンも電池も暖まって効率が上がる頃に着いてしまうから特に効率が悪いのだろうが、長男が使っている1.3Lのホンダフィットと大差ない。フィットより大きいから確かにハイブリッドの効果は発揮されている、とは思うが、私程度の使用範囲ならガソリン垂れ流しの旧大型車からならいざ知らず、わざわざ買い換えるほどのメリットは乏しいと考える。?? フル充電状態で電池のみでの走行は私の車はせいぜい1Km程度である。?? 改良され効率は高まったとされるがハイブリッドに積まれている電池の実力はまだこんなものだ。これにエンジンを回して蓄電し、ブレーキ時にエネルギーを回収するだけだから、私は著しく省エネになるとは購入時から思っていなかった。
(2009年4月12日)
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プリウス2009(2) プリウスに発音装置を装着する方向らしいが、・・・
私のこの欄に雑音、騒音などなど音に関する記述の機会が多い。私は音に敏感で耐え難いからで、日頃から嫌音権を主張している。
私の嫌音権の主張は殆ど理解されず、ただ神経質なだけと思われているが、私は体調が悪くなるから、真剣である。されど通らない。何でこんなに世の中はうるさいのか。うるさいことが問題にならないのか、不満である。
だから次の手は音源、人から逃げることで、部屋などの窓は開けることはない、音源には近づかない、周囲と生活時間、生活空間を出来るだけ分ける、あるいは離れる、こと等で対応している。第三の手はノイズキャンセリングヘッドフォンで、ある。
最近、プリウスを主たるターゲットとした動きとして、警笛より小さな音で危険を知らせる警報装置を装備する検討を国土交通省が始めた、とのことである。
モーター駆動の際には確かに音は小さい。だから嫌音権主張の私も事故防止のためにはこのアイデアには賛成である。
プリウスの「静かすきる危険」は海外でも間題になっていると言う。プリウスは発進時や低速走行時、モーターだけで走る・・と強調されているし、エンジンの騒音も最大20dbも低いとされているが、ユーザーの一人として本心は「そんな馬鹿な、」である。モーターのみの走行は無いわけではないがそう長い距離、時間ではない。私とってはプリウスのエンジン音ですらうるさいからヘッドフォンは手放せない。
国交省は有識者や業界関係者による検討会を立ち上げ「第二のクラクション」を装備する方向で話を進めている。常に自動的に人工音を出すべきだ、との馬鹿げた意見もあるそうだ。これには反対である。
私は今回の問題とは別に、車のクラクションは強弱二つがあればいいと昔から思っていた。近くの方に知らせるには小音量でも良いからである。もう一つ、車のフロントにもブレーキランプを装着すべし、と通産省時代に意見を送ったが無視された。
重要なのは、適所に応じた適度の速度である。これは法定速度とは関係ない、その場その場の問題なのだが、適正な速度であれば「第二のクラクション」はあっても用いられることは極めて希だろう。私はプリウス歴3年ほどだろうか、自分の車のクラクションの音を聞いたことはない。
(2009年7月22日)
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2010年
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プリウス2010(1) トヨタ車欠陥(1)アメリカの対応は過剰でヒステリックだ
トヨタ車の安全に対する疑念と社自体の隠蔽体質に対する批判が逆巻くなか、豊田章男社長が米議会下院の公聴会に急遽出席した。それまではアメリカ社社長で十分と表明していたが、米国議会の要請で方針を変更したものである。
今回の安全に関する真実はどこにあるのか、急加速、ブレーキの効きが一瞬遅れるという問題は車載コンピューターのセッティングに問題があるらしい。トヨタはすべてを認めたという報道にはお目にかかっていないが、実際にリコールを開始しているから、ここにもあることは確実なのだろう。
トヨタも世界的な企業とは思えない対応をしてきた。車の命は車自体に安全に関する欠陥がないことである。それが、加速コントロールとブレーキという最も基本的な機能に対するクレームでありながら、ユーザーからのクレームを真摯に受け止めていなかった。今回の社長の公聴会出席も批判を浴びてから決めているが、この点については私ですら拙い対応と思っていた。
それにしても、重大な欠陥を重要視するとしても、アメリカの対応は異常に見えてならない。メディアも集中的にバッシングしているという。連邦大陪審がトヨタに資料を請求し、刑事事件になる可能性も出てきた。運輸長官は「トヨタ車を運転するな」とまで発言して物議をかもし出している。重要なポストにいる者に相応しくない、バカな発言である。一方、アメリカの対応は異常、との覚めた見方もある。ヨーロッパの車関係業界ではそういう見方もしている、と報道されている。
公聴会では議員らの質問や追及は、かなり厳しかったらしい。社長は涙を浮かべつつ説明したと言うが、きちんと説明責任を果たしたか否かについての評価を私は知らない。
ただ、今回のバッシングの特徴は、昔あった日本叩きの様相ではなく、今のところトヨタ叩きである。これはトップの企業に付随する、逃れられない試練という一面でもあって、ちょっとした切っ掛けでこういう事態になりやすい。
しかし、直接関係はないが、鳩山首相の沖縄問題が約束通りに進まなければ、日本叩きに進展して行く可能性を持っているから油断できない。トヨタ社長は昨日鳩山首相に面会し陳謝し、首相は労い、改善を期待したとのことであるが、お二人は恐らく共感し合ったと思う。政治家と企業人という差はあるが、共に立場は同じ穴のムジナだからである。
(2010年3月9日)
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プリウス2010(1) トヨタ車欠陥(2)謝罪の文化の違いが背景なのかな
私もPriusを使用しているので今回の問題はちょっと関心がある。尤も、旧式なのでクレームの対象外である。
