三友の会の合同交流会に出席して
---感想と苦言----
中通病院内科 福田光之
中通病院、大曲中通病院、港北中通診療所のそれぞれの友の会が一堂に集う三友の会合同交流会は今回で3回目を迎え、9月7-8日の二日間森岳温泉ヘルスセンターで開催された。7日14時からは中谷先生の講演があり、一時休憩の後に懇親交流会があった。私は医療班の一員として懇親会から出席した。たまたま私は3院所共診療の一部を受け持っているので顔見知りの会員も多い。懇親会では席の周りの会員の方々から声をかけられたが、それぞれの院所への会員の期待は大きく、支援の熱意もあふれんばかりで、すっかり圧倒されてしまった。尤も、各人が酒を注いてくれるので私の血中のアルコール濃度はいとも簡単に閾値を越えた.それを良いことに早目に失礼した。
翌朝は雲一つ無い快晴であった。部屋から見える八郎潟方面は5時過ぎから朝日をあびて刻一刻と様相を変え、その景観の変化は見事で価千金であった。つい自然の招きに応じ、ポケットベル持参をいいことに森岳山方面にツーリングとシャレてみた。しかしながら、森岳山の中腹は広大なゴルフ場に変貌しつつあり、木々は伐採され、根は堀り起こされ、起伏は均されるなど無残な姿を呈していた.私には、数ケ所にあった県知事の開発許可の白く立派な縦看板が白々しく見えた.
朝食後、琴丘町立民族歴史資料館を見学し、天王のグリーンランドの藤棚の下で昼食をとり、港北診療所見学を最後として14:30頃解散した.この間二日酔と思われる気分不調を訴えた方もいたと言うが、私の出番は全く無かった。
以下は三友の会合同交流会に参加して感じた問題点である。関係者の善処を望みたい。
・明和合側の挨拶には「友の会の皆様のお陰で一」と連発されていたが、各院所からの出席者は少なく、ほぼ友の会担当職員のみで、挨拶は空しくきこえた。真に会の重要性を認識するなら、各院所の重要な立場にある方々の出席をも要請すべきである。
・会員のうちでも行事に出席される方々はどちらかと言うと高齢者が多く、懇親会などでは専ら古い話題が多い。その際、私のような新参者では話題についていけない。懇親会には経験豊かな医師、看護婦、事務職員の出席が必要であろう。
・友の会から本部に医師派遣の要請がされたのは7月中というが、医局に伝達されたのは9月3日であった。友の会担当者の退職にまつわる事務処理の不備も一因と言うが非常識な対応である.突然の、しかもその週の土、日曜日の出張に即応するような医師は探してもみつかるものでない。
・今回、医療班としての医師派遣要請であったが医療班は不要であろう。
・友の会行事であるが、法人からの正式な医師派遣要請である.土曜午後から日曜午後までの拘束に対してそれなりの報酬が払われるべきである。確認したところ一日1200円!!.一般常識の範間外である。私は少なくとも土日の宿日直勤務に相当する評価と報酬を要求したい。
今回、上記の・・の理由から自発的申し出以外の人選は無理と考えた。申し出がなかったのでやむなく私が参加することとし、港北診療所の午後外来の終了後に合流した。患者急変以外の理由による私的な予定のキャンセルは不本意であったが立場上やむを得ないだろうと諦めた。朝の景観の美しかったこと、会員との親睦には一応役立ったと思えるのが唯一の救いである。
医師の時間外拘束の評価が低いことが何故それほど問題視されて来なかったのか不思議でならない。・については今回正式に問題の改善を要求した。次年度からの扱いに改善が見られることを期待している。同様の条件での要請には私は再び応じることはないだろう。(91.9.13記)