豊田社長は米議会下院の公聴会に急遽出席し陳謝したが、何について誤ったのだろうか。多分、欠陥の詳細と言うより対応の遅れについて誤ったのだろう。
今回の安全に関する真実はどこにあるのか、急加速、ブレーキの効きが一瞬遅れるという問題は車載コンピューターのセッティングに問題があるらしい。最近の車は電子制御部品が多く、トヨタはその先端を走っていた。特に、Priusはスイッチを入れると言うよりはコンピューターを起動する、という雰囲気である。
トヨタの加速減速の部品について欠陥が明らかにあった、と認めた報道にはお目にかかっていないが、ブレーキ関係では実際にリコールを開始しているから、ここに一つの問題があったことは確実なのだろう。
ただ、最近のニュースでは急加速問題に関してはアメリカで異例の反証実験を行い、急加速に至るトヨタ独自の異常性は認められないと、その可能性を否定している。トヨタ社の欠陥を指摘した某大学の准教授も自然状態では急加速は生じないと認めたとのことで、若干風向きが変わる可能性が見えてきた様である。
トヨタの対応は拙く、アメリカの対応は異常に見えてならない。しかし、その背景には陳謝することに対しての日米の文化の違いがあるように思える。よく欧米では簡単には謝らない、とされるし、日本では挨拶代わりに、と言っていいほど気軽に謝る傾向がある。本当に、心が伴っていないちょっとした言葉としても陳謝の言葉を気軽に発している。
一方、多くの事例を知らないが、欧米では重大な問題に対してはトップが見解を迅速に発表しているように思える。日本では最高責任者は奥の奥に控えていて最後の最後に出てくると言った印象である。私にとって最も印象深かったのは日航ジャンボ機墜落に関連したボーイング社の見解の発表であった。肩すかしと思えるほどあっさりと隔壁修理時のミスを認めた。確か、マイクロソフトでも類似の対応があったように思える。
ホンの印象に過ぎないが、私は今回のトヨタ関連報道を見ていてアメリカの反応の背景にはトヨタのトップの対応に関しての反応なのだ、文化の違いが誘因になっているのだ、と思えてならない。トヨタはそこを見誤ったのではないだろうか。
(2010年3月10日)
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2011年
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プリウス2011 トヨタ車欠陥 トヨタは、米国の運輸省を訴訟すればいい
約一年前、トヨタ自動車の欠陥車問題、製品トラブルが米国で激しくバッシングを受けた。それが、一昨日、米運輸省が欠陥があると決めつけ、調査していた電子制御システム自体の欠陥について、システムに欠陥は見つからなかった、と明快な結論を出した。
その中で、米国で次々と発生し問題になった多くの急発進は、運転席のフロアシートがアクセルペダルに引っかかったか、運転手の操作ミスか、とした。
アクセルペダル関連の障害は既に無償修理ずみで、被害者への民事訴訟などは残るが、対トヨタ問題は今回の発表で一段落した、と言える。
品質の良さが世界的に認められ、米自動車大手のGMを抜き世界のトップに立った矢先のトヨタは、米国大陸における一連の事故、米運輸省の拙い対応でブランドイメージに大きな傷を負った。私は、米国以外にもトヨタ車が広く使われているが何故米国でだけこの様な事故が生じるのか不思議に思っていた。米当局の対応、その後のマスコミ報道や国民の対応は、隣国中国で起きた日本製品不買運動の如く極めてヒステリックであった。ワシントンポスト紙は社説の中で「トヨタ問題は政治的に引き起こされたヒステリーであった」と批判し、緊急に開かれた公聴会も本質よりニュースの見出しになることを意識し、自制や大局観を欠いていた、と記述した、というが今となってみればその通りである。
昨年2月にラフッド運輸長官が「トヨタ車は運転をやめ販売店に持ち込め」と述べたことなどを示すが、立場のある長官の発言はトヨタの信用を失墜させるのに十分であった。今回、長官は手のひらを返し「システムに問題はなかった」と述べたたが、あまりにも無責任でないか、と思う。日本の某元首相の発言を彷彿とさせる。
トヨタ側の反応も遅かった。その原因は日本の本社に権限が集中しすぎていたことにあった、とされている。御巣鷹山に墜落した日本航空の747事故が修理上ミスによる隔壁の破壊が誘因になった可能性が高い、と発表したボーイング社の迅速な発表に驚いたものだが、私は安全対応、危機管理対策の経験の差なのだろう、と思う。
私は、今回の問題についてトヨタは米国運輸省を相手取り、悪意に満ちた発表で風評被害を被ったことに関しての損害賠償を求めるべき、と思っている。今日に至るまでの報道の中でそのような内容のは見られないのが不思議でもある。
(2011年2月12日)
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プリウス(2)2012-2015
私はひょんなことから2005年にトヨタプリウスを購入した。四駆でないのが最大の不満であるが、とても気に入っている。以降、現在まで10年以上用いてきた。
私は車の運転が好きではないがメカは好きである。プリウスを使いながら、特に不調なときにいろいろなことを考え、感じてきた。
それらを折々散発的にアップしてきたが、今回まとめてみた。
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2012年
プリウス2012 エコカーが多様化してきた(1)燃料消費の計測値も変わった
プリウス2012 エコカーが多様化してきた(2)燃費に関する日米の考え方の違い
プリウス2012 アクアの燃費の良さに驚く 140Km走って350円、何と、50Km/L
2013年
プリウス2013 秋田の雪(8)除雪機 プリウス修理 新幹線
プリウス2013 電気自動車、ハイブリッド車、燃料電池自動車の現在
プリウス2013 スタッドレスタイヤを交換 タイヤノイズ大幅に減
2014年
プリウス2014 リコール:かつて大問題となったレアアースの供給はどうなった?
2015年
プリウス2015(1) 古くなって問題が出てきた
プリウス2015(2) いい車だがやはりバッテリーに問題が発生
プリウス2015(3) トヨタ社の長期連休が羨ましい
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プリウス2012 エコカーが多様化してきた(1)燃料消費の計測値も変わった
普通自動車の燃費は10・15モードで測定されて来たが、測定が実際の使用条件と離れていて実用燃費との差が大きかった。2011年4月1日以降に認定を受ける自動車は、実際の走行パターンに近づけたとされるJC08モードでの燃費の表示が義務付けられた。車のカタログなどで40.0(35.4)Km/Lとあるが()内の数値がこれである。
私はプリウスのユーザーである。2005年、車を購入せざるを得ない状況になってやむなく購入したが、その際は車のコンセプトで選んだ。当時はエコカーとしてはハイブリッドのプリウスが代表的であった。メリットは誰しも分かっていても高額感があってそれほど普及していなかった。その後、ガソリン価格の高騰、地球環境保護の高まり、加えてエコカー減税と補助金導入などで急速に販売台数を増やし、現在国産車の販売台数の中ではトップクラスを維持している。
プリウスも改良が進んだ。排気量が300cc増えて1800ccとなった。私は車は1500cc程度が最も効率が良いと考えていたが、排気量を高めたのは高速道路等での使用を考えてのことらしい。私のは電池だけでは1Kmも走らないが、最近のは電池容量が増えたと言う。電池だけで26.4Km走れるプラグインタイプのプリウスも発売された。更に、より小さめのアクアを発売し、カタログ値は40.0(35.4)Kmで予約後納車まで数ヶ月待ちほどと大好評という。トヨタは今後もハイブリッド車種を増やし増産体制を敷くと言うが、一方ではレアメタル入手困難の話題あって、こんな状況でも増産し続けられるのだろうか、とも思う。
エコカーと言われるジャンルの車が増え多様化した。第3のエコカーと言われる低燃費ガソリンエンジン車、クリーンディーゼル車、ハイブリッド車、電気自動車の4種類となった。
電気自動車は2車種市販されているが、電池容量の点から航続距離は日産のリーフは200Km、三菱の軽のミーブは180Km、または120Kmと制限がある。日常の使用には十分であるがこの点がネックとなる。
低燃費ガソリンエンジン車はマツダのデミオが注目されている。1300ccでピストンの上下運動の長さを伸ばして効率を上げ、30.0(25.0)Km/Lである。クリーンディーゼル車はヨーロッパで普及しているが、国内で先月発売されたマツダのCX-5は20.0(18.6)Km/Lとなっている。
車がクリーン化していくことは良いことだ。ただ、どんなに改良型であってもCO2は排出する。また、車を持たないと多くの人は生活できない。そんな社会構造になっている。だから、エコカーを購入してなおかつ出来るだけ乗らないように工夫するのが現時点での最良の選択肢である。
(2012年2月28日)
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プリウス2012 エコカーが多様化してきた(2)燃費に関する日米の考え方の違い
私が購入したプリウスは今となっては旧いが、ガソリン消費はカタログ上では36Km/Lとある。実際は長距離走行時も含めても毎回の給油時の計算では10−20Km/Lと極めて低レベルである。ソフトな走りをしているのに、この差は一体何なのだ?と思う。それでもわが家で用いている1300−2000ccの車よりは1.5倍から2倍ほど良い。だから、私は評価しているが、カタログ値の方に問題はないのだろうか、といつも思う。
米国でホンダのハイブリッド車が「カタログ通りの燃費でない!」と訴えられて敗訴した。1万ドルの要求額に対し9876ドルの賠償を命じられた。米国らしい事件だと思うと共に、日本人も日本の企業も考え直す必要があるようだ。裁判は米国の基準で争われた。米国の基準値は実燃費との間に10−20%程度の差と評価される。燃費21km/Lとされる2006年式シビックHVを中古で購入。しかし、実際には13km/Lだったとのこと。バッテリーは劣化する。この点はどう評価されたのだろうか。激しく劣化すれば複雑なハイブリッドシステムは逆に重さと抵抗の面で足かせになる。
日本ではどうなっているのだろうか?カタログスペックと実燃費に大きな差があることは前から指摘されていたが、私が知る範囲では裁判になったことはない。日本では力タログ値は国土交通省がの基準に従って、無風でチリ一つ無いような環境下で専門のスタッフで計測されるらしい。はるか前は10モードのような基準もなかった。スペックと実燃費の間に20-30%の差はあるものとユーザーには暗黙の了解があった。昨年からは実測値により近いJC08モードの測定結果の表示が義務になった。
エコカーは第一が燃費だから注目されるのは当然だが、わが国の価はあまりにも差が大きすぎる。最近のプリウスはJC08モード32.6Km/Lとうたっているが、一般のユーザーは19Km/L程度らしい。新基準の60%、旧基準では50%のレベルである。ホンダのインサイトも27・2Km/Lに対し18Km/L、マツダデミオも25Km/Lに対して約17Km/Lだとの言う。
米国の基準は市街地走行と高速道路の燃料消費が別に掲載されていて、プリウスの場合、それぞれ約22と約20Km/Lと実用値に近い。何で同じ車なのにこうも表示が異なるのだろうか。メーカーも問題だが、国交省もユーザーにも問題がある。
(2012年2月29日)
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プリウス2012 アクアの燃費の良さに驚く 140Km走って350円、何と、50Km/L
昨日29日から息子一家と共に花巻を訪問、渡り温泉の『楓』に宿泊した。孫と同名なので選んだという。
家内の立案であったが、私は飯川病院の日直だったため家内が朝にこまちで先に発った。盛岡で息子一家と合流し、花巻温泉のバラ園、ぶどう園を訪れた、と言う。後者では新鮮なブドウをたらふく食べたらしい。私は日直終了と共に飛び出し、途中走って17:09のこまちに乗り、盛岡で普通列車に乗り換えた。花巻駅に降りたのは学生の時以来だから50年ぶりである。駅舎も新しく、食堂を兼ねた待合室では20人ほどの高校生が熱心に勉強していて、驚いた。
渡り温泉『楓』で幼児2人を含む6人となった。人数的に車が一台足りないので、本日30日はトヨタ・アクアをレンタルして2台で移動した。アクアは初めて。エンジンは私のプリウスと同じ1.5Lで無段変速のCVT。内装は価格を抑えるために簡素になっているが別に問題ない。メーター類はハイブリッドらしく表示項目は多数。プリウスより一回り小形で軽いイメージ。私は車はあまり乗らないから、基本的機能さえしっかりして、AMラジオが付いていればいい。その目から見て十二分である。
息子とで交代しながら運転したが、機能的にも問題を感じなかった。
歳を取ると車は小型の方が良い。私はルーチェ、レガシー、プリウスと中古車を乗り継いでいるが、サイズは徐々に小さくなった。今後はアクア程度で十分である。
で、本日は花巻・新渡戸稲造記念館を見学し、遠野市にある千葉家の古住宅を訪問して盛岡駅でアクアを返却した。走行距離140Km で、満タン返しで直前に給油したが、2.2Lで380円、何と、50Km/L以上と驚異的な数値を示した。
確かにアクアは燃費では最高とされる。プリウスは公称値30km/L台だが、アクアは40km/Lをわずかに下回る程度で、10.15モードと新しい条件下の計測では40km/Lを上回る。私のプリウスは最高で21Km/Lだから、どうせアクアもカタログ値と大差あるだろうと思っていたが、むしろ良い。驚いた。信じ難い数値であった。
一度の体験だから何とも言えない。
間違いである可能性も否定は出来ない。盛岡での給油の満タンのレベルが甘かったのかも知れない。何れにしろ、カタログ値と実燃費の大きな差は問題だと思っている私も、今日はアクアのデータで驚いてしまった。
(2012年9月30日)
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プリウス2013 秋田の雪(8)除雪機 プリウス修理 新幹線
秋田市の降雪量の累計は2月25日現在368cmと平年の1.2倍だという。積雪は61cmと平年の5倍になっている(魁新聞)。実感として、そんな程度だろうかと思う。少なくとも降雪は2倍くらいはあるのでは・・と思う。
わが家は今期除雪機をリニューアルした。30年近く使ったのと同規模の小形であるが、 は機能が大きく異なった。除雪する距離と面積を考えれば、もう一回りほど大きめのを買えば良かったかと反省もしたが、サイズに応じて重量も増し取扱も難しくなる。ともあれ、この新型のお陰で助かった。早朝に100m近い路地も除雪するのであるが、道路が狭く積み上げ場所が乏しくなったが、路地に接した家々の許可を得て敷地内にも雪を飛ばさせて頂き、ホントに助かった。
更に、ご近所の方が2週間毎に路地とわが家の雪をブルトーザーで寄せていただいた。この3点があって例年よりも道路の状況は良く維持出来た、と思う。感謝である。
秋田県内での雪関係の事故は、3月1日現在214人、そのうち死亡者は16人という。事故別原因では種からの転落が最も多い117人となっている。豪雪地帯では高齢化も進んでいる。屋根に取り付けられる簡易型融雪装置の普及が望まれる。
今年の死亡事故では家庭用小型除雪機関連の死亡事故が3件あった。いずれも回転するブレードに巻き込まれたためと言う。私も注意してはいるが先進・後退のシフトを間違えて壁に押しつけられたり転倒したことが何度かあった。注意しなければならない。
今期の雪関連の大きな事故としては秋田新幹線の脱線事故があった。3月3日の秋田行きこまち25号が大曲を発車して間もなく刈和野付近で脱線した。スピードを抑えていたこともあって人身事故には至らなかったが乗客は約6時間車内で過ごさねばならなかったという。詳細は分からないがちょっと対応が遅かったような気がする。ただ、現場の事情が分からないので何とも言えない。この下りの25号は私も毎週金曜日に大曲から利用している列車である。人ごととは思えなかった。秋田・大曲間は翌日運休となった。4日には長女が帰省する予定で、場合によっては大曲まで迎えに行く準備をしていたが、さいわい4日には復旧した。
私関連のミニ事故は、飯川病院の日直の際、プリウスをガレージに入れる際に雪でスリップ、左フェンダーを壁に擦った。壁は何ともなかったが、車の修理に10万円かかった。また、今朝は廃棄する資源ゴミ満載の状態で路地でスリップし走行できなくなった。何とか脱出できたが、北国用に4駆動のプリウスが欲しい。 いろいろあったが、今期の雪は終わりだろう。遅まきながら私の冬のストレスは一段落である。
(2013年3月7日)
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プリウス2013 電気自動車、ハイブリッド車、燃料電池自動車の現在
私がプリウスを購入した7年ほど前はハイブリット車の台数は決して多くはなかったが、今はハイブリット車が各社から発売され、その普及率はすごいものがある。一方、電気自動車は秋田で見る事はきわめて少ない。昨日、道路脇の住宅で納車されたばかりと思われるリーフの新車をみた。
電気自動車の現状はどうなっているのだろうか。若干調べてみた。
■電気自動車
発売当初注目された電気自動車が伸び悩んでいる。2009年に三菱自動車が「アイ・ミープ」を、2010年には日産が「リーフ」を発売したが、12年の日本での電気自動車の販売は約1万5千台と、新車販売の0.3%を占めるにすぎない。一方、ハイブリッドは85万台以上である。
先進国では新車そのもの売れ行きが良くない。電気自動車は一層少ない。シエールガスの供給などでガソリン高騰の心配が薄らいだ事も関係しているようである。
こんな情勢の中、電気自動車市場の先頭を走ってきた日産ルノーが世界で150万台売る目標達成時期を2016年度から4年先送りした。
世界で最も売れているりリーフの場合、フル充電でも走れるのは228Kmと短い。家庭用電源でで充電できるがフル充電には8時間ぐらいかかる。30分ほどで急速充電出来る施設はまだ全国で1900カ所しかない。だから遠出には用いる事が出来ない。日産のある営業マンは秋田ではお勧めできませんと言っていた。
電気自動車の今後は電池の改良、充電施設の拡充でまだ改良されるだろうが、私はあまり普及しないだろうと思っている。水素を用いる燃料電池車が本命だと思うし、その間をハイブリッド車が埋めるだろう。
日産のリーフは非常用の家庭用電源としての機能も持っている。非常時に五合炊きの炊飯器を80回、一般的家庭の電気を2.4日分まかなう事も出来る、・・とは言うものの、いつもフル充電しているとは限らない。それでも助かるだろう。隣近所がうらやましがる事は必定である。
■燃料電池車
水素と酸素を反応させて得られたエネルギーで発電しモーターを回して走る点では電気自動車と同じである。廃棄物は理論上は水だけ。一回の水素の充填で500km以上可能、充填も3分くらいと、電気自動車の弱点を解決する。
世界中の大手自動車メーカーは次々と技術提携して実用化を狙っている。2015−17年ころ500万円程度で量産車が市場に出回る予定となっている。
課題は価格、安全性、水素をどう供給するかである。水素供給に限ってみれば、現在は充填所はまだ13ヶ所しかないが、2015年で100カ所、2030年には5000カ所に増やす予定となっている。ここまで増えると自動車の大部分が燃料電池車に置き換わっていくだろう。その頃にはコスト、安全性も大幅に開戦されるだろう。
■ハイブリッド車
ハイブリッド車は燃料電池車の普及までの間をうめる方式としてまだまだ改良され、搭載車も増加していくだろう。
(2013年10月16日)
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プリウス2013 スタッドレスタイヤを交換 タイヤノイズ大幅に減
私のプリウスは初登録が平成17年11月である。だから、満7年である。日常、積雪期意外はたまに乗るだけだからメカニズムは殆ど異状なく走っている。特に困っている点はない。
2年前の年末、家族が盛岡郊外にある鶯宿温泉に向かったときにホテル近隣の坂道を上れなかったらしい。他の車は上っていたと言う。その場はホテルの方の援助でなんとか切り抜けたと、当直で病院に残っていた私にメールで連絡があった。タイヤの所為だろう、と言われたらしい。そろそろ買い替えは必要とは思っていたが、私は何ら問題を感じていかった。何れ交換だ、と今年は夏も引き続いて使用した。
11月に業務上でタイヤメーカーの一つであるブリヂストンの関係者と話す機会があり、冬用のタイヤについて相談してみた。メーカーによって若干差があるが、たとえすり減っていなくとも5年以上経過したタイヤは制動能力が大きく落ちており、交換の時期でしょうとの事で、私の近隣にある販売所を紹介された。
数日後その販売店を訪れ、タイヤのチェックを受けた。溝は殆ど減っていないが、材質のゴムがかなり硬化しているために交換時期、と言う事であった。
タイヤはメーカーによってそれぞれ特徴がある。量販店等で扱っている廉価のものは勧められない、メーカーによる機能差は明らか、かつ同じメーカーでもグレードによって機能にかなり差がある、との事であった。説明は専門的なデータでなく、iPadを用いて制動距離、コーナリングについて動画で説明された。私のプリウスのタイヤの機能はかなり劣化していると評価された。
私は専門的知識は無いが、ここまで詳細な説明を受ければもう後には引けない。ブリヂストンタイヤは材質に発砲ゴムを用いており高価である。私の運転ならそれほど高級品はいらない。上から2番目のグレード品で交換した。交換費用を含め8万円であった。
交換した直後、感じたのは路面からのタイヤノイズが1/3程度に軽減した事で、ノイズを嫌う私にとっては予想外の嬉しい変化であった。多分、タイヤが軟らかいからだと思う。12月11日に秋田でまとまった降雪があった。このときブレーキの効き具合をいろいろ確かめたが、体感上は制動機能はとてもいいように感じられた。
冬季間、特に雪道での運転はより危険である。車自体に問題が無ければタイヤの機能が重要と分かってはいるが、ケチな私は劣化が明らかでなければ買い替えは消極的になる。今回、いろいろ多角的に評価され、納得して購入出来た。
今期の雪事情はどうなるのだろうか。わからないが、タイヤを交換した事で心配の種が一つ減ったのは明らかである。
(2013年12月27日)
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2014年
プリウス2014 リコール:かつて大問題となったレアアースの供給はどうなった?
2月12日、トヨタ自動車はプリウス約100万台のリコール(回収・無償修理)を届け出た。国内で、同一車種の届け出としては過去最多となった。全世界的には190万台が対象になると言う。
対象車種は2009年以降の第三世代で、国内における販売台数は25−30万台/年で、2013年は同社のアクアに抜かれたものの常に販売台数はトップであった。プリウスは1997年発売で、昨年6月末には輸出も含め販売300万台を達成した。電池とかモーターの生産が間に合っている事になる。
今回のリコールはモーターを制御するソフトに不具合があり、急加速で電子部品に過剰な電流が流れて破損し走行不能になる可能性があるためと言う。プリウスは2010年2月にもブレーキ系のトラブルで約30万台のリコールを行っている。
今回は100万台にものぼるリコールだというので、てっきり私のも対象車種になっていると思ったが、私のは2003年型で対象外であった。当時はまだそれほど普及はしていなかったが、エコカー減税もあってその後に販売台数が急速に伸びた。 それにしても大変な数を生産したものである。
ところで2010年9月7日の尖閣諸島沖漁船長逮捕事件を機に中国がレアアース・レアメタル対日輸出禁止措置を行った。レアアースは世界の供給量のうち90%以上を中国が占めており中国はこれを戦略物質として見なしていた。ケ小平はかつて「中東に石油があるなら、我が国にはレアアースがある」と述べていた。レアアース・レアメタルはわが国の産業には欠くことが出来ないため、当時産業界には大きな衝撃が走った。中でもネオジムはハイブリッド車の生産に欠かせないとの事であった。
・・が、その後も日中の関係は険悪化しているが、トヨタや国内外の自動車メーカーもハイブリッドカーの生産、生産量を順調に増やしている。不思議である。その後のレアアースの供給はどうなっているのだろうか。
あまり正確な情報ではないが、我が国ではカザフスタン、インドからの輸入が軌道に乗り、中国への依存度を下げている。国内のレアアースのリサイクルも始まっている。また、トヨタ自動車など11企業・団体は、レアアースを一切使わないモーター用磁石を研究する組織を発足、モーター用の磁石を各社が相次いで開発した。結果的に中国のレアアースは輸出が減少し、戦略物質としての目論みは完全に外れた。採掘現場は不況で厳しい状況に陥っているらしい。日本の「窮しても何とか乗り切る」と言う産業界の技術力は大したものである。
私がつかんだのは此の様な動きであるが、これだけで本当に間に合っているのだろうか。
原発事故で化石燃料の消費が増えている。こっちの方は何とかならないのだろうか。
(2014年3月7日)
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2015年
プリウス2015(1) 古くなって問題が出てきた
私は2005年12月に、当時はまだ普及途上であったプリウスを購入した。それまでは15年前のレガシーワゴンを用いており、メカの音もうるさくなり、外観にも小さな傷や錆が浮いてひどい状態にあった。私自身はまだ乗り続けるつもりでいたが、数人の方からあまりにもボロイ、安全のためにも買い換えては?と助言された。危ないと言われればやむを得ない。車種は何でも良かったが、音が静かだという事もあり、当時エコを売り物に普及し始めたプリウスを購入した。
あれから10年経った。確かに、面白い車である。
購入当初、最も関心があったのは主電池がいつまで持つのか、その時はどうなるのか・・・、が最大の関心ごとであったが明快な答えは得られなかった。主電池の問題は10年間生じなかった。ただ、古くなっていろんな問題点が出てきて購入当初と印象は変わって来た。
プリウスといえばガソリン消費量が最も注目される。
しかしながら、私が用いているタイプはカタログ値は32Km/Lと記憶しているが、実走では最高で22Km/L、通常は18~8Km/Lであった。私は主に雨の日、降雪期、極寒期の通勤にしか利用しないから年間3000Kmほどの利用である。エンジン始動後時間とともにガソリン消費量は大幅に減っていくが、メカの熱効率と、電池の温度上昇による効率化による改善と考えられる。私の場合、エンジンも電池も暖まりきれないうちに職場や家についてしまう。こんな使い方ではエコカーらしい特徴は発揮できない。
季節にもよるが、満タンで700Kほど走る。年間の給油がわずか3回で済んだ時もあった。ほぼ同じ条件で使ってきたレガシーワゴンは10~8Km/L程度、満タンで350Kmほどだったから、かなりエコであった。
購入時は先進性のあるコンセプトとエコの2面を重視して車種を選択し有用であったが、結論的に言って私がハイブリッドカーを購入する意義はほとんどなかったと思う。その理由は年間走行距離が少ないからである。今後は当たり前の車でいい。ハイブリッド、電気自動車などは購入の対象外となるだろう。
そろそろプリウスの故障も増えてきているし、その故障は一般車ではあり得ない電気系統の故障がメインであり、しかも私の目から見てその修理費は高額である。
いま、18年用いている家内のレガシーワゴンを買い換える話題が出ているが、私がプリウスをやめ、私が古いレガシーを用いる、と言うのも選択肢の一つである。
(2015年9月7日)
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プリウス2015(2) いい車だがやはりバッテリーに問題が発生
プリウスを購入して10年経った。確かに、優れた面白い車である。
私の場合、故障または不調箇所の大部分は電気系統、電池に関したものであり、100%予想不可能な状態で生じ、交換費用は高額であった。
今までの車だと不調になった場合、多くは自分でも状態の一部は判断ができるし、時には自分で対処できる。しかし、プリウスの電気系統のメカに関して自分の判断が全く及ばない。だから、車検は勿論、年2回の定期点検は全てディーラーに任せてきた。
それでも故障は生じた。それも予兆がなく、であった。
一般的に電気系統の故障は突然前触れもなく生じる事は承知していたが、前の日何事もなく駐車したのに翌朝は全く反応しないのは大いに不便であり、ショックであった。
大きな電気系統の故障は以下の3回である。
(1)補助バッテリーの劣化。
プリウスには駆動系を補佐するメインバッテリーの他に、他車とほぼ同様の働きを持つ補助バッテリーが装着されている。補助バッテリーは通常は視認できないところにあるようだ。
2012年9月、数日駐車後に突然電源が入らなくなった。全く予兆はなかった。多分バッテリー上がりになったのだろう。なんとか充電試みて2日ほど乗ったが、その後も安定せず駄目であった。ディーラーはバッテリー劣化のため交換が必要との判断であった。7年働いたバッテリーだから劣化もやむなし、と交換した。専用品ということで45000円であった。
通常はバッテリーの劣化はユーザーが判断できるが、今回は予想も出来なかった。また、今までは全て安い市販品で代替してきて問題はなかったが、今回は手も足も出なかった。
(2)補助バッテリーの過放電による劣化?
2014年9月、資源ごみ満載の状態で無理にリヤドアを閉めた時に歪んだらしい。半ドア警告灯を見逃したらしい、約一週間後に全く起動しなくなった。私の不注意による過放電が原因だし、バッテリーも交換後2年しか経っていないから安易に考えたが、充電を試みたがうまくいかず。ディーラーは過放電バッテリーは劣化するため交換が必要との判断であった。バッテリーの過放電などは車でもバイクでも除雪機でも、コンピューターでもしょっちゅう経験しているが、大事になったことはない。納得できない点もあったがやむを得ない。今回の交換費用はリヤドアの応急処置を含めて57000円であった。この間値上がったらしい。
(3)メインバッテリ~とコントロール用コンピューターの故障
本年4月末、前日夕になんら問題なく駐車したのに、翌朝突然システムエラーが出て動かなくなった。GWのために修理できず、5月中旬に原因がわかり、メインバッテリ~劣化とそれに伴う電圧コントロール用コンピューターの故障と判明した。購入当初の心配が現実になったが、10年も問題なく働いてくれたから文句はない。今更新品のメインバッテリーは無駄だろうと考えて再生品と交換することとした。その入手に20日ほどかかった。メインバッテリーとコンピューター交換の費用は236000円であった。
その後は快調に走っている。
(2015年9月8日)
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プリウス2015(3) トヨタ社の長期連休が羨ましい
プリウスを購入して10年経った。確かに、優れた面白い車である。
電気系統の故障以外では以下を経験した。
(1)リヤドアが歪んだ。
2014年9月、資源ごみ満載の状態で無理にバックドアを閉めた時に歪んだらしく、ドアのロックができ難くなった。半ドア警告灯を見逃したことが2回目の補助バッテリー交換のきっかけとなった。ディーラーにバックドアの修理を依頼したところドアの交換が必要との判断で、見積もりは23万円であった。無理に閉めたためのドアの歪みなら自分で何とか出来るはずと考え修理をお断りした。確かに若干ボディとの隙間に左右差があったので、ドアにロープをかけて別の車で少し引っ張ったらかなり改善、最後は懇意の修理工場でロック部分を微調整してもらって問題は解消した。費用は発生しなかった。
それにしても私の感覚では高額な見積もりであった。
(2)エンジンルーム底のカバーが剥げた。
2015年7月、比較的高速で走ると車の底部からひどい異音を発した。道路の凹凸によって車が揺れた際と、ブレーキをかけると音がひどくなった。この異音は相当なレベルで歩行者が驚いて振り向いた。停止した状態で底部に異常はなかった。この状況をディーラーに説明し修理を依頼、マフラーの固定に難あったとして修理され戻ってきた。マフラーが外れているならいざ知らず私としては疑問のある修理であったが、その後異音は発しなくなった。しかし、今回はエンジンルーム底のカバーが垂れ下がっているのが見えた。高速時に風を受けて端が地面に擦れたと考えられ、マフラー固定後に一見改善したように見えたのは、市内をゆっくり走行していたためであった。ディーラーが休みであったためにJAFにて応急修理し、下旬にディーラーで固定した。新たな修理費用は発生しなかった。
これらの故障を通じてトヨタ社の長期連休が羨ましい、さすが世界に名だたる会社だ、と感心した。そのことについての感想。
故障のうち、メインバッテリーは本年4年27日、エンジンルーム底のカバーによる異音の再発は8月12日であった。この日に故障が判明したのは私にとって運が悪かった。前者はGW前日、後者はお盆前日で、プリウスによる移動を予定していた。プリウスにこだわったのは後席に幼児用シートを装着しているからである。
4年27日、プリウスが起動しない点について早速ディーラーに連絡を取ったが、留守電で「4月27日から5月7日までお休みをいただいております。ご用の方は??番にご連絡ください」と虚しい返事が繰り返されるだけ。指定の??番はJAFであった。この時のJAFの返事は「お気の毒ですがハイブリッド車の根幹に関わる部分の重大な故障のようです。JAFではお受けできかねます。車の移動などはできます・・・」というものであった。遠出の予定はなかったがGW期間中の移動はタクシーを利用した。
8月12日、底部からの激しい異音の再発について早速ディーラーに連絡を取ったが、留守電で「8月12日から8月18日までお休みをいただいております・・以下同文・・」と虚しい留守電の声であった。JAFはすぐ来てくれて応急処置をしてくれた。お盆中の墓参り、恒例の家族ミニ旅行はJAFの修理でこと無きを得た。
トヨタ社はさすが世界に名だたる会社だと感心した。従業員をゆっくりと休ませている。国内の車のシェアは最も多いからGW間、盆にもそれなりの頻度で故障が出ると思われるが、その問題はJAFとの契約で解決を図っている。見事、と言わざるを得ない。
医療機関は総じて人手不足で、このような労務条件は聞いたことはない。世の中がGWだなどと休んでいても、救急業務ほかで24時間休むことはない。スタッフはやりくりして業務をに就ている。さらに、私の場合は年休は墓参りの時の一日だけ。これは現役の時も嘱託になった今も変わらない。
最後に、プリウスの利点を挙げると、塗装の丈夫さは特筆ものである。半分は青空駐車で、かつ私は洗車したことがなくワックスがけもしていないが、サビは石にこすった傷の付近だけ。すごいと思う。ほかは、4輪駆動車が無いこと、私のだけかもしれないが寒冷地仕様ながら暖房能力が弱いことが挙げられる。
私にとってプリウスを購入した意義は何だったろうか。
エコカーを買って、かつ出来るだけ乗らないことで環境に対して微々たる寄与した点かな?? しかし、電池関係で10年間で30数万円の出費したことを考慮すると低燃費の利点は相殺され、維持費用はトントン以下と言うことになるだろう。プリウスなどの低燃費車は長距離走行する方にとってはメリットが大きい。
いろいろあったが、それでもプリウスユーザーとしては車のコンセプトを含め、ほぼ満足している。
(2015年9月9日)
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